
ニチコンの蓄電池とは?選ばれる理由と選びかたについて徹底調査!
2021/07/10
「太陽光発電の固定買取が終わって、売電価格が安くなるのでこれからどうしよう」とお悩み中のみなさん!
固定買取が終わってしまうと、売電価格が1kWあたり約9円になってしまうので、固定買取が終わってしまったみなさんは、太陽光パネルで発電した電気を安い売電価格で売り続けるか、蓄電池に貯めて自宅で使うかのどちらかです。
では、「どのメーカーの蓄電池を選べば良いの?」って言う話になると思います。
それもそのはずです。
日本国内だけでも、蓄電池を作っているメーカーは、オムロンやシャープ、パナソニック、京セラなど大手電機メーカーや海外メーカーを入れると10社以上もあるんです。
これは選ぶの大変ですよね!
そんな方のために今回は、日本でもトップシェアのニチコンの蓄電池についてご紹介したいと思います。
目次
ニチコンってどんな会社?
ニチコンは、1950年に関西二井製作所として設立されました。
その後、1961年に日本コンデンサ工業に社名を変更。1987年、現在の社名であるニチコン株式会社になっています。
本社は京都にあって、小形リチウムイオン二次電池、アルミ電解コンデンサ、家庭用蓄電システムなどを作る電機機器メーカーです。
小形リチウムイオン二次電池は、電気自動車や蓄電池、デジタルカメラやビデオカメラのバッテリーなどの工業製品や電化製品に多く使われています。
リチウムイオン二次電池を作るメーカーだからこそ、ニチコンの蓄電池は2019年には蓄電池販売数日本一の会社なっています。
よく利用されているニチコンの蓄電池の種類
ニチコンの蓄電地の特徴は、他の蓄電池メーカーと比べると10kWh以上の大容量の蓄電池の種類が豊富なのが一番の特徴です。
ハイブリッド型蓄電池が1種類。
フレキシブル(単機能)型蓄電池は今まで6種類だったのですが、2021年2月に新たに全負荷対応の新製品が2種類発表されて全部で8種類になりました。
蓄電池システムとして、トライブリッド蓄電システムとV2Hの2種類あって製品は充実しています。
ニチコンの蓄電池の多くは、フレキシブル(単機能)型蓄電池の種類の方が多いことが分かります。
では次は、ニチコンの蓄電池代表的な物をご紹介したいと思います!
ハイブリッド型蓄電池とフレキシブル(単機能型)蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒ハイブリッドな蓄電池って何?他とはどう違うのかを解説
ESS-U2Mシリーズ
ESS-U2Mの最大蓄電容量は、11.1kWhで単機能型です。
本体の保証期間は 10年間。
いつ発生するかは分からない、大災害などによる停電の時でも、常時約3kWhの電気を蓄電することが出来ます。。
経済モードの機能もついており、経済性を優先した運転をしてくれます。
分かりやすくいうと、太陽光パネルで発電した電気は自宅内で使い、余った分は電力会社に売ってくれますし蓄電池本体は、主に太陽光発電の電力が不足する早朝や夕方以降に放電してくれる仕組みになっています。
このシリーズは、国内外の幅広いメーカーの太陽光パネルとの接続可能になっているのも特徴です。
高温や低温に強い新開発の蓄電池を使っているので、今まで設置出来なかった北海道などの酷寒地域や南側に設置することが可能です。
ESS-U2Lシリーズ
最大蓄電容量は、12.2kWhで単機能型になっています。
ESS-U2Lの最大の特徴は、最大保証期間が15年と長くなっています。
高温や低温に強い新開発の蓄電池が使われているため、ESS-U2Mシリーズと同様に酷寒地域や南側に設置可能になっているシリーズです。
停電時は、蓄電システムから自宅の非常時兼用コンセントに自動で電力をバックアップしてくれます。
EES-H2Lシリーズ
ESS-H2Lは、ニチコンで唯一販売されているハイブリッド型蓄電池です。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使えるように、変換してくれるパワーコンディショナーが蓄電池内に搭載されている蓄電池のことを言います。
ESS-H2Lは、業界最大級の12kWhという最大蓄電容量を誇る蓄電池になっています。
ESS-U4シリーズ
2021年2月に発表された新製品で、単機能型蓄電池となっています。
種類は、ESS-U4X1とESS-U4M1の2種類あります。
ESS-U4X1の最大蓄電容量は11kWhで、ESS-U4M1は最大蓄電容量は16.6kWhとなっています。
このESS-U4シリーズの最大の特徴は、蓄電容量が多いのもそうなのですが、「全負荷対応」になっていることです。
「全負荷対応」とは、100vの電化製品だけでなく、200vのエアコンやエコキュートやIHクッキングヒーターも使えるので今までの生活を変えたくない方にはおすすめのシリーズになっています。
今までのニチコンの蓄電池は、「特定負荷対応単機能」の蓄電池が多かったのです。
「特定負荷対応」とは、限られた所でしか電気が使えないため、200vのエアコンやエコキュートやIHクッキングヒーターなどをお使いになられる方には不向きとされています。
今回発表されたESS-U4シリーズは、ニチコンではじめて「全負荷対応型単機能型」として注目されています。
今まで発売されてきた、「全負荷対応単機能」の蓄電池は、伊藤忠商事の「スマートスターL」やDMMの「DMM.make smart」、ネクストエナジーの「iedenchi」ぐらいしかなかったのです。
しかも、回路を設計している会社が同じということで、最大蓄電容量がどのメーカーも9.8kWhが主流でしたが、今回のESS-U4シリーズが大容量になったので、これから蓄電池を購入を検討されている方には朗報ですよね。
ニチコンの蓄電池が選ばれている理由(メリット)
ニチコンの蓄電池を選ぶ最大のメリットは、その種類と蓄電容量と保証の長さです!
