オール電化の工事費は平均いくら?各シーンの費用や安くするためのポイント
2021/11/25
こんにちは!エコの王様です!
最近人気のオール電化。エコキュートやIHクッキングヒーターなど、オール電化に必要な設備はすべて購入した後に取り付け工事が必要になります。
商品だけを購入してもそのままでは使えないので、注意が必要です。
一部の通販サイトでは商品代金だけを明記していて、工事代金がわかりにくいということもよくありますよね。
今回は、そんなオール電化に切り替えた場合に必要となる工事代金について解説していきます!
目次
オール電化で主に利用される電化製品
まずは、オール電化住宅で特に利用される電化製品を整理しておきましょう。以下に上げる商品は取り付け工事が必要になるので、購入するときには商品と工事をセットでしてくれる業者に依頼するのが良いでしょう。
エコキュート
エコキュートは電気の力でお湯を沸かす給湯器です。電熱線のヒーターでお湯を沸かしていた従来の電気温水器とは違い、熱源にヒートポンプと呼ばれる機械を使うことで省エネ性能を格段に向上しています。
ヒートポンプは空気中の熱を集めて圧縮して、高温にします。その熱を水に送ってお湯を沸かすという仕組みになっています。
0か熱を生み出すよりも元々存在する熱を集める方がエネルギーの効率が良く、電気温水器と比べると約3分の1の電気代でお湯を沸かせるようになりました。
お家の周りに2m近い高さのタンクを設置するので、倒れないように固定するための基礎工事が必要です。その他、お風呂や洗面所とつなぐ配管工事や、電気の配線工事などが必要になります。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは火を使わずに電気の力で調理器具を発熱させる調理器具です。
直火を使わないので、火事になる心配がガスコンロと比べて少なく安全性が高いということで導入される方が増えています。
火力もガスと比べてもほとんど変わらないか、逆にIHの方が強いくらいのパワーが出ます。
200Vの電源の引き込み工事やガスコンロ、ガス配管の撤去などの工事が必要になります。
設備別オール電化の工事費用
オール電化で工事が必要になる設備の工事費用の相場を見ていきましょう。
エコキュート
エコキュートの取り付けには、タンクやヒートポンプを設置しておくコンクリートの「基礎工事」、ブレーカーや電気の配線などを接続する「電気工事」、エコキュートに水道やお風呂の配管を接続する「水道工事」などが必要になります。
エコキュートの工事費用の総額は15万円程度になりますが、場合によっては追加工事が必要になります。
基礎工事
エコキュートを設置しておくための基礎工事が必要になります。基礎はコンクリートを流し込んでつくる「土間打ち」とエコベースと呼ばれる簡易基礎を使って設置する工事の2パターンがあります。
土間打ちの方は地盤が緩いところでもしっかりと固定することが出来ます。コンクリートを流しに行く工事と、エコキュートの設置工事とで工期が2日に分かれることもあって値段が高くなります。
エコベースであれば、工事は1日で済みますのでその分、費用も安く済みます。
土間打ちの場合はコンクリートの大きさにもよりますが、5万円~の費用が必要です。
エコベースの場合は20,000円くらいが相場となっています。
電気工事
エコキュートは電気のエネルギーで動く給湯器です。エコキュートは200Vの電源で動くので、電源工事が必要です。
エコキュートのブレーカーは分電盤に空きがあれば、そこから電源を取りますし、空きがなければ電気のメーターから直接電源を取ったり分電盤を増設することもあります。
エアコンなど、200V電源を使用する電化製品も多いので、今ではほとんど200Vが使えるようになっていますが、古い家などで200Vの電源が通っていない場合は、分電盤を交換したり、電柱から自宅に引き込まれている配線の張替え工事などが必要になります。
追加工事の内容 | 追加工事費用(目安) |
ブレーカー設置 | 10,000~20,000円 |
分電盤の交換 | 35,000~60,000円 |
幹線張り替え工事 | 20,000~50,000円 |
電力会社への申請費用 | 10,000~20,000円 |
リモコンの新規配線 | 5,000~10,000円 |
配線延長工事 | 2,000円~(長さに応じて) |
水道工事
エコキュートのお湯を自宅で使えるようにするための配管工事が必要になります。
お家の中にお湯を送る給水配管、追い炊き機能の付いているタイプのエコキュートは追い炊き用の配管、ヒートポンプから出る排水を汚水に流すドレン排水の配管の3種類があります。
