
給湯器の電源がつかなくなった!これって故障?その原因と対処法を一挙公開!
2019/11/09
「はぁ。今日も一日頑張ったなぁ・・・。とりあえずお風呂入ってさっぱりしようかな~。あれ?リモコンのスイッチ切れてる・・・?お湯も出ないわ!どうしよう!」
給湯器に限らず、家電が故障してしまうときって突然のことが多いですよね。
ただ、テレビや電子レンジなんかだと故障しても数日であれば我慢できるけれど、お風呂の給湯器が壊れてしまうと、家のお風呂に数日入れなくなってしまうのは我慢できないという方はいらっしゃいますよね。
そこで、今回は給湯器の電源が付かなくなってしまった場合にそれは本当に故障なのか、故障でなければ、対処法はどんなものがあるのかということをご紹介していきます。
目次
給湯器の電源がつかなくなった理由と自分でできる対処法
※現在エコキュートをご利用いただいている方は、先日お書きした「給湯器が故障してしまった!?自分で応急処置をするためのポイント」の記事をご参照頂ければ幸いです。
給湯器のリモコンがそもそもOFFになっている
まず、すごく単純なお話ですが、リモコンの電源ボタンを一度押してみましょう!
そんなバカなと思われるかもしれないですけど、これだけで解決することもございます!
セーフモードや節電モードなどを設定されている場合は、液晶の表示は消えていますが給湯器自体の電源は入っている状態になっています。
蛇口をひねってお湯が出ている間は、リモコンは必ず表示される状態になります。お湯を出すとリモコンが表示される場合には節電モードになっている可能性が高いです。
(節電モードなどですと、一定時間で液晶の表示が消えるように設定されていますので、勝手に電源が切れてしまっているように見えますが正常な動作です。ご安心ください。)
給湯器の電源が抜けている
ほとんどのガス給湯器は屋外の電源コンセントから電気を取っています。もしかしたら、お掃除の途中で気付かないうちに触ってしまっていて、はずみでコンセントが抜けてしまっている可能性がございます。もし抜けてしまっている場合にはコンセントを入れ直してください。
動物のしわざや、稀にではありますが、ご近所の人がいたずらでコンセントを抜いていくこともあるようです・・・。何度も続くようでしたらご自身で対処するのは危険なこともございますので、しかるべきところにご相談いただければと思います・・・。
ブレーカーが落ちている
ブレーカーが落ちている場合には、ブレーカーを入れなおしてください。
給湯器の電源がつかなくなって自分ではどうしようもできなさそうなとき
それでも電源がつかないという場合には専門の修理業者に依頼して頂きたい案件になります。配線や電気系統の修理、点検や、リモコン・給湯器の基盤の交換などは資格が必要な作業になります。
無資格者が自己判断で触ってしまうと危険だというだけではなく、本来受けられるはずのメーカーの保証が受けられなくなってしまうような場合もございますのでご注意下さい。
リモコンや給湯器の接続部分が外れている場合
リモコン側・給湯器側の接続端子どちらかの端子が外れてしまっている場合があります。
給湯器側の接続はネジで端子を圧着しているので、長年のご使用でネジが緩んでしまったりなどで端子が外れてしまうことがあります。
この場合はネジを締め直したり、端子をつなぎ直すだけで済みますので、修理も短時間で済みます。
リモコンコードが腐食・断線している
給湯機本体とリモコンを結ぶコードが腐食してしまって断線してしまうこともあります。
特に給湯器側のコードは細い導線で繋いでいるだけなので、被覆を剥いた接続部分は経年劣化しやすくなっています。
給湯器の設置されている環境によっても耐用年数は変わってきますが、湿気が多かったり雨風にさらされてしまうような環境ですとどうしても劣化も早くなってしまいます。
また、隙間から入った小動物などがかじって切れてしまったり、ショートしてしまったりすることもあるようです。
この場合も導線の腐食した部分を切り落として繋ぎ直して修理したり、コードを新たに引き直したりすることで修理します。
給湯器のリモコンの基盤が故障している
リモコン内部の基盤が故障してしまっている場合はリモコン自体の交換が必要になってきます。
