給湯器が漏電している可能性あり!原因や対処法について
2019/11/28
給湯器も電化製品なので漏電してしまう可能性が全くないとは言い切れません。もし、万が一漏電していたとしたら、早めに気付いて対処しないと大きな事故につながってしまうことも…。
そこで、今回は給湯器の周辺から漏電してしまう原因や症状、そのときの対処法についてお伝えしていきます。
目次
そもそも漏電ってどういう意味なの?
そもそも漏電とは、本来目的としている電化製品以外に電気が流れてしまって予期しない動作不良や事故などを招くことを言います。導線やコンセントのケーブルなどは本来ゴムなどの電気を通しにくいもの(絶縁体)で覆われています。経年劣化や外部からの影響などでその被覆がはがれてしまったりすることで、そこから電気が漏れてしまうことがあります。
漏電してしまうと、感電などの事故や火災の原因になって最悪の場合死亡事故などにつながることもありますので気付いたらすぐに対処しないといけません。
漏電しているときに見られる症状
家の中のどこかが漏電しているときによくみられる症状があります。
・ブレーカーがすぐに落ちる
・リモコンに漏電を表すエラーコードが表示されている
・リモコンが表示されない、操作できない
・電気代が高くなる
などが主にみられる症状です。1つ1つ解説していきます。
ブレーカーがすぐに落ちる
漏電しているのを検知すると、漏電ブレーカーが落ちて漏電が発生している箇所には電流が流れていかないようにしてくれます。漏電が発生したからといってすぐに感電してしまうような事故が起きないのはこの機能のおかげです。ブレーカーを入れ直しても何度も落ちてしまうような場合には漏電している可能性が高いです。
リモコンにエラーコードが出る
給湯器のリモコンに漏電を知らせるエラーコードが出ます。このエラーコードが表示されている場合には給湯器のご利用をすぐにやめて、専門の業者に問い合わせしてください
リモコンが表示されなかったり、操作できない
途中の配線などに不具合が起こっているとリモコンが表示されなかったり、操作できなくなったりすることもあります。漏電以外のことが原因でリモコンが表示されない場合もあります。その場合には、給湯器の電源がつかなくなった!これって故障?その原因と対処法を一挙公開!でもご紹介していますのでそちらをご参照ください。
電気代が高くなる
漏電していると電気がよそへ流れていってしまっているので、通常よりも電気の使用量が増えます。使用量が増えるということは、電気代が普段よりも高くなってしまいます。あまり普段と変わらない使用状況にもかかわらず電気代の請求が高いときにはどこかから漏電しているかもしれません。
給湯器が漏電してしまう理由
全ての電化製品に言えることですが、配線などが経年劣化してそこから漏電してしまうことがあります。他に給湯器によくある漏電してしまう理由は以下の3点が挙げられます。
水漏れによる漏電
コンセントのゆるみ
電源ケーブルの損傷
1つ1つの理由を細かく見ていきましょう。
水漏れによる漏電
給湯器から水漏れしていると、その漏れた水で基盤や配線の絶縁がはがれてしまい、そこから漏電してしまうことがございます。大雨などでの浸水の場合は乾燥してしまえば問題なく使える場合もございますが、給湯器内部にある配管からの水漏れの場合は放っておくと中の電子機器が全部ダメになってしまい、最悪のケースだと給湯器丸ごと交換しないといけなくなることも…。
コンセントのゆるみ
コンセントの接続部分がゆるんでいると、そこにホコリがたまります。ホコリが雨や結露などの湿気で通電しやすくなってしまうことで漏電してしまうことがあります。程度がひどくなると、トラッキング現象と呼ばれる発火現象が起こることもあり、場合によっては住居が全焼してしまうような大きな被害が出てしまうこともあるので注意が必要です。
電源ケーブルの損傷
経年劣化の影響や昆虫やネズミなどの小動物が配線をかじってしまったりすることで、ケーブル自体が損傷してしまうことが原因で起こります。給湯器は通常屋外に設置されていることが多いので気付かないうちにケーブルが損傷して漏電していることもございます。
漏電かも?と思ったときの対処法
もしかして漏電しているかも?と思ったときには、まず漏電箇所を特定するようにしましょう。
どこが漏電しているのかを特定する方法
①漏電ブレーカーが「切」の状態で、残りの右側の安全ブレーカーを全て「切」の状態にします
②漏電ブレーカーを「入」にします。その後、安全ブレーカーを順番に1つずつ「入」にしていきます。特定の部分の安全ブレーカーを入れるとすぐに漏電ブレーカーも落ちてしまうという場合には、そこが漏電が起こっている箇所になります
③漏電している場所がわかったら、安全ブレーカーを「切」にした状態で、そこにつながっている電化製品をすべてコンセントから抜いてしまいましょう。その後、再度安全ブレーカーを「入」にして下さい。その状態でブレーカーが落ちなければ配線周りの漏電ではなく、お家でご利用されている家電製品のいずれかが漏電している可能性が高いです。その電化製品はもう使わないようにして、処分するか専門の業者に依頼して診てもらうようにしましょう。
②で漏電ブレーカーを「入」にした後に、すべての安全ブレーカーが「切」になっているにも関わらず漏電ブレーカーが「切」になってしまうという場合や漏電ブレーカーのテストボタンを押しても漏電ブレーカーが「切」の状態にならないときは、ブレーカーそのものが故障してしまっている可能性があります。
ブレーカーの点検などほとんどしたことがないという方も多いでしょうが、ご利用されている環境によっては10年前後で交換が必要になる場合も。「他の電子機器の故障だと思ったらブレーカーの故障だった。」なんてことになると、場合によっては違う業者を呼ばないといけなくなることも…。その度に出張費などで出費がかさんでしまうこともありますので、ご注意ください。
また、給湯器のご利用年数が10年以上経過されているようであれば、例えその部分の配線を修理したとしても給湯器自体の寿命で今度は他の部分が不具合を起こしてしまい、仮に修理したとしても長い期間ご利用いただくことが難しいこともございます。給湯器自体を交換した方が結果的に安く、長く、安全にお使い頂けることもございますので故障の状態などを詳しく聞いて修理か交換がご判断いただければと思います。
専門業者に問い合わせをする
電化製品からの漏電ではなく、配線自体が原因で漏電してしまっているという場合には資格を持った専門の業者に依頼するようにしてください。電気配線の修理などは電気工事士などの資格をもっていない人が勝手に触ることは法律で禁止されています。給湯器を設置してもらった業者やハウスメーカーなどに相談して、必ず専門家の手で工事してもらうようにしてください。
給湯器の漏電まとめ
漏電の原因や実際に漏電が起こってしまった場合の対処法などをお伝えしていきました。
漏電している箇所が配線なのか、電化製品なのかを特定するまでは各個人でもできますが、配線やブレーカーの交換・修理などは必ず専門の業者に依頼するようにしましょう。
漏電はそのままにしておくと感電してしまったり、火事の原因になってしまいます。早期の対応が必須であるとともに、普段からコンセント周りを掃除したり、コンセントが緩んでいないかチェックする、害獣対策をすることなどである程度防げることもございます。1年に1回、大掃除の時期などに合わせて点検してみてはいかがでしょうか。
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