
ガス給湯器の交換は自分でできる?DIYのリスクや資格を徹底解説
最終更新日:2026/05/22
こんにちは!エコの王様です!
YouTubeでDIY動画が増えるなか、「給湯器の交換も自分でやれば工事費が浮くんじゃないか?」と考える方も多いのではないでしょうか。実は、ガス給湯器の交換工事はほとんどの工程に資格が必要で、無理に行うと法律違反になります。
今回はDIYでどこまでできるのか、業者に頼むといくらかかるのかをわかりやすく解説します。
なお、オール電化を検討中の方は、この機会にエコキュートへの切り替えを考えてみるのも選択肢の一つです。不安や悩みがある場合は「エコの王様」まで電話やLINEでお気軽にご相談ください。
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目次
【結論】ガス給湯器のDIY交換はほぼ不可能。理由は資格とリスク

まずお伝えしたいのは、ガス給湯器の交換はDIYでの全工程の完結がほぼ不可能ということです。
給湯器の交換工事は「ガス」「電気」「水道」の3つの工事が同時に関わります。そのほとんどに国家資格または認定資格が必要で、無資格者が行うと法律違反になります。
実際の作業の流れは、ざっと挙げるだけでも次のとおりです。
- 本体の購入・搬入
- 既存の給湯器の撤去
- 新しい給湯器の取り付け
- ガス管の接続
- 水道管の接続
- 電気配線
- リモコン取り付け
- 試運転・ガス漏れ検査
これだけ多くの工程をすべて自分で完結させようとすると、結局はどこかで有資格者を呼ぶ必要が出てきます。
仮に作業を完了させたとしても、無資格でのDIY交換には次の3つのリスクが同時に発生します。
- 法律違反:罰金や懲役の対象になる
- メーカー保証の無効:本体に初期不良があっても、修理代は自己負担
- 火災保険の対象外になる可能性:万が一の事故の補償が受けられない
「工事費を浮かせるためにDIYしたのに、結果的に大きな損失を抱えてしまった」というのが最悪のパターンです。
とはいえ、給湯器まわりにはDIYしてよい作業も実はあります。次の章から、具体的にどこまでが自分でできるのかを整理していきましょう。
ガス給湯器の交換に必要な資格と無資格工事の罰則

ガス給湯器の交換に関わる主な資格を整理すると、次の4つになります。それぞれ簡単に解説していきます。
液化石油ガス設備士(LPガス)
プロパンガス(LPガス)の設備工事に必要な国家資格です。LPガスを使うご家庭で給湯器を交換する場合、ガス管との接続部分はこの資格を持つ人にしか触れません。
無資格でLPガス機器の接続工事を行うと、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」の第98条の2に基づき、30万円以下の罰金または3か月以下の懲役が科せられます。
ガス可とう管接続工事監督者(都市ガス)
都市ガスのガス栓と給湯器を「ガス可とう管(強化ガスホースや金属可とう管)」でつなぐ工事に必要な民間資格です。一般財団法人日本ガス機器検査協会が認定しています。
資格者の監督のもとであれば一般の方でも作業自体は可能ですが、現実的には個人で監督者を確保するのは難しいでしょう。
第二種電気工事士
給湯器の屋外コンセントを新設したり、リモコン配線を新たに引いたりする際に必要な国家資格です。
すでに防雨コンセントがついていて、新しい給湯器のプラグをそこに差すだけならDIYでも問題ありません。しかし、コンセント自体を新しく設置したり、配線を延長したりする工事は無資格で行うと違法になります。
給水装置工事主任技術者(水道)
水道管との接続工事に関わる資格です。水道法に基づき、給水管への接続は各自治体に指定された給水装置工事事業者が施工することになっています。
給湯器の交換では水道管との接続も必須なので、ここも個人だけでは完結できない部分です。
このように、給湯器の交換には複数の資格が複雑に絡み合っています。
「ガス管だけ業者に頼んで、あとは自分で」という方法も理論上はあり得ますが、それぞれの工事を別々の業者に頼むと、結局は1社にまとめて依頼した方が安く済むケースがほとんどです。
DIYでできる作業・できない作業の早見表
「給湯器まわりは何もかも触っちゃダメなの?」というと、そうではありません。資格がなくてもできる作業はあります。
一方で、絶対に手を出してはいけない作業もはっきりしています。給湯器のDIYで何ができて、何ができないのかを早見表で整理しました。
| 区分 | 具体的な作業 | 理由 |
| DIY可能 | ・配管の保護テープの巻き直し | 資格不要で、ガスや水道、電気に直接関わらないため |
| 監督下なら可 | 都市ガスの可とう管接続(ガス可とう管接続工事監督者の監督が必要) | 個人での監督者確保は現実的に困難 |
| 不可(罰則あり) | ・給湯器本体の交換 ・ガス管の接続 ・水道管の接続 ・コンセントの新設 ・リモコン配線の新設 | 法律で有資格者の施工が義務付けられているため |
DIYでできる作業は、給湯器の周辺メンテナンスが中心です。配管の保護テープが劣化していると見た目もよくなく、配管の傷みも早くなるため、巻き直しをするのはおすすめです。リモコンの電池交換やフィルター掃除も、日常のお手入れの範囲でやっていただけます。
一方で、ガス管や水道管、電気配線に関わる作業は資格が必要です。「ちょっと触るだけだから」と軽い気持ちで行うと、ガス漏れや漏水、感電などの重大な事故につながる可能性があります。
また、屋外に設置されているガス給湯器は、周りに物を置きすぎたり、囲いすぎたりすると不完全燃焼を起こす可能性があります。給湯器の周辺は風通しを良くしておくよう心がけてください。
ガス給湯器をDIYで交換することで生じる4つのリスク

