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ガス給湯器の耐用年数は意外と短い!?寿命だと思ったときにやるべきこと

2020/01/16

こんにちは!エコの大臣です!私どもはエコキュートや太陽光発電の販売店なので、毎日のように「給湯器が故障した!」とか「エラーが出ていて困ってます!」などのお問い合わせを頂きます。(本当は給湯器が壊れる前に余裕をもって新しいものを選んで頂きたい・・・)

今回はガス給湯器の寿命、耐用年数と今後ガス給湯器の寿命が来たときにやってもらいたいことをお伝えします!

 

そもそもガス給湯器に耐用年数や寿命ってあるの?

 

ガス給湯器も人が作ったものですから、残念ながらいつか寿命が来てしまうことは避けられません。悲しいですが、いつかは必ず壊れます。

ガス給湯器の寿命もやはりございます。

ズバリ!

ガス給湯器の寿命は約10年です!!!

 

フフフ・・・。思っていたより長いですか?短いですか?

ですが、この10年という期間にはいくつか理由がございます。

 

ガス給湯器の標準設計期間が10年に設定されている

製品はどうしても経年劣化してしまいますので、給湯器や食器洗い機などには、安全上支障なく使用出来る期間として「設計標準使用期間」が定められています。

設計標準使用期間の設定にあたって、使用頻度、使用環境、設置場所などの使用条件はJIS(日本工業規格)で制定されているものを参照しているので、信用に足るものでしょう。

その期間を過ぎると、経年劣化により事故が発生する可能性が高くなります。もちろん期間内であっても、使用条件がJISの規格とかけ離れているような状況であれば、当然早く寿命を迎えてしまいます。逆にマンションなどでは屋根が付いているところにガス給湯器が設置されていることが多いので、実際の使用年数は長くなることが多いです。

 

修理用の部品がなくなってしまう可能性がある

給湯器も地味に毎年マイナーチェンジしていっています。メーカー側には製造を中止した後も廃盤になった給湯器の部品を最大10年は保管しています。

それ以降は故障した際に部材がなくて修理できないということがございます。そうなると、交換するしか手段がなくなりますので、年数が経っている給湯器をお使いになられている場合はご留意ください。

 

実際は8年以降は故障が増えるというデータが出ている

ガス給湯器は8年以降は修理が必要になるような故障が増える、というデータが出ています。お客様の方でもこれが一目瞭然にわかる理由がございます。

給湯器の無料のメーカー保証というのはだいたい1~2年です。ですので、多くのお客様は故障に備えて有料の延長保証に加入される方がほとんどだと思います。

そこで、このリンナイとノーリツの延長保証の金額を見て頂きたいのですが・・・。

 

 

7年保証10年保証で金額が2倍近く高くなるのを見て頂ければと思います。いくら「給湯器の寿命が10年ですよ!」と銘打っていても、保証の金額を見ればそんなことはないというのがお分かりいただけると思います。

生命保険の加入料が年齢と共に高くなったり、場合によっては加入できなくなっていくということと同じ原理ですね。保証料が高くなるということは、7年~10年の間に故障する件数が多くなっているということです。

総合してみると給湯器の寿命は短くて7年!10年以降はいつ故障しても仕方ない!というように思っておいた方が良いのかもしれませんね。

 

ガス給湯器の故障のサイン

 

年数以外にも、以下のような症状がみられる場合には寿命が近づいているサインになります。修理だけでなく場合によっては交換も視野に入れておいた方が良いでしょう。

 

お湯の温度が思った以上にぬるくなってきた

お湯張りやシャワーは問題なく出来るけれど、設定した温度よりも低かったり高すぎたりするお湯が出てくるという場合には給湯器の中の温度を検知する部分が劣化してきている可能性が高いです。

 

ガス給湯器から変な音がするようになってきた

お湯を出そうと思って給湯器に着火するときに「ボンッ」と大きな音がしたり、以前よりも給湯器から出る運転音が大きいといった場合。動作が正常におこなわれていない可能性が高いです。そのままご利用し続けると給湯器の寿命を縮める可能性がございます。

