オール電化の電気代値上げがキツイ!いつまで続くのかや節約方法を解説
2023/09/18
こんにちは!エコの大臣です!
2021年末からの物不足や円安の影響で物価高騰が止まりませんね!ガソリン代などもびっくりするぐらい高くなっていますが、電気代も例にもれず高くなっています。
今まで見たこともないような高額の電気代が請求されて目を疑ったという方も多いのではないでしょうか。そこでこの電気代が高くなっている原因や、この状態がいつまで続くのか。効果的な節約方法に関して詳しくお伝えしていきます。
目次
オール電化で電気代が異常に値上がりしている理由
オール電化の電気代は2020年までと比べて約1.3~1.5倍にまで高騰していると言われています。ここまで電気代が高い状態が継続するのは異例のことです。今回の電気代の値上がりはいくつかの要因が複合しているため、値上げ幅が大きいのと期間が長くなってしまっています。改めて、なぜ電気代が値上がりしているのかその理由について確認しておきましょう。
世界的な事情
2021年末から続いているロシア・ウクライナ紛争が長期化していることも今回の電気代高騰に大きな影響を与えています。火力発電の燃料となる原油や天然ガスは、その多くをロシアからの輸入に頼っており、電気代の高騰に大きな影響を与えています。
2023年に入ってもまだ紛争は続いており、完全な紛争終結までは今しばらく時間がかかるとみられています。日本の燃料事情の根本的解決もまだまだ先になりそうです。
燃料調整費が高騰している
毎月の電気料金には基本料金や毎月の電気使用量に応じた費用だけでなく、「燃料調整費」という項目があります。これは、火力発電の燃料となる石炭や原油などの調達価格を電気料金に反映させる仕組みです。3か月の調達価格の平均が基準価格よりも高ければ消費者から徴収、逆に安い場合は電気代が値引きされるという具合になっています。
ただ長引く円安やロシア・ウクライナ紛争などの影響で燃料の輸入費用が高騰。その結果、2021年末から右肩上がりで燃料調整費も高騰を続け、多くの電力会社であらかじめ設定されていた燃料調整費が上限に達しました。それでも燃料費の高騰は留まることを知らず、2022年9月以降、燃料費の上限を撤廃する電力会社も現れ始めました。
再エネ賦課金の高騰
電気代高騰の原因の1つとして、電気料金と合わせて毎月徴収されている「再生エネルギー発電促進賦課金」いわゆる「再エネ賦課金」の存在があります。
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電設備の導入促進のため、各地域の大手電力会社は、再エネ設備で発電した電気を一定期間、一定の金額で買い取らなければいけないという決まりがあります。この電気の買取費用の一部を消費者も負担する形になっており、それが再エネ賦課金です。
2012年度の制度開始当初は0.22円/kWからスタートしましたが、年々単価が上がっており、一番高い2022年度では3.45円/kWまで高騰しました。2023年度は再エネ発電よりも火力発電の燃料調達費の方が高騰していたので1.40円/kWと落ち着いていますが、燃料費が落ち着いていけば今後高くなっていく可能性は高いです。
オール電化の電気代はいつまで値上げされるの?
今回の電気代が値上がりしているのは
・長期的な円安
・原油や天然ガスなどの燃料費の高騰
が大きな要因となっています。
世界情勢の影響を受けた物価高が電気代の高騰にも関わっているので、すぐに問題が解決して値下がりするということは考えにくいです。政府の支援策などもあり、2023年9月現在は限度額を超えて徴収されていた燃料調整費も一旦落ち着いていますが、2023年末~2024年初頭にかけては再度高くなる可能性が高いです。
オール電化は夏よりも冬の方が電気を使う量が増える特徴がありますので、今年も冬の電気代に関しては気を付けておいた方が良いでしょう。
オール電化の電気代が高すぎる!新電力やガスにするべき
「最近電気代が高すぎるので、オール電化を止めてガスに戻そうと思っている」という方も増えてきています。また、地元の大手電力会社よりも新電力の方が電気代が安くなるのでは?と感じている方もいるようです。少しでも光熱費を節約するにはどうするのがベストなのか確認しておきましょう。
新電力への切り替え
新電力の中にもオール電化向けの電気契約プランを提供している電力会社もあります。基本的には東京電力や中部電力などの各地域の大手電力会社とほとんど同じか若干安いくらいに価格設定されています。金額的には年間で数百円安くなるかどうかで大きな節約にはなりません。
しかし、電力会社によってはガソリンの割引サービス、漫画や動画のサブスクの無料サービスなどを合わせて提供しているところもあります。料金以外にも魅力的なサービスがある場合にはそちらへの乗り換えも検討してみる価値は十分にあるでしょう。
ガスへの切り替え
オール電化をやめてガスに切り替えることも可能です。ただ、ご自宅の状況によって切り替え費用が大きく変わってくるので注意が必要です。
まず、ガスに「LPガス(プロパンガス)」と「都市ガス」の2種類があります。LPガスはガスの入った専用のボンベを自宅の敷地内に置きます。ガスの残量が少なくなれば業者が新しい物に交換してくれます。ボンベとガス器具を設置すればすぐに使用できますし、日本全国どこに住んでいても契約できます。その反面、ランニングコストは都市ガスよりも高めに設定されています。
都市ガスはガス会社が地下に敷設しているガス管を自宅の敷地内に引き込んで、ガスの供給を受けます。LPガスと比べると安く使えますが、ガス会社の供給エリア外では利用が出来ないというデメリットがあります。また、もともと都市ガスを利用していて、途中からオール電化にリフォームしたという場合にはガスを開栓するだけで使用再開出来ます。しかし、今まで全くガスを使用していなかった場合には自宅へのガス管の引き込み工事が必要になります。工事費用は自分たちが負担しないといけません。距離に応じて工事費用が変わりますが、20~30万円程度は費用がかかります。条件によっては節約になる以上に費用がかかる結果になってしまいます。
このようにガスへの切り替えにかかるコストは、今までのガスの使用状況や住んでいる地域によっても変わってきます。
電気代だけでなくガス代も以前より高くなっています。オール電化をやめてガスに切り替えることは可能ですが、下調べを十分にしておかないと、費用が掛かりすぎて結局意味がなかったということにもなりかねません。その場の勢いだけでなく、長期的に見てどちら得になるかで判断することをおススメします。
オール電化の電気代を節約する方法
電気代そのものが高騰しているので仕方がないとはいえ、出費は少しでも抑えたいですよね。
オール電化の電気代を節約する方法として実践されているもの5つご紹介します。
深夜の電気を使う
オール電化の場合、ほとんどのご家庭が深夜電力の料金プランを契約しているはずです。そのため電気を使うなら出来る限り深夜の時間帯に集中させることが節約の第一歩です。「タイマー設定できる電化製品は電気の安い時間帯に動くようにする」、「日中の照明や空調などは使わないところは消しておく」、「充電は夜間に行ない、昼間はケーブルから抜いておく」などの工夫をすれば同じように生活していても電気代は大きく変わってきます。早速試してみてください!
