
蓄電池の導入はめっちゃ損するって本当?意外な事実を一挙公開!
2020/05/28
こんにちは!
何かをするときに損得だけで考えるのは良くないかと思いますが、出来ることなら損ばかりするのは避けたいところ。
「蓄電池は損するからやめた方が良い」という書き込みなどもよく見られます。
そこで、今回は蓄電池は本当に損するのか?元を取るのも難しいというのは本当なのか?ということについて解説していきます。
目次
なぜ蓄電池の導入で損をするのか
蓄電池の導入による損得を考える前に、蓄電池がどういうものなのかを整理しておきましょう。
蓄電池は文字通り、「電気をためておく機械」です。電力会社から送られてくる電気や、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池にためておけば、たまっている電気をいつでも使うことが出来るようになります。
ですので、蓄電池があれば停電時にも電気を使えるようになります。
特に台風などの自然災害の多い日本では、停電時の備えというのはお家の安全性を高める上でとても重要ですよね。
「災害への備え」というのが、蓄電池の導入の大きなメリットになります。
「これが停電時にも全く備えにならなかった」というのであれば、話は別ですが、「停電時に蓄電池が全く動作せず、まるで役に立たなかった」という話はほとんど聞きません。
では、蓄電池を設置して『損』したという意見はどこから出てくるのでしょうか?
これには大きく3つの理由が考えられます。
初期費用の問題
蓄電池もここ数年で費用が安くなったとはいえ、工事費用なども含めると100万円前後の費用がかかります。期待していた費用対効果が得られないのであれば、確かに「損」したと言えるでしょう。
決して安くない金額ですので、設置してから特に目立った活躍もないとなると、失敗したかな?と思ってしまうかもしれないですね。
短期間で回収できない問題
蓄電池を設置することで、電気代の削減や、太陽光発電の売電の押し上げ効果などの様々な経済的なメリットが受けられます。
ただ、それだけで蓄電池を設置した費用の「元」を取るためには10年以上の長い年数が必要になります。
蓄電池も改良が進められて15年~20年は使えると言われています。
性能的には安心してお使い頂けますが、費用の回収にはかなり長い時間が必要になるのは間違いないです。
デメリットを知らずに購入した
おそらく、一番多いのがこのケースにあてはまるのではないでしょうか。
特に電話営業や、訪問販売の業者から、蓄電池に関する経済効果や性能の「良い話」だけを聞いて即決したというお客様に多いようです。
先ほどもお伝えしたように、蓄電池を設置しても「儲かる」ほどの経済的なメリットはありません。
太陽光発電と似たようなイメージで導入をされる方もいらっしゃいますが、太陽光発電と比べて利回りはかなり小さいですし、初期費用の回収にも10年以上の期間がかかります。
蓄電池の良い話だけを鵜呑みにしたり、「売電の固定買取期間が終わったら蓄電池を購入しないといけない」などのデマに踊らされて、契約しないことが重要です。
すべてが損するわけではない!お得になるケース
さて、蓄電池を設置することを『損』に感じるケースについて見ていきましたが、蓄電池は本当に設置しても損にしかならないのでしょうか?
蓄電池の設置で『得』をしやすいケースをご紹介していきます。
オール電化と蓄電池の併用
オール電化をご利用中のご家庭様は、昼間と深夜帯とで電気料金の単価が異なります。
関西電力のオール電化向けの電力プラン「はぴeタイムR」を例に挙げますと、一日の電気代の単価は下の図のように設定されています。
10時~17時の「デイタイム」と呼ばれる時間帯が一番高く、23時~翌朝の7時までの「ナイトタイム」が一番安くなっていますね。
蓄電池を設置すると、このナイトタイムの安い電気を蓄電池にためて、電気代の割高な時間帯に、蓄電池にためた電気を優先して使うことで電気代の削減をすることが出来ます。
蓄電池は、電気代が高いご家庭様ほど『得』になりやすいです。
オール電化にしているご家庭様は、昼間にあまり電気を使わないように工夫しながら生活されていると方が多いと思います。蓄電池を設置することで電気を使う時間帯を気にせずに生活することが出来るようにもなります。
昼の在宅率が高く、電気代が高いのが気になっているという方は、蓄電池を設置してお得になると言えるでしょう。
太陽光発電と蓄電池の導入
太陽光発電と蓄電池を合わせて導入することで、昼間に太陽光パネルで発電した分の電気を充電しておくことで、より電気代を削減することが出来ます。
特に10年の固定買取期間(FIT制度)が終了してしまったご家庭様では、余った電気を電力会社に売電するよりも、昼間発電した電気を蓄電池に溜めておいて、その電気を一日中家で使う方が電気代の節約にもなり、更にお得に使うことが出来ます。
FIT終了後は7円~10円/1kwhとかなり安い売電価格が設定されていますので、売るよりも自分で使ってしまった方が『得』になるような料金設定になっています。
今後、10年、20年くらいで在宅率が高くなり、電気の使用量が増えることが予想される方は、蓄電池をよりお得に使って頂けるでしょう。
少しでも安く蓄電池を導入するためには
蓄電池を設置して『損』と感じるのはその価格が一番の原因のようですね!
それってつまり、「安く蓄電池を設置する」ことが出来れば、蓄電池を買っても「損」する心配はないってことですよね!
それでは、他よりも安く蓄電池を設置するのにかかせない2つの方法をお教え致しましょう!
しっかり見積もりをしてもらうこと
蓄電池を購入する場合、工事費用も含めた詳細な金額に関してはインターネット上では非公表になっているものがほとんどです。
ですので、蓄電池の設置を検討する場合は、販売店に直接問い合わせて見積もりを出してもらうのが一番です。
その中で、一番条件に見合った内容を提示してくれる業者を探して設置してもらうようにしましょう。その場合、他の業者でもらった見積書を提示してみるのも1つの手段です。
1つの業者から見積りを取っただけだと、「その価格が本当に適切なのか」、「どんな内容の工事をしてくれるのか」、「工事費用は適正な価格でおさまっているのか」ということがハッキリわかりません。
2~3社から見積を取ることで、工事内容なども比較することが出来ますし、値段交渉もスムーズに行うことが出来ます。
今後のことを考えしっかりフォローしてくれる業者を探すこと
蓄電池は元を取るのに10年以上はかかるような製品です。設置してからも定期的なメンテナンスをしてくれたり、保証の手厚い業者を選んだ方が、何かあったときにも安心できますね。
設置を依頼する前に、不具合があったときの連絡先や、修理のときの費用負担のことなどをきちんと確認しておくことが、後のトラブル防止に繋がりますよ!
蓄電池「損」のまとめ
蓄電池を設置すると『損』になるのか?ということについて解説していきました。
ハウスメーカーや、太陽光発電やオール電化のリフォームを依頼した会社から蓄電池の提案を受けることも多いと思います。
蓄電池のメリットだけでなく、デメリットの部分の説明もきちんと受けてから導入を判断しましょう。
あらかじめ「こういうことは出来ない。」、「〇〇円くらいの電気代の節約が見込める」ということがわかっていれば、導入後に『損』をしたと感じることは少ないでしょう。
導入前に2~3社から見積もりを取ることで、色々な意見も聞けますし、料金もお買い求め安くなることもございます。
蓄電池をご検討の際は、ぜひエコの王様にも一度お問い合わせ下さいね!
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第一回⇒蓄電池とは一体何?蓄電池が予想以上に便利な理由とは
第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!