【2024年最新版】エコキュートのメリット・デメリットとは?仕組みやおすすめを紹介!
2024/08/29
「エコキュートにしたいけど、メリットだけでなくデメリットもあるって聞いたんですけど本当ですか?」、「エコキュートのメリット・デメリットを教えて下さい。」、「デメリットを解決するための方法を教えて下さい。」など光熱費が削減できるエコキュートに関するさまざまな問い合わせがあります。
そのなかでも多いのがエコキュートの「メリット・デメリット」です。
そこで今回はエコキュートのメリット・デメリットについて詳しくお話しします。
目次
エコキュートとは?
エコキュートの正式名称は、「自動冷媒ヒートポンプ給湯器。」と言います。
その仕組みは、ガス給湯器や灯油ボイラー、電気温水器と異なり、空気中の熱をヒートポンプ技術を使って集めて圧縮してお湯を効率良く機械です。
このヒートポンプ技術は、自動販売機やエアコンにも使われており私たちの生活に深く関わっています。
家庭用エコキュートは、2001(平成13)年に電子部品メーカーであるデンソー(DENSO)が開発したヒートポンプ技術を応用して給湯器メーカーであるコロナが世界で初めて販売しました。
その後、順調に販売台数を伸ばして2023(令和5)年には出荷台数は70万台を超えており省エネ性能も高いことから今後も普及していくと言われています。
<エコキュートの仕組み>
画像引用:日立エコキュートHP
エコキュートのメリットとは?
エコキュートを設置したことに得られるメリットは全部で4つあるので説明します!
電気代を節約できる
エコキュートの最大のメリットは、電気代が節約できることです。
給湯に関わるエネルギーコストは家全体のエネルギー消費の約3分の1を占めていると言われています。
エコキュートに使われているヒートポンプ技術を使えば、電気温水器と比べて光熱費が約3分の1程度に抑えられるようになりました。
一方でガスや灯油をつかっている場合、ガス代や灯油代の約8割は給湯代で占められていると言われてもいます。
それをエコキュートに交換することによってお湯を沸かしていたガス代や灯油代が無くなるため光熱費を抑えられるようになり、光熱費全体が3分の1程度になる可能性が高いと言われています。
この記事を見ている人たちからすると「電気でお湯を沸かすから電気代が掛かるんじゃないの?」と考えている人も多いはずです。
エコキュートは、電気代が安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使ってお湯を沸かしてタンクに貯めておくので電気代を抑えられる原理になっています。
エコの王様の対応エリアである関西電力と中部電力の深夜電力を紹介します。
※税込価格で表記しています。
※はぴeタイムRは、夏場のデイタイム価格が28.87円(税込)になります。
※スマートライフプランは、リビングタイムの名称がホームタイムに変わります。
※デイタイムは午前10時~午後5時、リビングタイムは午前7時~午前10時および午後5時~午後11時ならびに休日扱い日の午前7時~午後11時を指します。
災害時に生活用水として使える
ここ1年~2年、日本全国で地震や台風などといった自然災害が起こっています。
災害が起きると停電や断水が起きる可能性も高くなります。
特に断水は起きると普及するまでに時間が掛かります。
エコキュートには2リットルのペットボトルにするとタンク容量によって変わりますが、約185本~約275本分のお湯や水が貯められています。
貯められている水は、生活用水として使えます。
各メーカーとも非常時の給水コックが設置されるなどエコキュートを非常用として使う動きが高まっています。
エコキュートのタンク容量に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
火事になりにくい
エコキュートは、ガス給湯器や灯油ボイラーとは違い熱源として火を使っていないので火事になる可能性が低くなります。
ガスや灯油が漏れるといったこともありませんので家全体の安全性は高まります。
地球環境にやさしい
エコキュートは、別名「再生可能エネルギー給湯器。」とも言えます。
その理由は、地球温暖化の原因になる二酸化炭素を出す石炭や石油・天然ガスを使わずに「空気中の熱」を使ってお湯を沸かすため、地球環境に優しい給湯器です。
エコキュートのデメリット
エコキュートは、光熱費が抑えられたり災害時に生活用水として使えたりするなどのメリットがある反面、もちろんデメリットがあるのも事実です。
エコキュートのデメリットは、全部で6つあるので詳しく説明します!
