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【2024年最新版】エコキュートとエコジョーズの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを紹介!

2024/09/24

「エコキュートにするかエコジョーズにするかを悩んでいるんですがどちらのほうが長い目で見た時にお得ですか?」、「エコキュートとエコジョーズのメリット・デメリットを教えてください。」などガス給湯器であるエコジョーズと電気給湯器であるエコキュートに関するが問い合わせが増えています。

どちらの給湯器もメリット・デメリットがあります。

そこで今回は、エコキュートとエコジョーズのメリット・デメリットだけでなく、どちらを設置した方が将来的にお得かどうかも含めて詳しく説明します!

 

エコキュートとは?

エコキュートとは、「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」の略称で2001(平成13)年に電子部品メーカーのデンソー(DENSO)が開発したヒートポンプ技術をもとに給湯器メーカーであるコロナが世界で初めて家庭用の自然冷媒ヒートポンプ給湯器を指します。

その仕組みは、お湯を貯めておく貯湯タンクとヒートポンプユニットの2種類から構成されています。

ヒートポンプユニットは、大気中の熱を集めて圧縮して温度を上げて貯湯タンク内でお湯を沸かす仕組みになっています。

ガス給湯器や灯油ボイラーといった化石燃料(石炭・石油・天然ガス)を使わずに、お湯を沸かすため地球環境にも優しいことから経済産業省などもエコキュートの普及を促進しています。

2023(令和5)8月には、総出荷台数が900万台を超えておりこれからも日本全国に普及する見込まれています。

参考資料:一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターHP

 

<エコキュート仕組み>

 

エコジョーズとは?

エコジョーズとは、2002(平成14)年から販売れたガス給湯器のなかでも少ないガスで効率良くを沸かす給湯器を指します。

従来のガス給湯器は、お湯を作るときに出た200℃ほどの熱をそのまま排出されていました。

それに対して、エコジョーズはその排熱を無駄にすることなく使うことによってガス使用量を減らしてお湯を沸かせるため通常型と比べて給湯熱効率を今までの約85%から約95%に引き上げることに成功しました。

エコジョーズは、販売されてから順調に売れ行きを伸ばしており、2022(令和4)年には12,178,559台が出荷されており多くの家庭で導入が進んでいます。

<エコジョーズ仕組み>

 

<エコジョーズ出荷台数>

引用画像:RinnaiHP

引用画像:一般社団法人日本ガス協会HP

 

エコキュートのメリット

エコキュートのメリットは全部で4つあるので詳しく説明します!

 

光熱費を削減できる

エコキュートの最大のメリットは、「光熱費の削減」です。

ガス代の約2割~約4割程度は給湯が占めていると言われています。

給湯器をエコキュートに交換するだけでお湯を沸かしていたガス代がなくなるため光熱費を抑えられます。

また、エコキュートは電気代の単価が安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使ってお湯を沸かして、貯湯タンクに貯めて使うため電気代の節約ができます。

ガス給湯器からエコキュートに交換した自宅の多くが電気代とガス代を合わせて3割~4割程度安くなる家庭が多いです。

同じで電気でお湯を沸かす電気温水器からエコキュートに交換してもお湯の沸かし方が違うため、光熱費が約3分の1になると言われています。

※生活スタイルなどによっては、電気代が高くなる可能性があります。

 

災害時にお湯や水が使える

エコキュートは、貯湯タンク式給湯器のため災害時にお湯や水が溜まっていれば、飲料水として使用できませんが身体を拭いたり食器を洗ったり、トイレ用水として使えます。

エコキュートの貯湯タンク内には、タンク容量に異なりますが2Lペットボトル約185本~約275本分程度が溜まっている可能性があります。

これぐらいの量であれば2日~4日程度の生活用水が賄えます。

エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!

 

補助金が使える

2023(令和5)年からエコキュートを設置する際の補助金が復活しました。

2024(令和6)年度も補助金は継続されていて昨年度よりも金額も増額されました。

昨年度は、一律50,000円だったのに対して、今年度はエコキュートの年間保温効率やリモコン性能、電気温水器からの交換など加算などを合わせると80,000円~180,000円まで補助金が貰えます。

エコの王様にも「補助金を使ってエコキュートにしたい。」、「補助金を使ってエコキュートの交換をしたい。」などの問い合わせが増えています。

補助金の残り予算も少なくなってきていますので、今年度の補助金を使いたい人は、エコの王様問い合わせ下さい。

エコキュートの補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【最新版】今年はエコキュートが安く買える!? 使える補助金を一挙公開!

