【2025年最新版】塩害地用エコキュートとは?一般地エコキュートとの違いや注意点、おすすめを紹介!
2025/01/05
「塩害地用エコキュートがあるって聞いたけど本当?」、「今ガス給湯器を使っているのですが、海の近くのためエコキュートにできるのかが不安なので教えてくれませんか?」、「塩害地用エコキュートの特徴やおすすめが知りたい。」など塩害地用エコキュートに関する問い合わせが増えています。
近年の光熱費の高騰で注目されているエコキュートですが、エコキュートと言っても様々な種類がありますし、住んでいる地域によって選ぶエコキュートも変わります。
住んでいる地域によって選ぶエコキュートの中に塩害地用があります。
日本列島は、周辺を海に囲まれているため塩害を避けられない状況が有ります。
そこで今回は、塩害地用エコキュートと一般地用エコキュートの違いや特徴、設置する時の注意点、おすすめ商品を詳しく説明します!
目次
塩害とは?
国土を海に囲まれている日本では、住んでいる場所によっては塩害の被害を受ける可能性があります。
塩害地とは、建造物や給湯器、作物などが海風や大気に含まれる「塩分」によって腐食して倒壊や故障したり、作物を腐らせてしまったりする地域を指します。
日本で販売されているエコキュートの塩害地かどうかの基準は、一般社団法人日本冷凍空調工業会標準規格JRA9002によってっ定められていて「塩害地用」と「重塩害地」の2種類に分類されています。
それぞれの基準は次の通りです。
・塩害地域・・・自宅外にある貯湯タンクやヒートポンプユニット(現在設置されている給湯器)から海岸線までの距離が300m~1km以内で直接給湯器に潮風が当たらない、そのような雰囲気がある地域
・重塩害地域・・・自宅外にある貯湯タンクやヒートポンプユニット(現在設置されている給湯器)から海岸線までの距離が300m以内で直接給湯器に潮風が当たる地域(ただし、直接海水が掛からない場所)
と定義されています。
<塩害地の定義>
引用画像:ダイキンエコキュートHP
塩害地用エコキュートの特徴とは?
2025(令和7)年1月現在、販売されているエコキュートには、「耐塩害地用」、「耐重塩害用」の2種類があります。
では、一般地用と塩害地用のエコキュートの違いとはなんでしょうか?
そもそも塩害地用エコキュートが作られているのが気になる人も居ると思います。
海岸線から自宅までの距離が300m以内~1km圏内で流れている風には、一般地と比べると塩分が多く含まれるいるためエコキュートの貯湯タンクやヒートポンプユニットが塩害の影響で腐食したり錆びたり、故障の原因にもなる可能性も高いため塩害地用エコキュートが作られています。
塩害地用エコキュートの特徴は、一般地用よりも錆びにくい素材やコーティングを使用したり施してたりしていることです。
例えば、お湯を作るときに重要なヒートポンプユニットには、外装部品や内装部品に耐錆(たいしょく)性が高い銅板が使用されたり、電装部品にプリント基板をシリコンコーティングをし、絶縁劣化を防ぐ工夫がされています。
貯湯タンクにも銅板を使用して防水・防塵を施しています。
※塩害地用エコキュートを設置したとしても錆びないという保証はありません。
塩害地用エコキュートを設置する時の注意点
すでに塩害地用エコキュートを設置している自宅であれば問題ありませんが、これから塩害地用エコキュートの設置(交換)を検討している人たちは注意しなければならないことがあります。
塩害地用エコキュートを設置する時に注意しなければならないことは全部で3つあるので詳しく説明します!
設置場所
塩害地用エコキュートを設置する上で最も重要なのが設置場所です。
2025(令和6)年現在販売されている塩害地用エコキュートは、給湯器がある場所から海岸線までの距離が300m~1km以内もしくは塩害地の雰囲気がある場所に設置する場合は、塩害地用エコキュートを設置した方が良いです。
また、重塩害(給湯器がある場所から300m以内)の地域は重塩害地用エコキュートを設置したほうが良いです。
この他にも各エコキュートメーカーでは、独自の塩害地基準を設けていることが多いです。
今回は、エコの王様でも人気がある三菱の塩害地基準を紹介します。
<三菱エコキュート塩害地基準>
三菱ではこの距離が塩害地かどうかの基準になっていますが、メーカーによっては違い可能性もあるので購入前には確認が必要です。
塩害地用エコキュートを設置する際には、「自分が住んでいる地域が内海に面しているのか外海に面しているのか。」が重要になるのでその確認も必要です。
また、塩害地用エコキュートを設置する時には、潮風が直接当たらない建物の裏側に設置することやエコキュートに付着した塩分が雨などで洗い流せる場所に設置しなければなりません。
※直接潮風が当たらない地域とは、エコキュートの設置場所から離れていて潮風も建物で遮られている地域を指します。
※直接潮風が当たる地域とは、海により近く潮風が直接当たりやすい地域を指します。
※重塩害地用エコキュートがなく塩害地用エコキュートしかないメーカーもあります。
エコキュートの設置場所に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの適切な設置場所とは?後悔しない設置場所をプロが解説!
