【2023年】オール電化のメリット・デメリットは?電気代を節約して賢く使う方法
2023/08/24
こんばんは!エコの大臣です!
現在、日本では2050年のカーボンニュートラル実現に向けて住宅の省エネルギー化、脱炭素化が進められています。そのため、新築住宅ではオール電化の採用率も高くなっています。また、既に戸建て住宅にお住まいの方も改めてオール電化を提案される機会も増えていると思います。
そこで、今回は改めてオール電化のメリット・デメリットについて整理しておくとともに、最新のオール電化事情についてもお伝えしていこうと思います。
目次
オール電化のメリット
まずばオール電化のメリットについてざっくりとおさらいしておきましょう。メリットに関しては営業マンの過剰なセールストークで盛られていることも多いですのでご注意ください。
基本料金がひとつで済む
オール電化にするとお家の光熱費は電気に一本化されます。そのため、ガス代は基本料金から0円に。プロパンガスは基本料金だけでも1,500~2,000円ほどかかっているので、それだけでも年間で約20,000円の節約になります。
節約になるだけでなく、電気代の高い安いだけを気にすればよいので管理も簡単です。
夜間の電気代がかなり安い
オール電化に切り替えると、オール電化向けの深夜電力が安く使える料金プランが使えるようになります。夜間の電気代は昼間の約半額、昼の高い時間帯の電気でも一般家庭向けの従量電灯契約と比較しても安く使えるようになっています。
普通に使っても電気代は安くなりますが、上手に夜間電力を活用して頂くとより電気代を抑えてお得に生活できます!この点がオール電化のメリットになりますね!
キッチンの手入れが楽
台所で使用するIHクッキングヒーターは、表面の凹凸もなく、使用後の掃除も簡単!清潔な状態を長く保つことが出来ます。
最近のガスコンロは五徳なども取り外しやすくなったり改良されていますが、それでも毎日の掃除や手入れなどは圧倒的にIHクッキングヒーターの方が時短できます。
最新のIHは火力もガスコンロよりも強いものもあったり、引けを取らないような性能に仕上がっています。
火事の危険性が少ない
オール電化にすると火を使わなくなりますので、火事になる危険性が低くなります。IHクッキングヒーターは加熱するのに火を燃やさないので、空気も汚れにくいというメリットもあります。また、換気不足による不完全燃焼、一酸化炭素中毒などの危険性もありません。お家の安全性に関してはオール電化の方が優れていると言えるでしょう。
災害時でも水が使える
エコキュートや電気温水器は「貯湯式」の給湯器になっており、常にタンクの中に数百リットルのお湯がたまっている状態になっています。そのため、地震などの災害で断水や停電してしまっても中にたまっている水やお湯はタンクから取り出して使うことが出来ます。これはエコキュートならではのメリットになりますので、いざというときには「エコキュートにしていて良かった」と実感すること間違いないでしょう。
太陽光発電との組み合わせができる
昼間の電気代が割高になるというのがオール電化の大きなデメリットの1つです。ですが、そのデメリットも太陽光発電と組み合わせることで解消することが出来ます。太陽光発電を設置しておけば、発電した電気は自宅で優先して使うことが出来るので、電力会社から高い時間帯の電気を買わなくて済みます。自宅で使いきれなかった電機に関しては電力会社が買い取ってくれる仕組みになっているので、無駄になることもありません。最近では円安や燃料費の高騰の影響で電気代自体が高くなってきており、オール電化でなくても太陽光発電の設置を検討するご家庭も増えてきています。
東京都を始めとして、補助金を出している自治体も増えてきています。条件さえ合えばこれからは太陽光は「付け得」になるご家庭も多いのではないでしょうか。
オール電化のデメリット
オール電化にはデメリットももちろんあります。デメリットの方が大きいと感じてオール電化をやめるお客様も多々いらっしゃいます。導入前には必ず知っておきたいデメリットについてもしっかりお伝えしておきます。
昼間の電気代が高い
オール電化住宅では夜間の電気代は安く使える反面、昼間の電気代と基本料金は少し割高になります。
昼間に電気を使う生活スタイルのご家庭では、オール電化に切り替えることで逆に電気代が高くなってしまう場合があります。コロナ禍以降、テレワークなどでお家でお仕事をされる方も増えているので、電気代が高くなって困っているという方も多いのでは?
