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V2Hとは?おすすめメーカーや製品を比較!対応車種や価格も解説

最終更新日:2026/05/23

V2Hは、電気代の節約や停電したときの非常用電源として注目が高まっている設備です。

メーカーや製品の種類が増えてきたため、そもそもV2Hとは何か、どの製品を選べばいいのか、自分の車は使えるのかといった疑問を抱く方が増えています。

そこで今回は、V2Hの仕組みをはじめ、主要メーカーや「エコの王様」がピックアップしたおすすめ製品の比較までまとめて解説します。

 

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V2Hとは?仕組みと後付けの可否を解説

V2Hとは、Vehicle to Home(ビークル・トゥ・ホーム)の略で、直訳すると「車から家へ」という意味です。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリーに貯めた電気を、自宅で使えるようにするための設備を指します。

EVは大容量のバッテリーを積んでいるため、V2Hを設置すれば、車をそのまま大きな蓄電池のように使えるようになります。

仕組み自体はシンプルで、車に貯めた直流の電気を、家庭で使える交流の電気に変換するというものです。

この働きが太陽光発電のパワーコンディショナーと似ていることから、EV用パワーコンディショナーと呼ばれることもあります。

 

V2Hでできること

V2Hの大きな魅力は、電気代の節約と災害への備えの2つです。

夜間の安い電気や太陽光で発電した電気をEVに貯めておき、電気代が高い時間帯にその電気を家で使えば、電力会社から買う電気を減らして電気代を抑えられます。

また、停電が起きても、EVに貯めて電気をV2H経由で家に供給できます。

EVのバッテリー容量は家庭用蓄電池よりもはるかに大きいため、停電時でも長時間にわたって家全体の電気をまかなえるのが強みです。

災害が多い日本では、走る蓄電池として車を活用できる安心感は大きいといえます。

 

V2Hは後付けできる?導入の条件

すでに建っている家にも、V2Hは後付けで設置できます。

新築時だけでなく、EVを購入したタイミングで導入する人も多くいます。

設置にあたっては、主に次の条件の確認が必要です。

*Check*
  • V2H本体を設置するスペース(駐車場まわりなど)が確保できること
  • 分電盤までの電気工事ができること
  • 駐車場の位置とV2H本体・分電盤の距離が離れすぎていないこと

 

これらは住宅の状況によって変わるため、後付けを検討する場合は、事前に専門業者に現地を確認してもらうと安心です。

 

V2Hと蓄電池・蓄電池一体型の違い

V2Hと家庭用蓄電池は混同されがちですが、役割が異なります。

蓄電池は電気を貯める装置そのものであるのに対し、V2H単体には電気を貯める機能はなく、EVを蓄電池の代わりに使うための設備です。

つまりV2Hは、EVがあって初めて力を発揮します

なお、トライブリッドシステムやパナソニックのeneplatのように、V2Hに家庭用蓄電池を組み合わせた蓄電池一体型の製品もあります。

これならEVが外出中でも蓄電池で電気をまかなえます。

V2Hの寿命や蓄電池との違いをさらに詳しく知りたい方は、V2Hの寿命についてまとめた記事もあわせてご覧ください。

 

V2Hの主要メーカーと特徴を比較

V2Hを選ぶうえで、まずはどんなメーカーがあるのかを知っておくと判断しやすくなります。

2026年現在、家庭用V2Hを販売している主要メーカーとその特徴を比較表にまとめました。

メーカー代表的な製品特徴
ニチコン・EVパワー・ステーション
・トライブリッド
V2Hのシェア1位。グレードが豊富で予算や住宅に合わせやすい
オムロン
(長州産業)
・マルチV2X
・スマートPVエボ
本体がコンパクトで壁掛け設置が可能。狭い敷地でも設置しやすい
パナソニック・eneplat(エネプラット)蓄電池一体型。太陽光・蓄電池・EVを1台で連携できる
シャープ・Eeeコネクト発電した電気をEVと蓄電池に同時充電できる新しい製品
ダイヤゼブラ電機・EIBS V蓄電池システムと連携できるモデルを展開