設置費用がかかる
エコキュートはガスや灯油ボイラー、電気温水器と比べると設置費用は高くなります。
ガス給湯器や灯油ボイラーの設置費用は、メーカーや販売店によって異なりますが工事費込で20万円(税込)~30万円(税込)で済みます。
それに対して、エコキュートはメーカー、容量、タンク形状、性能によって異なりますが40万円(税込)~70万円(税込)程度の費用が掛かりますし、追加工事が必要な場合はさらに費用が掛かります。
そのため、ガス給湯器などからエコキュートの交換を躊躇する人がいるのも事実です。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
湯切れする可能性がある
エコキュートは他の給湯器とは違い、タンクにお湯を貯めて使う貯湯タンク式の給湯器であるため使い過ぎたり沸き増しをし忘れたりすると湯切れする可能性があります。
湯切れさせない方法として最も効果的なのが「タンク容量を1つ大きくする。」ことです。
370Lで足りない場合は460Lにしたり460Lで足りない場合は550Lにすると湯切れの可能性は限りなく少なく0に近づきます。
水圧が弱い
エコキュートはガス給湯器や灯油ボイラーと比べると水圧が低いというデメリットがあります。
ガス給湯器や灯油ボイラーは、水道直圧給湯方式と呼ばれる火を使って直接温めて給湯するためその水圧は500kPsと言われています。
それに対して、エコキュートは90℃に保温されたお湯を水道水と割って給湯温度にして出湯します。
そのため、出湯された時の水圧は一番低い物で180kPsです。
数字を見るとその差は一目瞭然ですよね。。。
水圧問題を解決するためは、「高圧型」のエコキュートを購入するとその差は埋められます。
2024(令和6)年8現在販売されている高圧タイプの水圧は、メーカーによって異なりますが290kPs~330kPsの製品があります。
水圧を気にする人は高圧タイプの商品の購入をおすすめします。
騒音
エコキュートは時々「騒音問題」を耳にすることがあります。
エコキュートに使われているヒートポンプは、エアコンの室外機と同じ仕組みで作られています。
エアコンの室外機が動いている時の音は、メーカーによって異なりますが50デシベル程度と言われています。
50デシベルを例えると静かな事務所話程度の大きさです。
エコキュートのヒートポンプから出る音も50デシベル程度言われているため、騒音問題に発展することはありませんがヒートポンプを設置している場所が「狭小地域」や「周りが囲まれている」などの場合は音が反響して大きくなることもあります。
騒音問題を解決する方法は、「できるだけヒートポンプを広い所に設置する。」、「空気の取り出し口を周辺住宅方向に向けない。」などの努力をするといいでしょう。
<騒音レベル>
参考資料:深谷市HP
飲み水に使用できない
ガス給湯器や灯油ボイラーを熱源として作られたお湯は飲み水として使用できます。
それに対してエコキュートは、貯湯タンクに貯められているお湯を水道水と割って使用するため飲料水して利用できません。
このことは各エコキュートメーカーとも「貯められているお湯は直接飲料水として使わないで下さい。」と言っています。
災害時、貯湯タンクに貯められてるお湯を飲料水として使用したい場合は、煮沸するなどといった行程が必要です。
設置スペースが必要
ガス給湯器の大きさは号数などによって異なりますが幅350mm×高さ530mm×奥行170mm、灯油ボイラーもメーカーによって異なりますが幅660mm×高さ795mm×奥行210mmの製品が多いです。
それに対して、エコキュートが最も容量が一番小さい370Lの角型サイズでも幅630mm×高さ1,820mm×奥行760mm程度、薄型タイプでも幅1,075mm×高さ1,813mm×438mm程度の大きさがあります。
そのため、エコキュートを設置する場合は現在の角型の場合は80cm四方のスペース、薄型の場合50cm四方のスペースが必要になります。
エコキュートや電気温水器からエコキュートの交換であれば問題ありませんが、ガスや灯油kからの交換であれば事前に設置スペースを測ってみるか専門店に現地調査に来て貰うとトラブルは回避できます。
目的別エコキュートおすすめメーカー
2024(令和6)年現在、エコキュートを販売しているメーカーは「三菱」、「Panasonic」、「ダイキン」、「日立」「コロナ」の5社です。
各メーカーともそれぞれ特徴があってエコキュートの使い方や目的によって選ぶメーカーも変わります。
そこで今回は、3つのシーンに分けた時のおすすめメーカーを紹介します!