 

火事の可能性が低い

エコキュートに使われている熱源は電気です。

ガス給湯器などのようにガス漏れなども無いので火事になる可能性は限りなく0に近いです。

そのため、エコキュートは安全・安心の給湯器と言えます。

※落雷などが起こった場合は、エコキュートも火事になる可能性があります。

 

エコジョーズのメリット

エコジョーズのメリットは全部で2つあるので詳しく説明します!

 

従来のガス給湯器よりも光熱費が削減できる

エコジョーズが販売されるまでガス給湯器は、給湯に使っていたガスのうち約20%の放熱や排気ガスで無駄になっていました。

それに対して、エコジョーズは今まで捨てられていた約200℃の排気ガス中の熱をエコ―ジョーズ内に搭載されている二次熱交換機を利用して次のお湯沸かす用の水を余熱しておく仕組みです。

この仕組みを使う事によって、排気ガス中の熱を無駄なく使う事によってエネルギー効率が良くなり、1年間でガス代が約10,000円削減できますし、ランニングコストも抑えられるようになりました。

 

エコキュートよりも設置費用が安い

エコキュートの設置費用は、メーカー・容量・タンク形状・性能によって異なりますが400,000円~800,000円程度の費用が掛かります。

それに対して、エコジョーズは号数などによって異なりますが工事代込で180,000円~330,000円が相場です。

エコキュートをガス給湯器に置き換えてみると約3台分に相当します。

性能を考えればエコキュートの価格が高いのも分かりますが、給湯設備の費用を抑えたい人はエコジョーズのほうがいいでしょう。

エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートの寿命は何年!?少しでも寿命を伸ばすための方法を詳しく解説!

※税込価格で表記しています。

 

どこでも設置できる

エコジョーズの大きさは、幅480mm×高さ250mm×高さ1,458mm程度の大きさなので自宅のどこでも設置できますし、設置場所がない場合は壁掛けできるエコジョーズも販売されています。

そのため、エコジョーズは設置場所に困らない給湯器と言えます。

 

エコキュートのデメリット

エコキュートのデメリットは全部で5つあるので詳しく説明します!

 

湯切れする可能性がある

エコキュートは貯湯タンク式給湯器のため使えるお湯の量は限られています。

タンク容量以上にお湯を使うと湯切れします。

もちろん湯切れすれば沸き増しすれば良いのですが、一度無くなってしまうと満水になるまでに3時間~4時間程度の時間が掛かります。

そのため、エコキュートの場合はお湯の使い方が重要です。

 

設置スペースが必要

エコキュートは設置する際にある程度の設置スペースが必要です。

一番スタンダードな370Lのサイズは、メーカーによって異なりますが幅630mm×奥行760mm×高さ1,820mmの大きさがありますし狭小地域にも設置できる薄型サイズでも幅1,045mm×奥行450mm×高さ1,810mmの大きさがあります。

エコキュートからエコキュートへの交換であれば設置スペースは問題ないですが、ガス給湯器からエコキュートに交換する場合は、事前に設置スペースの確認が必要です。

 

エコジョーズと比べると設置費用が高い

省エネ性能が高いエコキュートですが、エコジョーズと比べると設置費用が高いのがデメリットです。

エコジョーズの設置費用は工事込で180,000円~330,000円に対してエコキュートは、容量・タンク形状・性能によって異なりますが400,000円~800,000円程度の費用が掛かります。

エコジョーズ2台~3台分がエコキュート1台だと考えると費用は高めですよね。

※税込価格で表記しています。

 

騒音問題がある

エコキュートのヒートポンプユニットは稼働中、ある程度の音が発生します。

ヒートポンプユニットの稼働中に出る音は、50db程度と言われています。

50db程度の音と言えば「静かな事務所」、「日常会話」、「エアコンの室外機稼働中の音」と同じです。

一般的には50db程度の音であれば近隣住民との騒音問題に発展することはありませんが、ヒートポンプユニットのファンが回っている方を近隣住宅に向けて設置したり音が反響しやすい場所にすると、騒音問題に発展する可能性があるので注意しましょう。

 

水圧が弱い

エコキュートは、水圧が弱いというデメリットを持っています。

ガス給湯器の蛇口やシャワーのノズルから出てくる強さは500kPs(キロパスカル)に対して、エコキュートは性能によっても異なりますが190kPsです。

2024(令和6)年9月現在では、高圧タイプという商品も販売されています。

高圧タイプの水圧は、メーカーによって異なりますが290kPs~330kPsまでの製品があるため少しでもガス給湯器に近づけたいのあれば高圧タイプのエコキュートをおすすめします。

 

エコジョーズのデメリット

エコジョーズのデメリットは全部で5つあるので詳しく説明します!

