
蓄電池の用途は無限大!種類と用途をどこよりも詳しく解説中
2020/09/28
こんにちは!エコの大臣です!
2019年問題を機に注目を集めている蓄電池ですが、一口に蓄電池と言ってもその種類や仕組みなどは様々でいろいろな用途に使われています。
今回はそんな蓄電池の種類や注目されている家庭用蓄電池の用途や、上手な活用方法についてお伝えしていきます!
目次
蓄電池にも種類がたくさんある
電池には大きく2つの種類がございます。
1つは乾電池のように、一度電気を使い切ってしまえば、それで終わりという一回使い切りタイプの「一次電池」
もう1つは、携帯電話やノートパソコンなどにも使われている、何回も充電と放電を繰り返して使うことの出来る「二次電池」がございます。
蓄電池と呼ばれる電池はすべてこの「二次電池」と呼ばれる電池になります。
「蓄電池」と言っても使われている原料や仕組みなどによってさらにいくつもの種類に分けられます。
ここでは家庭で使用されている主な蓄電池の種類について解説していきます!
鉛蓄電池
鉛蓄電池は電極に鉛、電解液に希硫酸を用いた蓄電池で、最も歴史の古い再充電が可能な電池です。
鉛蓄電池は自動車やフォークリフトなどのバッテリーとして広く使われています。
他の蓄電池と比べると大型で重いことと、電解液として希硫酸が使われているので、容器が破損して中の溶液が漏れたときに危険が伴うので、取り扱いには注意が必要です。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は鉛蓄電池よりも更に軽量、小型で大容量の電気を充放電可能な電池として開発されました。
数百回~数千回の充放電にも耐えられるような長寿命の電池で、携帯電話やノートパソコンなど軽量で容量の大きい充電池が望まれる電子機器に広く使われています。
従来の乾電池の約2倍もの電圧を放出することが出来、高速充電も可能であるなど、かなり汎用性が高く、現在も更なる改良が進められています。
現在広く普及していっている家庭用蓄電池や電気自動車のバッテリーにも、こちらのリチウムイオン電池が使われています。
小型で大容量という夢のような性能のリチウムイオン電池ですが、あまりに急速に充電・放電を行なうとそのエネルギー密度の高さが仇となって、高温になり、場合によっては電池本体が破裂、発火する危険性があるので、過充電、過放電には注意が必要です。
また、原料にコバルトやマンガンなどの希少金属が使われているため費用が他の二次電池と比べると高額になるのが欠点です。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、ニッケルと水素ガスを基にして作られた二次電池で、リチウムイオン電池が普及するまではデジカメや携帯の音楽プレーヤーの電源として使われていました。
小型で大容量なリチウムイオンに取って代わられているところも多いですが、リチウムイオン電池と比べると安全性が高く、成型も容易なので乾電池の型式に合わせて作ることも容易で、低コストというところでニッケル水素電池の方が優れている部分を引き出す形で利用されています。
NAS電池
NAS電池は日本ガイシが初めて実用化した大規模な蓄電システムです。
数千キロワットの蓄電容量があるので、産業用の蓄電池として工場や県庁や大学などの大型の施設で災害時に備えた電力のバックアップの働きが期待されています。
動作を維持するために300度以上の高温を保つ必要がある点、火災が発生したときに原料のナトリウムは水では消化できないので、一般の消防では対応が難しいという難点がありますので一般家庭向けの導入は難しいでしょう。
蓄電池の用途について
蓄電池にもいろいろな種類があることは先ほどもご紹介させて頂きました。
それじゃ、「家庭用蓄電池っていったい何のために設置するの?」、「蓄電池があればどんなときに役に立つの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこで、家庭用蓄電池の有効な使い道についてお伝えしていきたいと思います。
蓄電池に安い電気をためて使うことが出来る
蓄電池の最も基本的な使い道としては、蓄電池に充電した電気を供給することです。不通に電気を充電して使うだけなら、電気を使う量は変わらないから電気代なんて安くならないのでは?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
一般的にガスと併用でお暮しになられているご家庭様が契約されている電気のプランというのは、使用量に応じて電気代の単価が上がっていく「従量電灯」というプランになります。
このプランのままでは蓄電池による電気代の節約効果は得られません。
蓄電池を設置するときに、時間帯別に電気代がわかれているプランへの切り替えをすることで電気代を安く抑えることが可能になります。
いわゆる深夜電力が設定されている電気の契約プランで、深夜から早朝にかけての時間帯に他の時間帯の半分以下の金額で電気が使えるようになります。
蓄電池があれば、安い時間帯の電気を使って蓄電池に充電し、その電気を他の時間帯に使うことで一日中ずっと安い電気だけを使って生活できるようになります。
もちろん、太陽光発電システムをお持ちであれば、ご自宅のパネルで発電した電気を蓄電池に蓄えて使うことも可能です。
深夜電力を使った蓄電池の節電効果についての詳しい記事はこちら⇒蓄電池は深夜電力で節電効果がバツグンって本当?その理由とは
災害時による非常用電源として
蓄電池が設置してあれば、万が一停電が発生した場合にもご自宅で電気をお使い頂くことが出来ます。
蓄電池があれば、停電しても自動で切り替わってお家の中で使っている照明器具や、携帯電話の充電、冷蔵庫などを普段通り使うことが出来ます。
特に冷蔵庫は、停電が長く続けば中身が全部ダメになってしまって、処分するにも大変なことになるでしょう。
最近は台風などの影響で長期間にわたる停電が発生する件数も増えてきています。
災害時の備えとして蓄電池の導入を検討している方も数多くいらっしゃいます。
特に被災した地域では、被災後に蓄電池に関する問い合わせが増えているという事例もございます。実際に被害を体験された方が認識を改められた結果だと思います。
停電になったときの冷蔵庫・エアコンの使い方についての詳しい記事はこちらをご参考下さい
・蓄電池でエアコンも使えるって本当?停電時でも大活躍できる理由とは
蓄電池の用途まとめ
蓄電池の種類と用途について簡単にまとめていきました。
用途や目的によって蓄電池があり、使い分けされているようですね。
家庭用の蓄電池として主に使われているのはリチウムイオン電池で、電気自動車や携帯電話などのバッテリーにも同じ仕組みが使われています。
リチウムイオン電池の原料にはコバルトやニッケルなどのレアメタルが使われていることや、最近の電気自動車やハイブリッドカーの需要の高まりもあってもあって、製造コストの削減にはまだまだ時間がかかると言われています。
急激な値下がりというのはまだまだ見込めない商品になりますので、現在導入をご検討されている方はそのままお話を進めて頂いても大丈夫です!
これから蓄電池の検討を始められるという方はぜひエコの王様までご連絡ください!
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!