夜に電気を集中して使うようにすれば節約にはなりますが、「電気を使う時間を気にして使うのが苦になる」、「昼間の節約が難しい」という場合にはオール電化に切り替えたとしてもあまり光熱費のメリットは出ないかもしれませんね…。
初期導入費用が高い
オール電化で採用されるエコキュートやIHクッキングヒーターは、ガスの設備と比べると導入費用が高額です。導入費用が高額な分、毎月のランニングコストが安く抑えられるというメリットはあるのですが、今すぐ手元にお金がなかったり、もしかしたら長く住まない可能性がある場合には切り替えてもメリットをあまり感じないかもしれませんね。
火が使えない
IHクッキングヒーターからは直火が出ないので、ガスコンロで長年調理されていた方にとっては使いづらさを感じる場合もあるでしょう。IHから調理器具が離れてしまうと加熱が止まってしまうので、鍋振りをしたり、フランベなどもちょっと面倒です。
発売当初はガスコンロと比べてIHの火力が落ちるので物足りないということもありましたが、今ではIHの火力も強くなりガスコンロ以上の火力がある製品もあります。が、どうしても火を使った調理にこだわりたいという方には不向きと言えるでしょう。
停電時は何もできない
オール電化は文字通り自宅の設備がすべて電気で動くため、停電時にはお家の設備のすべてが使えなくなってしまいます。「停電時に不便なのでオール電化はちょっと…。」という方も少なからずいらっしゃいます。カセットコンロを用意しておけば短時間の停電なら大きな問題はないと思いますが、ご不安な場合はオール電化自体を避けた方がよいでしょう。
エコキュートを設置しないといけない
エコキュートは実はすごく大きいです。一般的なエコキュートでは80cm四方のスペースが必要です。設置スペースの問題でエコキュート自体の設置が出来ないというご家庭もたくさんあります。
新築で導入される場合は問題ないと思いますが、リフォームでオール電化への切り替えをする場合にはご注意ください。
オール電化の電気代節約方法
普通に生活していてももともとオール電化の電気代は安くなるのですが、ちょっとした工夫でさらに電気代を節約する方法はいくつもあります。その方法についてご紹介します。
できるだけ夜間に電気を使う
オール電化の料金プランは使用量ではなく、時間帯別で電気代が決まっています。そのため、どうせ電気を使うなら電気代の安い夜間に集中して電気を使った方がお得になります。
洗濯機や食洗器などタイマー設定の出来るものは夜間に運転させるようにしておく、エアコンは最初に設定温度にするまでが一番電気代がかかるので、少し早い時間帯に起動しておけば節約になります。
充電式の物もなるべく夜間に済ませておいて、昼間は電源コンセントを抜いておきましょう。
少しのことですが、1年通してみると数百円の違いにはなります。もちろん、あまり神経質になってもあれなので、出来る範囲のことから取り組んでみましょう、
電気料金プランの見直し
オール電化にお住まいの方は基本的にはオール電化向けの料金プランを利用しているので、あまりプランの変更や電力会社の切り替えをすることもないと思います。オール電化向けの料金プラン自体、提供している電力会社の数が少ないのであまり頻繁に見直すこともないと思いますが、それでも2~3年に1度は見直してみて、より良い条件の電力会社があればそちらへの乗り換えも検討してみましょう。
太陽光発電との併用がおすすめ
太陽光発電があればオール電化のデメリットの1つである昼間の電気代が高くなるというのは克服することが出来ます。自宅の太陽光パネルで発電した電気は、優先して自宅で消費するようになりますので、電力会社から高い電気を購入しなくてよくなります。
電気代の節約になるだけでなく、災害時には自宅の太陽光パネルで発電した電気を使用することが出来るので、お家の安全性も高まります。また、少し先のことに目を向けてみると、新築住宅への太陽光発電の普及率も高くなっているので、今後は太陽光発電のある家とない家で電気代が大きく違ってくるということも出てくるかもしれません。
東京都など一部の自治体では新築への太陽光発電システムの導入が義務化されていくので、オール電化に限らず戸建て住宅は「付けて当たり前」の時代が来るかもしれませんね。
オール電化メリットのまとめ
今回はオール電化のメリット・デメリットについてまとめていきました。
「オール電化にすると光熱費を安く抑えられる」というメリット以外にも、火事になりにくかったり、災害に実は強かったりするというメリットもあります。
もちろん、デメリットもあるので導入前には両方を比較してから決断するようにしましょう。
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