 

通常のガス給湯器よりも設置費用が高い

エコジョーズ以外のガス給湯器の設置費用は、追い炊きや自動湯張りができるフルオートタイプ工事費込で約160,000円~約200,000円に対して、エコジョーズは、フルオートタイプで約180,000円~約330,000円程度の費用が掛かります。

少しではありますが設置費用を抑えたい人は、エコジョーズではなく通常のガス給湯器をおすすめします。

※税込価格で表記しています。

 

ドレン排水設置工事が必要

エコジョーズは、排熱を利用して次沸かす水を温めておくシステムです。

そのため、給湯器が結露を起こすことがよくあるため、結露した水を排出するための専用ドレンホースの取り付け工事をする必要があります。

その工事費は、販売店によって異なりますが11,000円~22,000円程度の費用が掛かります。

費用だけの問題でなく、専用のドレンホースを設置すると、接続部分から水漏れする可能性もあります。

水漏れが発生した場合は、自分で直せないため設置業者を呼んで修理して貰います。

工事保証などのアフターメンテナンスが付いている場合は、費用は掛かりませんが保証が無い場合は修理代として5,500円~22,000円程度の費用が掛かることもエコジョーズのデメリットと言えます。

※税込価格で表記しています。

ガスの消費量が少ない自宅では光熱費が削減できない可能性がある

エコジョーズは、従来のガス給湯器で無駄にしていた排気ガス中の熱を使って水を温めておくシステムになっているため、いつも多くのお湯を使っている自宅では、メリットが出やすくなっています。

ですが、お湯を使う量が少ない自宅では温められた水を使う期間が短いため、メリットが出にくくなっています。

 

定期的に専用部品の交換が必要

エコジョーズのなかには、「中和機」という機械が搭載されています。

中和器とは、エコジョーズのドレンホースから排出される酸性の排水を中性に変えるための機械を指します。

中和器は炭酸カルシウムが含まれる中和剤が使われていますが設置してから10年が経過すると消耗も激しいため交換が必要です。

本体が故障していなくても10年に1度は、部品を交換する必要ということになります。

費用は、12,000円~26,000円程度で交換可能ですが、エコジョーズ本体の寿命も10年程度といわれているためそのタイミングで本体ごと変えるか部品だけを交換するかを悩むといったデメリットがあります。

 

故障が多い

エコジョーズは、今まで無駄にしていた排熱を利用することによって光熱費の削減ができる給湯器というメリットがある反面、故障が多いというデメリットと言えます。

エコの王様への問い合わせのなかでも「エコジョーズにして10年も経っていないのに故障したのでエコキュートに交換したい。」といった内容です。

エコジョーズを設置してから7年ぐらいで最初の故障が始まるという統計も出ています。

無償で修理できるなら良いですが、有償修理になった場合は修理箇所によりますが111, 000円~220,000円程度の修理費用が掛かることもエコジョーズのデメリットと言えます。

 

エコキュートとエコジョーズはどっちがお得?

「エコキュートとエコジョーズのどちらがお得ですか?」と聞かれたら私は間違いなくエコキュートと答えます。

その理由は、エコキュートはエコジョーズと比べると設置費用が高いというデメリットがありますが、エコキュートに交換することによって今まで掛かっていた給湯代が無くなりますし、電気代の単価が安い深夜電力を使ってお湯を沸かして貯めておけるの電気代とガス代を合わせて3割~4割程度削減できる可能性が高いからです。

エコジョーズはガス代だけが安くなるだけですし、災害時に使えないといったことからエコキュートのほうがおすすめと言えます。

 

まとめ

今回はエコキュートとエコジョーズの違いやメリット・デメリットについてお話させて頂きました。

エコキュートもエコジョーズもメリット・デメリットがありますが、光熱費の削減や災害対策という点から考えるとエコキュートのほうがお得です。

エコの王様では、各メーカーのエコキュートを取り扱っておりますし、エコキュートの使い方などにもついても詳しく説明しています。

これからエコキュートの導入を考えている人やエコキュートの交換を検討している人は、是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!

この記事を書いた人: 清家 和馬
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