
エコキュートの故障を疑うときの症状と気になる修理代金
2019/08/12
こんにちは!エコの大臣です。お湯を作ることに関しては非常に性能の良いエコキュート。ランニングコストを考えると圧倒的にお得に使えますが、設置して数年で壊れてしまっては意味がありませんよね。
修理を依頼すべきか判断するためにも、エコキュートの耐用年数の目安や、よくある故障の症状についてチェックしていきましょう。
目次
貯水タンクとヒートポンプの寿命はそれぞれ違う
2001年に発売されたエコキュートは、その販売台数を毎年伸ばし、2018年7月25日には累計出荷台数が600万台(約601万9千台)を突破しています。
引用:一般社団法人日本冷凍空調工業会一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター
エコキュートの本体は、お湯を沸かす「ヒートポンプユニット」と、作ったお湯を溜めておく「貯湯タンク」に分かれています。
「ヒートポンプユニット」は長く使い続けると電子回路に故障が出ることが多く、一般的に寿命は5~15年とされています。
一方、「貯湯タンク」は大まかに言うとお湯を入れておく魔法瓶のような役割になるのでそれよりも少し長く、寿命は10~15年となっています。
そのエコキュートの寿命(耐用年数)は、メーカーによって多少異なりますが、およそ10~15年と言われています。定期的にメンテナンスを行い、入浴剤の使い方などをきちんと守れば、それ以上長持ちさせることも十分可能です。
しかし、自然災害などでの破損により、耐用年数よりも前に故障してしまうこともあります。
エコキュートの故障時に良く見られる症状
エコキュートが故障してしまうと、どのような症状が起こるのでしょうか?
以下に、実際にエコキュートの故障を経験されたお客様の体験談から、エコキュートが故障してしまったときの代表的な症状と原因をあげてみます。
足し湯をしても水しか出てこない
お風呂の足し湯ができない/蛇口から水しか出てこない、という時は、単純にお湯を使い切ったことによる「湯切れ」の可能性があるため、お湯の沸き上げ(沸き増し)を行ってみましょう。
また、温度調整をしている基盤が劣化している可能性がありますが、この場合はエコキュート本体を一旦リセットすると直ることもあります。
それでも問題が解消されない場合は、温度調整基盤がすでに老朽化しているか、温度検知器などの部品が故障しているパターンが考えられるため、業者に修理もしくは交換してもらう必要があります。
特に初期に生産されたエコキュートでは起こりやすい症状で、速やかにメーカーへ連絡して、対処してもらう必要があります。
湯はりが止まらず、お湯が浴槽からあふれてしまう
設定した水位でお湯はりが停止しない時は、まず水位の設定ミスがないかどうかを確認しましょう。
この他に、お湯が止まらない原因として多いのが、入浴剤の汚れが浴槽の循環口に詰まっているケースです。浴槽循環口が汚れていると、水位センサーが誤作動を起こし、お湯が自動で止まらない場合があります。
浴槽循環口を掃除しても直らない場合や、水位の設定が正常である場合には、循環口周りや水位センサーの故障が考えられます。家族が多い方や、入浴剤を使用されている方は、特に注意しましょう。
シャワーのお湯の温度が一定しない
キッチンの給湯などに問題がなく、お風呂のシャワーのみ温度が安定しないのであれば、シャワーの温度を調節する混合水栓(サーモスタット水栓)に問題がある可能性が高いと言えます。
設定温度を少し上げて、ちょうど良いお湯が出るかどうか確認してみましょう。
この対処法で解決できない場合は、蛇口(水栓)の異変が考えられます。お湯と水の2つのハンドルで温度や水の量を調整する「2ハンドル混合栓」や、レバーを横や縦に動かして温度と水の量を調整する「シングルレバー混合栓」の場合、レバーの故障でお湯が出なくなったり、お湯の量が変化したりすることがあります。
温度調整に異変を感じたら、まずは熱湯での火傷をしないよう注意してください。そしてお湯のレバーを停止し、その後徐々にお湯の量を増やして、蛇口(水栓)の異常かどうかを確認しましょう。
ただし、お風呂やキッチンなど複数の場所で、お湯の温度が安定していない場合、お湯が出なかったり、設定温度とは違う温度のお湯が出続けたりする場合は、給湯器に異変があることが多いようです。エコキュート自体に不具合が起きている可能性もあります。
水栓交換とエコキュート修理の、どちらにも対応できる業者に見てもらうほうが効率が良いでしょう。
熱交換器配管が目詰りしてエラーが出る
水道水の水質が悪いときに起こる症状です。
特に水道水を山から引いている地域のご家庭では、水道水に鉄や砂などの不純物が混じっている場合があり、目詰りの原因になることがあります。
本体機器(貯水タンク)から水やお湯が漏れる
