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エコキュートと他の給湯器は何が違うの?どちらを選ぶべきなのかを解説!

2023/04/04

こんにちは!エコの大臣です!

ご自宅に設置されているのは何の給湯器かご存じですか?

ガス、電気、灯油と給湯器の燃料だけでもいろいろな種類に分かれます。「お風呂のお湯を沸かすだけなのに何が違うの?」と不思議に思われる方も多いかと思います。

そんな中で、省エネ性能も高く、オール電化住宅用の給湯器として比較的名前が知られているのがエコキュートです。が、「オール電化を勧められたけど、エコキュートの何が良いか全然わからない。」、「電気でお湯を沸かすってどういうこと?エコキュートって何?」という方も多いと思います。

そこで、今回はエコキュートの特徴や他の給湯器との違いや選ぶときの注意事項についてお伝えしていこうと思います。

 

エコキュートとは?仕組みについて

エコキュートとは、正式名称を「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」といいます。「電気」をエネルギー源としている給湯器になります。

エコキュートは貯湯タンクユニットヒートポンプユニットの2つの機械に分かれています。ヒートポンプというのは、エアコンなどにも使われている技術で、空気中にもともと存在する熱エネルギーをヒートポンプの中の冷媒(二酸化炭素)に集め、ヒートポンプの中で圧縮することで高温にし、そのエネルギーでお湯を沸かす仕組みになっています。

熱エネルギーは0から生み出そうとすると大きなエネルギーが必要になりますが、ヒートポンプは自然に存在する熱を「集める」だけなので、必要なエネルギーが少なくて済みます。

そのため、従来の電熱線のヒーターでお湯を沸かしていた電気給湯器の約3分の1の電気代でお湯を作れるようになりました。

また、タンクには常に数百リットルの水やお湯が貯められているので、非常時に中の水を取り出して使用することも可能です。

 

給湯器とは?それぞれの仕組みについて

現在、一般家庭で設置されている給湯器を、熱源別で分けるとガス、電気、石油に加えて、ガスと電気など2つの熱源を組み合わせているハイブリッド型給湯器の4種類があります。

それぞれの給湯器の仕組みについて簡単に整理しておきます。

 

ガス給湯器

ガスを燃焼させた熱でお湯を沸かすタイプの給湯器です。ガス給湯器は、全国平均で約70%以上の家庭で使用されており、日本で最もポピュラーな給湯器です。

サイズが小さく、省スペースなので一戸建てのみならず、マンションなどにも容易に設置できるというメリットがあります。

供給されるガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。基本的には都市ガスの方がプロパンガスよりも使用料金が安く済みますが、ガス配管が自宅の近くまで敷設されていないと契約することが出来ません。一方、プロパンガスは、ガスのボンベさえ設置出来れば、日本全国どこでも使用することが出来ます。その代わり、ガス業者が自由に価格設定をすることが出来るので、地域によっては都市ガスの2倍近い料金がかかることもあります。

 

電気給湯器(温水器)

電気給湯器は、ガスや石油などの化石燃料を燃焼させた熱を使わずに、電熱線のヒーターやヒートポンプを使用し、電気エネルギーでお湯を沸かすタイプの給湯器です。

原子力発電所が稼働していたころに、夜間の余剰電力を活用する方法の1つとして開発、販売されていきました。

他の給湯器と比べるとお湯を沸かすのに時間がかかります。そのため、専用のタンクに沸かしたお湯を貯めておき、必要なときに取り出して使うという仕組みになっています。

お家の周辺に冷蔵庫よりも大きいタンクを設置するだけのスペースが必要なため、住宅密集地などでは設置が難しいことも多々あります。しかし、都市ガスの通っていない郊外の地域では、プロパンガスよりも光熱費を安く抑えられるということで急速に普及していきました。

また、火を使わずにお湯を沸かせるのと、ガス漏れや灯油漏れの心配がなくお家の安全性を高められるところもメリットとして考えられています。

 

石油給湯器

燃料に灯油を使用するタイプの給湯器です。燃料に石油(灯油)を使うので灯油ボイラーともよく呼ばれています。

ガスや電気よりもランニングコストが安く済むので、北海道や東北地方などの寒冷地で多用されています。

燃料に灯油を使うので、良くも悪くも灯油の市場価格がランニングコストに大きく影響します。灯油が安いときにはランニングコストがとても安くなりますが、灯油が高くなるとメリットも薄くなります。

