給湯器の凍結防止は?お湯が出なくなったらやるべきこと
2024/01/19
冬の寒い時期は食器や洗面にもお湯を使いたくなりますよね。お湯を沸かしてくれる給湯器の存在はとてもありがたいものです。
冬の冷え込みが厳しい朝には配管が凍結して、お湯が出なくなってしまうこともあります。凍結すると溶けるまでお湯が出なくなってしまうので不便な思いをしてしまいます。
そこで、今回は給湯器の配管の凍結防止策や、万が一凍結してしまった場合の対処方法についてお伝えしていきます。
この記事でわかること
・給湯器は凍結するのか。
・もし、給湯器が凍結したらどうしたら良いのか。
・凍結を防止するための方法
こんな人におススメの記事です
・給湯器が凍結してしまって困っている
・寒くなるという天気予報が出ているので、凍結対策をしたい
目次
給湯器は凍結するの?
給湯器の内部やそこに接続された配管の中には水分が残っています。お湯を沸かした直後は熱いお湯が入っていますが、時間が経てばどんどん冷めていき、明け方の冷え込みが氷点下近くなった場合には凍ってしまうことがあります。中でもオール電化でよく使用されているエコキュートという給湯器はお湯を沸かすためのヒートポンプという機械が運転すると、外気温よりも低い温度の空気が出てきます。風通しの悪い場所など設置環境によっては氷点下まで冷え込んでいなくても凍結してしまう場合があります。
給湯器が凍結する理由は?
配管の凍結は外気温が氷点下まで下がることが原因です。給湯器を使用していないときでも配管の中には水分が残っていますので、その水分が冷やされて凍結します。給湯器はお家の北側や、家と家の間のスペースなど日の当たらないところに設置されていることも多いので、凍結が起こりやすくはなっています。
また、氷点下になっても、水には流れがあれば凍結しにくい性質を持っています。川や海の水が凍りにくくなっているのはそのためです。夜の間に水やお湯を全く使わないと給湯器の配管の中で水の流れが無いため、凍りやすくなっています。
給湯器が凍結した際の対処方法
年に1回の冷え込みが厳しい日など外気温が氷点下かそれに近い温度まで下がってしまったときには、配管が凍結しやすくなっています。給湯器が凍結してお湯が出なくなった場合にはどのように対処するべきなのでしょうか。適切な対処方法を確認しておいてください。
自然に解凍するまで待つ
深夜~明け方にかけての冷え込みが凍結の原因ですので、日が昇って外気温が上がれば自然に氷が溶けてお湯が出るようになります。特に急ぎでお湯を使う必要がなければ、溶けるまでおとなしく待つのが一番良いでしょう。
ぬるま湯をかけて溶かす
急ぎでお湯を使いたい場合には、凍結箇所にぬるま湯をかけて解凍させるのも1つの方法です。
方法としては凍結している箇所にタオルを当ててそこにぬるま湯をかけるというものです。自然解凍を待つよりも短時間でお湯が使えるようになります。
この方法には注意事項が2つあります。1つは配管に直接熱湯をかけてはいけないこと、もう1つは残った水分をきちんと拭き取ることです。
冷えた配管に熱湯をかけると、熱疲労を起こして配管が割れてしまうことがありますのでご注意ください。また、かけたお湯をきちんと拭き取らないとそこが外気温でまた冷やされることになり、再び凍ってしまうことがあります。よほど急ぎの場合以外は自然解凍を待つのが良いでしょう。
絶対にやってはいけない凍結対処方法
給湯器が凍結してお湯が出なくなったからと言っても慌てずに対処して下さい。間違った対処をすると給湯器の故障の原因になります。
凍結時の間違った対処法として4点ありますので、確認しておいて下さい。
お湯を給湯器の電源コードやコンセントにかけてしまう
ぬるま湯をかけて凍結を解除するときに、誤って給湯器の電源コードやコンセントにお湯をかけないように注意してください。感電や漏電の可能性があるので、ご注意ください。また、給湯器本体にお湯を直接かけるようなことはおやめください。
配管に熱湯を直接かける
凍結箇所にいきなり熱湯をかけるのもNGです。冷えた配管に急に熱湯をかけると熱疲労を起こしてしまい、配管が破損する原因になります。お湯の温度はぬるま湯にして、急ぐ必要がない場合は、自然に解凍されるのを待つことをおススメします。
かけたお湯をそのままにしておく
お湯をかけて解凍した場合、かけた水をそのまま放置していると、外気温の低さで再び凍結してしまう可能性があります。お湯をかけた後は配管に水が残らないように丁寧に水分を拭き取り、配管が冷えないように処理しておきましょう。
水道の蛇口を無理にひねらない
配管が凍結しているときは蛇口が固くなり動かなくなっていることがあります。蛇口を無理にひねってお湯を出そうとすると、配管が破裂する可能性があります。
配管の凍結が予想される場合はしばらくそっとしておき、時間が経ってから少しずつ試すようにしてください。
凍結を防止するためにやるべきことは?
