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初心者でも分かるエコジョーズとは?給湯器やエコキュートとの違いについて

2021/11/28

こんにちは!エコの大臣です!

いま日本で一番販売台数が多い給湯器は何だかご存じですか?

それは、オール電化で使用されている「エコキュート」ではなく、高効率タイプのガス給湯器の「エコジョーズ」なのです。新築住宅やマンションなどでも採用率が高く、現在の主流になっている給湯器の1つです。

今回はそんなエコジョーズの仕組みや、他の給湯器との違い。おススメポイントなどを中心にお伝えしていきます!

 

エコジョーズとは?

エコジョーズはガスを燃料にしてお湯を沸かす給湯器です。正式名称は「潜熱回収型ガス給湯器」と言います。

エコジョーズは今までの給湯器では使いきれていなかった排気に含まれる熱を、湯沸かしに効率良く利用できるように改良がなされています。そのため、ガスの消費量を抑えられるので、ガス代の節約にもなりますし、二酸化炭素の排出量も減らすことが可能になりました。「エコロジー」と「エコノミー」二重の意味で「エコ」な給湯器となっているわけです。

そんな高性能のエコジョーズ。2013年に日本ガス協会が「エコジョーズ化宣言」を発表し、日本の一戸建てやマンションで設置されるほぼすべてのガス給湯器をエコジョーズにするという目標を立てました。

そのため、各地方のガス会社やガスの取扱業者もガス給湯器の交換や新設の際には、積極的にエコジョーズへの置き換えを進めていきました。

2020年の3月時点で累計の出荷台数が1000万台を突破しており、現在発売されている給湯器の中ではナンバーワンの普及率を誇っています。

高効率給湯器として、新築ZEH住宅の採用基準を満たしています。エコキュートやエネファームなど他の高効率給湯器は値段が倍以上するので、比較的安価に省スペースで設置ができるエコジョーズは非常に重宝されています。

 

エコジョーズの仕組みについて

 

ガス給湯器は、ガスを燃焼させて温めたガスを配管にあてて中の水をお湯に変えます。燃焼させた熱はすべてが給湯に使われるわけではなく、一部は排気熱として給湯器の外へ排出されます。

従来型のガス給湯器では、排気の温度は200度以上にもなり、かなりの熱エネルギーが有効に活用されずに捨てられていました。

エコジョーズは従来のガス給湯器が排気として捨てていた熱を再利用することで、エネルギーの無駄をなくすことに成功しました。エコジョーズの排気の温度は約50度まで下がっており、ほとんどの熱エネルギーを再利用するのに成功しています。

この排気熱を利用するという仕組みを採用した結果、エコジョーズはこれまで80%程度しかなかったガス給湯器の熱効率を、95%にまで引き上げています。

そのため、今までよりも少ないガスの消費量でお湯を沸かすことが出来るようになりました。エコジョーズに切り替えれば、ガス代の節約にもなりますし、二酸化炭素の排出量も削減できるので環境にもやさしいと良いことずくめですね!

 

エコジョーズのメリット

現在一番使用されている台数が多いエコジョーズ。ここからは、そんなエコジョーズを導入した場合の主なメリットやデメリットについて見ていきましょう。

 

ガス代の節約になる

エコジョーズは従来型のガス給湯器と比べてもガスの使用量を10~15%抑えられますので、その分ガス代の節約になります。ガス代を年間で10万円使っていれば、約1万円の節約になると考えればかなりお得ですよね。

お湯を使う量が多く、ガス代の高いご家庭においては採用しない理由がないと言っていいほどの製品ですね。

 

本体が小さいので狭いスペースでもOK

エコジョーズは他の給湯器と比較しても大きさがコンパクトですので、ほとんどすべてのご家庭で設置することが可能です。壁掛け型や据置型など種類も豊富ですので、お家の状況によって適正な商品を選べます。

 

いつでも使いたい分だけお湯が使える

エコジョーズは瞬間的にお湯を沸かすタイプの給湯器ですので、使いたいときに使いたい量のお湯を使うことが出来ます。

貯湯式の給湯器のように使っている途中でお湯がなくなることがないので、安心してお使い頂けます。使い過ぎには注意が必要ですが…。

 

床暖房にも対応している

給湯だけでなく、温水式床暖房の熱源としてもエコジョーズをご利用頂けます。エコジョーズ1台で給湯と暖房の両方にご利用頂けますので、スペースも取りませんし、パワフルなガスの暖房を利用できます。

ガスの温水式床暖房は、広い設置面積にも対応可能です。暖まるまでのスピードも早いので、寒い冬でも快適に過ごせます。

 

ガス代の割引が受けられる

エコジョーズと合わせてガスファンヒーターや浴室暖房乾燥機などを利用することで、毎月のガス料金が割引になるサービスを提供しているガス会社も多くあります。暖房器具もガス製品を利用している方には嬉しいサービスですよね!