また、給湯器の近くに灯油タンクを置かないといけないのと、定期的に灯油を補充しないと使えないというデメリットがあります。

 

ハイブリッド型給湯器

ヒートポンプ式のエコキュートとガス給湯器のエコジョーズを組み合わせたハイブリッド給湯器も製造されています。

床暖房や浴室暖房など暖房にはパワフルなガスを使いたいけれど、ランニングコストはなるべく抑えたい…。という方に向けて販売されています。

エコキュートの弱点である湯切れも、エコジョーズが付いているのでお湯が足りなくなることはありません。

サイズはエコキュートと同等ですので、広いスペースが必要なこと、まだまだ普及台数が少ないため価格が他の給湯器と比べると割高な点がデメリット。

 

よく比較される!エコキュートと電気温水器の違い

同じ電気の給湯器であるエコキュートと普通の電気温水器。何が違うか全く知らない方も多いと思うので、2つの給湯器の違いを具体的に説明していきます。

 

給湯方法

エコキュートも電気温水器も基本的なつくりは同じです。深夜電力を利用してあらかじめ沸かしておいたお湯を貯湯タンクの中に一旦ためておき、その都度取り出して使います。

基本的な使い方は同じですが、使っている途中でお湯が足りなくなったときに、エコキュートであればお湯を沸き増しすることが出来ますが、電気温水器の中には深夜の時間帯にしか沸き増しできないものがあります。その場合、翌日の朝までお湯を使うことが出来なくなるので注意が必要です。

 

サイズ

電気温水器とエコキュート、どちらも貯湯タンクの大きさはほとんど同じです。年々スリム化しているので昔の物の方が少し大きいなどの違いはありますが、それほど大きな違いはありません。

ただ、エコキュートの場合はタンクの近くにエアコンの室外機ほどの大きさのヒートポンプユニットを設置しないといけないので、その分のスペースが必要になります。

 

価格

最新の価格相場で行くと電気温水器の本体価格が15~30万円、エコキュートが25~40万円ほどとなっており、エコキュートの方が10万円ほど高くなっています。

これに設置工事代金が別に10~18万円ほどかかりますので、総額で電気温水器の場合は25~40万円、エコキュートで35~50万円程度が現在の相場価格です。

初期費用は電気温水器の方が10万円程度安く抑えられます。

 

水圧

貯湯式の給湯器は仕様上、どうしてもガスや灯油式の給湯器と比べて水圧が落ちます。そのため、電気温水器やエコキュートの水圧が他の給湯器と比べて弱いという指摘は正しいです。(別記事で詳しく解説しているので、気になる方はそちらの記事もお願いします!)

10年以上前の機種になると、電気温水器もエコキュートも水圧はほとんど変わりませんでした。しかし、エコキュートの方は普及が進むにつれ、ガスや灯油の給湯器と比べて「水圧が弱い」という欠点が改善されつつあります。

最新の電気温水器の水圧は約150~180kPaなのに対して、エコキュートでは約300kPaと約1.8倍の圧力にまで引き上げられています。

水圧が弱いのは嫌だという方はエコキュートの方がおススメです。

エコキュートの水圧に関する詳しい記事はこちら→エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?原因や対策法

 

電気代

電気温水器とエコキュートの一番大きく違うのは毎月の電気代です。電気温水器はタンクに取り付けられた電熱線のヒーター、エコキュートはヒートポンプを使用してお湯を沸かします。

ヒートポンプを利用する方がエネルギー効率が良く、メーカーによるとエコキュートは電気温水器の約3分の1の消費電力で同じ量のお湯を沸かせると言われています。

最近は以前よりも電気代も高騰していますので、電気代の節約という観点でもエコキュートの方がおススメです。

 

運転音

エコキュートのヒートポンプから出る運転音が原因の騒音トラブルも報告されています。ヒートポンプの運転音は通常エアコンの室外機と同程度の音ですので、あまり気になる音ではないですが、寝室のすぐそばに設置してあったり、音が反響しやすい場所に取り付けることは避けた方が良いでしょう。

また、通常の運転音とは別に低周波音による健康被害なども報告されています。音や振動に敏感な方がご家族にいらっしゃる場合はご注意ください。

エコキュートの騒音トラブルに関する詳しい記事はこちら→エコキュートの室外機はうるさい?騒音トラブルの原因と対処方法をお教えします!