最初にもお伝えしましたが、単機能型だけでも8種類。ハイブリッド型が1種類。V2Hやトライブリッド蓄電システムなどを入れると10種類を超えるので、どの家庭にもあった蓄電池を選んで頂けるの最大のメリットです。
高性能な蓄電池が多い
今までご紹介してきたようにニチコンの蓄電池は、多種多様な蓄電池があります。
どの蓄電池も、蓄電容量が大きいものが多いので導入される方は多いです。
先ほどもお伝えしたように、ESS-U4シリーズは「全負荷対応単機能」型として注目されています。
最近では、V2Hという電気自動車で貯めた電気を自宅で使えるシステムが製造されています。
ですが、V2Hは停電時の操作が困難という課題も残されています。
そこで、開発されたのが「トライブリッド蓄電システム」です。
トライブリッド蓄電システムとは、太陽光発電と電気自動車、蓄電池を1つでコントロールできるパワーコンディショナーのことを言います。
分かりやすくお伝えすると、停電の時に蓄電池に電気が無い時に、電気自動車に蓄えられている電気を蓄電池に分けることができます。
ということは、電気自動車で買い物に行ってる間に、蓄電池に分けてもらった電気を使って生活できるということになります。
太陽光パネルで発電した電気を電気自動車に貯めておくことが出来るシステムです。
この他にも、「重塩害地域対応」や「酷寒地域」、「南側」にも設置できるように高温や低温に強い電池が使われているので、日本全国どこでも使えるようになっています。
これはすごい!
保証期間が長い
一部の機種を除いては、本体保証が10年間と長くなっています。ESS-U2は保証期間は15年間となっています。
あとESS-U4シリーズやESS-U2シリーズには、自然災害補償が10年間ついているのでニチコンの蓄電池を選ぶメリットになります。
大容量の蓄電池を取り扱っている
他の蓄電池メーカーは、6.5kWhなどの小さい蓄電容量の蓄電池を製造しているところが多いです。
ニチコンは一番小さいな蓄電容量の蓄電池でも11.1kWhで最大が16.6kWhとなっているので大容量の蓄電池を主に扱っているのが分かると思います。
蓄電池の最大の役割は、「貯めておいた電気を停電の時にどれくらい使える」かなので、ニチコンの蓄電池は大容量で大出力なので停電時には大活躍します。
停電に強い
機種 | 機能 | 蓄電容量 | 停電時の使える電力量 | 保証年数 | 自然災害補償 | |||||||||
ESS-U2M | 単機能 特定負荷 | 11.1kWh | 約24時間 | 10年 | 無し | |||||||||
ESS-U2L | 単機能 特定負荷 | 12.0kWh | 約24時間 | 15年 | 10年 | |||||||||
ESS-H2L | ハイブリッド 全負荷 | 12.0kWh | 約24時間 | 10年 | 10年 | |||||||||
ESS-U4X1 | 単機能 全負荷 | 16.6kWh | 約36時間 | 10年 | 10年 | |||||||||
ESS-U4M1 | 単機能 全負荷 | 11.1kWh | 約24時間 | 10年 | 10年 |
どの機種も、11kWh以上の蓄電池ばかりなので停電時の対策とばっちりです。またどの機種も連続24時間以上電気を使えるものばかりなので安心して使って頂けます。
ニチコンの蓄電池が選ばれない理由(デメリット)
ニチコンの蓄電池のいいところばかり紹介してきましたが、実はデメリットもあるんです。
デメリットと言うよりかは、合わない人が多いというのも事実なんです。
本体価格が高い
ニチコンは大容量の蓄電池を多く販売していますが、小さな蓄電容量(6~8kWh)の蓄電池が無いため、他のメーカーと比べて本体価格が高くなっています。
大容量の蓄電池の中でも、他のメーカーよりもニチコンの蓄電池の方が、安い機種の蓄電池もあるので難しいところですよね。
トライブリッド蓄電システムは、国内でニチコンしか開発していないので価格は高めに設定されています。
設置スペースが必須
ニチコンの蓄電池は、大容量の蓄電池が多いため設置するためにスペースが必要になってきます。
最大容量が16.6kWhのESS-U4X1は大きさが、高さ 125㎝ 幅 106㎝ 奥行 30㎝ 重さが236㎏となっているので見た目も大きな物となり圧迫感がありますよね。
同じような蓄電容量のオムロンのKPBP-Aシリーズの大きさは、高さが101cm 幅49㎝ 奥行 29.5㎝ 重さが105㎏となっているので、ニチコンの蓄電池の大きさが分かりますよね。
大きいサイズになっているので屋外設置となっています。従って、家の外にスペースが必要になります。
ニチコンの蓄電池の選びかた
蓄電池選びは、価格だったり、大きさだったり色々あります。一番は蓄電容量です!
