
給湯器のコンセントはどこ?電源が見つからない時の対処法をプロが解説
最終更新日:2026/04/30
実は電化製品は長時間電源を入れっぱなしにしているとエラーが発生したり、動作が一部遅くなったりすることがあります。
パソコンなどは熱に弱いので定期的に電源を落としてやらないといけないのはご存じのことかと思います。給湯器も一度電源を落とすだけでちょっとしたエラーが直ったりすることもあります。給湯器にエラーコードが出た場合、対処後に給湯器の電源を入れ直さないといけないことがございます。
そんな時に意外に困るのが給湯器の電源のON/OFFの方法や電源コンセントの場所!今回はそんな給湯器の電源の場所や、実際にON/OFFの切り替えの方法をお伝えします。
目次
給湯器の電源の場所には4つのパターンがある

お使いになられている給湯器の種類や設置場所によって、給湯器の電源の箇所や電源コンセントの有無が決まってきます。ご自宅の電源はどのパターンなのかをあらかじめ把握しておくのが望ましいです。
- 外壁のコンセント
- 給湯器下部のカバーの中のコンセント
- 分電盤から直接つながれている
- マンションでならメーターボックスの中
外壁のコンセント
ガス給湯器であれば外壁に電源のコンセントが付いていることがほとんどです。給湯器の近くにコンセントが伸びていますので、そちらを抜き差しすることで電源をリセットすることが可能です。抜いてから30秒ほど待ってから再度差し込むようにしてください。
給湯器下部のカバーの中のコンセント
床暖房をお使いになられているご家庭などでは、お風呂と給湯器をつなぐ配管や追い炊き用の配管、それに加えて床暖房の設備とつながっている配管もあり、かなりごちゃごちゃとしてしまいます。そのため、給湯器周りの外観を良くするために、配管が給湯器下部のカバーの中にしまわれていることがございます。電源が近いとコンセントもその中にまとめてしまわれていることがあります。
分電盤から直接つながれている
エコキュートや電気温水器は電源コンセントではなく、分電盤から直接電気を取っています。ガス給湯器でも一部、分電盤から直接電気を取る場合があります。その場合は外壁から直接配線が伸びているのでその部分も一度ご確認ください。
エコキュートや電気温水器であれば本体に付いている漏電遮断器をOFFにすることで給湯器本体の電源を切ることが出来ます。貯湯タンク本体に手で外せるようなカバーが付いていますので、その中に付いています。
マンションでならメーターボックス内
マンションなどでは給湯器はメーターボックスの中にあることが多いので、コンセントもその中にあることが多いです。ベランダに給湯器がある場合はその近辺にコンセントがあると思いますので探してみてください。
*4パターン探しても電源・コンセントが見つからないときは?
先ほど挙げた4パターンを順番に見ても電源コンセントが見つからない、というご相談は意外と多いです。築年数が古いお宅ほど、給湯器の入れ替えのタイミングで配線経路が変わっており、見た目では追えなくなっているケースがあります。
確認の順序としては、まず給湯器本体の真下と真横を目視。次に外壁の換気口・配電盤付近を確認します。それでも見つからなければ、室内側の分電盤に「給湯器」「エコキュート」「電気温水器」と書かれた専用ブレーカーがないかをチェックしてみてください。
それでも特定できない場合は、ブレーカーを1つずつOFFにして給湯器の電源が落ちる回路を探す方法も有効です。ただし冷蔵庫やパソコンなど他の家電への影響もあるため、家族の在宅状況を確認してから作業するのが望ましいでしょう。
ガス給湯器のコンセントは引っ張っても抜けない

