【2024年版】エコキュートって入浴剤が使えるって本当?使い方や注意事項を解説!
2024/11/02
「最近、ガス給湯器からエコキュートに交換したんだけど入浴剤は使えるの?」、「エコキュートで入浴剤を使う時の注意点を教えて下さい。」、「エコキュートで入浴剤を使うときの注意点を教えて下さい。」などエコキュートの入浴剤が使えるかどうかの問い合わせが増えてきています。
11月に入り、朝夕は肌寒くなってきて「そろそろ入浴剤を使いたい。」と考えている人も少ないはずです。
エコキュートにしたとしても正しい入浴剤の使い方をすれば快適に入浴時間が過ごせます。
そこで今回は、エコキュートで入浴剤を使うための方法や種類、注意点、万が一間違った方法で入浴剤を使ってしまった場合の対処法について詳しく説明します!
目次
エコキュートとは
エコキュートとは、2001(平成13)年に電子部品メーカーであるデンソー(DENSO)が開発した技術をもとに給湯器メーカーであるコロナが家庭用として販売した給湯器を指します。
正式名称は、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と呼ばれていて、沸かしたお湯を貯めておく貯湯タンクと大気中の熱を集めるヒートポンプユニットの2つの製品から構成されています。
ヒートポンプユニットは、大気中の熱を集めて二酸化炭素などを使った「冷媒」と呼ばれる物に集めた熱を伝えます。
冷媒に伝わった熱は集めた時よりも高温になるためそれを使ってお湯を沸かします。
ヒートポンプ技術は、エコキュートだけでなく自動販売機やエアコンにも使われており私たちの生活に密接した技術と言えます。
エコキュートが販売されるまでの電気温水器と比べて3分の1の電気でお湯を沸かせますし、ガス給湯器や灯油ボイラーから交換した場合でも光熱費全体が約3分の1~4分の1程度で削減できることから販売当初から売れ行きは順調で2023(令和5)年8月には総出荷台数が900万台を超えるなど日本全国で普及している給湯器の1つです。
<エコキュート出荷台数推移>
エコキュートの仕組みについての詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートのメリット・デメリットとは?仕組みやおすすめを紹介!
エコキュートでも入浴剤は使える?
エコキュートは販売され始めた頃は、「入浴剤が使えないからエコキュートにはしたくない。」と考えていた人も多かったようですが、2024(令和6)年10月現在は、どのメーカーのエコキュートも正しい入浴剤を使い方をすれば使用可能です。
ですが、各メーカーとも蛇口からお湯が出る「給湯専用」か追い炊きができない「セミオート(メーカーによってオート)」であれば入浴剤の使用してよいと推奨しています。
追い炊きなどもリモコン1つでできるフルオートタイプのエコキュートでも入浴剤の使用は可能ですが、「入浴剤が故障の原因になった」場合は、保証期間内であっても有償修理の対象になりますので注意しましょう。
エコキュートの性能に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの選び方!後悔しないためのポイントを徹底解説!
エコキュートメーカーの推奨入浴剤
各メーカーが推奨しいる入浴剤は次の通りです。
2024年現在、市販されている入浴剤であれば基本的にはどのメーカーも使用できますが、メーカーの推奨している以外の入浴剤を使ってエコキュートが故障した場合は、保証対象外になる可能性が高いので注意しましょう。
参考資料:三菱電機HP
参考資料:PanasonicHP
参考資料:ダイキンHP
参考資料:日立HP
参考資料:コロナHP
メーカーに限らず使わないほうがいい入浴剤
各メーカーとも入浴剤の使用を認めていますが、なかにはメーカーに限らず使わないほうが良い入浴剤があります。
2024(令和6)年11月現在、使わないほうが良いと言われている入浴剤は、「生薬なふどの固形成分タイプ」、「乳白色系のにごりタイプ」、「硫黄などの温泉成分タイプ」の3種類です。
それぞれの入浴剤を使わないほうが良いと言われている理由について説明します!
生薬などの固形成分タイプ
生薬タイプの入浴剤の使用は、各メーカーとも推奨していません。
このタイプの入浴剤は、メーカーによって異なりますが植物の葉や茎などの固形物が入っている可能性があります。
生薬タイプの入浴剤を使った状態のお湯を追い炊きするとお湯が出てくる丸い循環口フィルターが目詰まりする可能性が高くなります。
植物の葉や茎が配管などに堆積するとお湯が出なくなったり、エコキュートの本体が故障したりする原因にもなるためこのタイプの入浴剤の使用は推奨されていません。
乳白色系のにごり
乳白色系のにごりタイプの入浴剤の使用も各メーカーとも推奨していません。
推奨されていない理由は、濁り成分が配管内やお湯が出る循環口のフィルターに堆積すると目詰まりを起こしてエコキュートがエラーを起こしたりお湯が出なくなったりします。
乳白色系のにごりタイプは保温効果が期待できるため人気の商品でありますが、追い炊きなどもできるフルオートタイプのエコキュートには不向きですので、フルオートタイプを使っている人は、乳白色系のにごりタイプの入浴剤は使わないようにしましょう。
硫黄などの温泉成分タイプ
硫黄やアルカリなど温泉成分が強いタイプの入浴剤の使用は推奨していません。
温泉成分が強い入浴剤を使うと、配管が腐食したり錆びてしまったりする原因になります。
2024(令和6)年11月現在販売されているエコキュートは銅製の配管が使われていることが多く、硫黄成分から作られる硫化水素によって配管が腐食する可能性が高いと言われています。
入浴剤に使われている硫黄成分は、ごく微量ですが長い期間使い続けると少しずつ配管の腐食が進みますので使用しないでおきましょう。
エコキュートで入浴剤を使うときの注意点
エコキュートでももちろん入浴剤を使えます。
その時に注意するべき点が全部で4つあるので詳しく説明します!
