エネファームの評判って良い?悪い?その真実について徹底検証!
2021/08/06
こんにちは!エコの大臣です!
最近も堅実に設置台数を伸ばし続けているエネファーム。
給湯器もどんどん進化していて、最近ではお湯を作るだけでなく発電も出来るようになっているんだぜ!
それが、今回紹介するエネファームなんだ!
でも、エネファームってまだまだ歴史が浅いので、よく知られていない部分も数多くあると思います。
そこで、今回はエネファームの評判をいくつかまとめてご紹介していこうと思います!
目次
エネファームってどんなもの?
まずは、簡単にエネファームとはどういう物なのかをおさらいしておきましょう。
エネファームとは「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の略で、エネファームに搭載されている燃料電池が発電を行なう際に発生する熱を利用して、お湯を沸かす仕組みになっています。
エネファームを設置すると自宅で作った電気をその場で使うことが出来るので、電気を送る際のロスが少なくなります。
また、燃料電池で発電したときに余った熱をそのまま給湯にも利用するので、作ったエネルギーの無駄が少なくエネルギーの効率が非常に良いです。
停電時にもお湯や電気を使い続けることが出来るということで、災害にも強いというところが非常に高く評価されています。
エネファームにかかってくる費用
エネファームを導入した場合にかかってくる初期費用やランニングコストに関して整理していきましょう。
エネファームの設置費用
エネファームの設置にかかる本体費用と工事費用は合計で120~180万円ほど(2020年の補助金給付にあたって設定された上限金額をもとに算出)が相場と言われています。
2021年度に関しては国からの補助金は出ていませんので、個人のお客様が負担する金額は大きくなりますね。
他の給湯器との比較ですが、発電機能の付いていない最新のガス給湯器「エコジョーズ」は20~40万円ほどあれば交換出来ます。
オール電化住宅で採用されている電気の給湯器「エコキュート」でも40~80万円で取り付けることが可能です。
エネファームの導入費用は他の給湯器と比べても高額だということは覚えておきましょう。
ガス代
エネファームを導入すると、普通のガス給湯器よりもガス代が高くなります。エネファームは給湯だけでなく発電にもガスを使うので、ガス代は高くなります。
ガス会社によっては、エネファームや他のガスの暖房機器などを同時に利用することでガス代の割引が受けられるようになっていることもございます。
設置を検討する場合には、事前にガス代の割引がどれくらい受けられるのかも確認しておきましょう。
電気代
エネファームが発電した電気をご自宅で優先して使うことが出来るので、電気代は安くなります。エネファームが発電している間に電気を使うようにしていれば、ほとんど基本料金だけで生活することも出来ます。
エネファームに関してよく誤解されるのが、あくまでもエネファームは「省エネ機器」なので、発電に使ったガス以上のエネルギーを生み出すことは出来ません。
一般的に普及している発電装置として、太陽光発電があります。太陽光発電に関しては発電の元になるエネルギーは「太陽光」です。太陽光発電は、天気さえ良ければ無料ですし、使えるエネルギーの量に限りはありません。
電気を0から生み出すことが出来るので、電気を作った分光熱費を削減することが可能です。
エネファームの場合は、初めに使った「ガス」のエネルギーを「無駄にしない」ように使うことは出来ますが、エネルギーの総量は増えません。
電気代が安くなった分をガス代にスライドしていくだけなので、その点はご注意ください。
点検や修理費
エネファームは通常の給湯器と違い、発電に使う燃料電池がセットになっています。
燃料電池は発電の際に水素ガスを使いますので、定期的にメンテナンスをしないと使用し続けることが出来ません。
エネファームを設置してから10年間は無料で定期的にメンテナンスをしてもらえます。
機種ごとに少しの差はありますが、設置してから約10年間で定期点検が必要になります。定期点検が必要な時期になるとリモコンに点検時期を知らせる表示が出ます。放置していると1か月後に発電の機能が停止して使えなくなります。
また、設置後12年で燃料電池以外も含めたすべての部品の総点検が必要になります。
それ以降も使い続けるのであれば必ず行わないといけないです。総点検費用も有償になります。
エネファームの導入をする場合には、こちらのメンテナンス費用も最初に検討しておきましょう。
エネファームの良い評判
実際にエネファームを導入したお客様からの良い口コミや評判についてまとめてみました。
新築で家を建てるときにハウスメーカーの人に勧められて、導入を決めました。電気代も安くなりましたし、停電時にも携帯電話の充電なども出来て助かりました。
オール電化にするかエネファームにするか悩んでいたのですが、床暖房などガスの製品を使いたかったのでエネファームを選びました。モニターで発電量なども確認できるので発電した電気を使っているのか、電気を買っているのかもわかるので、節約の意識が高まったなと思います。
やはり、災害時の安全性や、他のガス器具と併用したいというお客様には好評なようです。
エネファームの悪い評判
反対にエネファームに対する悪い評判もいろいろ見受けられます。こっちの方がすごいんですよね…。
エネファームの導入が伸びない理由が何となくわかる気がします。
エネファームを設置したけど、光熱費が全然安くならない。発電するのにもガスを使うので、電気代が安くなっただけガス代が高くなるので、結果的に光熱費はほとんど変わりません。エネファーム自体が大きいので場所も取ります。
10年でメンテナンスが必要になるのは聞いていたけれど、そのときの点検費用や部品代など維持するのに費用がかかりすぎる。最初にそんな説明はなかったし、撤去にも費用がかかるとのこと。次はエネファームにはしないかな。
エネファームから出ている音が気になって眠れないことが多いです。エネファームはほとんど一日中発電しているので、音が鳴りっぱなしなので休まるときがありません。正直家に導入した設備で一番失敗したと思います。