「資格が必要なのはわかったけど、バレなければ大丈夫じゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、無資格でのDIY交換には、4つの大きなリスクがあります。
ガス漏れ・一酸化炭素中毒・火災
最も恐ろしいのが、接続不良によるガス漏れです。ガスは目に見えません。家庭用のガス検知器を持っている方は少ないので、漏れていても気付きにくいのが厄介なところです。
万が一ガス漏れが起きると、次のような重大な事故につながる可能性があります。
- ガス爆発
- 火災
- 一酸化炭素中毒
ご自身だけでなく、ご家族や近隣にも被害が及ぶ事故になりかねません。
法律違反による罰金・懲役
LPガス機器の無資格施工は、30万円以下の罰金または3か月以下の懲役の対象です。「工事費を節約しよう」と思って手を出したのに、罰金で結果的に高くついてしまうケースもあります。
メーカー保証・延長保証が無効になる
給湯器のメーカー保証や、購入時に加入する延長保証は、ほとんどの場合「正規の資格保持者が設置した場合」を保証条件としています。
DIYで設置した時点で保証が無効になるので、本体に初期不良があっても自己負担で修理することになります。給湯器の修理代は数万円から数十万円かかることもあるので、保証の有無は実はとても大きな差になります。
火災保険の対象外になる可能性がある
意外と知られていませんが、多くの火災保険は「無資格施工が原因の事故」を補償対象外としています。
万が一、DIY設置の給湯器が原因で火災になった場合、家ごと建て直しになっても保険金は出ないという最悪のシナリオもあり得ます。「工事費数万円を浮かせる」つもりが、数百万円から数千万円の損失になってしまうのです。
ガス給湯器の交換を業者に依頼するといくら?DIYで浮く費用のリアル

ここまで「DIYは厳しい」というお話をしてきましたが、では業者に頼むといくらかかるのでしょうか。
ガス給湯器の交換工事の工賃は、おおよそ次の通りです。
- 給湯専用タイプ:2万円前後
- エコジョーズ・高機能タイプ:3万円前後
これに本体価格と部材費が加わります。
つまり、「DIYで節約できるのは工賃の数万円のみ」ということです。本体価格や部材費は、ネット通販で買っても業者に頼んでもそこまで大きな差は出ません。
「DIYで全部やれば10万円浮く」というわけではなく、現実的には2〜3万円の工賃を浮かせるために、法律違反やメーカー保証無効のリスクを背負うことになるのです。
なお、ガス代が高くて困っている方や、オール電化を検討中の方であれば、この機会にエコキュートへの切り替えを考えてみるのもおすすめです。
エコキュートはガスを使わず電気でお湯を沸かす給湯器で、国の補助金制度の対象になっています。条件次第では数万円から十数万円規模で本体価格を下げられる可能性があり、DIYで節約できる工賃よりもはるかに大きな金額です。
エコキュートに関するご相談は「エコの王様」までお気軽にお問い合わせください。
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ガス給湯器を自分で(DIY)交換することに関するよくある質問