例えば、大阪ガスではエコジョーズとガスコンロ、ガス温水式床暖房をセットで利用すると毎月のガス代が7%、最大4,400円の割引が受けられます。

 

エコジョーズのデメリット

どんな給湯器でも良いことばかりというわけではありません。続いてはエコジョーズのデメリットについてもみていきましょう。

 

普通のガス給湯器よりも高い

従来型のガス給湯器と比べると、性能が良くなっている分、本体代金は少し割高になっています。

ランニングコストはエコジョーズの方が安いので、お湯を使う量が多い場合には使っていくうちに元を取ることが出来ますが、1人暮らしで家ではほとんどシャワーしかしないなど元々ガス代がすごく安い場合には元が取れない可能性もあります。

 

ドレン排水の工事が必要

エコジョーズはお湯の沸き上げの際に、排水が出ます。この排水は二酸化窒素などを含んで酸性になっていますが、本体の内部にある中和剤で中性になってきちんと処理されて出てくるので環境に悪影響を与えたりする心配はありません。しかし、設置の際に排水処理が出来ない場合にはエコジョーズへの切り替えが出来ないこともありますのでご注意ください。また、エコジョーズを初めて設置する場合は、排水処理のための追加工事費用も必要になります。

 

排気ガスが酸性

エコジョーズから排出されるガスは酸性です。給湯器の近くにアルミサッシなどがあるとサビやすくなったり、腐食の原因になります。

他に設置できる場所がなく、酸による腐食が心配な場合には専用の排気カバーを取り付けるなどして対策を取ってもらいましょう。1万円程度の追加費用でやってもらえることが多いです。

 

エコジョーズと他の給湯器の違い

エコジョーズの特徴をざっとお伝えしましたが、他の給湯器と比較した方がエコジョーズの魅力も伝わりやすいと思います。

よく比較対象に上がる従来型のガス給湯器と、オール電化で使われるエコキュートとの違いを見ていきましょう。

 

エコジョーズとガス給湯器の違い

エコジョーズも従来のガス給湯器も「燃料がガス」というところは共通しています。

エコジョーズの方が熱効率やガスの消費量など機能面で優れているので、その分本体価格は割高になります。

メーカー希望小売価格で比較すると10万円程度エコジョーズの方が高いですが、実際には販売店の割引が入るので購入価格としては3~5万円程度の差になるでしょうか。大手のガス会社やメーカーから直接購入するともう少し高くなるかもしれません。

しかし、その分毎月のガス代やエネルギー効率に関してはエコジョーズの方が優れています。従来型と比較するとエコジョーズの方が毎月10%ほどガス代が安くなります。お湯を使う量が多いご家庭ほど早く元を取りやすいです。

床暖房などを利用している場合は、エコジョーズの節約効果にはありがたみを感じるでしょう。

ただ、賃貸住宅のオーナーなど人に貸す側としては、少しでも費用を抑えて交換したいというのが本音でしょうから、ガス給湯器の方が喜ばれる場面もあるでしょう。

 

エコジョーズとエコキュートの違い

エコジョーズとエコキュートはどちらも省エネ性能の高い給湯器として比較対象になることが多いです。エコキュートは電気式の給湯器で、オール電化住宅などで主に採用されています。

どちらも得意・不得意がありますので簡単に特徴や機能の違いを表にまとめてみました。

給湯器の種類エコジョーズエコキュート
燃料ガス

電気

給湯方式瞬間湯沸貯湯式
導入費用(工事費込み)10万~30万円35万~70万円
ランニングコスト高い(ガス代の約7割)安い(月間1,800~2,500円程度)
寿命約10年10~15年
一度に使えるお湯の量無制限タンクの容量まで(湯切れする)
水圧水道と同じ弱い
その他

ガス会社によって使用料金が変わる

コンパクトでどこでも設置可能

水質は水道水と同じ

ガス漏れや不完全燃焼の危険性がある

 

