
オール電化とはいったい何?メリットやデメリットを一挙公開
2020/02/07
世の中がどんどん便利になってきて、どんどん新しい言葉や設備を目にするようになりました。
特に住宅関係の進化は著しく、新しい住宅に関して言えばより住みやすく快適になったのではないでしょうか。
そのなかでもオール電化の登場は、人々の生活を一変させました。
ここではオール電化とはどういうものなのか、メリットやデメリットについてお話しますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
今流行のオール電化とは?
よく巷では、オール電化という言葉を耳にするようになりましたし、実際に導入されるご家庭がどんどん増えているのが現状です。
しかし、今までオール電化を経験したことがない人からすれば、どういうものなのか、どういうメリットがあるのかを知る由はありませんよね。
オール電化とは名前の通り、すべての設備において電気でまかなっている住宅のことを表します。
本来であればキッチンや給湯などはガスのイメージがありますが、それらをすべて電気で利用できるというわけです。
ですから、今まで使っていたであろうガスを利用するという概念がなくなります。
オール電化のデメリット
普段の生活でガスは必要不可欠だったのに、すべて電気になるとなにかデメリットがあるのでは?と考えてしまうのも無理はありません。
そこでオール電化のデメリットについて見ていきましょう。
タンクのお湯を使いきると水しかでない
寒い時期になると、食器を洗ったりお風呂ではシャワーや湯船につかったりと、温かいお湯は欠かせません。
ガスの場合は、使いたいときに瞬間的に火をつけてお湯を沸かすことができます。
対してオール電化の場合はガスの代わりにタンクが設置されており、そのタンクの中にあるお湯を使うことができます。
しかし、そのお湯の貯蓄がなくなれば当然水しかでてこなくなるため、真冬になるととてもしんどい思いをしてしまうことに。
このお湯は1日の決まった時間帯(主に夜間)で電気によって沸かすため、その日のうちにお湯をたれ流し状態で使ってしまうと、水しか出なくなるというわけです。
お湯が飲めない
自宅にいて突然お湯が飲みたいから水道から飲もう、というケースは非常に多いのではないでしょうか。
しかしオール電化の場合、水道水から直接お湯を飲むのはおすすめしません。
なぜならお湯はタンク内からでてくるからです。
タンク内に貯められたお湯は、一度沸かせたお湯になりますので水道水に含まれていた消毒用の塩素(カルキ)が抜けてしまっている状態で保管されているので、水道法の基準を満たしたものではなくなっているので、飲用には適していません。(日本の水道法では蛇口から出てきた時点で塩素が水の中に残っていないとNGなので)
もちろん、タンク内は高温のお湯ですからある程度の菌は死滅していますが、不純物などが混ざっている可能性もあるため、なるべく直接飲むのはやめておきましょう。
昼間の電気代が高い
基本的にオール電化の住宅は、みなさんが寝静まる夜間に電気代が格安になる傾向にあります。
そのかわり朝や昼、夕方にかけて電気代が割高になってしまうというデメリットも。
ですから電気代が高くなる時間帯に集中して電気を使うと、予想以上の電気代がかかってしまう可能性があります。
IHクッキングヒーターは好みがわかれる
毎日の料理をするために、キッチンは欠かせない設備です。
オール電化のお住まいですと、キッチンで料理をする場所はガスコンロではなくIHクッキングヒーターに変わります。
ですから、ガス火のような微調整がきくものではなく火加減の調節が難しいIHクッキングヒーターは好みがわかれることもあります。
調理器具が決められている
IHクッキングヒーターになると、基本的にはガス専用の鍋やフライパンは使えなくなります。
なぜなら、IHクッキングヒーターは電磁波によって加熱するため本来の調理器具では利用できなくなってしまうからです。
つまり、オール電化にするのであれば今まで利用していたガス専用の調理器具を捨てて、買い換えないといけません。
場合によっては電気代が高くなる可能性も
オール電化は、深夜の時間帯に電気代が一気に下がるため場合によっては電気代が高くなる可能性があります。
特に日中、毎日家にいてガンガン電気を使うような生活をしているとそれに該当します。
ガス料金がない分、少しくらいは多めに使ってもいいですが、月々の様子をみて電気の利用幅を考えなければなりません。
オール電化のメリット
対して、オール電化のメリットについて見ていきます。
ガス基本料や利用料がかからない
今までであれば、ガスと電気両方の基本料金や使用料を支払っていたことでしょう。
ですがオール電化にすることでガスの利用が一切なくなります。
つまり、ガスの基本料金や日々の使用料を支払わなくてもいいというメリットがあります。
オール電化にすることで、電気の基本料や日々の使用料だけで済んでしまいます。
結果的にガス料金はいくらだった、電気代はいくらだったのかなどの面倒な計算がなくなります。
夜間の電気代が安い
オール電化の最大のメリットと言えば、夜間の電気代がずば抜けて安いことではないでしょうか。
もちろん普通の生活をしている人にとっては、夜間の電気代が安くても利用することはありません。
しかし、電気代や安い時間帯にタンク内のお湯を沸かしてくれるというメリットがあります。
しかも一度温まったお湯は、何時に使おうが電気代はかからないためお得に利用することができます。
火事になる可能性が低い
ガスを利用しているとどうしても心配なのが、火事の危険性です。
たとえば、料理中に油がガス火に降りかかり大火事になってしまう可能性があります。
当然、そうなってしまうと家は大変なことになってしまいますし、最悪人の命まで奪ってしまいます。
ですがオール電化では火を一切使わないため、火事になる可能性は大幅に低下します。
とくに小さな子どもやペットなどと一緒に住んでいるのであれば、より安心して過ごすことができるのではないでしょうか。
災害時でも電気の復旧は割とはやい
近年、誰もが予想できなかったであろう大型台風や大型の地震が起きるようになりました。
当然、住んでいる場所によっては生活を一変させるほどの被害を被ってしまうことに。
大きな被害に合ってしまうと、ガスや水道、電気が止まってしまい生活が難しくなってしまいます。
ですがそのなかでも過去の災害を見てみると、電気から復旧し続いて水道、ガスという順番になっていました。
つまり電気の復旧が早いこともあり、万が一のときにも安心です。
非常時にタンク内にある水が役に立つ
地震や台風などの災害で家に大きな被害があったとしましょう。
場合によっては、電気もガスも水道も止まってしまう可能性があります。
被害が大きければ大きいほど復旧までに時間がかかるため、非常に困ってしまうものです。
ですが、そんなときにはタンクにある水が大いに活用できます。
もちろん飲むことはできませんが、手を洗ったり入浴やトイレなど一時的に利用できるというメリットがあります。
室内の空気が汚れにくい
ガス火で料理をすると二酸化炭素が発生して空気が汚れてしまいますが、IHクッキングヒーターですとその心配はありません。
オール電化は、電気代を安くするのもそうですが空気を汚さないというメリットもあります。
オール電化とはのまとめ
ガスは非常に便利ですが、それ以上にオール電化の便利さが少しでもご理解いただけたのではないでしょうか。
電気代を安くするだけではなく、安心安全に利用できるオール電化は、私たちにとってなくてはならない存在になってきているのは間違いありません。
IHクッキングヒーターに関しての詳しい記事はこちら⇒IHクッキングヒーターのメリット・デメリットや選び方などをご紹介!
エコキュートのメーカーや導入費用に関しての詳しい記事はこちら⇒給湯器(エコキュート)の本体と設置価格はいくら?メーカー別で公開