エコジョーズの本体価格はいくら?工事費込みの最新相場を徹底解説!
2022/02/20
こんにちは!エコの大臣です!
お家で消費するエネルギーの約3分の1を占めると言われている給湯器。
今ではガス・電気・石油と熱源ごとに様々な給湯器があります。その中でも全体の約7割以上のシェアを占めているのがガス給湯器です。
ガス給湯器といえば、今の主流は省エネタイプの「エコジョーズ」!
今回は日本で一番売れているこのエコジョーズという給湯器の価格や、少しでも費用を抑えて交換するポイントなどをお伝えしていきます!
この記事でわかること
・エコジョーズの価格相場
・エコジョーズをお得に買い替える方法
こんな人におススメの記事です
・使っているガス給湯器を交換したい
・ガスと併用かオール電化にするか悩んでいる
・エコジョーズの費用相場が知りたい
目次
エコジョーズとは?
エコジョーズとは、現在主流になっている省エネ効率の高いタイプのガス給湯器です。従来のガス給湯器はガスが燃焼した際に出る高温の排気熱をそのまま放出していました。エコジョーズはこれまで無駄になっていた排気に含まれる熱を給湯に再利用する仕組みになっており、省エネ性能が向上しています。
従来型と比較して、ガスの使用量や二酸化炭素の排出量を約15%削減することが出来ます。
環境にもやさしいだけでなく、ガス代の節約にもなりますので、ほとんどのガス給湯器がエコジョーズに置き換えられていっています。
エコジョーズの製造メーカー別の価格
エコジョーズはリンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスの4社によって製造されたもので90%以上のシェアを占めています。
メーカー毎の本体価格の違いをチェックしてみましょう!
メーカー | 給湯専用(16号) | 給湯専用(20号) | フルオート(16号) | フルオート(20号) |
リンナイ | 158,000円~ | 163,000円~ | 340,000円~ | 363,000円~ |
ノーリツ | 158,000円~ | 163,000円~ | 341,000円~ | 363,000円~ |
パロマ | 160,000円~ | 165,000円~ | 336,000円~ | 364,000円~ |
パーパス | 156,000円~ | 163,000円~ | 336,000円~ | 364,000円~ |
※メーカー希望小売価格をもとに作成しています
エコジョーズに関しては、メーカーによる定価の差はほとんどありません。
と、言ってもほとんどの業者が定価よりも割り引いた金額で販売していますし、特定のメーカーに強い業者があればそのメーカーの給湯器は安く手に入れることも可能です。
定価はあくまでも参考価格として頭の片隅に置いておきましょう。
エコジョーズの気になる価格
エコジョーズのメーカー希望小売価格は先ほどご紹介した通り、メーカーによる金額の差はほとんどありません。
エコジョーズの価格は、主に「号数」と「お湯張りの機能」、「暖房機能の有無」によって変わります。
号数
号数は給湯器の能力を示す数値で、1分間に水温+25℃のお湯を何リットル作れるかを表しています。
「16号」という給湯器では1分間に16L、「24号」という給湯器では1分間に24Lのお湯を作ることが出来ます。
数字が大きくなればその分、一度にお湯を沸かす能力も高くなります。
号数による使えるお湯の量の違いは以下の表を参考にして下さい!
