【2024年】オール電化で停電したらやるべきことは?万が一の備えや対策方法
2024/01/20
お家のエネルギー源のすべてを電気でまかなっているオール電化住宅。便利で経済的だという良い面もある一方で、電気が使えないと全く何も出来なくなるので、「停電になったら生活に困る」とオール電化への悪い印象が強くて、メリットがあるのはわかっているけど導入をためらっている人もいるようです。停電すると確かに不便ですが、「オール電化だから特に不便になる」かと言われれば実際はそうでもありません。そこで、今回はオール電化住宅で停電したときの対処方法や、停電に向けての備えておきたい物についても合わせてご紹介していきます。
この記事でわかること
・オール電化で停電したらやるべきこと
・オール電化住宅でやっておくべき停電への備え
こんな人におススメの記事です
・オール電化住宅に住んでいる
・停電が不安でオール電化にするか悩んでいる
・オール電化に住んでいて停電した
目次
オール電化で停電したら何ができなくなる?
冷蔵庫やエアコン、テレビや照明など日常生活で使うほとんどの設備は電気で動いています。停電時はすべての電化製品が使えなくなります。加えてオール電化では台所のコンロはIHクッキングヒーター、給湯器はエコキュートや電気温水器を使用しているため、台所での調理や湯沸かしも出来なくなります。
台所以外はオール電化でなくても変わらない
停電しても一般的な住宅とオール電化住宅では「そこまで大きな違いはない」ということを覚えておいて下さい。台所のコンロは乾電池で動くタイプの物は停電時も使用できますが、乾電池が使えないタイプのコンロはIHと同じく動作しません。
また、お風呂や洗面所のお湯を沸かす給湯に関してはガス、灯油、電気いずれの種類の給湯器を使用していたとしても、停電時には使えません。燃料はガスや灯油ですが、給湯器自体は電気で動いていますからね。
そのため、停電したらどのご家庭でも不便な生活になることは間違いありません。「オール電化」という言葉の響きから特に大変そうなイメージがあるかと思いますが、備えをしておかないと困るのはどの住宅でも同じです。ガスがあるからと油断せず、災害に対する備えをきちんと整えておくことをおススメします。
オール電化で停電したらやるべきこと
時間の長短を問わず、停電自体は日常起こりえることです。停電してしまったとしても慌てずに対処すれば被害を最小限に抑えられます。停電時の注意事項について確認しておきましょう。
全家電のコンセントを抜く
停電してしまったときは、電化製品で使用しているコンセントを抜いておきましょう。停電から復旧したときに電気の流れ過ぎ(過電流)によって火災や感電の危険性があるためです。特に停電前からアイロンや電気ポット、ドライヤー、電熱線のヒーターのような暖房器具はコンセントをさしっぱなしにしていたら停電から復旧したタイミングで再起動してしまい、火事になる可能性が高いです。停電が長期化する場合には特にご注意ください。
浴槽に水を溜めておく
水道の水圧だけでは給水できず電動ポンプなどを使用して水を送っている地域や高層マンションなどでは、停電するとポンプが動かなくなり断水していなくても水道が使えなくなることがあります。そのため、まだ水道水が出るうちに水を確保しておくことが望ましいです。水道が使えないとトイレの水を流すことも出来なくなります。早々に対応することが望ましいです。
スマートフォンの充電を保つ
地震などの大規模災害で停電が長期化する場合、スマートフォンは避難場所や支援の状況などの命に関わる重要な情報の収集や、家族・知り合いとの通信の手段としてとても重要なツールになります。
停電時には気軽に充電することも難しくなりますので、省バッテリーモードに切り替えたり画面の明るさを暗くするなど電源の節約に努めましょう。予備のバッテリーなどもあれば更に安心です。
防災グッズをすぐに使えるよう準備しておく
停電時にもすぐに使えるように懐中電灯やカセットコンロ、水、保存食など災害時に必要なものはすぐに手に取れるところに保管しておくようにしましょう。また、食料品の場合は消費期限、電池やガスボンベなどは使用期限などを定期的に確認し、いざというときに何も使えないということがないようにしておきましょう。
オール電化の停電に備えてあると助かるもの