タンクが大きいので広めの設置スペースが必要

お湯はそのままでは飲めない

災害時にもタンクのお湯が使える

深夜電力で電気を安く使える

騒音トラブルの可能性がある

同じ給湯器でも結構違うものですよね。

初期費用はガスの方が安く、ランニングコストは電気(オール電化)の方が安いというのが一般的です。

契約している電力会社やガス会社、家族人数や生活スタイルによっても変わってきますので、損をしないためには良い話ばかりを鵜呑みにせずに判断することが大切です。

オール電化に切り替える場合には給湯設備は「エコキュート」一択ですが、そうでない場合にはしっかりとメリット・デメリットをおさえておきましょう。

意外に多いのが、シャワーの水圧に対する声です。エコジョーズの場合は、水道水を直接沸かして出湯するので、水道の圧力そのままですが、エコキュートはタンクの中にたまっているお湯を水道水と混ぜて適温にしてから出湯するので、水圧が少し弱いです。勢いの良いシャワーを使いたいという場合には、エコキュートでは少し物足りないかもしれませんね。

また、エコキュートは80cm四方、高さは2m近いタンクをお家の周りに設置しないといけないので、そこそこ広い設置スペースが必要です。新築時に導入する場合には良いですが、後付けでオール電化にリフォームする際に設置や搬入が出来なくて導入できないこともあります。

どこでも設置できるガス給湯器と違って設置や使い方に制限があるのがエコキュートというところでしょうか。

その分、エコキュートにはランニングコストを安く抑えられたり、火事になる危険性が低く、災害時の備えになるというメリットがあります。

エコキュートのメリット・デメリットに関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートとは?メリットやデメリット・メーカー・種類を完全網羅!

各メーカーのおススメエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2021年完全版】エコキュートのおすすめメーカーを性能・機能別で徹底調査!

 

エコジョーズの年間コスト

エコジョーズにかかるガス代は一体いくらくらいになるのでしょうか?

一般的には毎月のガス代の請求の約7割ほどが給湯にかかるガス代だと言われています。

ガス給湯器メーカーのリンナイのホームページに従来型のガス給湯器とエコジョーズのランニングコストを比較した表が掲載されていますので、そちらを参考にしてみましょう。

給湯器の種類1か月のガス代年間のガス代
ガス給湯器(RUF-V2400AW)9,715円116,570円
エコジョーズ【RVD-E2405AW(A)】8,205円98,460円

引用:エコジョーズって何?:教えて給湯器 - リンナイの給湯器 (rinnai.jp)

従来型のガス給湯器と比較すると約15%のコスト削減になるようです。

年間で約18,000円のコスト削減につながるので、エコジョーズに切り替えたとしても3~5年程度で元は取れる計算になりますね。

もし、今の給湯器が古いタイプのガス給湯器であれば、次に切り替えるときにはエコジョーズタイプの給湯器を選んだ方がお得になるでしょう。

 

エコジョーズで安くなるのは給湯にかかるガス代だけ

エコジョーズで節約できるようになるのは給湯にかかる部分のガス代だけです。台所のガスコンロやガスファンヒーターなどの暖房器具にかかるガス代は変わりませんのでご注意下さい。

冬のガス代が高いのが気になるという場合には、ガス会社や契約プランなどを見直してみた方が良いかもしれませんね。

 

エコキュートの年間コスト

同じように省エネ給湯器として普及しているエコキュートのランニングコストも合わせて確認しておきましょう。

オール電化にすると光熱費が安くなると言われている大きな要因の1つはエコキュートの圧倒的なコスト削減効果にあると言われています。

「給湯器をかえるだけでそんなに変わるの?」と不思議に思われるかもしれません。エコキュートを製造している主要メーカーの1つであるパナソニックが公表しているデータを元に比較してみましょう。

給湯器の種類毎月の光熱費1年間の光熱費
エコジョーズ【RVD-E2405AW(A)】8,205円98,460円
エコキュート(HE-JPU37KQS)1,700円20,400円

引用:低ランニングコスト | 特長 | エコキュート | 給湯・暖房 | Panasonicより

リンナイのエコジョーズのランニングコストシミュレーションはLPガスの料金で算出しているようですので、都市ガスを利用できる場合はもう少し安くなると思います。

エコキュートの方が初期費用が高い分、ランニングコストはこうして比較するとはっきりわかりますが、かなり安いですね。

ちなみにエコジョーズとエコキュートの導入費用の相場は以下の表のようになります。

給湯器の種類設置費用相場(目安)
エコジョーズ15~30万円
エコキュート35~60万円

上の表はいずれも本体価格に工事費用を含んだ費用相場になります。

エコキュートとの価格差は20~30万円程度になりますが、先ほどのランニングコスト比較では5~6年程度で元が取れる計算になりますね。もちろん、すべてのご家庭でシミュレーション通りの結果が出るわけではありません。そこは気を付けて頂きたい。

年間で10万円程度ガス代を使っていればというのが前提になっていますので、そもそものガス代が安ければ切り替えるメリットも薄くなるでしょう。

加えて、エコキュートの場合は、深夜電力の料金プランを活用してこその金額になります。生活スタイルや電気のご利用状況によっては他の部分の電気代が高くなってしまうこともあります。

エコキュートの電気代を安く抑える上手な使い方に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートのランニングコストはどれくらい?正しくオトクに使おう!

