オール電化にリフォームする費用はどれくらい?事前に確認するべきポイント
2021/10/23
こんにちは!エコの大臣です!
オール電化すると光熱費が安くなったり、火やガスを使わなくなるのでお家の安全性が高くなるという評判を聞いて、オール電化に興味をお持ちになられた方も多いと思います。
ただ、実際にオール電化にリフォームするとなると、それなりの費用がやっぱりかかります。
そこで、今回はご自宅のオール電化リフォームにあたって、必要になる費用や設備について詳しく解説していきたいと思います!
目次
オール電化設備のリフォーム費用
ガスと併用している住宅からオール電化にリフォームする場合、主には給湯器や台所をエコキュートやIHクッキングヒーターなどの電気を熱源とした設備に変更します。
最低限、給湯と台所の熱源を電気に切り替えれば、念願の「オール電化」に切り替えることが可能です。
その他、リフォームの際に電気式の床暖房や浴室暖房乾燥機などの暖房器具を導入したり、太陽光発電や蓄電池をセットで導入するケースもあります。
最低限必要な、オール電化へのリフォーム費用は、「エコキュート+IHクッキングヒーター」のセットで60~100万円前後が相場となっています。
床暖房や浴室暖房、なども合わせてリフォームするとなると総額で200万円以上かかることもございます。
いくら光熱費が安くなるからと言って、あれもこれも導入してしまうととんでもない金額になってしまうので、本当に必要だと思うものだけ導入するようにしましょう。
設備別オール電化の費用
オール電化へのリフォームに必要な費用を設備ごとに細かくみていきましょう。
※メーカーや商品のグレードによっても値段は上下しますので必ずしもこのページに掲載している金額で購入できるとは限りませんので、ご了承ください。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターの設置費用は10~30万円くらいが相場となっています。ガスコンロからIHクッキングヒーターへ切り替えをする場合には、ガスの撤去作業と、IH用の200V電源の新設工事が必要になります。
エコキュート
エコキュートの設置費用は40~80万円くらいが相場となっています。
エコキュートは貯湯タンクの容量とお湯張りの機能によって金額が決まります。大きい容量の方が値段は高いですが、その分たくさんのお湯を使えるので家族の人数が多い場合には、多少値段が高くても大きいタンクを選んだ方が良いでしょう。
また、給湯と床暖房をエコキュートのヒートポンプ1台で兼用できる多機能タイプのものは、他の物よりも費用が高いです。
ハウスメーカー御用達のパナソニック、コロナあたりのメーカーは値段が他メーカーの同等品より5~10万円ほど高いので、新築以外のリフォームや買い替えでは避けられる傾向にありますね。
エコキュートの選び方やおススメのエコキュートなどに関する詳しい記事はこちら⇒【2021年完全版】エコキュートのおすすめメーカーを性能・機能別で徹底調査!
床暖房
床暖房と言えばガス温水式床暖房のイメージが強いですが、オール電化住宅向けに電気式の床暖房も用意されていますので、ご安心下さい。
電気式の場合は床下に温水を流して温める温水式床暖房と、床下に発熱材を敷いてそこに電気を流して加温する電気ヒーター式床暖房の2種類があります。
ヒーター式の方が設置費用が安いですが、温度のムラが大きく低温やけどになることもあるので、長時間の使用には注意が必要です。また、電気代もこちらの方が高くつきます。
ランニングコストの安さや、安全性の面から温水式床暖房の方が、人気があります。
オール電化では、多機能型のエコキュートを利用して給湯と暖房を兼用で熱源を用意することがほとんどです。
床暖房は設置する面積によって値段が変わります。1畳あたり8万円~10万円程度が相場でしょうか。
8畳~12畳くらいの設置面積の物が多いので、70~120万円くらいで導入可能でしょう。
床材の張替えなども合わせてされる場合には、もう少し費用が高くなることもございます。
太陽光発電
オール電化と合わせて太陽光発電を導入するご家庭も多いです。オール電化はお家のすべてのエネルギーを電気でまかなうので、太陽光発電とは相性が良いと言われています。そして、確かに相性は良いです。
オール電化を導入すると深夜の電気代が安くなる代わりに、昼間の電気代が少し割高になります。
太陽光を導入すれば、昼間は太陽光パネルで発電した電気を自宅で使えるので、電力会社から高い電気を買わなくて済みます。そのため、オール電化と組み合わせたときの電気代の削減効果は高いです。
最近では太陽光発電の導入費用もかなり安くなっており、条件が良ければ1kWあたり20万円前後で設置することも出来ます。
100万円以下の費用で今後何十年もの間、電気を購入しなくて済むと考えるとお得ではないでしょうか。
なぜオール電化にリフォームする人が増えているの?
