意外と知らない?蓄電池と発電機との違いについてどちらがいいのかを比較!
2020/05/18
こんにちは!
最近どんどん住宅家電に詳しくなっていくので、「家電芸人みたいになれそう!」って言ったら、「家電には詳しくなったと思いますけど、全然面白くないので芸人は無理でしょ!」と言われたエコの大臣です…。
今日はせっかく家電にも詳しくなったので、今日は家庭用蓄電池と家庭用発電機の違い、それぞれのセールスポイントや特徴などをお伝えしていきます!
目次
発電機とは?
発電機とは文字通り「電気を作る機械」のことです。身近なところでは自転車のライトなどにも使われているような手回し発電機などのことですね。
アウトドア用の持ち運びができるポータブル用のものから、病院やオフィスなどの非常用の電源として機能するような大型のものまでさまざまなものがございます。
発電機は燃料に軽油やガソリン、カセットボンベのガスなどを使って発電します。
蓄電池とは?
蓄電池とは文字通り「電気を蓄えておくための機械」です。発電機と違い、1から自力で電気を作り出す機能は付いていません。
主にご自宅の屋根に設置してある太陽光パネルで発電した電気や、深夜電力を使って、充電しておくことで電気代の節約効果が得られます。また、急な停電に対する備えとして使うことも出来ます。
発電機のデメリット
さて、ここからは「発電機」と「蓄電池」のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
まずは蓄電池と比べた場合の発電機のデメリットからお伝えしていきます。
一人では持てないくらいに重い
発電機は出力の小さいものでも20kg以上はするものがほとんど。
特に家庭で非常用の電源として使用できるような2,000W以上の出力を持つものになると50kg、60kgくらいの重量があるものもございます。
発電機は特別な工事も必要ないので、ネット通販でも容易に手に入れられます。
現物を手に取らずに購入したものの、重くて運べなくて困ったということもあるようですので、購入の際にはその点に注意しておきましょう。
排気ガスがでる
発電するときの燃料にガスやガソリンを使うので、排気ガスが出ます。
特に屋内や地下など密閉された空間で稼働させる場合には一酸化炭素中毒などにならないように、十分な換気が必要です。
また、ガソリンを燃料として使っている場合は、ガソリン臭がします。
燃料の保管や取り扱いに注意が必要
発電機の燃料は軽油やガソリンを使うものもあります。
特に、ガソリンは揮発性も高く、容器の保管場所や保管状況に注意を払っておかないと、引火して火災が発生してしまう危険性があります。
ガソリンは必ず専用の容器に保管するようにしましょう。(灯油のポリタンクにガソリンを入れて保存するなど、もっての外です。)
また、長期間の保存には向いていません。(専用のガソリン携行缶に保存しても、半年以内に交換した方が良いでしょう。)
燃料の保存期間が短すぎるので、ガソリン式の発電機は、非常時の備えとして導入するのはあまり向いていないと言えるでしょう。
燃費はかなり悪い
アウトドアや、非常時の電源としての使用を想定して作られているので、燃料の効率が良いとか悪いとかいうところはあまり考えられていません。
カセットのガス缶一本で1~2時間ぐらいしか発電しないようなものも多いです。
長時間の使用にはあまり向いていないので、そこは割り切って使うのが良いでしょう。
発電機のメリット
続いて発電機のメリットについて見ていきましょう!
容量のラインナップが豊富
1,000W以下の小型のポータブルタイプの発電機から、3,000W以上の大出力の発電機まで用途に応じた出力の製品を選びやすいのも大きなポイントです!
レジャーや屋外でちょっとした工具をお使いになりたい場合は1,000W以下の小さいもので十分です。
出力の大きい発電機であれば、停電時にもお家全体で必要になる電力をまかなうことが可能になるほどの出力の発電機もございます。
発電機1つで冷蔵庫も問題なく動かせたりします。
値段が安い
蓄電池と比べると、発電機の方が導入費用はかなり安く抑えられます。
大きさによって値段も様々ですが、それでも同じ出力の出せる蓄電池と比べても半額かそれ以下で導入することが出来ます。
設置工事なども不要なので、その分の費用もお安くて済むのもメリットですね!