 

エコジョーズとエコキュートはどちらを選ぶべき?

「エコジョーズとエコキュートでは、結局どちらが良いの?」と切り替えを悩んでいる方もいらっしゃると思います。ガスのままが良いのか、エコキュートに切り替えた方が良いのか、それぞれに向いているご家庭の特徴を整理していきます。

 

エコジョーズに向いているご家庭

エコジョーズの方が向いているご家庭の特徴は以下の通りです。

特徴理由
都市ガスが使える都市ガスの場合はLPガスと比べて料金が安い
お湯を使う量が多いガス給湯器は使いたいときに好きなだけお湯が使える
初期費用を抑えたいエコキュートの半額程度で導入可能
設置スペースが狭いコンパクトなので設置場所を選ばない
ガスの暖房器具を併用したいガス器具とセットで使うとガス代の割引が受けられる
急な来客が多い必要に応じてお湯を沸かせるので、安心
3階でもお湯を使いたい水圧が強いので、3階建てでも大丈夫

エコジョーズの魅力は初期費用の安さと豊富なお湯の量ですね。

エコキュートと比べても導入費用は20万円程度安いです。「今の家にいつまで住むかわからない。」、「給湯器にあまりお金をかけたくない」という方は迷わずエコジョーズを選ぶ方が良いでしょう。

エコジョーズはお湯を使いたいときに好きなだけ使えるのもメリットの1つですね。

普段からお湯を使う量が多い場合には、エコジョーズを選ぶことをおススメします。

また、エコジョーズと合わせてガス式の床暖房や他の暖房器具を使うことが出来ます。乾燥機や暖房などは電気式よりもガス式の方が暖まるまでの速度も速く、仕上がりも良いです。セットで使うことでガス代の割引を受けられることもあります。

既にこれらの器具を愛用されている場合には、無理に買い替える必要はないかもしれませんね。

ガス給湯器は水道から直接出湯するので、2階、3階への給湯も問題なく出来ます。

 

エコキュートに向いているご家庭

エコキュートの方が向いているご家庭にあてはまる特徴は以下の通りです。

特徴理由
オール電化にしたいオール電化にする場合はエコキュートは必須
昼間ほとんど家に居ない深夜電力を有効に活用して光熱費が削減できる
追い炊きをあまりしないお湯を使い切らないので光熱費を安く抑えられる
太陽光発電を設置しているエコキュートと太陽光発電の相性が良い
火事の危険性をなくしたいエコキュートは火を使わないので安全性が高い
災害時のお家の安全性を高めたい災害時にも数百リットルの水が使えて安心
光熱費を電気に一本化したいガス代がなくなるので、光熱費の管理も容易に。

まず、前提としてオール電化へのリフォームを検討している場合には、給湯器はエコキュート一択です。

エコキュートは湯沸かしの際に火を使わないので、火事になる危険性がガス給湯器と比べると低いというのもメリットの1つです。ガス漏れや不完全燃焼を起こす危険性もないので、お家の安全性を第一に考えた場合にはエコキュートがおススメです。

初期費用はエコキュートの方が高くつきますが、その分ランニングコストは安くなります。LPガスは都市ガスと比べると料金が高く設定されていることが多いので、エコキュートに切り替えたときの光熱費のメリットが出やすくなっています。

エコキュートやオール電化は太陽光発電との相性も良いです。昼間の高い電気代を太陽光発電で補えるので、電気代の削減に大きく貢献してくれます。

最近では蓄電池も併用してエネルギーを自給自足を成し遂げているご家庭も多くございます。ガスは個人ではどんなに頑張っても自給自足は難しいですからね。今後電気代が高騰していったとしても、自力で対策が出来るというのは大きいですよね。

 

エコジョーズとはのまとめ

今回はエコジョーズというガス給湯器の仕組みや他の給湯器の違い、メリットやデメリットについてご紹介していきました。

従来型のガス給湯器よりも省エネ性能が大幅に向上しており、今のガス給湯器の主流になっている商品です。

1000万台の導入実績は伊達じゃないですからね。ガス給湯器の交換の際は、省エネや環境へ与える影響という観点からもエコジョーズへの切り替えをおススメします。

ガス給湯器の買い替えや、新築住宅のガス給湯器にはぜひエコジョーズをお買い求めください!

この記事を監修した人: 清家 和馬
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