1人暮らしで自分以外にお湯を使う人がいない場合には、16号でも十分です。
家族の人数が多くて、2か所以上で同時にお湯を使うことが多い場合には、20号、24号の給湯器をお選びください。
号数が大きくなるほど給湯器の金額も高くなります。
16号から20号、20号から24号と1サイズ大きくなるごとに10,000~30,000円アップします。
お湯張りの機能
エコジョーズをはじめとした給湯器には、給湯能力に応じて「給湯専用」、「オート」、「フルオート」の3つのタイプに分けられます。
給湯専用タイプは、蛇口からお湯を出して浴槽に貯めるタイプです。最もシンプルな作りで、工事も簡単ですし、価格も安いです。お湯を張るのも止めるのも手動で行ないます。
オートタイプは浴槽に自動でお湯張りをする機能が付いています。蛇口を閉め忘れて浴槽からお湯があふれてしまう…。という心配がないのでとても便利ですね。
フルオートタイプは、浴槽への自動湯張りの機能に加えて、お湯張りした後にもお湯の温度を自動で保ってくれる自動保温の機能も付いています。
最新のフルオートタイプはお湯の量が少なくなれば自動で足し湯してくれますし、お湯がぬるいときには入浴を検知して自動で沸き上げを行ってくれる機能が付いている物もあり、利便性が大幅に向上しています。
給湯専用タイプが最も安く、安い物だと7~8万円で購入することも出来ます。
フルオートタイプも安く手に入れられれば10~20万円くらいで購入することも出来ます。
暖房機能
ガス給湯器はお風呂のお湯張りだけでなく、温水暖房の機能を兼ね備えたタイプもございます。
ガスの浴室暖房乾燥機や温水床暖房の熱源としてもエコジョーズを活用する場合には、給湯暖房用をお選びください。
通常のエコジョーズと比較すると5~10万円ほど高額になります。
エコジョーズと他の給湯器との価格の違い
給湯器の買い替えは約10年に1度のイベントです。給湯器の交換費用は決して安くはないですし、交換するとそこからまた10年以上は使い続ける物になります。せっかくの機会ですので、他の種類の給湯器とも比較して、おススメします。
従来型のガス給湯器
エコジョーズではない、従来型のガス給湯器も製造されています。
従来型のガス給湯器の方が本体価格は安いです。同じ性能のエコジョーズと比較すると20,000~30,000円ほど、安く購入することが可能です。
しかし、エコジョーズは従来型のガス給湯器よりもガスの使用量が約15%抑えられるようになっています。設置後のランニングコストも含めて計算するとエコジョーズの方がお得になることが多いです。
初めて、エコジョーズに切り替える場合はドレン排水の処理工事などの追加工事が必要になります。
見積りの際には、追加工事の有無、工事費用などを確認しておきましょう。
エネファーム
エネファームは燃料電池とエコジョーズが一体になった給湯器です。ガスから取り出した水素をエネルギーとして燃料電池を動かして発電し、そのときに出た熱でお湯を沸かすという仕組みになっています。
発電と給湯を1台でおこなうことが出来る次世代型給湯器として大手ガス会社などを中心に販売されています。
エネファームは災害に対する強さが高く評価されています。
エネファームは沸かしたお湯を一旦タンクにためる貯湯式になっているので、災害時にも中のお湯を取り出して使えます。
また、ガスが使えれば停電時にも発電した電気を使うことも出来る優れものです。
ただし、導入コストは100~200万円程度と他の給湯器と比較しても高額である点や、燃料電池の維持・点検が必要で、設置後10年以降で別途数万円かかることからあまり導入は進んでいません。
価格のことを考えると断然エコジョーズに軍配が上がります。
エネファームに関する詳しい記事はこちら⇒エネファームとは?仕組みやメリット・デメリットを完全網羅!
エコキュート
エコキュートはガスではなく、電気の力でお湯を沸かす給湯器です。
エコキュートは最近広まってきているオール電化住宅で数多く採用されており、高い省エネ性能と火を使わないことによる安全性の高さが高く評価されています。
安い深夜電力を使ってお湯を沸かすので、ランニングコストが安くなるのが特徴です。
しかし、エコジョーズなどのガス給湯器と比べるとサイズが大きく、広めの設置スぺースがないと設置出来ないことや、ヒートポンプの運転音によるトラブルなどのデメリットもあります。
エコキュートは種類や製造メーカーが多いので価格の差も大きいです。本体価格の相場は20~50万円程度ですが、別途設置工事に15~20万円必要です。
価格や特徴を一覧でまとめると以下のようになります。
エコジョーズ | ガス給湯器(従来型) | エネファーム | エコキュート | |
相場価格 | 10~25万円 | 5~20万円 | 90~180万円 | 20~50万円 |
ランニングコスト | 中 | 高 | 中 | 低~中 |
メリット | ・ガス代が節約できる ・省スペース | ・本体価格が安い ・ほぼすべての家で設置可能 | ・給湯と発電も出来るので、災害に強い ・ガス代が安ければ光熱費の削減効果が高くなる | ・ランニングコストが安い ・火を使わないので火事に対する安全性が高い |
