
蓄電池についてわかりやすく説明
2018/09/07
前回お伝えした通りオール電化太陽光発電住宅の増加に伴い、
家庭用蓄電池を導入されるご家庭様も右肩上がりになってきています。
そこで本日は蓄電池システムについてわかりやすく説明したいと思います。
1.蓄電池とは?
蓄電池と言うとなんだか難しい印象を受けますが簡単に言うと大型の充電器となります。
スマートフォンの持ち歩きバッテリーのようなものですね。
蓄電池に設定した部屋のコンセントから電気を供給したり、太陽光発電で作った電気が充電出来るような仕組みです。
ですので停電時や災害で電気の供給がストップしてしまった場合は蓄電池に蓄えた電気を使用することが可能となっています。
2.蓄電池をつけるメリットは?
蓄電池に費用対効果はありません。
主な理由としては先述の通り「非常時の備えとして」と言うのが半数を締めるかと思います。
その他に太陽光発電を導入されているご家庭はご存知ですが電力会社が一定の価格で売電を継続してくれる期間は、太陽光発電を導入してから10年と定められておりそれ以降の売電単価は下がってしまいます。
もし今から太陽光発電を導入し平成30年度(2018年4月~2019年3月)に電力会社と売電契約を行った場合は、26円/kWh~28円/kWhで売電出来が出来ますが10年後には11.1円/ kWhになると言われています。
単価が約半額になるので売電価格も自ずと半額になってしまいますね。
「売電収入が見込めないのであれば発電し余った電力は蓄電池に貯めて家庭内で利用してしまおう‼︎」ということになります。
売電収入のような直接的な経済効果はありませんが買電を減らすことで間接的に家庭の支出を減らすことが可能です。
3.蓄電池のデメリットは?
・導入費用が高い
メーカーにもよりますが一般家庭で使用される6~8kwhの蓄電池でコストが100万円程度かかります。
現状の導入コストでは、「蓄電池を導入したほうが経済的にお得」とは言えないのが正直なところです。
とはいえ蓄電池は補助金がて手厚く平成30年度は多額の補助金が各自治体により設定されております。
条件やお住いの自治体にもよりますがなんと最大で40万円も補助金が出ることも。
是非お住いの自治体にご確認下さいませ。
・蓄電池は劣化をしていく
先ほどスマートフォンのバッテリーのように充電が出来るとお伝えしましたが、まさにその通りで現在家庭用蓄電池のほとんどはリチウムイオン電池というスマートフォンやノートパソコンなどのあらゆる機器に使用されています。
スマートフォンを何年も使っていると徐々に「電池の持ち」が悪くなってくるように、家庭用蓄電池も使っているうちに徐々に劣化をします。
これを「サイクル寿命」と言います。
サイクル数は、充電と放電をワンセットにした場合どのくらい充放電を繰り返しできるか回数で表したものです。
つまりサイクル数が多いということは、蓄電と放電を繰り返し多くできるということになります。
充放電の回数が少なく住む大容量の蓄電池ほど、サイクル数という観点から見ても寿命が長いということが言えます。
ただ充放電を繰り返した結果、メーカーカタログ等に記載されているサイクル数を越えたとしても突然蓄電池が全く使えなくなるというわけではなく性能が劣化してしまう(充放電の量が減る)ことを意味します。
オール電化太陽光発電を導入されてる方はいずれ蓄電池の導入もお考えではないでしょうか?
「やっぱり導入費用が高いから、でも知識として知っておきたい」という方も是非お気軽にご相談くださいませ!
エコキュート工事に携わって15年。1か月で100件以上のオール電化や太陽光発電、蓄電池などのエコな住宅設備の取り付け工事を手掛けている。
一見コワモテだが、実は愛妻家で工事が終わればまっすぐ家に帰る良いパパの一面も併せ持っている。