給湯器を水抜きするのはいつ?その理由とタイミングについて
2021/10/07
こんにちは!エコの大臣です!
みなさん、ご自宅の給湯器って普段から何か手入れしたりしていますか?
お風呂の配管掃除や、循環口のフィルターはお風呂掃除のときにしている方も多いと思いますが、給湯器本体に関してはほとんど触ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
実は給湯器の本体の水抜きを定期的に行なうことで、給湯器を清潔な状態に保つことが出来ます。
また、冬の寒い時期にはあらかじめ給湯器の水抜きをしておくことで、凍結による故障を防ぐことが出来ます。
そこで、今回は意外と知らない給湯器の水抜きの方法や、適切なタイミングなどをご紹介していきます!
目次
そもそもなぜ給湯器の水抜きをしないといけないの?
お湯を出し終わった後も、給湯器の配管の中には水が残ったままになっています。冬場の冷え込みが厳しい時期には、給湯器の中に残った水が配管の中で凍結してしまう可能性があります。
また、エコキュートや電気温水器などの貯湯式の給湯器の場合には、長年使用を続けることで貯湯タンクの底に汚れがたまっていきます。放置していてもすぐに故障する危険性は低いですが、お湯の中に汚れが混ざったりすることがありますので、定期的に水抜きして汚れを洗い流してしまった方が良いでしょう。
水抜きをしないと凍結により故障する
水は凍ると体積が約10%大きくなる性質があるので、場合によっては凍結した氷で配管に亀裂が入り、水漏れしてしまうことがあります。特に長期間家を空けられる場合は対処が遅れるので、お家に戻ってきたら給湯器が故障していたということも…。
給湯器内部の配管からの水漏れは、箇所によっては給湯器本体ごとの交換をしないと修理が難しいという場合もございます。給湯器も交換となると数十万円の費用がかかります。水抜きをしておけば、凍結による故障は防げますので、タイミングを見て必ず行なうようにして下さい。
給湯器でよく凍結する場所
給湯器に水を送る給水配管が最も凍結しやすいです。一番温度の低い水が通る配管ですからね。
その他、配管のつなぎ目に繋がれている金具の部分は温度が下がりやすいので比較的凍結しやすくなっています。
給湯器の水抜き以外の凍結対策
前日の夜から異常な寒波に見舞われることがわかっている場合には、水抜きを行なうのが有効ですが毎日水抜きをするのは手間もかかりますよね。
給湯器の凍結を防止するためには水抜き以外の対策方法もあります。
水抜きより手軽に出来るので、こちらも試しにやってみて下さい。
水を流し続ける
液体は、一か所にとどまっている方が凍りやすくなっています。寒い冬に水たまりや湖の表面が凍っていることはよくありますが、川の水が凍らずに流れているのはそのためです。
冷え込みが厳しくなることが予想される場合には、蛇口から5mmほどの細さで温度設定を最高にした状態のお湯を出し続けておきましょう。
このときに、真水だけを出し続けてしまうと、給湯器が運転してくれないので、必ずお湯の方の蛇口をひねって水を出すようにして下さい。
凍結防止ヒーターの利用
配管の凍結を防ぐために、保温材を巻いておくのが一般ですが、さらに寒くなる地域では配管にも凍結防止用のヒーターを設置することも可能です。
基本工事には含まれていないことがほとんどなので、過去に配管が凍結して水漏れしたという場合や、不安な場合には取り付け工事の時に合わせて依頼してみましょう。配管の本数や長さによって費用が前後しますが、2万円~3万円くらいで取り付けられることが多いでしょう。
多くの給湯器には外気温の低下に合わせて自動で運転するヒーターや凍結防止運転の機能が備わっています。
上手に活用して凍結により給湯器が故障するのを防ぎましょう。
誰でもできる給湯器の水抜き方法
数年に1度と言われるほどの大寒波が来るときには、事前に給湯器の水抜きを行なっておくのが一番確実な凍結予防になります。
また、出張や旅行などで長期間留守にされる場合にも、水抜きをしておいた方が故障しにくくなるというだけでなく、衛生面でも清潔な状態を保てるのでおススメです。
給湯器の水抜き方法は以下のようにおこなってください。
ガス給湯器の水抜き手順
1.リモコンの運転スイッチを切る
2.給湯器に付いているガスの元栓と給水管の元栓を閉める
3.電源プラグを抜く
4.お家の中のすべての蛇口、シャワーを全開にする。このとき開けるのは全てお湯側の蛇口になります。レバータイプの物はお湯側にひねってから水を出しましょう。
5.すべての蛇口、シャワーから水が出なくなったら、給湯器に付いている「給水水抜き栓」と「給湯水抜き栓」を開ける。
ふろ配管の水抜き手順
1.ガスの元栓、給水の元栓を閉めます
2.浴槽内の水を排水する
3.浴室リモコンを操作して、追い炊き運転を開始する
4.排水が止まったら一度追い炊き運転を停止する。その後、1分程度追い炊き運転を再開する
5.排水を確認したら、追い炊き運転を止める
6.給湯器に付いている「ふろ往水抜き栓」、「ふろ戻水抜き栓」、「ポンプ水抜き栓」、「ふろ水抜き栓」を開ける
7.中和機水抜き栓を開ける
8.給湯器の電源プラグを抜く(分電盤の給湯器のブレーカーを落とす)
エコキュートの貯湯タンクの水抜き方法
- 分電盤のブレーカーと貯湯タンクの漏電遮断器を「切」にする。
- 混合水栓のお湯と水を開き、お湯が出なくなるまで排水する
- 水だけが出るようになったら、水側の水栓を閉じる
- エコキュートのタンク下部にある給水の元栓を閉じる
- 逃し弁レバーを上げる
- 排水栓を開き、排水する
- 排水口や排水配管から水が出なくなったら、混合水栓のお湯を閉じる
エコキュートのヒートポンプの水抜き方法
- ヒートポンプユニットの側面にある「水抜き栓」を1回転させる(水抜き栓を外さないように注意)
- 排水が終わるまで待つ
- 排水が終わったら水抜き栓を閉める
エコキュートの場合は、水抜きをすることでタンクの中にたまってしまった汚れも一緒に洗い流すことが出来るので、日頃のメンテナンスとしても行なって頂きたいですね。
エコキュートのメンテナンス方法に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートのメンテナンス方法とその重要性 こんな症状があれば水抜きをしましょう
給湯器の水抜きするときの注意事項
給湯器の水抜きを行なう際には、開いていく栓の種類や順番を間違えないように注意しましょう。
順番を間違えると、急な勢いで水が出てきたり、いつまでも水が抜けなかったりすることがあります。
また、長期間の外出の際に水抜きをしていなかった給湯器が故障した場合、保証が効かない可能性があります。
賃貸住宅の場合は、修理や交換費用が入居者の負担になってしまうこともありますので、忘れずに行なっておくことをおススメ致します。
給湯器の水抜きのまとめ
今回は給湯器の水抜きを行なうタイミングや、効果、水抜きの方法などについてお伝えしていきました。
夜間の冷え込みが厳しいときには、給湯器の中で水が凍結する可能性があります。
場合によっては配管が破損して、水漏れすることがあります。そうなれば、修理はもちろん、最悪の場合には給湯器本体の交換が必要になってしまいます。
長期間外出する場合にも、万が一のことがあってはいけないので事前に水抜きをしていた方が安全ですし、貯湯式の給湯器の場合には水抜きをしてから外出された方が衛生的です。
給湯器も定期的に水抜きすると良いということを覚えておいて下さいね!
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