これを間違ってしまうと、もしもの時に困まりますし、蓄電池本体が高いので買ったあとに交換なんて出来ないので注意しましょう!
使い方によって、選ぶ物も変わってきます。
例えば、太陽光パネルと電気自動車がお持ちの方は、トライブリッド蓄電システムをおすすめします。
ニチコンの蓄電池は、使い方によって選ぶ製品が変わってくるのでカタログなどを見て検討する必要があります。
電気のしように合ったものを選ぶ
家族が多かったり、電気の使用量が多いご家庭では蓄電容量が多い物を選びましょう。ニチコンの場合は、一番小さな物でも11.1kWhなので困らないとは思います。
ニチコンの場合は、11.1kWhの次になると12.0kWh、16.6kWhとなるので、「蓄電容量が少ない蓄電池で良い」という方には、ニチコンの蓄電池は不向きかもしれません。
そう言った場合は、他のメーカーで少ない蓄電容量の物を選びましょう。
寿命が長い蓄電池を選ぶ
どのメーカーも蓄電池本体の寿命は、約15~20年ぐらいだと言われているので本体寿命でどのメーカーが良いかを選ぶのはなかなか難しいと思います。
そこで、注目すべきなのは「保証期間」です。ニチコンの蓄電池の場合、ESS-M2の保証が15年、その他の機種は10年となっています。ESS-U4やESS-U2シリーズは、自然災害補償が10年間無料になっているので余分に費用を払う必要はありません。長く安心して使いたい方には、保証期間が長い蓄電池をおすすめします。
設置できるサイズを選ぶ
蓄電容量が大きくなればなるほど本体が大きくなっています。
ニチコンだけでなくどのメーカーも蓄電容量は大きくなればサイズも大きくなります。特にニチコンの場合は、重量もあるので屋外設置が基本です。
「家の外につける場所がない」の方は、オムロンなどのようにサイズが小さい蓄電池か屋内設置が出来る蓄電池を選びましょう。
停電時に使える最大容量で選ぶ
停電時に使える最大容量を調べることは1番重要です。
ニチコンの場合、どの機種も停電時にはその良さを発揮してくれます。
ESS-U4シリーズはX1の停電時に連続36時間以上、ESS-M1は連続24時間以上電気を使うことが出来ます。
他の蓄電池も24時間以上使えるので停電時の対応としては、ニチコンの蓄電池はおすすめです。
全機種で、非常安全設定がされています。
例えば、ESS-U4X1は約5.0kwh、ESS-U4M1は3.3kWhと言った形で、非常時の蓄電容量が決まっているので安心です。
蓄電池のニチコンのまとめ
今までニチコンの蓄電池についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
種類も豊富なので、どんなご家庭様にも合う蓄電池を見つけることが出来ます。
ニチコンの蓄電池は、大容量な物が多いので停電対策としても最適の蓄電池と言えます。
その反面、小さい蓄電容量の物が無いので、小さい蓄電容量で良い方やサイズが大容量に物になると、サイズも大きくなるのでスペースが必要になりますので、家の外に設置出来ない方にはおすすめできません。
蓄電池は、安い買い物ではないのでそれぞれの特徴をご理解頂いた上で購入することをおすすめします。
今回のこの記事が、みなさんの蓄電池選びの参考にして頂ければ幸いです。
⇓⇓⇓蓄電池に関するお問い合わせは下のバナーをクリック!⇓⇓⇓