
【2025年最新版】太陽光発電の設置費用ってどれくらい?導入する前にしておきべきこととは
2025/06/18
「太陽光発電を設置したいけど、設置費用がどれくらいかが気になる。」、「太陽光発電の設置費用の内訳が知りたい。」、「太陽光発電はなぜ今設置するべきと言われているけどなんで?」など家庭用太陽光発電システムの設置費用に関する問い合わせが非常に増えています。
家庭用太陽光発電システムの価格は、分かりやすいようで分かりにくいの現状です。
そこで今回は、家庭用太陽光発電システムの設置費用の相場や内訳や設置する前にしておかなければならないことを紹介します!
目次
太陽光発電の設置費用の相場
家庭用太陽光発電システムのみならず太陽光発電システムの設置費用は、1kWあたりの価格で販売されています。
経済産業省の調達価格等算定委員会が2025(令和7)年2月3日に出した「令和7年度以降調達価格等に関する意見」を見てみると、メーカーや太陽光パネルに使われている素材、販売経路によって多少異なりますが、1kWあたりの販売価格は315,700円が相場とされています。
分かりやすく伝えると4kWを設置するのに掛かる価格は1,25,400円ということになります。
家庭用太陽光発電システムの販売価格を詳しく知りたいのであれば、設置費用の総合計を塔載容量で割ると良いでしょう。
※税込価格で表記しています。
参考資料:「令和7年度以降調達価格等に関する意見」調達価格等算定委員会
屋根の広さで考える太陽光発電の設置費用
家庭用太陽光発電システムを設置する上で自宅屋根の面積は非常に重要です。
なぜ重要かというと太陽パネルの設置枚数が変わるためです。
太陽光パネルの設置枚数が変われば発電量が異なりますし設置費用も異なります。
例えば、エコの王様で一番人気のCadian SolarのCS6.2-48TM-455(太陽光パネル1枚あたり455W)の大きさは、横1,762mm×縦1,134mmです。面積にすると約2平方メートルです。
4.5kWを設置するのには10枚の太陽光パネルが必要になりますので、必要面積は約20平方メートルです。
4.5kWの家庭用太陽光発電システムを設置費用は、調達価格等算定委員会が出している平均価格314,600円を掛けると1,415,700円です。
参考まで屋根面積に対する設置費用を計算してましたので紹介します。
※税込価格で表記しています。
※調達価格等算定委員会の314,600円で価格を計算しています。
※Cadian SolarのCS6.2-48TM-455のサイズを基準に計算しています。
※搭載容量は、メーカーによって異なります。
Canadian Solar家庭用太陽光発電システムに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】Canadian Solarの太陽光が良いって聞くけど本当?人気の理由やおすすめ商品を紹介!
太陽光発電の各パーツの設置費用
家庭用太陽光発電システムは、「太陽光パネル」、「パワーコンディショナー」、「工事費用」、「架台」、「モニター」で構成されています。
それぞれの価格内訳を紹介します!
※調達価格等算定委員会が出している割合と価格で計算しています。
※全て税込価格で表記しています。
太陽光パネル
家庭用太陽光発電システムのなかで太陽光パネルは、一番重要なパーツです。
太陽光パネルの設置費用の割合は、全体の約47%を占めています。
1kWあたり314,600円で販売した場合、太陽光パネルは147,862円です。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナーは、太陽光パネルの次に重要な製品です。
そもそもパワーコンディショナーとは、太陽光パネルで作られた直流電流を普段私たちが電力会社から送られてくる交流電流に変換して各電化製品に使えるようします。
それだけでなくパワーコンディショナーが無ければ太陽光発電システムは発電しません。
2025年度の参考価格によると、パワーコンディショナーの設置費用の割合は約5%で価格にすると18,876円です。
※パワーコンディショナーの価格は、容量によって変わる可能性があります。
工事費用
太陽光発電システムの中で太陽光パネルの次に設置費用の割合が多いのが工事費用です。
2025年度の参考価格によると割合は全体の約28%を占めます。
金額にすると91,234円です。
太陽光発電システムにおける工事代金は、搭載枚数にかかわらず一定なので太陽光パネルの枚数が多い場合は工事費用に対する1kWあたりの単価は安くなり、太陽光パネルの枚数が少ない場合は、工事費用に対する1kWあたりの単価は高くなります。
架台
架台とは、太陽光パネルを載せるための台や枠を指します。
太陽光パネル効率良く発電するために角度をつけるための架台は重要な役割を果たします。
太陽光パネルの設置場所が影になる時間の場合、架台を使って太陽光パネルの角度を調整して効率良く発電するようにしますし、積雪地域では積雪対策として背が高い架台を使う場合もあります。
2025年度の参考価格によると割合は、架台の占める割合は2.8%で価格にすると9,438円です。
モニター
太陽光発電システムでどのくらい発電されているのかやどのくらい自家消費しているか、売電量をリアルタイムで知るためにモニターはあります。
2025年現在では、HEMSやIOT機器の発達により自宅の外からでもパソコンやタブレット、スマートフォンなどを使って確認できるようなりました。
そのため、モニターをオプション品とする太陽光パネルメーカーも増えてきました。
2025年度の参考価格によると割合は約1%で価格にすると、3,146円です。
太陽光発電を設置するべき理由とは
家庭用太陽光発電システムを日本国内で普及させるために、2009(平成21年)にはじまった制度が固定価格買取(FIT)制度です。
FIT制度は、家庭用太陽光発電システムのみならず再生可能エネルギーで発電された電気を各電力会社が国が定めた買取価格で10年間買い取ってくれる制度です。
FIT制度が始まった2009年の1kWあたりの売電価格は48円でした。2012(平成24)年に1kWあたり42円になりそこから毎年売電価格は下がっています。
2025(令和7)年度の売電価格は1kWあたり15円にまで下がり2009年と比べると約3分の1程度に下がっています。
売電価格が下がっているにもかかわらず現在では「太陽光発電は設置するべき。」という声が再び高まっています。
売電価格が下がっているにもかかわらず、家庭用太陽光発電システムを設置するべきだと言われている理由は2つあるので詳しく説明します!