既に設置してあるエコキュートを新しい物に交換する場合には、配管もそのまま利用することが出来ますが、初めてエコキュートに切り替えるという場合や、今と違う場所にエコキュートを置く場合には別途費用が必要になります。
また、自動湯張りの機能を設置する場合は、浴槽内に循環口のアダプターを取り付けたり、壁に穴を開けて配管を通す工事が必要なこともございます。
追加工事内容 | 追加工事費用(目安) |
配管延長工事 | 15,000~25,000円(距離による) |
追い炊き配管新設工事 | 10,000~15,000円 |
循環口アダプター交換工事 | 8,000~15,000円 |
その他の追加工事
基本工事は以上ですが、エコキュートは成人男性よりも大きいサイズのタンクを運びます。搬入経路が狭かったりして人数が必要だったり、クレーンでつり上げてタンクを搬入する必要があれば追加で費用がかかります。
追加工事の内容 | 追加費用(目安) |
人工加算 | 1人当たり10,000~15,000円 |
機材搬入 | 50,000円~ |
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターの取付には、「IHクッキングヒーターの取付工事」「200V電源の引き込み工事」、「ガス配管の撤去工事」などが必要になります。
新規にIHクッキングヒーターを設置する場合には、ブレーカーからIHクッキングヒーターの電源を引き込む配線工事が必要になります。
IHクッキングヒーターの設置工事は新規設置の場合で、30,000~50,000円ほどが相場となっています。
オール電化の工事費を安くするためのポイント
オール電化に興味はあっても、数十万円の出費となるとそう簡単には決められませんよね。
オール電化にかかる工事費用を少しでも安く抑えるための3つのポイントをお伝えします!
相見積もりをとる
一番大切なのは、実はこれです。一社だけから話を聞いて即決してしまうと、その金額が相場から大きくかけ離れていてもわからないまま契約してしまって、後でとても萎える…。ということもあるようです。
また、値段以外にも、工事の内容やサービスの質、保証内容なども比較することが出来るので、最低でも2社くらいは見積もりを取ってみる方が良いでしょう。
安いには安いなりの、高いには高いなりの理由があると思いますので、その辺りも比較してみましょう。
対応地域をチェック
インターネットでは全国の販売店のホームページを検索することが出来ます。お住まいの地域に対応しているかを確認しておきましょう。
エリア外であれば、出張料金などが別途発生することもありますので、ご注意ください。
ちなみに、全国規模で対応してくれる業者は意外にも少ないです。対応エリアが広い=規模の大きい会社ということで良さそうに感じますが、逆に言えばほとんどの工事を下請けに投げているので、工事そのものの質やアフターフォローなどが地域密着の店舗と比べて劣っていることも多いです。
工事はたった一日ですが、設置した機器は10年以上使い続けるものになります。何かあった時にもすぐに対応してもらえるように近場の業者に依頼することをおススメします。
実績が豊富な業者を選ぶ
扇風機や電子レンジなど、「買ったら終わり」の商品であれば値段を重視して選んでも何も問題はありませんが、エコキュートやIHクッキングヒーターのように工事が必要な商品はそういうわけにはいきません。
同じ工事を頼むのでも、やっぱり商品や工事に関する知識や経験が豊富な業者を選びたいですよね。
地元の顔見知りの業者であれば、評判も入ってきやすいと思いますが、そうでない場合はネットの口コミやホームページなどで情報を得るしかありませんよね。
きちんとした業者は自社で施工した工事の内容やアンケートなどを、ブログやSNSで更新しているところが多いです。
値段やホームページに書かれていること以外の情報も参考にして信頼できる業者を選びましょう。
オール電化の工事費のまとめ
今回はオール電化の切り替え工事にかかる費用の相場や、追加で費用がかかる工事の内容についてご紹介しました。
エコキュート単体の工事費用の相場は15万円前後、IHクッキングヒーターは2~5万円前後が相場となっています。
2つと同じ現場はありませんので、ご自宅の設備状況によっては追加費用がかかり、高くなってしまう場合もあります。
気になる場合は、2~3社見積もりをとって比較してから購入するのが良いでしょう。
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