オール電化住宅の居住者の割合は年々増加しており、現在では全体の約15%程度がオール電化住宅を利用しています。
20年前はほぼ0%だったことを考えるとすごい勢いで普及しているのは間違いないですね。
オール電化にリフォームをした人はどうしてオール電化を選択したのでしょうか?オール電化にリフォームした方たちから実際に得られた回答をいくつかまとめてみました。
これから、オール電化に切り替えようと思っている方はぜひ参考にしてみて下さい。
光熱費が安くなるから
お問い合わせ段階から含めるとダントツで一番多いのがこちらです。オール電化に切り替える前はプロパンガスを使用していたという方が多いですね。プロパンガスは都市ガスと違って、地域の業者が自由に料金設定をすることが出来るので、気付かないうちに高いガス料金を支払っているということが多々あります。
プロパンガスと比べるとオール電化の電気代は安くなることが多く、年間で10万円ほどの光熱費のメリットがあるご家庭様も中にはいらっしゃいます。
ガス代の高い地域では、初期費用がかかっても長い目で見るとオール電化の方が安くなることも多いので喜ばれています。
オール電化とガスを比較した記事はこちら⇒オール電化とガスはどちらがオトク?誰もが知りたい費用や安全面についてを徹底比較!
火事になりにくいから
オール電化に切り替えるとお家の中で火を使う機会が大幅に少なくなります。そのため、オール電化住宅は火事に対する安全性は高いです。
また、火事だけではなく、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒になる可能性もありません。
特に高齢者の方は白内障の進行により、ガスの青い炎が見えにくくなると言われています。気付かないうちに、衣服に燃え移って腕を火傷したり、ボヤ騒ぎになってしまうことも少なくないようです。
老後のことを考えて、安全のためにオール電化を選択される方も多いです。
オール電化と火事についての詳しい記事はこちら⇒オール電化はガスを使わないから火事にならないって本当?その真実に迫る!
光熱費が一本化され管理しやすい
オール電化にすると光熱費の支払いは電気に一本化されます。今までガスや灯油をご利用されている場合には、光熱費の管理が面倒なこともあるかと思います。オール電化にすることで電気代の高い安いだけを管理すればよくなるので、電気代が高くなったとしてもどうして高くなったのかなども把握しやすく、節約にもつなげやすいということで、意外に喜ばれています。
すべての人がオール電化にするわけではない!
オール電化も年々少しずつ普及していっていると言っても、まだまだ少数派です。「オール電化も考えたけど、やっぱりガスにした」という方が多いのもまた事実です。
逆に、オール電化の見積もりも取ったけれど、オール電化にはしなかったという方の意見も聞いてみました。
設置する側からすると、オール電化の良い面、悪い面両方を分かったうえで決断してほしいというのが本音です!オール電化否定派の意見もきちんと確認しておきましょう。
設置費用が高い
オール電化の導入費用はガス器具を交換するのと比べると決して安くはありません。ガスコンロと給湯器を新品の物に買い揃えたとしてもおそらくオール電化の半額程度で済むでしょう。
いくら光熱費が安くなると言ってもちょっと…。という方も少なくありません。一度オール電化に切り替えると、ガスに戻すのにもまた結構な費用が掛かります。今後、エコキュートやIHクッキングヒーターが故障して買い替えが必要になったとすると、また大きな費用がかかってしまいます。
日本人の平均年齢が80歳を超えていますから、40代~50台の方でも今後1,2回は機器の買い替えが必要になります。その度に、同じくらいの費用をかけて交換が必要になるのは頭に入れておいた方が良いでしょう。
「元々の光熱費が安い」、「今の家に長く住むかわからない」ということでオール電化を取りやめる方も数多くいらっしゃいます。
停電時はすべての機能が停止する
オール電化はお家のすべてのエネルギー源を電気に依存しているので、停電時にはお家中の設備が使えなくなります。台所のコンロも使えなくなるので、お湯を沸かすことも出来ないのが難点ですね。
ガスも供給が止まると復旧までは時間がかかりますが、停電とは発生する頻度が違いますので、一概には比較できませんね。太陽光発電や蓄電池を同時に導入すれば停電対策にはなりますが、「じゃあ、それもやろう!」とすぐに決断するには高額すぎますよね…。
オール電化住宅の場合は、停電時に備えてカセットコンロとガスボンベを忘れずに用意しておきましょう。
ガスが使えない
新築の場合は、オール電化にすると決めれば暖房器具などもすべて電気製品を選べばよいですが、リフォームの場合はそうもいきません。
特に床暖房や、浴室乾燥機などのガスを熱源として使う暖房器具をすでにご利用されている場合、熱源の切り替えには費用がかかるだけでなく、その使用感も大幅に違ってきます。
暖まるまでの早さであったり、乾燥機のパワーなどはやはりガスの方が上です。
「暖房はやっぱガスやな」という結論になってしまうんですよね…。
ガスと併用からオール電化にリフォームするという場合には、その辺りにも気を付けてお選びいただくのが良いと思います。
オール電化の費用は補助金がでる?でない?