参考資料・画像:三菱エコキュートHP
納期が掛かる
塩害地用エコキュートのデメリットとも言えるのが納品までに時間が掛かることです。
前述したように一般地エコキュートとは違い塩害地用エコキュートは、耐錆(たいしょく)性を高めるために、貯湯タンクやヒートポンプユニットに銅板が使われたり、内装部品もシリコンコーティングしたりします。
そのため、全メーカーとも塩害地用エコキュートは、「受注生産」を行っています。
各販売店から注文が入って1から製造し始めるため納期はメーカーによって異なりますが、約1.5ヵ月~約3ヵ月と言われています。
現在、塩害地用エコキュートを使用中に故障して「壊れたから交換して貰おう。」と思っても注文してからの生産になるので、販売店に在庫が無い可能性が高いです。
塩害地用エコキュートを設置して10年以上が経過している場合は、不具合も出やすくなっていますので早目の行動をおすすめします。
設置費用が高め
一般地用エコキュートの販売価格は、メーカーや性能、容量によって異なりますが400,000円~600,000円が相場と言われているのに対して、塩害地用エコキュートは、耐錆性を高めるための部材やコーティングを施すため設置費用が割高になります。
価格差は、メーカーや性能などによって異なりますが2割~3割上がります。
「設置費用が高いから塩害地用ではなく一般地用を設置しよう。」と考える人もいるかもしれませんが、塩害地にもかかわらず一般地用を設置した場合、塩害が起因して故障した場合は、メーカー保証の対象外になって修理代もしくは塩害地用エコキュートへの交換が必要になった時は、設置費用や修理代金のほうが高額です。
塩害地に住んでいる人は、設置費用少し高額になりますが塩害地用エコキュートの設置をおすすめします。
エコキュートの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
塩害地で寒冷地
国土を海に囲まれている日では、塩害地であり寒冷地(冬場の平均気温が-10℃以下になる地域)の場所があります。
都道府県で言えば青森県や北海道、岩手県です。
塩害地で寒冷地の場合は、どちらにも対応できるエコキュートにしなければなりません。
そうなった場合は、選べるエコキュートとメーカーが限定されるので、販売店に必ず確認して下さい。
塩害地用エコキュートであっても寒冷地用出ない場合は、外気温が-10℃以下になった場合は正常に動作しなくなりますし、逆に寒冷地用エコキュートであっても塩害地用出ない場合は、部材や内部基板が錆びたり腐食したりして、寿命を縮める可能性が高いです。
商品選びや慎重にすることをおすすめします。
寒冷地用エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】寒冷地用エコキュートと一般地用エコキュートの違いとは?仕組みやおすすめを紹介!
おすすめ塩害地用エコキュート
今回、エコの王様がおすすめする塩害地用エコキュートメーカーはダイキンです。
ダイキン塩害地用エコキュートは、「耐重塩害対応」エコキュートも販売していることと商品ラインナップが豊富にあるためです。
そのなかでも今回おすすめしたいのは、「EQX」が付いたシリーズです。
EQXシリーズは、一般地用でも人気がある機種で2025(令和7)年度の補助金対象機種の中でも金額が高い製品です。
性能は、エコキュート業界でトップクラスの330kPs(キロパスカル)を出せるパワフル高圧や、お湯を綺麗に保ってくれる「ゆるピカUV」と機能も付いてします。
今まで重塩害地域だからエコキュートは無理だと思っていた人もダイキンであれば設置できる可能性が高くなりますので、塩害地域や重塩害地域に住んでいる人は、ダイキンをおすすめします。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
まとめ
今回は、塩害地用エコキュートについてお話しをさせて頂きました。
日本列島は海に囲まれているため塩害を避けては通れない国の1つです。
そのため、いままでさまざま塩害対応をしてきた歴史が塩害地用エコキュートが誕生させました。
「設用費用が高い。」や「少しぐらい錆びても良いから一般地用エコキュートを設置しよう。」と考えているとメーカー保証対象外になるため故障するたびに高額な費用が掛かったり、塩害地用エコキュートへの交換を余儀なくされるケースもあります。
エコキュートの寿命を伸ばすためには、「正しい使い方。」だけでなく「住んでいる場所の地域性にあったエコキュートを設置する。」ことが非常に重要です。
エコの王様では、一般地用エコキュートだけでなく塩害地用エコキュートの取り扱いも御座います。
また、自分たちが住んでいる地域が塩害地用なのかについても説明させて頂いております。
これから塩害地用エコキュートを検討している人やエコキュートの交換を検討している人は、是非1度エコの王様に問い合わせ下さい。
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