エコキュートの床暖房はオトクって本当?メリットやデメリットを詳しく解説
2018/11/28
こんにちは!エコの大臣です!エアコンやファンヒーターでは顔が暑くなって苦手という方にとって床暖房は画期的な暖房システムでしたよね!出回り始めた当初は費用もかなり高額でしたので、「床暖房」=「お金持ち」みたいなイメージが庶民のわたしにはあるのですが…。
しかし、一方で床暖房をエコキュートでするとランニングコストもオトクになるというお話も聞きます。そこで今回はエコキュートで床暖房をするときのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
目次
床暖房にはいくつかの種類がある
床暖房と一口にいってもいろいろな種類があります。
1つは電気ヒーター式と呼ばれるもので、床材の下に電気式のヒーターを取り付けてそこに通電することで発熱させて床を暖めます。
もう1つは温水式と呼ばれるもので、床下に専用のパイプを設置して、その中を温水を循環させることで床を暖めるものになります。
温水式の場合はヒートポンプを使ってお湯を暖める「電気式床暖房」とガスの給湯器を使う「ガス式床暖房」があります。
エコキュートは床暖房でさらに経済的に
これからの季節に欠かせない暖房ですがやはり光熱費が心配ですよね。
ヒートポンプ式温水床暖房は、大気の熱をくみ上げて温水を作るため、少ないエネルギー(電気)で済み、電気ヒーター式やガス床暖房に比べて省エネ性と経済性で優れます。
エコキュート床暖房の仕組み
エコキュート床暖房は、大きく分けると温水式床暖房に分類されます。温水式床暖房とは、エコキュートやヒートポンプなどで沸かしたお湯を、床下に設置したパイプに流すことで床を暖かくする技術です。お湯を温める熱源機に多機能エコキュートを使用する温水式床暖房のことを、エコキュート床暖房と言います。
エコキュートやヒートポンプの仕組みに関しては給湯器の仕組みって超複雑!?初心者でもわかるお湯が出る仕組みでもご紹介しておりますので、ご一読くださいませ。
エコキュート床暖房のメリット
気になるエコキュート床暖房のメリットには、以下のものが考えられます。
- はじめに多機能型エコキュートを設置しておけば、あらたに床暖房のための熱源機の購入費用、設置スペースが必要ない。
- 深夜の安い電力で沸かしたお湯で床を暖めるので、ランニングコストが安くすむ。
- ストーブが不要になり、火事の危険や子供の火傷などの心配が減る。
- 電気ヒーター式と比べて低温やけどしにくい
- 冬の朝など寒い台所での作業が楽になる。
- エアコンやストーブを使わないので、空気が乾燥せず、のどの痛みや肌の乾燥になりにくくなる。
- エアコンのように頭ばかり暖かくならず、足元から暖かくなる「頭寒足熱」で快適。
- エアコンのように風が出ないので、ホコリや風邪の菌を巻き上げることがない。
- 家族が自然と床暖房の部屋に集まって、一家だんらんの機会が増えるかも・・・?
メリットをまとめると・・・
ガス式や電気ヒーター式のものと比べるとランニングコストが安い!
ヒートポンプ式なので、火を使わないので火事にもなりにくい!
電気ヒーター式の床暖房と比べると低温やけどしにくく、小さいお子様がいても安心して使える!
と、いったところでしょうか。
エコキュート床暖房のデメリット
反対にエコキュート床暖房のデメリットには、以下のものが考えられます。
- 他の床暖房に比べて導入費用が高い。ただし、給湯の役割も果たすため、通常のエコキュート+床暖房用熱源機を買うか、多機能型エコキュートを買うかという視点で比べると、多機能型エコキュートのほうがお得な場合もある。
- ヒートポンプの使用頻度が高くなるため、通常のエコキュートよりも壊れやすくなる場合がある。そのため、定期的なメンテナンスを行うのが望ましい。
- 冬場などに床暖房を一日中使って、エコキュートの貯湯タンクが湯切れを起こしてしまうと、昼間の高い電力でお湯を沸かさなければいけなくなる。
- 故障してしまった場合、床暖房と一緒に給湯も止まってしまうため、お湯が使えなくなる。
- 暖められる範囲が18~26畳程度と、他の床暖房に比べて狭い。
デメリットとしては・・・
導入費用が高額!
床暖房を設置出来る面積が限られる!
ヒートポンプの使用頻度が高くなるので、故障しないように定期的なメンテナンスが必要!
と、いうところでしょうか・
エコキュート床暖房を選ぶときの注意点
エコキュートを床暖房に使うときに気を付けないといけないのが、お湯の量です。
エコキュートは安い深夜電力を使ってお湯を作る給湯器になります。昼間に床暖房を使ってお湯が足りなくなるということが頻繁に起きてしまうと、日中の高い電気でお湯を沸かすことになってしまうので、電気代が安くなるというメリットを感じづらくなってしまいます。
エコキュート床暖房はこんな方にオススメ
新築やマンションなどの保温性に優れる住宅に住んでいる
多機能型エコキュートを使った温水式床暖房は、暖まるのに時間が掛かるというデメリットがありますが、保温性の悪い住宅だとようやく暖まった熱が逃げてしまい、床暖房の恩恵を受けにくくなってしまいます。気密性の高い、保温に優れる家の場合、床暖房から発生した熱は上昇し、天井のほうへたまります。このゆるやかに上昇する暖気が、窓や壁から侵入してくる冷気を打ち消してくれるため、部屋全体が暖かく感じられるのです。ですので、気密性・保温性に優れた新築住宅やマンションにお住まいの方には特にオススメです。
エコキュートの床暖房まとめ
床暖房をエコキュートでするメリット・デメリットをお伝えしていきました。
一度設置すると撤去したり交換するにも費用がかなり掛かってしまうので、事前にメリット・デメリットをよく調べたうえで決められるのがベストです!