
蓄電池の導入で元は取れる?取れない?少しでもオトクに使う方法
2020/10/17
こんにちは!エコの大臣です。
今までいろいろと蓄電池に関する記事をご紹介してきました。
商品の機能やメーカー毎の様々な特徴や施工にあたっての注意点など、重要なポイントを何点かお伝えさせて頂きました。
ですが、現在蓄電池を検討されているお客様が一番気になっておられるのはズバリ!「ぶっちゃけ蓄電池って元取れるの?」というところではないでしょうか!?
大きな費用をかけてまで蓄電池を導入する価値があるのか?少しでもお得に蓄電池を設置するためにはどうしたら良いのかをご紹介していきます!
目次
蓄電池を導入すると絶対に元が取れる?
さて、いきなり本題に参りましょうか。蓄電池を導入して元が取れるのかどうなのか。
結論から申し上げますと、かなり難しいのが現状です。
「蓄電池の導入費用≧蓄電池の導入で削減できる電気代」
になってしまうことが圧倒的多数です。
理由は簡単で、安くなったとはいえ、蓄電池の導入費用がまだまだ高コストだからです。
蓄電池の場合は「ご自宅の太陽光発電で余った電気をためて家で使う」、もしくは「深夜電力を使って蓄電池に充電し、その電気を昼間の電気の高い時間帯に使う」ことで電気代を削減する効果があります。
以前、蓄電池は深夜電力で節電効果がバツグンって本当?その理由とはの記事でもお伝えしましたが、蓄電池を設置した場合の電気代の削減効果は3,000円前後になるのかなというところです。
太陽光発電を設置されているご家庭様で、ご自宅に設置されている太陽光発電システムの余剰電力を充電して使うことでもう少し経済効果が出ますが、それでも5,000円くらいになれば御の字かなと。
蓄電池の保証期間は10年か15年が一般的ですので、保証期間を15年としても15年間で約90万円の削減にしかなりません。
一般的な蓄電池の設置費用が100万円~160万円ですから、15年の保証期間内で元を取ることは難しいと言えるでしょう。
元は取れなくても設置は伸びている
実際、蓄電池を導入しても100%元を取ることは難しいというのは先ほどもお伝えした通りです。
ですが、蓄電池の設置台数は2018年から急激に伸び始め、2019年の年間の設置台数は10万台を突破し、現在も右肩上がりに設置が伸びています。
「元が取れなくても設置が伸びてるなんて、みんな騙されてるんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるのかもしれないですが…。
そもそも蓄電池を設置して「儲けよう!」と思う方は少ないです。蓄電池に電気代の削減効果があるのは事実ですが、蓄電池を設置する方が重視されているのはそこじゃないんですね。
蓄電池を、あくまでも停電時の電気の備えとして検討されている方が圧倒的に多いです。
太陽光発電を設置されていたとしても停電時に電気が使えるのは日中、パネルに日が当たっている間だけなので、早朝や夜間に発電した電気を使おうと思うと、蓄電池が必要です。
実際に蓄電池を設置された方のほとんどは、「電気代の削減効果」+「万が一の時の予備電源があるというの保険」という認識をお持ちの方です。
「1日当たり数十円~100円前後の負担で、急な停電の時の備えが出来ると思えば安い」と思うか、「100%元が取れないとやる意味がない」という結論になるかはご家庭様次第というところでしょうか。
蓄電池の元を取るためには
通常の電気の使い方をされている一般家庭様では、蓄電池の導入費用を保証期間内に全額回収することは難しいです。
導入費用を100%回収することは難しいとしても、少しでも多く回収したいと思うのは当然ですよね。
そこで、なるべく蓄電池を導入する際の金銭的なデメリットを減らすための手法をいくつかご紹介致します。
見積りが安い業者を見つける
同じ蓄電池を設置するのであれば、導入費用が安ければ安いほど元は取りやすいです。
現在、政府からは、蓄電池の販売単価を「9万円/1kwh」にすることを目標とするように指示がありますが、「約15万円~30万円/1kwh」あたりで取引されているのが現状です。
安いと評判のテスラのパワーウォールでも「11万円/1kwh」くらいですので、まだまだ目標とされる数値にはほど遠いですよね。
蓄電池の設置にかかる費用はどの販売店でも一律というわけではありません。
工事も自社で工事まで出来るところと比べて、工事を下請け、孫請けに任せている販売店になるとその分、中間マージンが取られまて割高になります。
自家消費をする
ご自宅の太陽光発電や深夜電力などの安い電気をご自宅にためて、ご自宅で使う電気に回すことを自家消費と言いますが、この自家消費の割合を増やせば増やすほど、電気代の削減効果は大きくなります。
蓄電池を設置することで、時間帯をあまり気にせず電気を使うことが出来るようになるのも蓄電池を設置するメリットの1つです。
メンテナンスを定期的にして寿命を延ばす
蓄電池は高温多湿の環境で利用を続けると、電池の寿命が縮みやすくなります。設置場所は慎重に決めましょう!
蓄電ユニット自体は丈夫な外装に包まれており、排熱機能も付いておりますので、基本的にはメンテナンスフリーでご利用いただくことが可能です。
ただし、排気口にホコリがたまると熱がこもりやすくなりますので、3~4か月に1度くらいは周囲の掃除をして落ち葉やホコリなどを取り除いた方が良いでしょう。
保証年数の15年で元を取るのは難しいという話なので、それを越えて20年、もっとそれ以上の期間使い続けられれば、元を取れる可能性も出てきますからね。
蓄電池の寿命などに関する詳しい記事はこちら⇒大事に使えば蓄電池の寿命はのびる?最適で賢い使い方を知っておこう!
蓄電池の元が取れるのまとめ
蓄電池の設置費用の元が取れるのかということで現状をありのままにお伝えしていきました。
現在の蓄電池の平均的な寿命、設置費用を考えると設置費用を回収するのはなかなか難しいでしょう。
毎月の電気代の負担を減らしつつ、あくまでも「万が一のときの電気の保険」に入るくらいの気持ちで導入する方が良いです。
「毎月数百円~数千円の負担で停電時の備えが出来る」ことを「得だ!」と感じるか「大損した!」と感じるかは…
あなた次第です!
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!