家電製品の使い方を見直す
光熱費はやはり夏と冬に高くなりがちです。オール電化の場合は給湯、空調にも電気を使うので、冬場の家電製品の使い方は電気代を節約する上では重要です。
まずは給湯に使うエコキュートの設定を見直しましょう。エコキュートは深夜の時間帯にわき上げをするようになっていますが、お湯が足りなくなってしまうと昼間の割高な電気でお湯を沸かしてしまいます。夜間のわき上げだけで事足りるように、夜のわき上げを多めに設定したり、昼のわき上げを制限すれば電気代の節約につながります。頻繁にお湯が足りなくなるという場合には節水に努めたり、次の買い替えの時に1サイズ大きい物を購入すれば改善されます。
空調に関してはオール電化の場合はエアコンがメインになると思いますが、シーズン前にフィルターの掃除をしてエアコンの効率を高める、設定温度を緩めて消費電力を抑えるなど工夫して使ってみてください。
省エネ性能の高い家電製品に買い替え
10年以上前の家電製品を使い続けている場合には、最新の機器への買い替えもおススメです。まだ使えるものを買い替えるのはもったいないかもしれませんが、電化製品も10年経てば、経年劣化して燃費も悪くなってきますし、最新の製品は昔の物と比べると省エネ性能も向上しています。電気代が安くなるだけでなく、便利な機能も追加されているなど買い替えによるメリットもあるので、タイミングが合えば新品への交換も検討してみましょう。
節電グッズを活用する
最近では節電に有効なグッズも数多く販売されています。LEDの電球や蛍光灯などは長持ちする上に省エネ効率も高いことも有名です。冷暖房の効率を上げるために、熱の出入りする窓の保温、断熱効果を高めることも有効です。特に窓に貼って外からの冷気を遮断する「冷気ガードシート」や、保温や断熱効果の高いカーテンを季節によって使い分けるなどするのも効果的です。
1度購入すると長い間使えて電気代の節約にもなりますので、こういったグッズを活用して電気代の節約に努めてみてはいかがでしょうか。
太陽光発電や蓄電池を活用する
オール電化のデメリットの1つは昼間の電気代が割高になることです。ただ、その弱点を補ってくれるのが太陽光発電です。太陽光発電があれば、日中太陽光パネルが発電した電気を自宅で使えるので大幅な電気代の節約になります。昨今の電気代の高騰の原因にもなっている燃料調整費や再エネ賦課金は電力会社から購入した電気使用量に応じて課金されるので、自宅で発電した電気を使えばより大きな節約につながります。
太陽光や蓄電池は電気代対策だけでなく、停電時の備えとしての機能も備えていますのでお家の安全性を高めるという効果も期待できます。
太陽光パネルも10年前と比べると導入費用も安くなりましたし、施工件数が増えたことで工事業者の技術も向上し、雨漏りやパネルのずれなどの施工の不備もかなり少ないです。
また、ここ数年、太陽光発電や蓄電池の導入する家庭に対して補助金を出している地方自治体も増えてきています。初期費用が安くなれば、元を取るまでの期間も短くて済みます。自治体によって申請方法も異なりますので、どうすれば受け取れるのかを事前に調べて有効に活用しましょう。
オール電化の電気代値上げに関するまとめ
今回はオール電化で高騰する電気代の原因や効果的な対策方法についてお伝えしていきました。今回の電気代の値上がりは世界的な円安や天然ガスなどの燃料費の高騰の影響を大きく受けています。
政府も電気代の支援策を講じていますが、後手後手に回っており、根本的な対策にはなっていないため、今後も電気代が高い状態が続くと考えられています。節電対策としては電気の使用量を減らす、時間帯に気を付けるなどすぐに実践できることから家電の買い替え、太陽光パネルの設置などお金と時間のかかる対策が必要なものまで様々です。このまま何もせず電気代が安くなるのを待つというのはあまり現実的ではないです。
好転の兆しもまだ見えないので、今後の電気代の高騰に備えて、各家庭でしっかり対策をしていくことが大切です。
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