エコキュートが炊き上げ運転中は、貯湯タンク内の水がお湯に変わると体積が増え、膨張した分がタンクの外に排水されて外部にポタポタ水が漏れているように見えることがありますがこのような現象は故障ではありませんので、水漏れがおさまるかどうか確認しましょう。
ヒートポンプユニットから水が漏れている
ヒートポンプユニットは、背面に空気熱交換器があり、これが低温になると、外気との温度差によって結露が起こり、結露水が発生します。生じた結露水はヒートポンプユニット下部から排水されますが、これも正常な動作になります。しかし排出される水の量が明らかに多い、配管やエコキュート本体が劣化している場合や、貯湯タンクにひびが入っているような場合には、注意が必要になります。
特に電気代や水道代が急に上がった時などは、建物内部の配管に穴が開いており、そこから水漏れしている可能性があるのですが、気付かないまま水が流れ続けている可能性があります。水道トラブルに対処できる業者へ速やかに連絡し、確認してもらいましょう。
エラーコードが表示されたらメーカーに問い合わせしましょう
エラーコードが表示された場合には各メーカーにより解除方法が異なります。
以下のリンクから各エラー内容を確認して頂き、適切に対処して下さい。
エコキュートの故障にはいくつかの原因がある どこが悪くなっているのか見極めて適切な修理を
エコキュートは精密機械にですので、故障や不調の原因がひとつとは限りません。修理や交換にかかる料金は、故障している部位によって異なります。中でも「エコキュートが故障した!」と感じた場合に配管・貯水タンクユニット・ヒートポンプの修理が必要だと言うケースが多くあります。しかしながらこれはエコキュートが壊れやすい作りだと言うわけではありません。車も機械も稼働量の多い箇所から消耗していきます。
気になるその修理代は?配管修理
水漏れ・凍結・経年劣化などで配管の破裂やパッキンの交換が必要になった場合は、配管の修理代は1万円〜5万円くらいになります。配管修理事態はそれほど高額ではありませんが、配管問題の恐ろしいところは地中に埋まった配管の場合、水漏れに気づかず何ヶ月も水を垂れ流している状態だった!と言うケースも少なくありません。すぐに気がつけば対処も出来ますが、対処が遅れてしまうと水道料金がとんでもないことに、、、「使用量は変わらないのに最近水道代が上がったな」と異変を感じたら速やかにメンテンスを依頼しましょう。
エコキュートから水漏れ?故障かもと感じた方は下記の記事をご参照下さい
給湯器の水漏れは超危険!?修理前に絶対にやっておくべき5つのこと
気になる修理代は?貯湯タンクユニット
エコキュートといえばあの冷蔵後型の貯水タンクを思い浮かべる方が多いと思いますが、貯湯タンクはあくまでお湯を貯める魔法瓶のような役割なので、実は内部は保温するための設備がほとんどで貯水タンクユニット自体に故障が見られるということはほぼありえません。ですがたとえば自然災害や外部からの衝撃などで貯湯タンクが故障・破損してしまった場合の修理には、およそ30万円近くかかる可能性があります。
エコキュートと保険のお話はこちら⇒落雷でエコキュートが壊れてしまった時!火災保険は適用されるのか?火災保険とエコキュートの関係について
気になる修理代は? ヒートポンプユニット
ヒートポンプユニットはエコキュートの中でも最も精密に作られています。エコキュートの大きな特徴である空気熱を利用してお湯を沸かす仕組みはほとんどこのヒートポンプで行われており、その分稼働量も多いので故障のリスクが高まります。
ヒートポンプユニットは前述した通り精密なのでどの部品がダメになったかによりますが修理代は10〜15万円と考えておきましょう。
エコキュートのパーツの寿命は、毎日使用した場合ですと部品によってはだいたい7~8年で寿命がきてしまうため修理を何度も繰り返しているようでしたら新しい機種にした方がいい場合もあります。
劣化した配管の交換や、不具合が生じた混合弁の修理、エラー表示された際の部品交換など、部分的な修理や交換には約1~6万円かかります。保証の対象外となっている部位の場合は、修理費用も高くなります。
お湯が出ない、エラー表示が消えないといった場合は、ヒートポンプユニットの修理を必要とするケースが多く見られます。
どの部品がダメになったかによりますが電子回路などの部品を交換するのであれば、15万円前後かかると考えておくと良いでしょう。
エコキュートの故障まとめ
エコキュートの寿命が近くなり、古くなったことが原因で部品が使えなくなった故障の場合は、修理にかかる費用によっては買い替えを検討した方がいいかもしれません。
故障箇所にもよりますが、エコキュートの寿命目安である10年を超えると、部品がもう製造・販売されていないことも珍しくありません。また、修理をするほうがかえって割高になるといった理由でも、交換を勧められることがあります。
購入から10年近く経っていたら、交換するほうが良い場合が多いため修理か相談か専門家の意見を聞いて決めましょう。
エコキュートの故障でお困りの方はこちらからお問い合わせ下さい!