
大容量の蓄電池を導入するべき?理想的な目安を知っておこう!
2020/07/30
こんにちは!エコの大臣です!
蓄電池のを導入するにあたって気になるのがその費用ですよね!
蓄電池の費用を一番大きく左右する要因が蓄電池の『容量』です。
容量が大きいほど、一度に蓄えておける電気の量は多くなりますが、その分費用も高くなってしまいます。
ただ、必要以上に大きい容量の蓄電池を設置しても無駄になってしまいますよね。
そこで、今回は費用をかけてまで大容量の蓄電池を導入した方が良い?という疑問にお答えしていこうと思います。
目次
蓄電池の大容量は必要?一般的な電化製品の出力をチェック
まずは、現在ご家庭内でご利用されている主な電化製品の消費電力をチェックしていきましょう!
電化製品 | 消費電力 |
IHクッキングヒーター | 2000W~3000W |
電子レンジ | 1300W~1500W |
ホットプレート | 1300W |
ドライヤー | 1200w |
炊飯器 | 350W~1200W |
エアコン | 800W~1000W |
ホットカーペット | 800W |
洗濯機 | 500w~700W |
冷蔵庫 | 300W~500W |
テレビ | 100W~250W |
デスクトップパソコン | 150w~300w |
照明器具 | 100W |
扇風機 | 60W~100W |
携帯電話の充電 | 15W |
※上記の表はあくまでも目安です。
蓄電池の容量は「kwh(キロワットアワー)」という単位で表されます。
蓄電池にたまっている電気を、どれくらいの期間使い続けることが出来るのかは、計算である程度求めることが出来ます。
ある電化製品の消費電力の目安は、
電化製品の消費電力(W)×使用時間(時間)÷1000
という計算式で求めることが出来ます。
例えば、上の表にある照明器具を6時間使用した場合の消費電力量は
100W×6時間÷1000=0.6kwh
となります。
普段の生活では複数の電化製品を同時に使いますよね。
照明器具(100W)とテレビ(250W)、冷蔵庫(300W)を同時に5時間使ったとすると
(100W+250W+300W)×5時間÷1000=3.25kwh
となります。
こうして計算していくことで、ご自宅で必要になる電力量を求めることが出来ます。
大容量の蓄電池が必要なご家庭のパターン
大容量の蓄電池が必要になるご家庭様というのはどのような方でしょうか。
大容量の蓄電池を設置した方が良いというご家庭様のモデルケースをお伝えいたします。
太陽光発電を設置していない
太陽光発電を設置していないご家庭様が蓄電池を導入する場合、停電が起こったときに蓄えられている電気を使い切ってしまうと、後から継ぎ足しで充電することが出来ません。
長期の停電にも備えるという意味では、大きめの容量の蓄電池を導入しておくことをおススメします。
太陽光発電の発電量が大きい
既に設置してある太陽光発電の容量が大きく、余剰電力がかなり多くあるという場合にも大きめの蓄電池をおススメ致します。
日中、太陽光パネルで発電した電気でご自宅の一日の消費電力をまかなうことが出来るような場合には、電力会社から購入する電気を実質ゼロにすることも可能になります。
蓄電池を設置することの経済的なメリットを最大限引き出すための1つの選択肢としてはアリだと思います!
どのように蓄電池を使うのかを基準に考えよう
さて、先ほどの計算式を使えば、お家で必要な電力量をある程度求めることが出来ます。
蓄電池は「深夜電力を活用した電気代の削減」、「停電時の非常用電源」、「太陽光発電の余剰電力を蓄えて自家消費を増やす」などの役割があります。
それぞれの場合において、使いたい電化製品の電力量がわかれば、それに応じて蓄電容量もある程度の目星が付けられます。
深夜電力を活用した電気代の削減
深夜電力を蓄電池にためておいて、それを日中の電気代が少し高い時間帯に活用することが出来ます。毎月の電気代の明細にあるデイタイム・リビングタイム・ナイトタイムのうち、デイタイムとリビングタイムに使われている電気の量を元に計算することで、蓄電池として必要な容量を知ることが出来ます。
停電時の非常用電源
停電時の対策という蓄電池のメリットを重要視する場合には、停電時にも使いたい電化製品、冷蔵庫や照明器具、電子レンジなど、「最低限どの電化製品をどれくらいの時間使いたいのか」というように考えると、蓄電池に必要な容量の目安を立てやすいと思います。
太陽光発電の余剰電力を蓄えて自家消費を増やす
現在ご利用中の太陽光パネルでが発電した電気を蓄電池にためて、自家消費に回す割合を増やして使うというのを目的とする場合、毎月の発電量のデータを元に必要な蓄電容量を計算することが出来ます。
特に卒FIT後に蓄電池の導入を検討されている方は、10年分の年間の発電量のデータがありますので、そこから算出することが容易です。
「自分で計算するのも面倒だし、よくわからない」というお客様も多くいらっしゃると思います。そういう場合には蓄電池専門のアドバイザーがいる、エコの王様のような蓄電池販売店にご連絡下さい。容量以外の機能的な面も含めた総合的なアドバイスをさせて頂きます。
大容量の蓄電池のおすすめメーカー
伊藤忠
スマートスターLは9.8kwhの単機能型の蓄電池です。最近流行りの停電時にもお家全体に電力を供給することの出来る「全負荷型」の数少ない蓄電池の1つです。
停電時にも太陽光発電で発電した電気を最大で6kwまで使うことが出来ます。単機能型ですが、ハイブリッド型に近い使い方をすることも可能です。
ニチコン
大容量の蓄電池で定評のあるのが、ニチコンです。単機能型で太陽光発電を設置していないご家庭様や太陽光の周辺機器の保証がまだ残っているという方でも安心して設置することが出来ます。
特に単機能型の11.1kwhのタイプは値段もかなり下がってきているので、お求めやすい金額で販売されていることもありますね。
田淵電機
田淵電機は元々パワーコンディショナーなどの太陽光発電の周辺機器を製作している会社でした。
「EIBS7」という名前の蓄電池が急速に伸びていっていますね。今、すごく問い合わせ件数が増えている蓄電池です。
ハイブリッド型で7kwhと14kwhの二つの蓄電容量が選べます。停電時にもお家全体に電気を供給することが出来る「全負荷型」の蓄電池というのもEIBS7が支持されているポイントです。
元々がパワーコンディショナーのメーカーということもあり、既設の太陽光パネルの設置状況に合わせ3種類のパワーコンディショナーを選んで設置することが出来るというのも魅力の一つです。
蓄電池の大容量のまとめ
大容量の蓄電池を設置した方が良いご家庭の条件や、おススメの使い方、製造メーカーなどについてご紹介していきました。
もちろん、容量も蓄電池を検討する上で重要な要素の1つではありますが、パワーコンディショナーの型やその他の機能も含めて総合的に選んでいくことの方が大切です。
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第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!