 

ガス給湯器から水漏れしてきた

給湯器内部のゴム製品などは経年劣化により故障しやすい部品の1つです。ゴムパッキンが割れてしまったりすると水漏れの原因になります。

 

ガス給湯器で追い炊きが出来なくなった

追い炊きをはじめとした色々な機能が使えなくなったという場合にも給湯器の寿命が近づいているサインです。内部の基盤などが故障の原因の場合には修理費用も高額になります。

 

リモコンにエラーコードが表示される

リモコンに給湯器の水漏れなどの異常を知らせるエラーコードが表示される場合です。

すぐに使用を中止してエラーコードの内容を確認し、修理や点検が必要な内容の場合はメーカーやガス業者に連絡しましょう。

 

ガス給湯器の故障の原因

そもそもガス給湯器が故障する原因についておさらいしておきましょう。

 

経年劣化

長年の使用で給湯器の内部の部品が故障して使えなくなってしまったという場合です。給湯器は10年を目安に交換を検討するのが良いでしょう。

部品交換などで修理をしても、また違うところの部品が故障して…。というように続く場合もあります。10年を過ぎた給湯器を修理する場合には、交換になる可能性も頭に入れておきましょう。

 

号数が小さい給湯器を無理に使っている

ガス給湯器の性能を表す「号数」というものがあります。給湯器もオーバースペックでフル稼働させ続けていると、本来の耐用年数よりも早く寿命を迎えてしまいます。

全く同じ給湯器でも使用時間が長かったり、ずっとお湯を沸かしっぱなしだったりすれば当然故障するのも早くなります。

急に家族が増えたりして給湯器のサイズが合っていない場合には、交換の際に容量の大きいものに切り替えすることも検討してみて下さい。

給湯器の号数の選び方に関してはこちら⇒ガス給湯器の24号って何?給湯器を選ぶときのサイズ感とは

 

凍結

冬場に配管の水が凍結し、配管が破損することがあります。割れてしまった配管は交換が必要になります。

配管の水漏れは放っておくと、他の部品が故障する原因にもなりますので早めに修理した方が良いです。

 

ガス給湯器のメンテナンスについて

実際に故障してしまってからは何もできないので、給湯器を長持ちさせるための日常的に出来る給湯器のメンテナンス・点検方法をご紹介します!

 

給湯器のカバーに傷みがないかチェックする

給湯器の外側のカバーにサビや破損がないかを目視でチェックしましょう。外側がサビている場合には、内部の部品も同じようにサビてしまっている可能性があります。

 

給排気口付近をきれいに掃除する

給湯器からは熱気が出てくるので、給湯器の周りに燃えやすい物を置かないように注意しましょう。

また、屋外に給湯器を設置している場合には近くに洗濯物を干さないように気を付けましょう。

排気口にホコリが詰まったりしないように定期的に清掃しましょう。

 

業者にお願いしないといけないこと

給湯器は10年程度使い続けるとメーカーによる法定点検を受けることが義務付けられています。点検時期の6か月前には、給湯器の所有者の元に通知が届きますので、日時を決めて点検を受けるようにしましょう。(点検費用は有料です)

法定点検以外の時期でも、ガス業者に依頼すれば点検してくれます。給湯器の内部は専門の資格を持った業者でないと勝手に触れないので、最近給湯器の調子が悪いという場合には一度診てもらった方が良いでしょう。

 

ガス給湯器が故障したかな?と思ったときの対処法

ガス給湯器の不調を示すサインが見られた場合のチェックするポイントと症状に合わせた対処方法をお伝えしていきます。

 

給湯器からお湯が出ない

すべての水栓からお湯が出ない場合、給湯器の故障が原因だと考えられます。すぐに業者に連絡して修理。点検をしてもらいましょう。

・浴室や洗面所など一部の水栓からお湯が出ない場合、水栓の故障が原因だと考えられます。水道の業者に見てもらった方が良いでしょう。

 

