
エコキュートの水漏れ 原因と対策は?
2019/07/12
目次
エコキュートの水漏れの症状
エコキュートのヒートポンプから水滴が!水漏れ?原因と対処でヒートポンプと水漏れの関係についてお伝えさせて頂きましたが、今回は実際に水漏れが発生している場合の症状と原因、対策についてお伝えさせて頂きます。
「お湯がなくなりました」といったエラーコード・表示がすぐ出る
リモコンに「お湯がなくなりました」といった案内やお湯がなくなったことを示すエラー表示がすぐに出るという症状です。来客などでお湯をいつもより多く使った場合は別ですが、心当たりがないときは水漏れしている可能性があります。
お湯が出なくなる、水に戻る
蛇口をひねって最初に水が出るのは正常ですが、その後お湯になってから再び水に戻ることが多いときは水漏れが原因の可能性があります。これはお湯の配管が水漏れするとお湯よりも水の量が多くなって蛇口から出るはずのお湯の温度が不安定になるためです。
水道代と電気代が急に高くなる
いつもと同じようにエコキュートを使っているのに水道代と電気代が急に高くなったときも、水漏れが関係しているかもしれません。水道のメーターを確認して、水を流していない状態であるにもかかわらず水道のメーターが回ってしまっている場合は、エコキュートの配管に限らずどこかで水漏れが起きていると考えられます。取付を行なった施工店や水道業者に依頼しどこで水漏れがしているのか発見しましょう。
エコキュートの水漏れの原因
エコキュートの水漏れは次のような原因で起こります。思い当たる点がないか確認してみましょう。
エコキュートの寿命
エコキュートは2001年に初めて商品化されました。他の家電に比べて歴史が浅く、一般的な耐用年数というものがまだはっきり分かっていないのが現状です(2019年2月現在)。しかし一般的な給湯器の平均耐用年数は約10年と言われており、購入時期や使用頻度・使用環境によっては、そろそろ寿命に達する機器が出てきてもおかしくありません。とくにゴム製のパッキンは硬化によるヒビ割れで破損しやすくなり、それが水漏れの原因になる可能性があります。
エコキュートを長期間使用していない
長期間未使用で久しぶりにエコキュートを使用すると貯湯タンクの水抜き栓から水漏れが起きることがあります。これはヒートポンプを作動させるために、内部の水を減らして減圧が行われているからです。そのままお湯を作ってみていつもどおり使用できるようであれば、次回からは水漏れも起きず使用できます。
長期間使用しないことが事前に分かっている場合は、貯湯タンクの水抜きをしておいてください。とくに寒冷地では配管の中の水が凍結してパッキンや接合部が壊れてしまうことがあります。
配管の損傷・劣化
凍結などによって配管が損傷または破裂してしまうのも水漏れの原因となります。配管は、紫外線や外気に長年さらされて劣化し、損傷することもあります。配管には通常、保温材が巻かれ、その上からさらに遮光テープが巻かれています。これらが巻かれていなくて配管がむき出しになっていると劣化が進みやすくなるので注意してください。またこれからエコキュートを検討している方も配管周りの施工に関しては上記のような措置をしてくれるか施工店へ確認を行いましょう。
エコキュートのメンテナンス不足
配管が水漏れや劣化していないか、年に数回は確認しましょう。タンク内の掃除も同じくらいの頻度で行ってください。タンク内に沈殿物が溜まっていると、それが配管の損傷などにつながることがあります。浴槽についているフィルターも放置していると目詰まりしてしまうので、こちらは日常的に取り外して掃除することが必要です。
エコキュートが水漏れしたときの対処法
恒常的な水漏れが見つかったときは、止水栓を閉めて使用をやめ、業者に調べてもらってください。その上で修理可能かどうか相談します。10年近く使用していて経年劣化が見つかった場合は全体の寿命が近づいているサインと言えます。エコキュートの買い替えも検討すべきでしょう。
給水止水栓はほとんどの場合エコキュート貯水タンクの脚部カバーを外した箇所にあります。わからなければお使いのメーカーまたは取付施工店に問い合わせしましょう。
配管内の水漏れは目視出来ない
配管内で起こっている水漏れは目視することが出来ず気づくのが遅れてしまいます。
症状が進めば電気代や水道代の請求が増え、家計の圧迫にも繋がります。上記のような症状が現れた場合、はややかに対応することを心がけましょう。