ニチコンが市場シェア1位で、製品ラインナップの豊富さと実績の多さが特徴です。

太陽光発電や蓄電池との連携を重視するなら、パナソニックやニチコンのトライブリッドのような一体型が選択肢になります。

設置スペースが限られる場合は、コンパクトなオムロンが向いています。

 

V2Hのおすすめ製品5選【2026年最新】

2026年現在、おすすめできるV2H製品を具体的に紹介します。

それぞれのスペックや価格帯、どんな人に向いているかをお伝えするので、自分に合うものを探してみてください。

なお価格は本体のみの目安で、別途工事費がかかります。

正確な金額は構成や住宅の状況によって変わるため、見積もりで確認しましょう。

 

1:ニチコン EVパワー・ステーション

V2Hを世界で初めて開発した、シェア1位のニチコンの定番モデルです。

現行はVSG3シリーズ(代表型番VSG3-666CN7)で、従来より軽量・コンパクトになりました。

EVへの充電・家庭への給電はどちらも最大6kWで、200Vの普通充電と比べて約2倍の速さで充電できます。

ラインナップは、停電時の対応によって次の3つのグレードに分かれています。

*Check*
  • スタンダード:停電時は100V出力に対応。価格を抑えたいベーシックなモデル
  • プレミアム:停電時も200Vの全負荷に対応し、家全体をバックアップできる
  • プレミアムPlus:太陽光からEVへ直接充電でき、自家消費を高められる

 

本体価格は希望小売価格でおよそ50万円台からと、高機能ながら手の届きやすさも魅力です。

実績を重視する人や、予算やグレードを選んで導入したい人に向いています。

製品の詳細はニチコン公式サイトをご覧ください。

 

2:ニチコン トライブリッド蓄電システム

太陽光発電、家庭用蓄電池、EVの3つを1台のパワーコンディショナーで連携できる、ニチコンの上位システムです。

現行は第3世代のESS-T5/T6シリーズで、蓄電容量を4.9kWhから13.2kWhまで選べ、後から増設もできます。

連系・自立ともに5.9kWの出力で、停電時の全負荷200Vにも標準対応しています。

太陽光・蓄電池・EVを直流のままやり取りするため変換ロスが少なく、自家消費を最大化できるのが強みです。

EVが外出中でも蓄電池で電気をまかなえるので、太陽光もこれから導入したい人や、エネルギーの自給自足を本格的に目指したい人に向いています。

製品の詳細はニチコン公式サイト(トライブリッド蓄電システム)をご覧ください。

 

3:オムロン マルチV2Xシステム

V2Hスタンドとパワーコンディショナがセパレートになった、オムロンのシステムです(現行はKPEP-Aシリーズ)。

それぞれの機器がコンパクトで壁掛け設置ができるため、狭い敷地や駐車スペースの限られた住宅でもすっきり設置できます。

充放電はともに5.9kWで、停電時は全負荷200Vに自動で切り替わり、家全体をカバーできます。

長期保証が用意されている点や、重塩害地域に対応したタイプがある点も特徴です。

設置スペースに制約がある家庭や、停電時の備えをしっかりしたい人に向いています。

なお、同じシステムは長州産業から「スマートPVエボ」としても販売されています。

製品の詳細はオムロン公式サイトをご覧ください。

 

4:パナソニック eneplat(エネプラット)

V2Hと家庭用蓄電池を一体化したパナソニックのシステムです。

太陽光・蓄電池・EVを連携させ、エネルギーマネジメントシステムのAiSEG2と組み合わせることで、家全体の電気を効率よく管理し、自家消費率を高められます。

蓄電池の容量を住まいや使い方に合わせて組み合わせて選べるのも特徴です。

家のエネルギーをまとめて管理したい人や、太陽光との連携を重視する人に向いています。

一方で、対応車種が他社より限定的な傾向があるため、自分の車が対応しているかは事前に必ず確認しましょう。

製品の詳細はパナソニック公式サイトをご覧ください。

 