実際に給湯器が凍結してしまうと、凍結が解除されるまでの間お湯が使えなくなってしまいます。そのため、普段よりも夜間の冷え込みが厳しいなどの予報が出ている場合には、あらかじめ凍結対策をしておくことをおススメします。水は凍ると体積が膨張するので、配管が経年劣化している場合は凍結したはずみで配管が割れてしまい水漏れするなどのトラブルに見舞われる可能性があります。そのため、凍結する前に防止できればそれが一番安全です。有効な凍結予防方法について紹介しておきます。
凍結予防運転を使用する
フルオートタイプの給湯器にはほとんどの機種に「凍結防止運転」の機能が付いています。浴槽のお湯を張ったままにしておくことで、外気温が一定以下になると浴槽のお湯をタンクと循環させて配管の凍結を防ぎます。水は止まっている状態よりも流れがある方が凍りにくいという特徴があるので、この機能だけでも十分に凍結を防いでくれます。
凍結予防運転を使用するためには、入浴が終わった後に浴槽のお湯を循環口の10cmほど上に保っておいてください。それだけで大丈夫です。また、給湯器の初期設定では凍結予防運転をするように設定されていますが、冬の時期になる前に台所リモコンでこの機能が「入」の状態になっているかを確認しておいてください。
お湯を少しだけ流しっぱなしにする
凍結予防運転機能が付いていない給湯器の場合は、夜間蛇口からお湯を出しっぱなしにしておくことが効果的です。朝に使いたいところの蛇口を温度設定をお湯が少し出る状態にし、1分間に約200ccと細くても途中で水流が途切れない程度のお湯を出し続けるようにすれば凍結しにくくなります。
ちなみに一晩お湯を出しっぱなしにすると約100L のお湯が流れる計算になります。もし、ポリタンクなどがあればそちらに貯めておくなどすれば、出しっぱなしにしたお湯も無駄になりにくいです。余談ですが一晩中出しっぱなしにした場合の水道代は約20円です。
保温材や凍結防止ヒーターを巻く
配管や配管の継ぎ目のところに保温材を巻くのも効果的です。取付工事のときに保温材が巻かれていることがほとんどですが、心配な場合は上からさらに巻き付けたり、風除けのアルミシートを設置することで緩和される場合もあります。また、設置してから年数が経過している場合には経年劣化が原因で保温材がはがれていたり、保温効率が悪くなっている可能性が高いです。寒い時期に入る前に保温材が破れていたり、はがれている箇所が無いかなどを確認しておきましょう。
夜間の冷え込みが厳しい地域にお住まいなのであれば、配管の凍結防止用ヒーターを設置することをおススメします。外気温が一定以下になればヒーターの電源が入って、配管を直接温めて保温してくれます。頻繁に凍結して不便な思いをされている場合は、設置した工事店にお願いすれば工事してもらえます。
電源プラグは抜かない
給湯器の電源プラグは抜かずに常に入れておくようにしましょう。電源が入っていないと凍結予防運転などの機能も使えなくなってしまいます。寒くなる予報が出ているからといって給湯器の電源を落とすと逆効果になってしまうのでご注意ください。
まとめ
今回は給湯器が凍結した場合の対策方法や、凍結を防ぐための対応策について詳しくお伝えしていきました。年に1度の冷え込みが厳しい日には、大阪や福岡など普段そこまで寒くない地域でも配管の凍結が起こることがあります。天気予報やニュースで寒波に注意するような報道がなされている場合には、前日から凍結予防を行なうようにしてください。
万が一、凍結してしまった場合でもほとんどのケースでは気温の上昇とともに氷が溶けて、元通りお湯が出るようになりますのでご安心ください。
また症状が改善された後に給湯器の周辺を1度確認してください。配管が経年劣化している場合は凍結したときのはずみで破損しやすくなっています。給湯器の周辺が水で濡れたまま乾かないといったことがあれば、水漏れの可能性があります。
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