
オール電化と太陽光は相性が良いって本当?その知られざる理由とは
2020/03/21
こんにちは!エコの大臣です!最近は新築でお家を建てるさいにオール電化を採用されるご家庭が増えてきています。地方によって大きく異なるようですが、多いところでは約60%の新築住宅でオール電化が採用されているようです。
さて、オール電化を導入する際に気になるのが、「オール電化と太陽光発電をセットで導入すると光熱費が安くなるから良い。」とか、「太陽光は元が取れないから必要ない。」って言う人もいるからどっちが本当なのかわからない、とのご相談をよく頂きます。そこで、今回はオール電化と太陽光発電を併用するメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
目次
オール電化と太陽光発電を併用するデメリット
オール電化と太陽光発電を併用するデメリットに関しては、以下のような内容が挙げられます。
初期費用が大きい
オール電化と太陽光発電をセットで導入しようとすると、費用がかかってしまいます。
オール電化への切り替えの相場としては、ネットの販売店で比較すると設置工事にかかる費用も込みで50万円~100万円くらいでしょう。設置するエコキュートのタンクの容量や、IHクッキングヒーターの性能によって金額が上下します。
太陽光パネルは設置するパネルの枚数=発電量(kw)によって設置費用が変わります。
太陽光パネルの設置費用を考えるときの目安となるのが「kw(キロワット)単価」と呼ばれるものです。
「太陽光パネルの設置にかかった費用の総額」÷「設置したパネルの発電容量」=kw単価
として求めます。設置にかかった総額には工事代なども含めて計算します。
2019年11月に経済産業省から配布された資料によると、2020年の太陽光発電のkw単価は約29万円が望ましいとされています。
これは日本全国の平均値ですので、お屋根の状態や材質、パネルのメーカーによっても高低があります。
この相場に基づいて計算をすると、仮に5kwのパネルを設置する場合だと、
29万円☓5kw=145万円となります。
オール電化と合わせて導入するとなると、合計で約200万円以上の費用がかかる計算になります。それなりに大きな費用をかけて購入するものなので、いざ見積を取ったは良いが金額を見て躊躇してしまうお客様も少なくないです。
家庭によっては100%光熱費が削減できるというわけではない
ご家庭の電気代、ガス代のご利用状況によってはオール電化、太陽光のメリットが出づらい場合もございます。
オール電化に切り替えることで、ご家庭の台所と給湯にかかっているガス代はゼロになります。毎月ガス代だけでも7~8千円かかっているというご家庭ではオール電化に切り替えるだけでもメリットが出ます。
ただ、もともとガスをほとんど使っていない。あるいはガスは使うけど、冬場の床暖房やガスのファンヒーターなどの暖房代としてのガス代が高いというご家庭様では、オール電化に切り替えたとしても経済的なメリットが出づらいです。
見積している間に疲れてしまう
お問い合わせ頂くお客様の中には、慎重になりすぎて色々な販売店、色々なメーカーの太陽光パネルを検討していく中で、結局どれが良いのかを決めきれずに導入を見送られると言う方も少なからずいらっしゃいます。
もちろん、複数の会社から見積りを取って比べるということは大切なことです。ただ、そこにあまり時間をかけすぎてしまうのも良くないのかもしれませんね…。太陽光発電の見積もりを取られるときは3~4社くらいの中から絞っていくのが良いでしょう。
初期費用回収に長い年月がかかる
太陽光発電の導入コストは設置してから9年~15年くらいで元が取れるようにシミュレーションをされている場合が多いです。パネル自体は20年以上問題なくお使い頂けるものが多いですが、「そもそもこの家にそんなに長く住むかわからない!」というお客様は設置をお控えになられた方が良いでしょう。
オール電化と太陽光発電を併用するメリット
さて、今度はオール電化と太陽光発電を併用するメリットについて見ていきましょう。
電気代の高い時間に太陽光発電の電気を利用できる
以前、「関西電力のオール電化のプランはどんなもの?少しでもオトクに利用するためには」でもオール電化に切り替えた場合の料金プランに関してご紹介させて頂きました。オール電化の料金プランは夜間の電気代は安い電気の単価が設定されているのですが、昼間の電気代が少し割高になっています。
太陽光パネルを設置することで、日中はパネルで発電した電気を使えるようになるので、電力会社から割高な電気を買わなくてよくなります。
また、電力会社から購入する電力量が減ることによって、「再エネ賦課金」と呼ばれる電気の使用量に応じた負担金を減らすことが出来ます。
※再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、電力会社が風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーを普及、拡大させることを目的に電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担するものです。
毎年、国によって全国一律で金額が決められ、毎月の使用量に応じて電気代と合わせて請求されます。
再エネ賦課金に関しては年々高くなっています。
導入された2012年度は1kwhあたり0.22円だったのに対して、2019年度では1kwhあたり2.95円にもなっていて、今後も高くなっていくと予想されています。
オール電化と太陽光パネルを設置で導入することで、昼間の高い電気を買わなくて良くなり、電力会社から買う電気の量が少なくなることで再エネ賦課金の負担も減るので、二重の電気代の節約効果が得られます。
余った電気を売ることができる
太陽光パネルが発電した電気は、自宅でそのままお使い頂けます。ご自宅で使いきれずに余った電気は電力会社が買い取ってくれます。余剰電力の買取の申請をしたときから10年間は決まった金額で電力会社が買い取る義務があります。
最初の10年で初期投資をどれだけ回収できるかが重要になるので、設置前の発電シミュレーションの結果を参考にして、ご自宅が太陽光パネルを設置するのに適しているのかをよく検討することが大切です。
オール電化と太陽光発電を併用して光熱費を下げよう
「昼間の電気代が高い」というオール電化住宅のデメリットを最大限補ってくれるのが太陽光発電です。併用してお使い頂くことで、それぞれ単体で使用する場合と比べて、光熱費を削減して効率良くお使い頂くことが出来ます。
また、経済効果以外にも「停電すると何もできなくなる」というオール電化住宅のデメリットも補ってくれます。太陽光パネルと合わせて設置するパワーコンディショナーの自立運転機能を使えば、パネルが発電している間は停電時でもコンセントから電気を取ることが出来ます。制限はありますが、非常時の備えとして活用することも可能です。
オール電化と太陽光のまとめ
オール電化と太陽光パネルを併用することのメリット・デメリットをお伝えしていきました。
簡単にまとめますと・・・
・オール電化と太陽光発電を同時に導入するとなると初期費用がかかります。特に太陽光発電はお屋根の向きや大きさによって発電量が大きく変わります。事前に2~3社で見積もりを取ったり、シミュレーションをして自分の家が太陽光発電に向いているのかを判断しましょう。
・オール電化と太陽光発電を組み合わせて使うと、オール電化のデメリットが軽減されるのでより快適に生活することが出来ます。
・パワーコンディショナーの自立運転機能を使えば、非常時の電源としても役に立ちます。
太陽光パネルは、一度設置してしまえば20年以上ずっと発電し続けてくれてとても快適に経済的に生活していただいているご家庭様が非常に多いです。ご自宅のお屋根に太陽光発電に向いているか知りたい、というお客様はぜひエコの王様へお問い合わせ下さいませ!
お問い合わせはこちら!