5:シャープ Eeeコネクト

太陽光発電、蓄電池、EVをまとめて制御できるシャープのシステムです。

EV用コンバータ(型番JH-WE2301)は幅505×高さ347×奥行194mm、重さ23kgと業界最小・最軽量クラスで、住宅の壁に設置できます。

発電した電気をEVと蓄電池に同時に充電でき、変換ロスを抑えた効率のよい運転が可能です。

気象警報と連動して停電に備える運転など、シャープならではの機能も備えています。

すでにシャープの太陽光・蓄電池を使っている人や、これからシャープでシステムをそろえたい人に向いています。

製品の詳細はシャープ公式サイト(Eeeコネクト)をご覧ください。

どの製品が自宅や使い方に合うか迷ったら、無理に決める前に専門店に相談するのが確実です。

 

V2Hの選び方|失敗しないための比較ポイント

ここでは、自分に合うV2Hを選ぶための比較ポイントを整理します。

次の2点を押さえておくと、製品選びで失敗しにくくなります。

 

太陽光発電と連携するか(系統連系の有無)

すでに太陽光発電を設置している、またはこれから設置する予定があるなら、系統連系タイプを選ぶとよいでしょう。

系統連系タイプなら、太陽光で発電した電気でEVを充電したり、発電とEVからの放電を同時に使ったりでき、電気を無駄なく活用できます。

太陽光がない家庭なら、まずはシンプルなタイプから始める選択肢もあります。

 

停電時の出力(全負荷・200V対応か)

非常用電源としての実力を左右するのが、停電時の出力です。

全負荷200V対応の製品なら、停電時もエアコンやIHクッキングヒーターなど200Vの家電を含めて家全体に電気を供給できます。

一方、出力が控えめな製品は、特定の部屋やコンセントだけに給電するタイプもあります。

停電時にどこまで電気を使いたいかを考えて選びましょう。

どこで購入・設置するかによっても、価格やサポートに差が出ます。

V2Hをどこで購入すべきかの選び方も参考にしながら、信頼できる業者を選びましょう。

 

V2Hの対応車種一覧|自分の車は使える?

V2Hは、すべての電気自動車・PHEVで使えるわけではありません。

自分の車が対応しているかどうかは、導入前にもっとも重要な確認ポイントです。

 

V2Hに対応している主なEV・PHEV

V2Hの利用には、CHAdeMO(チャデモ)という急速充電・放電の規格に車が対応している必要があります

2026年時点で対応している主なメーカーと車種は、次のとおりです。

メーカー主な対応車種
日産・リーフ
・アリア
・サクラ など
三菱・アウトランダーPHEV
・エクリプス クロスPHEV など
トヨタ
(レクサス)
・bZ4X
・プリウスPHEV
・MIRAI など
ホンダ・N-VAN e: など
スバル・ソルテラ など
マツダ・MX-30 EV
・ロータリーEV など
海外メーカー・BYD(ATTO 3・DOLPHIN 等)
・ヒョンデ IONIQ 5
・メルセデス・ベンツ EQS など

日産はリーフをはじめ、対応車種が豊富でV2Hと相性のよいメーカーです。

海外メーカーも、CHAdeMO規格に対応したBYDやヒョンデなどで対応が広がっています。

一方、テスラなど一部の輸入車はCHAdeMO非対応のため使えない点に注意が必要です。

 

対応車種を確認するときの注意点

対応車種を確認するときは、次の点に気をつけましょう。

*Check*
  • 同じ車種でも年式や型式によって対応が分かれることがあるため、自分の車の年式まで含めて確認する
  • V2H機器側と車側の両方が対応している必要があり、製品によって対応車種が異なる
  • 対応車種は年々拡大しているため、最新の対応状況を確認する