ガス給湯器の電源コンセントは普通に引っ張っても抜けないようになっています。通常は電源コンセントの上側に防水のカバーが付いていて、電源コンセントは上向きにささっています。そのため、抜けにくいようにロックがかかるようになっています。
左回りに電源コンセントを回すと抜けるようになっています。戻すときには差し込んでから逆回りに電源コンセントを回してロックするのを忘れないようにしてください。
また、電源コンセントを抜くなどして給湯器の電源をOFFにした場合には、リモコンの時計やタイマーなどもリセットされてしまうので、再設定するのを忘れないようにしてくださいね。
【注意】コンセントを外す際にはゆっくりと安全に行いましょう
ガス給湯器のコンセントは左回りに回すと抜けます。ただ、いきなり力任せに回すとロック爪が破損し、再装着できなくなる事例があります。回す前に、コンセント上部の防水カバーを軽く持ち上げ、爪の位置を目で確認してから少しずつ回すのが安全です。
電源を抜いたあとは、最低でも30秒以上放置してから差し戻します。すぐに戻すと内部の制御基板がリセット動作を完了できず、エラーコードが表示されたままになることがあります。リモコンの時計・タイマー・お湯張り温度の設定もリセットされるため、戻したあとに再設定をお忘れなく。
ちなみに屋外コンセントは雨水や凍結の影響も受けます。冬季にコンセント周りが凍っているときは、無理に回さず暖かい時間帯まで待ってから作業されるのが無難かと思います。
エコキュートの電源を切るにはタンクの正面のスイッチを使う

エコキュートの電源は貯湯タンクにあります。三菱やパナソニックなどのメーカーによる違いはありませんのでご安心下さい。どのメーカーも電源の切り方は同じです。
タンクの正面に簡単なネジで開くカバーが付いています。その中に「漏電しゃ断器」というスイッチが隠されています。
この漏電しゃ断器を「切」にすることで、エコキュートの電源を切ることが出来ます。
長期不在・旅行時には電源を切っておくべき?
「1週間ほど旅行に出る」「実家に1ヶ月帰省する」というときに、エコキュートの電源をどう扱うかは多くの方が迷われるところです。これは「不在期間」によって対応を変えるのが正解です。
1〜2日程度のお出かけであれば、特に何もせずそのままで問題ありません。電源を落とすメリットよりも、戻ってきてからお湯が貯まるまで待つデメリットのほうが大きいでしょう。
3日〜2週間程度の不在であれば、リモコンの「沸き上げ休止」機能で停止日数を指定するのが効率的です。三菱・パナソニック・ダイキン・コロナなど大半のメーカーで、最長15日間までリモコン側から沸き上げを停止することが可能です。日数を入れて設定するだけなので、貯湯タンクの水を抜く必要もありません。
1ヶ月以上の長期不在になる場合は、リモコン設定では足りません。貯湯タンク本体の漏電しゃ断器をOFFにし、加えてタンク内の水も抜いておくのが望ましいです。水を残したまま長期間放置すると、タンク内の水質が悪化し、戻ってきてから配管側にも影響が出ることがあります。
電源を入れっぱなしにするリスクと電気代
「給湯器 をつけっぱなしにすると良くない?」と疑問に思う方は非常に多く、特にガス給湯器の場合「待機電力がもったいないのでは」というご相談を頂きます。ここは数字で見ていきましょう。
従来型のガス給湯器では、待機時の消費電力は1時間あたり3.9W前後が目安です。年間の電気代に直すと、(1時間あたりの消費電力)×24時間×(1kWhあたりの電気料金÷1000)×365日、という計算式に当てはめると、おおよそ年間1,000円前後というところです。1日あたりにすると3円弱。
この金額をどう見るかは家庭ごとに異なりますが、電気代の節約効果としてはそこまで大きくありません。むしろ、こまめに電源を切ることのデメリットのほうに注意が必要です。電源を入れ直すたびにリモコンの時計や設定がリセットされ、その都度の再設定が手間。さらに、頻繁な抜き差しは内部基板の劣化を早めるリスクもあります。
結論として、ガス給湯器は基本的につけっぱなしで問題ありません。電気代の節約を狙うなら、待機電力を切るより、深夜電力プランや給湯器自体の機種選定を見直すほうが効果が大きいです。
なお、エコキュートの場合は深夜電力で1日分のお湯を沸かして貯める仕組みのため、電源を切ってしまうと翌朝のお湯がない状態になります。日常的にON/OFFを繰り返すような運用は避け、長期不在のときだけOFFにするのが基本です。
給湯器の電源がどこかわからないときの最終手段