停電時にあると助かるものを確認しておきましょう。2024年は元旦に石川県で震度7の大規模地震もあり、災害に対する関心も高まっていると思います。地震に関しては日本中どこで発生してもおかしくありません。記憶に新しいうちに、備えをしておくことが望ましいでしょう。
カセットコンロ
IHクッキングヒーターは停電時には全く使えないので、お湯を沸かしたり調理したりするためにはガスのカセットコンロが有効です。オール電化を選択する場合には必ず1台は用意しておきたい防災グッズです。ガスボンベも合わせて購入することを忘れずにしておきましょう。
ガスボンベには使用期限があり、一般的には製造から7年以内に使い切ることとされています。定期的に確認するようにし、使用期限が近付いている場合には新しい物を入れ替えるようにする習慣を付けておきましょう。※岩谷産業カセットこんろの使用期限・カセットボンベの使用期限と処理方法について
懐中電灯
停電時は照明は全く点きません。スマートフォンにはライト機能もあるのでそっちを使えば良いのでは?と思うかもしれませんが、災害時にはスマートフォンは重要な通信手段になります。スマートフォンのバッテリーを照明として消耗するのは勿体ないので、やはり懐中電灯を灯りとして使用する方が良いでしょう。理想は家族の人数分用意しておくことが望ましいですが、故障などの可能性も考えて2本は最低でも用意しておきましょう。
最近はLEDになっている物もあります。値段はLEDの方が少し高いですが、電池も長持ちしますし、ライトも明るいです。
携帯ラジオ
災害時はスマートフォンの電波が入らなくなることもあるので、ネットに繋がなくても情報収集できる携帯ラジオがあれば避難場所や停電に関する情報などを得ることが出来ます。
携帯ラジオを選ぶ際には「ワイドFM」の周波数が拾えるタイプがおススメです。ワイドFMは総務省が災害対策としてアンテナを津波などの影響を受けにくい高所に設置していることもあり、災害時でも配信が届きやすくなっています。
モバイルバッテリー
停電時はスマートフォンの充電も行えません。スマートフォンやタブレットは災害の状況や避難場所などの情報を得たり、連絡・通信のための手段として重要なツールです。停電から復旧するまでに数日かかる場合もあります。少しでも長い間使い続けるためにモバイルバッテリーを用意しておきましょう。モバイルバッテリーも普段から忘れずに充電しておきましょう。
石油ストーブ
東日本大震災や能登半島地震は冬の寒い時期に発生したため、寒い中で復旧を待つ形になっています。
停電すると何も暖を取る手段がなくなるため、高齢者や小さいお子様などは肺炎やインフルエンザなどの疾患やに凍傷などに罹患する可能性も高くなります。
電源が不要なタイプの石油ストーブがあれば、停電時にも暖を取ったり灯りとして使用することも出来ます。石油を準備したり、補給したりするのが難しいという場合には、カセットコンロと同じくガスボンベでも使えるガスストーブもあります。
災害は時期やタイミングを選ばずに発生します。万が一の備えを万全にしたいということであれば、こういった暖房器具も備えておいた方が良いでしょう。
太陽光発電や蓄電池があれば停電時も電気が使える
停電が不安だという場合は太陽光発電や蓄電池の設置するというのも1つの方法です。太陽光発電や蓄電池があれば、停電時にも自宅に居ながら電気を使うことが出来ます。太陽光発電は日が出ている間は停電していても自宅で電気を使うことが出来ます。蓄電池を導入しておけば、夜間や天気の悪い日に起こった停電でも蓄電池に溜まった電気が使えるので自宅の安全性が大幅に高まります。避難所でなくても、自宅で電気を使って生活できるのも小さいお子様とか高齢者がいるご家庭ではありがたいのではないでしょうか。
太陽光発電は、停電時に役立つ以外にも電気代の節約に貢献してくれるので、停電が無かったとしてもオール電化住宅とは相性もバッチリです。
まとめ
今回はオール電化住宅で停電したときにやるべきことや、停電に備えて用意しておくべきグッズについてお伝えしていきました。停電に備えておかないといけないのは、オール電化でもガスを使っている住宅でも同じです。
大規模災害は突然やってきます。いつ来ても必要な対処が出来るよう、普段から十分すぎるほど備えておきましょう。