 

電気給湯器のメリット

ガスや灯油の給湯器よりも電気の給湯器の方が優れているのはどこでしょう。ここでは電気給湯器のメリットについてみていきます。

 

ランニングコストが安い

電気給湯器は他の給湯器と比べてもランニングコストが安いと言われています。深夜の電気代の安い時間帯にお湯を沸かしてしまうので、電気代を安く抑えることが出来ます。

 

火を使わないので安全

電気給湯器はお湯を沸かすときに火を使わないので、火事になる危険性が低くお家の安全性が高まります。また、ガスや灯油のように燃料が漏れてしまう危険性がないところもメリットの1つです。

 

災害時にお湯を取り出して使える

電気給湯器の貯湯タンクには数百リットルの水やお湯がたまっています。災害などで突然断水、停電してしまったとしても電気給湯器であれば中の水を取り出して使うことが出来ます。飲用には適していないとされていますが、生活用水として使えるので重宝すること間違いなしです。いざという時に大量の水が確保できているのは安心ですよね。

 

電気給湯器のデメリット

電気給湯器には他の給湯器にはないデメリットもあります。いくら人から勧められたと言っても、デメリットの方が大きいと感じた場合には購入するのをやめた方が良いでしょう。

 

設置スペースが必要

日本全国、ほぼすべての住宅に設置することが出来るガス給湯器と比べ、電気給湯器はその貯湯タンクの大きさがデメリットになっています。特に東京や大阪などの住宅密集地では設置スペースや搬入のためのスペースが確保できずに設置できないというケースも多々あります。

 

水圧が低い

電気給湯器は、貯湯タンクが中の水圧で壊れてしまわないようにするために減圧弁という部品が取り付けられています。そのため、出湯するときの水圧がどうしても低くなってしまいます。たっぷりのお湯で熱いシャワーを浴びたいという方には電気給湯器は不向きです。

 

初期費用が高い

ガスや灯油の給湯器と比べて電気給湯器は本体の値段が割高になっています。ガス給湯器の交換費用が約20~30万円なのに対して、エコキュートの場合は35~60万円かかります。

ランニングコストはエコキュートの方が安くなることが多いですが、普段からあまりお湯をしないご家庭の場合はメリットも出づらいので無理に切り替える必要はないでしょう。

 

電気給湯器からエコキュートへの交換は可能?

電気給湯器から省エネ効率の良いエコキュートへの交換を考えている方も多いと思います。結論から言うと、ほとんどの場合で問題なく入替可能ですし、電気代も安くなるので断然エコキュートの方がおススメです!

ただ、一部の場合でエコキュートの切替が出来ないケースがあるので、お伝えしておきます。

 

マンションに設置してある電気給湯器

電気給湯器からエコキュートに切り替える場合、ヒートポンプユニットを追加で設置することになります。マンションの場合は物理的な制約があり難しいことが多いですし、規約に設置できる給湯器に関する制約があるケースもあります。エコキュートへの切替を検討する際には、事前に管理会社に確認を取った方が良いでしょう。

 

電気給湯器からエコキュートへ交換するメリット

電気給湯器の寿命は15~20年と言われています。今から20年ほど前にオール電化が流行り始めたときは、エコキュートの値段がまだまだ高かったので、電気給湯器を設置されたご家庭も多いようです。そのときに設置した電気給湯器で寿命にきている物も多いようです。電気給湯器から新しくエコキュートに切り替えた場合のメリットはどんなことがあるのでしょうか。

 

環境にやさしい

電気給湯器と比べるとエコキュートは約3分の1の消費電力でお湯を沸かすことが出来ます。消費電力が少ないということは、それだけ発電にかかるコストを節約することにもつながります。日本では現在、総発電量に占める火力発電の割合が70%以上あります。火力発電の燃料は皆さんもご存じの通り、天然ガスや原油、石炭などの化石燃料ですから、燃やすと温暖化の原因になる温室効果ガスが発生します。そのため、消費電力が少なくなるということは、温暖化対策にも貢献してくれるということになります。

 