10年間エネファームを使い続けても「安くなる光熱費」<「エネファームの導入費用」になることが多いのもエネファームに対する不満の元になっているようです。
低周波音に関しては、エネファームだけでなく、エコキュートやエアコンなどからも発生しています。ですので、エネファームだけがトラブルになっているわけではないのですが、エネファームはほぼ24時間運転しているので被害が深刻になることが多いようです。
エネファームの評判通り良かったと思える点
エネファームを導入して良かったと思える点を口コミの中からいくつかピックアップしてみました。ただ、本当に「良かった」とか「普通だな」と思っている人はわざわざ発信しないことの方が多いですから、悪い評判と比べると件数は少ないのは仕方がないですね。
環境にやさしい
エネファームに切り替えると作った電気をご自宅で使えるようになります。発電所から電気を送電する際にエネルギーのロスが発生するのですが、エネファームを設置すれば作ったところで電気を無駄なく効率的に使えるようになります。
また、ガスを直接燃焼させるのと比べて二酸化炭素の排出量を抑えられるようになっていますので、環境に与える悪影響が小さくなります。
災害対策になる
最新型のエネファームは停電時にも自立運転機能を使って発電することが出来ます。停電が起こったとしても専用のコンセントから携帯電話の充電やテレビやラジオなどを使うことが出来ます。
また、エネファームは貯湯式の給湯器としての機能も付いているので、常時100Lほどの水やお湯がタンクの中に貯められています。貯湯タンクから直接水を取り出して使うことが出来るようになっていますので、万が一の断水時にも安心です。
エネファームの評判通り悪かったと思える点
エネファームの悪い評判の方を見ていきましょう。前もって言っておきますが、がっかりしたことや、トラブルなどは表に出てきやすいので、目につきやすいです。ただ、ちょっと多いかなーというのが正直な感想です。
エネファームの販売台数が伸び悩んでいる原因はここにあるのかなと思っています。
設置スペースが必要
エネファームは「燃料電池」+「バックアップ熱源機」という2つの装置で構成されています。
2つ合わせて幅が1m、燃料電池も高さは1m以上あるので、かなり大きな設置スペースが必要になります。
エネファームはこの大きさですので、普通のガス給湯器と違い、撤去するときにも数万円の費用がかかります。
次の買い替えでエネファーム以外の給湯器を設置する場合にも撤去費用はかかりますので、その費用も念頭に入れておかないといけません。
費用が高い
エネファームの導入費用は他の給湯設備と比べても段違いに高いです。10年前に発売された当初は設置するために補助金を利用したとしても200万円以上かかることも珍しくありませんでした。
性能や利便性、環境に与える影響が少ないことを考えても、「たかが給湯器」に200万出すという人はかなり少数派です。というか、普通のガス給湯器が1台あたり20万~30万で買えますからね…。さすがに高すぎますね…。
今でも少し安くはなりましたが、それでも80~130万円程度がエネファームの費用相場になっています。
しかも、エネファームは設置後も定期的にメンテナンスが必要です。部品交換があればその都度費用もかかりますし、10年後の総点検には10万円前後のメンテナンス費用が必要になります。
初期費用だけでなく、10年目以降の維持コストもかかりますので、導入するにはそれなりの覚悟が必要になります。
ガス代がかかる
エネファームはガスを利用して発電する給湯器です。そのため、燃料電池を使って発電するのにコストがかかります。
ガスを使って発電するので、ガス代は高くなります。その分、電気代は安くなりますが…。使っているガス会社との契約内容によって、「光熱費全体」が安くなるのか高くなるのかは変わってきます。
もともと普通に使っていてもガス代が高くなりがちなLPガスを契約しているご家庭様では、エネファームにして安くなる電気代よりも発電に使ったガス代の方が高くなる可能性もございます。
同じ住宅用の発電システムである太陽光発電と比較すると、太陽光発電は設置するコストさえ払ってしまえば、あとは太陽の光が当たっている限り発電し続けてくれます。もちろん、太陽光のエネルギーを使うのにコストはかかりません。
低周波音による健康被害
エネファームを語る上でもう1つ外せないのが、低周波音による健康被害です。
低周波音とは100Hz以下の低い音のことを言います。冷蔵庫のモーター音などから発生する「ブゥーン」という低く唸るような音が特徴です。
個人差はありますが、長時間、低周波音を聞き続けると頭痛やめまい、吐き気などの健康被害が発生すると言われています。
エネファームの場合は、燃料電池の発電中に低周波音が発生します。燃料電池の稼働時間は夏場で10時間、冬場では16時間程度と言われており、お湯の使用量や季節によっては丸一日稼働しっ放しということもあります。
低周波音は防音などで対策をするのが難しく、もし症状が出てしまった場合にはエネファームを撤去することが唯一の解決方法になります…。
今後エネファームの導入を検討する際には、ご自宅だけでなく近隣への配慮も必ずしておいた方が良いでしょう。
エネファームの評判のまとめ
エネファームに関する評判や口コミなどをまとめていきました。
正直、エネファームに関しては出てくる口コミ自体はあまり良い物が多いとは言えませんでした。
初期費用は購入時にわかるので、「高い」と思っても納得して購入されている方が多いようですが、10年を過ぎたあたりに必要になる維持コスト、メンテナンス費用や故障の多さに関する不満が多く見受けられました。
結局はエネファームという製品に対する不満というよりは、ガス会社やハウスメーカーなど販売店の営業マンの事前の説明不足やあいまいな説明に対する不満の部分が大きいと思います。
不誠実な販売店は良いことしか基本的には言いません。住宅設備を購入する際には、誠実に対応してくれるところで購入するのが一番です。
心配になった場合には、複数の販売店から見積もりを取ったり説明を聞いたりすることをおすすめします。