デメリット | ・ドレン排水の処理工事が必要 ・ガスの使用量が少ない場合はメリットも少ない | ・ランニングコストが高い | ・維持費がかかる ・初期費用が高く元を取りづらい ・騒音問題がある | ・初期費用がガス給湯器より高い ・お湯を使いすぎると湯切れする ・広めの設置スペースが必要 ・騒音問題がある |
エコジョーズは業者によって価格が違う
エコジョーズを購入する際に一番重要になるのが業者選びです。
エコジョーズのようなガス給湯器を主に取り扱っているのは、「大手のガス会社」、「給湯器の製造メーカー」、「給湯器の交換専門店」の3つです。
業者ごとにメリット・デメリットを紹介しますので、交換業者選びの参考にして下さい。
ガス会社
大阪ガスや東邦ガスなどの大手のガス会社も給湯器の販売・取付を行なっています。ガス会社から給湯器を購入するメリットとして挙げられるのは、ガス会社は良く知っている会社なので安心感があるということですね。
毎月送られてくる検針票で連絡先の確認も容易ですので、設置した後に何かトラブルがあったとしてもすぐに連絡が出来るのも安心できるポイントです。
ガス会社でエコジョーズを購入するデメリットとしては、値段が高くなりがちだという点です。
信頼と実績で販売することが出来るので、大きな割引をしなくても商品が売れますからね。
また、ガス会社によって取り扱っている給湯器の種類に限りがありますので、商品の選択肢があまり多くないのもデメリットと言えるでしょう。
給湯器メーカー
給湯器の製造メーカーの指定の業者(正規代理店・指定取扱店など)からエコジョーズを購入することも出来ます。
メリットとしては、実際に給湯器を製造しているので、商品に関する知識も豊富なので、故障したときの対応なども安心して任せられるところですね。トラブルにも素早く対応してもらえます。
デメリットは値段はやはり正規の価格に近い金額での販売になるので、買い替え費用が高くなることが多いという点です。また、特定のメーカーの商品しか取り扱っていないので、商品の選択肢が少ないです。「どのメーカーの商品でも良いから安く交換したい!」という方にはあまり向いていないと言えるでしょう。
給湯器の販売店
最後に一番業者の数が多いのが給湯器の販売店です。
大手の家電量販店や大手通販サイトなどからもエコジョーズを購入して、取り付けることが出来ます。
給湯器の販売店を選択するメリットはガス会社やメーカーよりも低価格で商品の購入・設置工事を行ってもらえるという点です。インターネットでは購入する側もすぐに他と値段を比べることが出来るので、価格競争が盛んですらね。
基本的には各メーカーの商品を取り扱っていますが、仕入れ先との関係で「強いメーカー」がある業者もあります。安く給湯器を購入したいという方には、一番適していると思います。
デメリットとしては、販売店によって値段や電話での対応、工事の質などがばらばらなので信頼できる業者を探すのが大変です。
口コミを参考にしたり、実際に問い合わせをしてみるなどして探してみて下さい。
各業者の特徴を表にまとめてみました。
ガス会社 | メーカー | 給湯器販売店 | |
メリット | ・大企業なので安心感がある ・トラブルのときの連絡先もわかりやすい | ・製造メーカーなので商品の知識などが豊富 ・修理の対応もスムーズ | ・価格競争が激しいので、安く給湯器を購入可能 ・商品のラインナップが豊富 |
デメリット | ・値段が高い ・商品のラインナップが少ない | ・値段が高い ・そのメーカーの商品しか選べない | ・業者によって実績もサービス内容もばらばら ・自分で業者を選ばないといけないので面倒 |
エコジョーズでお得になりやすい家庭
給湯器もいろいろ種類がありますが、「エコジョーズが一番おススメ!」というご家庭にあてはまる特徴をご紹介しましょう。
ガスの使用量が多い
エコジョーズは、従来型のガス給湯器と比べて毎月のガス使用量が約15%削減できると言われています。そのため、元々のガスの使用量が多いご家庭の方がエコジョーズの節約効果を実感することが出来ます。
ガスの暖房器具を使いたい
ほとんどのガス会社が、給湯器と台所、床暖房などの暖房器具をセットで使うことで毎月のガス使用量がお得になるプランを用意しています。
暖房や衣類乾燥機などにもガス製品を使いたいという場合には、給湯器も同じガスを使うエコジョーズを使用するのがおススメです。
エコジョーズの価格まとめ
今回はエコジョーズの本体価格や、価格を左右する要素、購入先による価格やサービスの違いなどについてまとめていきました。
現在日本で一番売れている給湯器として有名なエコジョーズ。
号数や機能、メーカーなど種類もたくさんありますので、この記事を参考にしながら自宅に最適な商品を選びましょう。商品だけでなく、購入先選びも重要です。購入先それぞれにメリット・デメリットがあります。目先の金額の安さに飛びついてしまうのではなく、その他の要素も含めて判断して下さい。