黒い煙が出る

給湯器から黒い煙が出ている場合には、内部で不完全燃焼を起こしている可能性があります。直ちに使用をやめてガス業者に連絡してください。

 

追い炊きが出来ない

浴槽の循環フィルターが詰まっている可能性があります。取り外して歯ブラシなどで清掃してください。

また、フィルターがきちんとはまっていない場合にも追い炊きが出来ないことがあります。清掃などで取り外した後にはきちんと取り付けできているか確認しておきましょう。

 

リモコンが点かない

全てのリモコンが点かないという場合には、給湯器の故障が原因と考えられます。ガス業者に連絡して点検してもらいましょう。

一部のリモコンだけが点かない場合には、リモコン自体の故障、配線のトラブルが原因と考えられます。年数が経っている場合、リモコンだけの交換は難しいです。本体ごとの交換になる場合も多いのでご注意ください。

 

ガス給湯器を設置してから10年くらいで修理・交換を検討しよう

先ほどもお伝えした通り、ガス給湯器を購入する際に7年、8年ぐらいの延長保証に入っているお客様がほとんどだと思います。保証期間後に修理が必要になった場合には、給湯器自体の交換も視野に入れておいた方が良いでしょう。

特に給湯器からの水漏れは一部の部品を交換してもその他の部分も同じように傷んでしまっていることが多いので、1度修理しても故障が再発しやすくなっています。2度、3度と修理すると費用もかかってしまうので、修理業者に相談したうえで修理か交換かを考えた方がいいでしょうね。

 

ガス給湯器よりも電気給湯器に入れ替えしているご家庭が増加中

最近では一戸建てにお住まいのお客様では、給湯器の交換の際にガス給湯器ではなく、電気の給湯器のエコキュートに交換されている方が増えてきています。

現在、国が推奨しているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を採用した新築住宅では70%以上のご家庭でエコキュートが採用されています。既築住宅に関してもガス給湯器、灯油ボイラーからエコキュートに切り替えられる方が約30%いらっしゃいます。(月間スマートハウス 別冊Qtopia No.3より)

2030年には新築住宅の標準がZEHを採用した住宅にすることが国の目標として掲げられています。

既築住宅に関しても右にならえで今までのガス給湯器からエコキュートへの置き換えがこれから進んでいくでしょう。現在でも、3件に1件は給湯器が壊れたときの切り替え先としてエコキュートを選んでいることになりますね。

ガス給湯器から電気の給湯器に切り替えることでご家庭で火を利用することも少なくなりますので、火事になる心配が減りますよね。

台所もIHクッキングヒーターに切り替えてオール電化にすることで火災保険の割引が受けられるようになることもありますし、ガスの基本料金がかからなくなる分、お家全体の光熱費も安く済むようになります。

耐用年数も10年~15年程度とガス給湯器と比べると長く設計されていますので、設置してから切り替えるまでのスパンも長くなります。

「今までガスの給湯器だったから次もガスでいいかな~。」と安易に考えてしまっているそこのあなた!本当にガスの給湯器をそのまま使い続けるのがお得なのかどうか、一度考えてからでも遅くないかもしれません。

エコキュートのメーカーや交換費用の相場などは

給湯器(エコキュート)の本体と設置価格はいくら?メーカー別で公開

の方でもご紹介しております。ぜひご一読ください!

 

ガス給湯器の耐用年数まとめ

ガス給湯器の耐用年数や、寿命がきたサインとなる症状についてお伝えしていきました。

簡単にまとめると・・・

・ガス給湯器の耐用年数は約10年!8年目以降は故障しやすくなる!保証期間に注意!

・1度故障すると数年以内にまた故障してしまう可能性が高くなるので、あまり頻繁におこるようなら交換した方が良い!

・故障した時が、お家に合う給湯器を検討する一番のタイミング!お家の光熱費の見直しにもなるので、よく検討した方が吉!

といったところでしょうか。故障のサインを見逃さずに早め早めに対応して、次の動きを考えておくのが何よりの対策になりますね。

給湯器の故障でお困りの場合はこちらまでお問い合わせ下さい!

 

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監修:中尾信一
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