給湯器の電源がどこにあるのかわからない、もしくは先ほどお伝えしたように給湯器が分電盤と直接つながれている場合には、ブレーカーを落とすことで給湯器の電源を切ることが出来ます。
どのブレーカーが給湯器につながっているのかがわかる場合には、そのブレーカーを落とせば良いです。どれが給湯器につながっているブレーカーかわからなくなっているときは、右側の小さいブレーカーから順番に1つずつ確認をしていってください。トイレなど比較的小さいところから試していった方が影響が少なくて良いでしょう。
その際に、パソコンなどの精密機械の電源は必ず切っておくようにしてください。作業中のデータなどが消えてしまう可能性がございますので、くれぐれもお忘れなく!
それでもうまくいかないという場合には、一番左側の大きなブレーカーでお家の電源ごと落としてみてください。HDレコーダーや電子レンジなどの家中の家電製品の時計表示など全てリセットされてしまいますのでご注意ください。
給湯器の電源のまとめ

今回は給湯器の電源の場所と、電源がどこにあるのかわからないときの手段をお伝えしていきました。
簡単にまとめると・・・
- ガス給湯器であれば基本的には電源コンセントが近くにある
- 電気温水器・エコキュートであれば貯湯タンクに漏電遮断器が付いています
- それでもわからなければ給湯器のブレーカーを落とす
あれ?故障かなと思っても電源のON/OFFだけで症状が改善されることもございます。それでもダメな場合はメーカーに問い合わせて詳しく見てもらうようにして下さい。
電源に関するよくある質問(FAQ)
ここまでお伝えしてきた内容のうち、特にお問い合わせの多い5つの質問について、要点だけを整理しておきます。
Q. 給湯器をつけっぱなしにすると電気代はどれくらいかかりますか?
A. 従来型のガス給湯器の場合、待機電力は1時間あたり3.9W前後が目安です。1年間つけっぱなしにしても、おおよそ1,000円前後というところで、こまめに切ることによる節約効果は大きくありません。むしろリモコン設定のリセットや内部基板の劣化リスクのほうが大きいため、基本的にはつけっぱなしで問題ないでしょう。エコキュートの場合は深夜電力で沸き上げる仕組みのため、日常的にOFFにするのは避けてください。
Q. 旅行で1週間ほど家を空けるとき、電源はどうすべきですか?
A. 1週間程度であれば、リモコンの「沸き上げ休止」機能で停止日数を指定するのが効率的です。三菱・パナソニック・ダイキン・コロナなど大半のメーカーで、最長15日間まで設定が可能です。タンクの水を抜く必要はありません。1ヶ月以上の長期不在になる場合は、貯湯タンクの漏電しゃ断器をOFFにしたうえで、タンク内の水も抜いておくのが望ましいです。
Q. リモコンの液晶が映らない時は電源を疑うべきですか?
A. 全リモコンの液晶がつかない場合は、まず本体側の電源(漏電しゃ断器・ブレーカー)を確認してください。片方のリモコンだけがつかない場合は、配線断線やリモコン本体の故障が疑われます。配線修理は22,000円〜27,500円程度が相場で、本体交換となるとそれ以上の費用が発生することもございます。
Q. メーカーによって電源の場所は違いますか?
A. 電源の基本構造(コンセント/漏電しゃ断器)はメーカー間で大きく違いません。ガス給湯器はリンナイ・ノーリツ・パロマの3社で国内シェア約94%、エコキュートは三菱電機・パナソニック・ダイキン・コロナが主要4社です。違いはリモコンの操作UI・節電モード・配管自動洗浄などの付加機能に出ます。詳細はお手元の取扱説明書をご確認ください。
Q. お湯が出ない時、まず電源で確認すべきことは何ですか?
A. 確認順は、まず水道が出るか、次に設定温度・配管の温度。電源側ではブレーカーが落ちていないか、貯湯タンクの漏電しゃ断器がOFFになっていないかをチェックします。エコキュートの場合は湯切れの可能性も高く、その場合は手動の沸き増しで解消できますが、3〜4時間ほど掛かるためご注意ください。