 

最新の対応状況は、V2H機器メーカーと自動車メーカーの両方の公式情報で確認してください。

 

V2Hの価格・設置費用と使える補助金

V2Hの導入を考えるうえで気になる費用を、本体・工事費の相場と、使える補助金の2つの面から解説します。

 

V2Hの本体価格・設置費用の相場

V2Hの費用は、本体価格と設置工事費を合わせて、製品やシステム構成によって幅があります。

EV用のV2H単機であれば、本体と工事費を合わせておおむね80万円台から導入することが可能です。

一方、太陽光発電や蓄電池と一体になったシステムは、構成によって200万円を超えることもあります。

倍速充電や系統連系への対応、蓄電池の容量によって価格が変わるため、必要な機能を絞って選ぶことが費用を抑えるポイントです。

正確な金額は住宅の状況によって工事費が変わるため、見積もりを取って確認しましょう。

 

V2Hで使える補助金(CEV補助金・自治体)

V2Hには、国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)が用意されており、設備費と工事費の一部が補助されます

これに加えて、自治体が独自に補助金を出している場合もあり、両方を併用できることもあります。

補助金を活用すれば、導入費用を大きく抑えられるでしょう。

ただし、補助金は年度ごとに金額や受付期間が変わり、予算が上限に達すると早期に終了します。

2026年度分は受付の準備が進められている段階のため、申請を検討する場合は最新情報を必ず確認してください。

申請は基本的に工事の前に行う必要があるため、早めの準備がおすすめです。

 

V2Hに関するよくある質問

V2Hに関するよくある質問に回答します。

 

V2Hはどのメーカーが一番おすすめですか?

一概には言えませんが、シェア1位のニチコンは製品ラインナップが豊富で実績も多く、迷ったときの有力な候補になります

太陽光や蓄電池との連携を重視するならパナソニックのeneplatやニチコンのトライブリッド、設置スペースが限られるならコンパクトなオムロンがおすすめです。

目的や住宅の条件に合わせて選びましょう。

 

V2Hは後付けでも設置できますか?

はい、すでに建っている家にも後付けで設置できます

本体の設置スペースと分電盤までの電気工事が必要なため、駐車場の位置や設置場所の条件を、事前に専門業者に確認してもらうとスムーズです。

 

自分の車がV2Hに対応しているか確認する方法はありますか?

V2HはCHAdeMO規格に対応した車で使えます。

同じ車種でも年式や型式で対応が分かれることがあるため、V2H機器メーカーと自動車メーカーの両方の公式の対応車種一覧で、自分の車の年式まで含めて確認するのが確実です。

 

V2Hの設置費用は補助金でどのくらい安くなりますか?

国のCEV補助金で設備費・工事費の一部が補助され、自治体の補助金と併用できる場合もあります

補助額は年度ごとに変わるため、最新の金額は次世代自動車振興センターなどの公式情報で確認してください。

補助金を使えば、導入費用をかなり抑えられます。

 

V2Hと蓄電池はどちらを選べばいいですか?

EVを持っている、または購入予定なら、車を大きな蓄電池として使えるV2Hが有力です。

EVを持たない場合や、車と関係なく電気をためたい場合は家庭用蓄電池が向いています。

両方の電気を貯めたいなら、V2Hと蓄電池を組み合わせた一体型という選択肢もあります。

 

まとめ:V2Hは対応車種と目的に合わせて選ぼう

V2Hは、EVに貯めた電気を家で使えるようにする設備で、電気代の節約と災害時の備えという2つの大きなメリットがあります。

製品はメーカーごとに特徴・対応車種・価格が異なるため、停電時にどこまで使いたいかといった目的に合わせて選ぶことが大切です。

費用は安くありませんが、国や自治体の補助金を活用すれば負担を抑えられます。

対応車種や設置の可否、補助金の確認など、悩む部分は専門店に相談しましょう。

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この記事を書いた人: 清家 和馬
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