リモコン自体の故障を疑った方がいい症状としては・・・、
①複数のリモコンが設置してある場合で、特定のリモコンだけが操作できない、液晶が表示されないなどの不具合が発生している
②操作音を「切」にしていないにも関わらず操作音やお湯張り完了などのメロディー・音声が出ない
③リモコン回路の不具合などに関するエラーコードが表示されている
長年お使い頂く間にたまったホコリなどが原因で基盤がショートしてしまうことがございます。
この場合、リモコンだけの交換もしくは給湯器とセットで交換して頂く必要がございます。
ただ、給湯器の使用期間が10年以内であればリモコンだけの交換というのは可能なのですが、10年以上お使いになられている場合にはメーカーの方でもリモコンなどの周辺部品の在庫がなくなってしまっている可能性がございます。そういった場合には、給湯器本体の交換が必要になりますので大きい金額がかかってくることになります。
ちなみにここから先は余談ですが・・・。
最近ではオークションサイトなどで給湯器のリモコンだけが安価で売られていることをご存じの方もいらっしゃるかと思います。業者から送られてきた見積もりよりも遥かに安い値段でリモコン単体であれば出品されていることもあるので、「リモコンだけ買って、新しく自分で交換した方が安上がりなんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。しかし、弊社では全く知識も資格もない方がご自身で取替をすることは決してなさらないようにお願いしております。
エコの王様にお問い合わせ頂いた方で実際に遭遇した事例をお伝えしたいと思います。
ある日、10年以上お使いになられている給湯器のリモコンの電源が入らなくなったAさん。早速、取り扱い業者に問い合わせたところ「部品がないので給湯器ごとの交換になります。費用は〇〇万円です。」と言われてしまいました。
インターネットでいろいろ検索していると、給湯器のリモコンが販売されているホームページを発見!
こんなに安いんだったら、これを買って自分で付けた方が安上がりなんじゃ?
と早速購入!
後日自分で取り付け工事をしようと準備を始めました。
後日・・・
と意気込んでいるAさん。
Aさんは、せっかく新しく買ったリモコンを接続してみたものの、うまく電源が入らない様子ですね・・・。
まさか、不良品?とりあえず、もう一回線をつなぎ直してみようかな。もう一回線を外してっと・・・。やっぱりつかないな・・・。仕方ない業者に見てもらうかな・・・。
後日、お伺いして見させて頂いたところ、今お使いの給湯器と新しいリモコンはメーカーは同じだったのですが、肝心の給湯器の方が新しいリモコンに対応していなかったのでこのままでは全く使えないということが判明しました。結局は無駄に費用と時間がかかってしまっただけだったようです。がっかりするAさん。
この記事の冒頭でもお伝えしましたが、リモコンや配線の交換や修理などは専門の知識と技術を持った工事業者にお任せした方が良いです。今回のAさんの場合は何事もなかったのですが、作業の途中で誤って配線に触れてしまったりすると感電してしまったりするリスクもございますので、必ず専門の業者に任せて頂きますよう重ねてお願い致します。
■給湯器の電源がつかないときのまとめ
今回は給湯器の電源がつかないときの対処方法をお伝えしていきました。
ブレーカーの確認や電源コンセントなどの確認をまずやってみる。
配線や接続端子の交換など専門的なことは業者に任せて自己判断で勝手にやってしまわない。
不用意に素人が触ってしまうとメーカーの保証がなくなってしまったり、ケガをしたりしてしまうことがございますので、専門の業者に任せる方が賢明な判断だと言えるでしょう。

保有資格
- 第一種電気工事士
- ガス機器設置スペシャリスト
- ガス可とう管接続工事監督者
- 給水装置工事主任技術者
などの給湯器交換に必要となる資格のエキスパート
愛知県在住
エコキュート工事に携わって15年。1か月で100件以上のオール電化や太陽光発電、蓄電池などのエコな住宅設備の取り付け工事を手掛けている。
一見コワモテだが、実は愛妻家で工事が終わればまっすぐ家に帰る良いパパの一面も併せ持っている。