ガス給湯器の交換を自分で行うことについて、よくある質問にお答えします。
給湯器のリモコンだけなら自分で交換できますか?
既存の配線をそのまま使う場合、リモコン本体の取り外しと取り付け(ビス止め部分まで)はDIYでも可能です。ただし、配線を新しく引いたり延長したりする作業は電気工事士の資格が必要になります。
ここで一つ注意していただきたいのが、リモコンを外す際の配線の扱いです。リモコンの配線は、ほとんどのご家庭で床下や壁の中を這うように通っています。古いリモコンを外したときに、壁の中に配線を「ぽろっ」と落としてしまうと一巻の終わりです。
リモコンを外す前に、配線が壁内に引き込まれないようにテープで固定したり、誰かに配線の端を持っていてもらったりして、細心の注意を払ってください。それでも自信がない場合は、無理せず業者に相談しましょう。
関連記事:給湯器のコンセントはどこ?電源が見つからない時の対処法をプロが解説
小型の瞬間湯沸かし器なら自分で取り付けても大丈夫?
「小型の瞬間湯沸かし器なら、サイズも小さいし自分でできるんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からお伝えすると不可です。
小型のガス湯沸かし器であっても、取り付けや撤去は有資格者が行わなければならないと法律で義務付けられています。
昔は湯沸かし器を買ってきて自分でホースとつないで設置することもあったようですが、ガス漏れや火事などの事故が続いたため、現在は無資格の取り付けが禁止になっています。
給湯器本体だけネット通販で買って業者に取り付けだけ頼めますか?
やってくれる業者を探すこと自体は可能ですが、実際に対応してくれる業者は限定的です。
理由はシンプルで、業者からすると「自分で選んだ給湯器ではない」物の取り付けには、初期不良や規格違い、容量不足などのリスクが伴うからです。何かトラブルがあったとき、責任の所在が曖昧になってしまうため、リスクを取りたがらない業者が多くいます。
また、運良く取り付けだけを引き受けてくれる業者が見つかったとしても、メーカー保証のみで業者独自の長期工事保証はつかないケースがほとんどです。長い目で見ると、本体と工事をセットで依頼した方が結果的に安心で、トータルコストも安くなる場合が多くあります。
DIYで完成させたあと、ガス開栓だけガス会社にお願いすればOKですか?
これも、残念ながら難しいケースがほとんどです。ガス事業者が新規開栓する際には保安点検が行われ、有資格者の施工でないことが発覚すれば開栓してもらえません。
そもそも接続工事自体が無資格で違法なので、開栓前の段階で工事のやり直しが必要になるでしょう。
給湯器の交換時期・寿命の目安はどれくらいですか?
給湯器の耐用年数は10〜15年が目安です。メーカーが用意している延長保証は8年で切れることが多く、保証期間を過ぎた後は故障のたびに修理費が発生します。
「修理を繰り返すよりも交換した方が結果的に安くなる」というタイミングは、設置から10年を過ぎたあたりから訪れます。
関連記事:ガス給湯器の故障のサインってあるの?危険なサインを見逃さないために
まとめ:DIYは限定的、補助金活用+業者依頼が現実的

ガス給湯器のDIY交換には法律違反・保証無効・火災保険対象外の3重リスクがあり、ほぼ不可能です。DIYでやってよいのは、配管カバーの巻き直しやリモコンの電池交換など周辺メンテナンスに限られます。
オール電化を検討中の方は、ガス給湯器ではなくエコキュートへの切り替えるのも選択肢の一つです。エコキュートは国の補助金制度の対象で、DIYで節約できる工賃よりも大きな金額の補助を受けられるケースがあります。
お見積もり・ご相談は無料ですので、詳しくは「エコの王様」までお気軽にお問い合わせください。
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