オール電化にリフォームするのには費用がかかるので、少しでも抑えるために補助金があればなぁ…。と思いますよね。
エコキュートやオール電化が広まり始めた20年前は、設備費用も100万円以上かかることも珍しくないという状況でした。今では、オール電化の需要も高まり、大手メーカーも量産体制が整っているので導入費用もかなり安くなったので、残念ながら、エコキュートやIHクッキングヒーターの導入費用に関する国からの補助金は現在はありません。
ただし、補助金が全くないという訳ではなく、都道府県や市町村によってはオール電化へのリフォーム費用に関して補助金を設けているところもございます。金額や給付の条件も自治体によってさまざまです。
エコキュート単体では補助金が受給できないことも多いです。
太陽光発電や蓄電池など他の省エネ設備を合わせて導入することで補助金を受けられることもあります。
お住まいの都道府県や市町村の窓口に問い合わせて確認してみるのが一番良いでしょう。
補助金の申請にあたっての注意事項
補助金を申請にあたって、事前に気を付けておきたい事項がいくつかあります。補助金を利用してオール電化へのリフォームを検討している方は参考にして下さい。
補助金は早い者勝ち
補助金は、自治体が年度初めに予算を組んでいることがほとんどですので、受給できる件数や上限金額に達した時点で補助金が受け取れなくなります。
ですので、補助金の申請は基本的には「早い者勝ち」という認識でいた方が良いでしょう。補助金の交付がある場合には、年度初めの4.5月に公示されることがほとんどです。リフォームを検討している場合には、そのタイミングでのチェックを忘れずに行い、なるべく早く申し込みをすることをおススメします。
補助金の申請にあたっての注意事項
自治体によって細かい違いはありますが、共通している受給条件としては
・補助金を申請する自治体に現在居住している、あるいは補助金申請を行っている間に住む予定がある
・住民税の滞納がない
・エコキュートの補助金制度を同じ世帯で利用したことがない(エコキュートの買い替えはNGのことが多い)
・暴力団等反社会的勢力ではないこと
・市町村に現在ある住宅、あるいは市町村に建てる予定で自らが住む住宅に設置する
また、補助金の申請は施工前にするのが基本です。申請のガイドラインに沿って必要な書類や写真などを用意していきましょう。
施工後に補助金の存在を知り、後から申請するのはNGなので注意しましょう。
蓄電池の補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】蓄電池の補助金はもらえるって本当?その条件や金額について公開!
オール電化にした後の電気代について
「オール電化にすると光熱費が安くなるから」という理由でオール電化に興味を持たれた方も多くいらっしゃると思います。
実際にオール電化を導入した場合の光熱費がどのようになるのかということについては、関西電力さんがHP上で直々に公開されていますので、そちらを参考にして下さい。
世帯人数 | 1人家族 | 11,222円 |
2人家族 | 14,049円 | |
3人家族 | 15,588円 | |
4人家族以上 | 17,416円 |
関西電力のオール電化向けの電力プランは、エコキュートや電気温水器が設置されていないと加入が出来ないので、こちらで発表されている電気代が関西のオール電化世帯の実情を一番よく表している数値と言えるでしょう。
ガスと併用している場合、ここに出ている金額よりも光熱費の合計が高いという場合には、オール電化への切り替えを積極的に考えても良いかもしれませんね。
もちろん、家族人数だけでなく生活スタイルや電気を使う時間帯によっても金額も変わってきますが、表と比べて明らかに光熱費の出費が多いという場合には、一度シミュレーションをしてみた方が良いかもしれませんね。
オール電化の費用のまとめ
今回はオール電化のリフォームにかかる費用や注意点、補助金に関する情報などをまとめていきました。
オール電化へのリフォームには最低限、給湯器と台所の調理機としてエコキュートやIHクッキングヒーターを導入する必要があります。
リフォーム費用は購入経路によっても差はありますが、50~80万円くらいの費用が現在の相場となっています。
床暖房や浴室乾燥機などの暖房器具、太陽光発電や蓄電池などオール電化と相性の良い省エネ設備などを合わせて導入するのもおススメです。ただ、勧められるままにあれもこれもと導入しようと思うといくらでも費用がかかってしまいます。本当に必要だと思うものだけを導入するようにしましょう。
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