900Wの小型のものであれば5~6万円程度で購入することも可能です。
蓄電池のデメリット
続いては蓄電池に関してのメリット・デメリットをご紹介!
まずは、蓄電池のデメリットからお伝えしていきましょう。
太陽光が集められる環境が必要
現状、太陽光発電を設置してから10年以上経過したお客様の余剰電力の使い道としての蓄電池の設置というのが蓄電池設置の最もメジャーなケースです。
蓄電池単体での設置というのは、まだまだ費用対効果という面で釣り合いを取りにくい状況です。
蓄電池は、太陽光発電とセットで導入というのが基本になります。
「屋根の日当たりが悪く、太陽光での採算が取りづらい」、「家が古くて国の耐震基準を満たせない」などで、屋根に太陽光パネルが設置出来ない場合においては、かけたコストに見合った価値を得られない可能性が高いです。
初期費用が高め
こちらも先ほどの内容と一部重複する部分がございますが、蓄電池の導入費用もどんなに安くても100万円前後必要になります。
蓄電池の魅力はわかるけど、太陽光発電もオール電化もまだまだローンが残っていて新たにローンを組んだりするのは難しいということも…。
蓄電池のメリット
続いて蓄電池の良いところ。メリットの部分もお伝えしていきましょう。
太陽光発電でオトクに使える
既にご家庭に太陽光発電システムをお持ちの方にとっては、今後売電の固定買取期間が終わった後には、蓄電池は、ほぼ必須と言って良いでしょう。
安くなった余剰電力を一日中お家で使うことが出来るようになるので、電気代の削減にもつながります。加えて、停電時にも普段と変わらない状態でお家の電気を使うことが出来ます。
太陽光発電と蓄電池を両方合わせて設置していくことが、今後の戸建て住宅のスタンダードになっていくのは間違いないでしょう。
出したりしまったりしなくて良い
発電機の場合は、使う時にはわざわざ持ち出してきて、燃料を入れたりする必要がありますが、蓄電池は停電時にも自動で切り替わってくれるので、使う時に手間がかかりません。
出力の大きい発電機は、重量もかなりあるので、出してくるのにも一苦労ですが、そういった心配のないのが蓄電池の良いところですね。
発電機と蓄電池どちらがおすすめ?
アウトドアで電気の工具や調理器具を使いたいという場合には、小型の発電機が有用です。蓄電池は持ち運びできませんからね…。
非常時の備えとして考えた場合、短期間で電気が復旧することを前提にすれば、発電機の方が費用も安いので買い求めやすいです。
1日~2日以上にわたる停電を想定した場合は、蓄電池の方が使える電気の量も多いので、安心感があります。発電機は燃費が悪すぎて長丁場はどうしても不利ですね。
「太陽光発電が既に設置してある」、「今後太陽光発電も設置する計画がある」場合には、電気代の節約効果もあり、長期に渡る停電時にも継ぎ足し充電しながら電気を使い続けられる蓄電池の方がおススメです。
蓄電池と発電機のまとめ
蓄電池と発電機の違いやメリット・デメリットについてお伝えしていきました。
アウトドアや屋外での作業時の電源など、ワンポイントで活用することに重点を置いた場合は、発電機の方が費用も安く抑えられるので購入する価値も高いと思います。
電気代の削減や太陽光で発電した電気の有効活用をしつつ、非常時の備えとしての機能にも期待したいとお考えの方は蓄電池の方がよりメリットが大きいと考えられます。
余裕があれば蓄電池に加えて、安い小型の発電機の両方とも備えておくという選択肢もアリかもしれませんね!
同じ電気を使えるようにしてくれる機械ですが、どちらも得意とするステージが異なります。上手に活用することで皆様の生活をより豊かにしてくれることは間違いありません。
活用したい場所、場面に応じてお選びください!
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!