※価格は全て税込価格で表記しています。
設置費用が安くなっている
家庭用太陽光発電システムの売電価格が下がっているにもかかわらず設置するべきだと言われている理由の1つ目は、家庭用太陽光発電システムの設置費用が安くなっているためです。
家庭用太陽光発電システムは本格的に販売され始めた2009(平成21)年頃の販売価格は、メーカーによって多少の違いはありますが1kWあたり500,000円~600,000円で販売されていました。
国内の平均設置容量4.5kWを2009年当時で設置しようと思うと、2,250,000円~2,700,000円の費用が掛かっていました。
それ以降、海外メーカーの進出や生産技術、能力に向上によって2025(令和7)年6月現在では、1kWあたりの平均がメーカー、太陽光パネルの素材、購入経路によって多少異なりますが314,600円で販売されています。
2025年に平均搭載容量である4.5kWを設置するために掛かる費用は、1,415,700円の費用が掛かります。
金額だけを見ると約52%~約62%値下がりしています。
「確かに設置費用は昔のほうが高いけど売電価格も昔のほうが高いからいいんじゃないの?」と考えている人も少なくないと思いますが、売電価格の設定の大前提は、「太陽光発電システムの初期費用が回収できる範囲内」で考えられています。
太陽光パネル1枚の発電量も2009年は100W~200Wだったの対して2025年6月現在ではメーカーによって多少異なりますが1枚あたり400Wを超える製品が多いので売電収入もしっかり得られるので安心して下さい!
各メーカーの太陽光パネルに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】太陽光発電おすすめ6選!各メーカーの特徴とおすすめを紹介!
電気代の高騰
2021(令和3)年にロシアにはじまったロシアによるウクライナ侵攻がきっかけで日本国内では電気代高騰が続いています。
2025(令和7)年6月現在、最も多い発電である火力発電は、石炭、石油、天然ガスと燃料でタービンを回し電気を作ります。
日本は、石炭などの資源が少ないため輸入に依存しています。
特に天然ガスがロシアが輸出量が世界一のため日本国内における影響は非常に大きいです。
そのため、大手電力会社は燃料調整費というのを値上げした結果、電気代の高騰が続いています。
ですが、家庭用太陽光発電システムを設置すれば電力会社から電気を買う必要が少なくなるため、基本的な電気代を抑えられます。
先ほど紹介した燃料調整費は電気使用量に応じて課金されるので買電量が減れば燃料調整費も抑えられるので電気代更に安くできます。
関西電力のオール電化プラン「はぴeタイムR」を使用していて、デイタイムの年間電気使用量が2,000kWh、家庭用太陽光発電システムの総発電量が4,500kWhのシステムを設置している場合の電気代削減額は次の通りです。
家庭用太陽光発電システムを設置していない場合
2,000kWh×26.24円=52,480円・・・(1)
家庭用太陽光発電システムを設置した場合
4,500kWh×0.3=1,350kWh・・・(2)
1,350kWh×26.24円=35,424円・・・(3)
(1)-(2)=17,056円・・・(4)
計算を見て貰えば分かるように年間で17,000円、10年間で170,000円節約できます。
今後も電気代高騰が見込まれているなかだからこそ、現在家庭用太陽光発電システムは設置するべきと言われています。
※(1)は、家庭用太陽光発電システムを設置していない場合の昼間の年間電気代です。
※(2)は、年間平均自家消費量を指します。
※(3)は、家庭用太陽光発電システムを設置した場合の電気代削減額です。
※(4)は、(1)と(3)の差額です。
※燃料調整費は電力会社によって異なるため今回は考慮していません。
※今回の計算はあくまでも平均で計算したものであり、必ずしもそうなると限りません。
参考資料:関西電力HP
再エネ賦課金
2025(令和7)年現在、原油価格の高騰や円安の影響を受けて電気代が日本全国で高騰しています。
実は電気代が高騰している理由は、原油価格の高騰や円安だけではありません。
電気代の明細を見てみると「再エネ賦課金」という項目があります。
多くの人は、総合計しか見ていないので見落としがちですが、再エネ賦課金も電気代を高騰させている原因の1つです。
再エネ賦課金とは、「再生可能エネルギー促進賦課金」の略称で家庭用太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が買い取るる時の費用を国民全員に負担させるための課金制度です。
開始されたの日本国内で売電価格が見直された2012(平成24)年7月からのことで価格は、1kWhあたり0.22円でした。
