2023年度の再エネ賦課金は初の値下げ!?電気代に与える影響は?
2023/04/06
2023年度の再エネ賦課金が3月24日に経済産業省から発表されました。
2012年度に再エネ賦課金という制度が導入されて以来、初めての値下げになるということで話題になっています。
そこで、今回は今年度の再エネ賦課金の単価や、家計に与える影響などについて解説していきます。
目次
再エネ賦課金とは?
再エネ賦課金とは正式名称を「再生エネルギー賦課金発電促進賦課金」と言います。再生可能エネルギーの普及促進を目的として制定されたもので、電力会社には再生エネルギーを利用して発電された電力を一定期間、固定の金額で買い取ることが義務付けられています。それと同時に電力の買い取りにかかった費用の一部を、使用者である私たち個人や企業が「再エネ賦課金」として負担する形になっています。
再エネ賦課金は毎月の電気使用量に応じて課金される仕組みになっており、電気を使えば使うほど負担する賦課金の額も大きくなります。
2023年度の再エネ賦課金はいくら?
気になる2023年の再エネ賦課金ですが、先日1.40円/kWhと発表されました!こちらの金額が2023年5月検針分の電気料金から反映されます。
ちなみに2022年度の再エネ賦課金は3.45円/kWhでしたので、1キロワットあたり約2円の値下がりとなりました。再エネ賦課金が値下がりするのは、制度が始まった2012年以来初めてのこと。ウクライナ危機や記録的な円安などの影響で、火力発電に必要な天然ガスや原油などの化石燃料の輸入価格が高騰しているため、再生可能エネルギーの電力の調達価格も上がっており、相対的に再生可能エネルギーの調達価格が下がったことが要因となっている。
電気代はどれくらい安くなる?
再エネ賦課金が下がるとどれくらい電気代が安くなるのでしょうか?再エネ賦課金は電気の使用量に応じて課金される仕組みになっているので、電気を使えば使った分だけ料金が高くなります。
世帯人数別の平均的な電気使用量をもとに計算すると、毎月の電気代が単身世帯で約400円、4人家族で約800円安くなることになります。
オール電化住宅の場合は電気使用量も大きいので、値下がりの恩恵がより大きくなる可能性が高いです。
電気代は今後も高い状態が続く可能性が高い
2050年頃までは値下がりすることはないと言われていた再エネ賦課金が、かなり前倒しで値下がりに転じたことはかなり衝撃でしたが、値下がりを手放しで喜べる状況ではないのが実状です。
今回再エネ賦課金が値下がりしたことには、火力発電の電気の調達価格が大幅に上昇したことが影響しています。再エネ賦課金は値下がりしましたが、電気料金に火力発電の燃料となる原油や天然ガスの調達価格を反映させる「燃料調整費」は上がり続けています。
再エネ賦課金が値下がりしたからと言って、手放しで喜べる状況ではないでしょう。
電気代を節約するつの方法
近頃の電気代の高騰は再エネ賦課金だけが原因だけではありません。そのため、再エネ賦課金が値下がりになってもしばらくは以前より高い電気代を払い続けることになるでしょう。
電気代が高いことに悩んでいる方に、電気代を節約するためのつの方法をお伝えしましょう!
節電する
根本的な電気使用量の見直しをしてみましょう。細かい話ですが、夜中にテレビや電気を付けっぱなしにしていないかなど電気の無駄遣いには気を付けた方が良いでしょう。
エアコンの使い方を見直す
夏、冬に電気代が高くなる原因の1つであるエアコン。エアコンの使い方を見直すことが電気代の節約にもつながります。
まずは、エアコンの設定温度。夏は28度、冬は20度が目安と言われています。エアコンの設定温度を1度変えると、夏で約1,000円、冬は約1,500円の電気代の節約になると言われています。
また、エアコンのフィルターを定期的に掃除することでエアコンの利きが良くなり電気代の節約にもなります。
古い家電を買い替える
電化製品も技術革新により、省エネ性能が年々向上していっています。
再エネ賦課金を抑えるには再エネ設備を導入しよう
電気代が高くなる原因は、基本の電気料金以外に再エネ賦課金や燃料調整費が高騰しているからです。
これらの料金の共通点として、「電力会社から購入した電気量に応じて課金される」という特徴があります。
つまり、ご自宅に太陽光発電システムなどの再エネ設備が導入されている場合、「自家消費」と言って自宅で発電した電気を優先して使用します。自宅の太陽光パネルが発電した分だけ電力会社から購入する電気を減らすことが出来ます。結果として再エネ賦課金の負担額も合わせて節約できます。
そのため、太陽光発電を設置しているほとんどのご家庭は、これだけ電気代が高騰している中でも受ける影響が少ない状態で生活しています。
太陽光発電の導入費用も10年前と比べると半額以下になっています。パネル1枚当たりの発電量も大きくなっているので、設置枚数が少なくて以前は費用対効果が出にくかったご家庭でも元を取りやすくなっています。
東京都では新築住宅に太陽光発電の設置が義務化されるなど、これからは太陽光発電が付いているのが当たり前の時代になってくるのかもしれませんね。
再エネ賦課金のまとめ
2023年の再エネ賦課金の単価が発表されました。今年度は1キロワットあたり1.40円と再エネ賦課金が導入されて以来初めての値下がりとなりました。
一般家庭の電気代に換算すると1か月あたり約800円の値下がりとなる見込みです。家計への負担が少しでも減ると良いですね。
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