省エネ性を追求したい
エコキュートにすることによって省エネ性は高まり地球環境に優しくなりますが、さらに省エネ性を高めるためには「年間保温効率」を高い製品を選ぶ必要があります。
2024年現在販売されているエコキュートのなかで、最も省エネ性が高い製品のバリエーションが多いのは三菱です。
三菱が販売している、「Pシリーズ」、「Sシリーズ」には年間保温効率が3.6(3.0)~4.2の製品が数多くラインナップされています。
三菱エコキュートは今年度のエコキュート補助金の金額もリモコンを無線LANアダプター付きにすれば最大で13(18)万円まで受給できます。
省エネ性を高めて費用を抑えてエコキュートを設置したい人は三菱がおすすめです。
※()内の数値は薄型エコキュートの年間保温効率を表します。
※()内の金額は、電気温水器からエコキュートに交換した場合の金額です。
三菱エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】三菱エコキュートの特徴や評判、おすすめを紹介!
エコキュートの補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【最新版】今年はエコキュートが安く買える!? 使える補助金を一挙公開!
水圧にこだわりたい
エコキュートや電気温水器を使っている人たちからするとシャワーの水圧をそこまで気にならないケースがほとんどです。
ですがなかには「水圧が物足りない。」、「お湯はりに時間が掛かる。」と考えている人も少なくないはずです。
水圧にこだわりたい人におすすめしたいエコキュートメーカーは「ダイキン」と「日立」です。
ダイキンのパワフル高圧タイプの製品の水圧は330kPsで日立はガス給湯器などと同じ水道直圧給湯方式を採用しているので水圧はどのメーカーよりも高くなっています。
水圧が高くなれば湯張り時間も変わりますし快適に入浴時間を過ごせます。
水圧にこだわりたい人はダイキンか日立で検討すると良いでしょう。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
日立エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】日立エコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
たくさんの種類の中からエコキュートを選びたい
同じメーカーでもたくさんの機種の中から自分たちにあったエコキュートを選ぶならPanasonicをおすすめします。
Panasonicはどのメーカーよりも商品ラインナップが豊富でその数は、15シリーズ93商品にもなります。
なかには、床暖房対応のエコキュートや寒冷地・塩害地仕様の製品なども数多く販売されていますし、様々な種類があるため購入金額も各家庭にあった製品を選べます。
しっかりとどのエコキュートが良いかを選びたい人は、Panasonic一択です。
Panasonicエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
まとめ
今回は、エコキュートのメリット・デメリットを中心にお話しさせて頂きました。
エコキュートも電化製品の1つなのでメリット・デメリットがあって当然です。
ですがデメリットよりも光熱費の削減や災害時に使えるなど、私たちにとって解決したい問題の手助けになってくれるのがエコキュートであること間違いありません。
エコの王様では、全メーカーのエコキュートを取り扱っておりますし、分からないことがあれば質問頂ければわかりやすく説明できるプロが何人も在籍しておりますので気軽に相談下さい!
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