さらに電気代を抑えられる

エコキュートはお湯を沸かすのに電熱線のヒーターではなく、ヒートポンプ式を採用することで従来の電気給湯器と比べて電気代が約3分の1になると言われています。高騰する電気代の節約にも貢献してくれます。また、最新の機種には太陽光発電の余剰電力を昼間の沸きあげに利用する機能が付いています。毎月の電気代のことを考えるとエコキュートを選択する方が断然メリットが大きいです。

 

電気給湯器からエコキュートへ交換するデメリット

続けて、電気給湯器からエコキュートに切り替えたときのデメリットについて見ていきましょう。意外に思われますが、電気給湯器の方が優れている面もいくつかあります。

 

導入費用が高め

電気給湯器よりもエコキュートの方が給湯器としてのスペックが高いため仕方ないことではありますが、本体価格が電気給湯器よりも10~20万円ほど高くなります。

ランニングコストを考えるとエコキュートの方がトータルではお得になるようになっていますが、長く住む予定がなかったり、少しでも初期費用を抑えたいという場合には電気温水器の方が良いこともあります。

 

騒音が気になる可能性

エコキュートはお湯を沸かすために、ヒートポンプというエアコンの室外機のような機械を使います。エコキュートがお湯を沸かすのは深夜が電気代が安くなる23時から明け方にかけての時間帯になりますので、設置環境によっては運転音が気になって眠れないなどの騒音トラブルや低周波音が原因とみられる健康被害なども報告されています。

低周波音に関しては、感じ方に個人差も大きく同じ空間で生活していても影響の出る人と出ない人が居るようです。少なくとも音や振動に敏感な方がご家族にいらっしゃる場合には、導入を控えた方が良いかもしれません。

 

寿命が短い

電気給湯器は作りがシンプルだという点、ガスや灯油の給湯器と違い高温にさらされることもないので、丈夫で物持ちが良いです。15年以上同じ給湯器を使い続けられることも珍しくないです。

エコキュートの方が部品も多く、仕組みも複雑なので寿命も10~15年と少し短くなります。

 

エコキュートと電気給湯器はどちらがお得?

エコキュートと電気給湯器では結局どちらがお得になるのでしょうか?

まず、設置費用とランニングコストを含めた費用的な部分で言うと、エコキュートに軍配が上がります。初期費用こそエコキュートの方が10万円程度高くなりますが、設置後の電気代は電気給湯器の3分の1で済むので、結果的にエコキュートにしても数年で元が取れる計算になります。

特に最近の電気代の高騰の原因にもなっている再エネ賦課金や燃料調整費は、電気の使用量に応じて請求される仕組みになっています。そのため、消費電力が少ないエコキュートは電気代を抑えるという目的にはかなり合致しています。

2023年は一部のエコキュートに対して5万円の補助金が出ます。設置してから10年以上経っている場合や、給湯器の調子が悪くなってきたと感じている場合には、1度エコキュートへの交換も検討してみてはいかがでしょうか。

2023年の給湯器の補助金に関する詳しい記事はこちら→2023年のエコキュート補助金はいつから?金額や国・エリアの制度について

 

エコキュートを選択するべき家庭は?

エコキュートにしてメリットがある家庭の特徴を以下にまとめてみました。◎の項目にあてはまる数が多いほどエコキュートが向いているご家庭だと言えるでしょう。逆に△や×に当てはまる項目が多い場合はエコキュート以外の給湯器を選択した方が良いでしょう。

 

◎オール電化にしたい

◎太陽光発電を設置している又は導入を検討している

◎都市ガスが使えなくてプロパンガスになる

〇光熱費を節約したい

〇今の家に長く住む

〇昼間あまり家に居ない

〇環境問題に貢献したい

△お湯をたくさん使う

△あまり家にお金をかけたくない

×シャワーなど水圧が強い方が良い

×家族の中に音や電磁波などに敏感な人がいる

×設置スペースがない

 

エコキュートと給湯器の違いのまとめ

今回はエコキュートと他の給湯器との違いや、エコキュートの方がおススメなご家庭の特徴などについてお伝えしていきました。

エコキュートに関しては、大きなタンクが必要になるため、設置に関しての制約が多いです。ですが、設置出来れば光熱費を安く抑えられたり、災害時にも水を取り出して使うことが出来るなどメリットも大きいです。

メリット、デメリットをきちんと知ったうえでライフスタイルに合った給湯器を選択しましょう。

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この記事を監修した人: 清家 和馬
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