村田製作所の蓄電池の特徴とは?選ばれている理由について公開
2022/01/27
「今は蓄電池を開発しているがたくさん会社はあるけどロボットで有名な村田製作所も作っているって本当?」、「村田製作所の蓄電池の性能はどうなの?」、「そもそも村田製作所ってどんな会社?」など、村田製作所の蓄電池に関するお問い合わせが増えています。
電子部品メーカーとして有名な村田製作所が開発した蓄電池とは、どのような製品なのでしょうか?
今回は、村田製作所とはどのような会社なのかや村田製作所が開発した蓄電池の性能や特徴について詳しくお話します。
目次
村田製作所とは?
株式会社村田製作所は、京都府長岡京市に本社を置く電子機器メーカーです。
電子部品を主力商品として扱っている企業の中では、世界トップクラスです。
村田製作所が作っているWiFiモジュールは、全世界でシェアー率は1位です。
村田製作所の名前を全世界に知らしめたのが、ロボット開発です。
2005年に村田製作所が製造している電子部品を使って全自動ロボット「ムラタセイサク君」を開発して、製造している電子部品の性能を全世界に認めさせました。
村田製作所は、2018(平成30)年にソニーの電池事業を買収してから蓄電池の開発を始められ、2020(令和2)年9月23日に「FORTELON」を販売しました。
<ムラタセイサク君>
All-in-One蓄電池システムについて
AII-in-One蓄電池システムは、蓄電池蓄電池用と太陽光発電システム用のパワーコンディショナーが一体になったハイブリッド型蓄電池です。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電システムを設置してから10年以上が経過したご家庭や太陽光発電システムと蓄電池を一緒に設置されている方におすすめです。
All-in-One蓄電池システムの性能は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 | 最大出力 |
MPR01S5535MR | 3.5kWh | ハイブリッド型 | 全負荷 | 2,000w |
MPR01S4023MR | 2.3KWh | ハイブリッド型 | 全負荷 | 2,000w |
All-in-One蓄電池システムは必要に応じて、「HVDC蓄電池ユニット(蓄電容量3.5kWh)」を増設することによって7.0kWh~5.8KWhに容量を増やせます。
蓄電池の性能に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池は種類がたくさんあるって本当?それぞれの特徴について解説!
参考資料:村田製作所蓄電池HP
村田製作所の蓄電池が人気の理由
村田製作所の蓄電池が人気の理由は、小型化軽量化されているためです。
最も容量が大きいMPR01S5535MR(蓄電容量3.5kWh)で幅697.5㎜×高さ792mm×幅325.5mmで重さ88kgです。
小型軽量化されているため、室内設置も可能です。
その他にも村田製作所の蓄電池が人気の理由は全部で3つありますので、それぞれご紹介します。
15年保証
蓄電池本体の無償保証は10年にしていて有償で15年に変更できるメーカーがほとんどです。
村田製作所の蓄電池は、お金を払って15年にするのでは無くて無償で15年保証になっています。
無償の15年保証だけでなく容量保証も付いています。
容量保証とは、蓄電池は経年劣化によって少しずつ充電できる容量が減っていきます。
定格容量(蓄電池全体の蓄電容量)が60%以下(メーカーの基準によりますが)になると、蓄電池本体を無償で交換してくれるため何年経っても一定以上のパフォーマンスが約束されています。
1日2サイクル
サイクル数とは、充電容量0の状態から満充電になって使い切るまでの期間を指します。
1日1サイクルとは、充電容量0の状態から満充電になって1日掛けて使い切ることを言います。
村田製作所蓄電池は、充放電1日2回繰り返す設計です。
蓄電容量3.5KWh(MPR01S5535MR)が1日2サイクル充放電すると実際の蓄電容量は、7.0kWh分の働きをします。
蓄電容量が7.0kWhあれば太陽光発電システムで発電された電気や電気代の安い深夜電力もしっかり貯められるので停電時の対策や自家消費に最適な容量になります。
<MPR01S5535MR>
自動充電
村田製作所蓄電池は、2021(令和3)年1月から天気予報や気象警報連動機能が追加されて、今まで以上に効率よく電気を貯められるようになりました。
翌日の天気予報が晴れの場合は、深夜電力の充電量を減らして太陽光発電システムで発電された電気を余らすことなく充電できます。
曇りや雨が続く予報が出た場合は、深夜電力の充電量を増やして太陽光発電システムで充電できない電気を補う動きをします。
気象警報が発令された場合は、いつ停電が起きても良いように満充電に備える動きします。
村田製作所の蓄電池の運転コース
村田製作所蓄電池には、各ご家庭のニーズに合わせて4つの運転モードを選べます。
4つの運転モードについて詳しくご説明します。
備蓄優先コース
家庭用太陽光発電システムで発電された電気を優先的に蓄電池に貯めて、満充電になり、余剰電力が発生した場合は家庭内の電化製品で自家消費します。
家庭内で自家消費できなかった電気は、各電力会社に売電されます。
貯められた電気は、非常時の自立運転時にのみ放電されます。
非常時に備えることを優先したいお客様におすすめです。
夜間充電優先コース
太陽光発電システムで発電された電気を家庭内で優先的に自家消費され、余剰電力を各電力会社に売電します。
設定した充電時間帯(23時~翌朝7時)に深夜電力を充電して、設定した放電時間帯(朝7時~23時)に放電します。
太陽光発電システムを設置して10年以上が経過して売電価格が下がった方で、太陽光発電システムで発電された電気を効率よく使いたい方におすすめです。
自家消費優先コース
太陽光発電システムで発電された電気を家庭内の電化製品で優先的に自家消費され、余った電気を蓄電池に充電します。
さらに余った電気は各電力会社に売電します。
貯められた電気は、太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降~夜間に掛けて放電します。
蓄電池の充電を電気代の安い深夜電力ではなく、太陽光発電システムの余剰電力を優先的に充電したい方におすすめです。
自動運転コース
各ご家庭の契約電力プランの時間帯別電灯料金と昼間に予想される天気を考慮して、経済的に最適な条件になるように深夜電力の充電を行います。
昼間の天気予報が晴れで、太陽光発電システムの余剰電力が十分であると予想された場合は、深夜電力の充電量を減らして余剰電力で充電します。
天気予報が曇りや雨の場合は、太陽光発電システムの余剰電力量が不十分なため、電気代の安い深夜電力で充電して各電力会社から買う電気量を抑える動きをします。
参考資料:村田製作所 All-in-One蓄電池システムHP
蓄電池の村田のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・村田製作所とは、電子部品の研究・開発・製造販売を行う世界有数の企業!
Wifiのモジュールのシェア率は世界でトップ。ロボット開発でも注目集めている企業でもあります。
・村田製作所の蓄電池が人気の理由は、小型軽量化されている以外にも3つある!
・村田製作所の蓄電池の運転コースは全部で3つある!
備蓄優先コース・夜間充電優先コース・自家消費優先コース・自動運転コースです。
世界有数の電子部品メーカーである村田製作所が開発した蓄電池は、小型軽量化されているだけでなく電気の使い方や蓄電池の用途によって運転モードが選べるのが特徴です。
蓄電容量自体も小さいので太陽光発電システムの発電量が少ないご家庭でも、効率良く蓄電池に電気を貯められます。
2022年に蓄電池の導入をご検討されている方は、村田製作所の蓄電池も検討されてみてはいかがでしょうか?
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