そこから毎年値上がりしており、2023(令和5)年5月~2024(令和6)年4月分が1kWhあたり1.40円まで値下がりして今後も下がるかと見られていましたが、2024年5月~2025(令和7)年4月分で再び値上がりしました。
2025年5月~2026(令和8)年4月分は1kWhあたり3.98円です。
再エネ賦課金は、電気使用量に応じて課金されるので電気使用量が増えれば増えるほど高くなりますし、どの電力会社に加入しても一律払う課金制度なので避けて通れません。
家庭用太陽光発電システムがあれば電力会社から買電量が減りますので再エネ賦課金も減らせます。
再エネ賦課金も減らすのに最も有効なのが家庭用太陽光発電システムのため、「太陽光発電システムは設置するべき。」と言われています。
参考資料:経済産業省HP
太陽光発電を設置する前にやっておくべきこと
家庭用太陽光発電システムを設置するために多くの人が「メーカー」や「価格」を気にしていると思います。
確かにメーカーや価格を確認することも大事ですが、家庭用太陽光発電システムを設置する前にやっておかなければならないことがあります。
家庭用太陽光発電システムを設置する前にやっておくべきことは全部で3つあるので説明します!
専門家に屋根を見てもらう
家庭用太陽光発電システムを設置する前には必ず専門家に屋根を見て貰いましょう。
2025(令和7)年6月現在では少なくなりましたが屋根の構造上、太陽光パネルを設置できない場合もあります。
そもそも設置できないのであれば検討していた時間も無駄になってしまいますので。。。
家庭用太陽光発電システムを設置する上で屋根の広さや屋根材(スレートや瓦)などによって設置枚数や設置費用も大きく変わります。
もちろん契約するとなると各販売店の職人が現地調査に行って屋根の強度や広さや屋根材を確認してくれます。
図面だけでは分からないこともありますし、感じられる費用対効果も変わってきますので専門家に屋根を見て貰ってから見積もりを出してもらうと良いでしょう。
設置費用の内訳を確認する
家庭用太陽光発電システムの販売価格は、発電量1kWあたり価格のなかに「太陽光パネル」、「パワーコンディショナー」、「架台」、「モニター」、「工事代金」が含まれています。
家庭用太陽光発電システムの購入を検討している人は、2社以上から相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取る理由は、少しでも設置費用を抑えられるということもありますが、「提案されている1kWあたりの価格が適正かどうか。」を見極めることもできますし保証内容も比較できます。
また、2019(令和元)年からは今まで産業用太陽光発電システムにしか課せられなかった定期メンテナンスが家庭用太陽光発電システムにおいても義務化されたので相見積もりを取ってメンテナンスを実施してくれるところから購入すると良いでしょう。
補助金があるかどうかを調べる
家庭用太陽光発電システムの設置費用が今から15年以上前と比較する半額以下になったとはいえ、設置しようと思うと設置枚数やメーカー、パネルの素材によって異なりますが、800,000円~1,700,000円程度の費用が掛かります。
設置費用をできるだけ抑えたい場合は、補助金があるかどうかを調べてみると良いでしょう。
国からの2014(平成26)年に家庭用太陽光発電システム単体での補助金は終了していますが、自分たちが住んでいる自治体が補助金を出している可能性もあります。
また新築住宅で家庭用太陽光発電システムを設置した場合、国が補助金を出していることもあるので家庭用太陽光発電システムの導入を決めたら自治体のホームページなどで補助金があるかどうかを確認してみると良いでしょう。
※補助金受給の条件は、自治体によって異なります。
まとめ
今回は、家庭用太陽光発電システムの設置費用についてお話しさせて頂きました。
日本で家庭用太陽光発電システムが本格的に販売された頃の販売価格は、1kWあたり500,000円~600,000円程度で販売されていました。
それに対して、2025(令和7)年現在では、1kW約310,000円で販売されています。
設置費用も安くなりましたし電気代の高騰もあって家庭用太陽光発電システムが再注目されています。
ですが、設置しようと思うと1,000,000円程度の費用が掛かるため少しでも設置費用を抑えたいと思っている人がほとんだだと思います。
相見積もりを取ったり補助金を活用すれば設置費用を抑えられる可能性は高くなります。
エコの王様では、各メーカーの家庭用太陽光発電システムを他の販売店よりも格安で提案しておりますし、補助金に詳しいスタッフも数多く在籍しております。
これから家庭用太陽光発電システムの導入を検討している人は、ぜひ一度エコの王様に問い合わせ下さい!
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