複数の入浴剤を混ぜて使わない
エコキュートを設置して入浴剤を使う時は、成分が異なる入浴剤を混ぜて使ってはいけません。
植物の葉や茎、乳白色系のにごりは循環口のフィルターが目詰まりしたり不純物が配管に堆積してお湯が出なくなったりエコキュート本体が故障する原因になったりします。
温泉成分が強いタイプは、配管を腐食させたり錆びの原因になります。
そのため推奨されていない入浴剤を複数使うと寿命を縮める原因にもなります。
また、推奨されている入浴剤でも一度に複数の入浴剤を使うと化学反応などが起きてエコキュートの故障する原因になるので、一度に複数の入浴剤を使用することは控えましょう。
入浴剤使用後は配管の自動洗浄を行う
フルオートタイプのエコキュートで入浴剤を使ったあとは、「配管の自動洗浄」を使って配管を掃除しましょう。
配管を洗浄することによって目詰まりや配管の詰まりの原因にもなる植物の葉や茎、乳白色系のにごりが堆積させることなく使えるので、エコキュートの寿命を伸びますし、配管の寿命も伸ばせるので必ずするようにしましょう。
定期的に配管洗浄を行う
入浴剤を良く使う場合は、自動洗浄だけでなく配管の中を綺麗してくれる「ジャバ」などを使って配管洗浄をするようにしましょう。
2024(令和6)年11月現在販売されているエコキュートの配管自動洗浄機能は強力な物が多いので、充分に綺麗になるのですが、ジャバなどの配管をさらに綺麗にしてくれる道具を使って掃除することによって自動配管洗浄で残った堆積物を洗い流せるのでエコキュートや配管の寿命を伸ばせます。
頻度は、入浴剤の使用頻度などによって変わりますが、月に1回~2回程度は配管洗浄を行うようにしましょう。
エコキュートの配管洗浄に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートをジャバで洗浄できるのって本当?お風呂をキレイにするためには
追い炊きをしない
入浴剤を使っている状態で追い炊きしていけません。
エコキュートの追い炊き機能(フルオート限定)、お湯を循環させて暖かいお湯を浴槽に足して温度を上げます。
お湯を循環させるときに目詰まりやお湯が出にくくなるの原因となる植物の草や茎、乳白色系のにごりが付着する可能性が増えますし、エコキュートの故障などの原因になりますので、入浴剤を使った時は、絶対に追い炊きしないで下さい。
間違った方法で入浴剤を使ってしまった場合
ここで気になるのが、「間違った入浴剤の使い方をしてしまった。」時の対処方法だと思います。
間違った入浴剤を使った時の対処方法は全部で3つあるので詳しく説明します。
配管と循環口のフィルター洗浄をする
推奨されていな入浴剤や間違った入浴剤の使い方をした場合は、すぐに自動配管洗浄を使って配管を綺麗にしましょう。
そうすることによって配管や循環口のフィルターに堆積物が付かなくなります。
非推奨の入浴剤を間違って使ったとしても配管洗浄をすぐに使えば、配管へのダメージをも少ないので必ずやりましょう。
洗浄剤をつかう
エコキュートの配管自動洗浄をつかったあと、「まだ堆積物が残ってるかもしれない。」と考えている人は、ジャバなどの配管洗浄剤を使って配管洗浄をすると良いでしょう。
ジャバなどの洗浄剤は配管などに優しい洗浄液が使われていますので、堆積物なども綺麗無くなるので最も効果的な方法だと言えます。
メーカーに修理依頼をする
間違った方法で入浴剤を使ってしまって。エコキュートからエラー表示や故障してしまった場合は、メーカーに修理依頼するのが良いでしょう。
よくリモコンに表示されるエコキュートのエラーは、本体の不具合が理由で表示されます。
施工店や販売店は、配管の水漏れやリモコン線の断線などであれば修理可能ですが、本体のエラーの場合はメーカーしか修理できません。
そのため、取り扱い説明書などを見て本体の不具合であればメーカーに修理依頼しましょう。
保証期間内であっても入浴剤が原因となる故障と判断された場合は、有償修理になる可能性が高いですので注意しておいてください。
まとめ
今回、「エコキュートで入浴剤が使えるかどうか。」という話をさせて頂きました。
エコキュートが販売された頃は、「エコキュートは、入浴剤が使えないから嫌だ。」と言った声も時々聞かれましたが、2024(令和6)年11月現在されているどのタイプのエコキュートも入浴剤を使うことは可能です。
「メーカーが推奨している入浴剤を使う。」、「正しい方法で入浴剤を使う。」、「しっかりとアフターケアをすること。」が大前提です。
使用方法やメーカーが推奨していない入浴剤を使うとお湯が出なくなったり、配管が腐食したり錆びたりする原因にもなります。
メーカーが推奨している入浴剤を正しい方法で使えば今まで以上に快適な入浴時間を過ごせます。
エコの王様では、全エコキュートメーカーを取り扱っていることもあって入浴剤の使い方なども分かりやすく説明しています。
これからエコキュートに交換して入浴剤を使いたいと思っている人は是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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