
エコキュートを使ってないのにお湯(残湯量)が減るのはなぜ?原因と対処法を解説
最終更新日:2026/05/20
初めてエコキュートをご利用されるお客様から、こんなご相談をいただくことがあります。
「お湯をあまり使っていないのに、リモコンのお湯の目盛りが減っている」
「追い焚きしようとしたら、タンクのお湯が少なくなりましたというアナウンスが流れた」
そこで今回は、エコキュートの残湯量やメモリが減る原因や、お湯の減りが早いときに故障しているかどうかの見極め方などをわかりやすく解説します。
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目次
そもそも残湯量メモリとは?タンクのお湯量とは違う
意外と知られていませんが、リモコンに表示される残湯量メモリは「タンクに残っているお湯の量」を表示しているわけではありません。
正確には、リモコンで設定した給湯温度(通常40〜43度)にしたときに使えるお湯の量を、タンク内の温度から計算して表示しています。
タンクの中には実際には約60〜90度の熱湯がためられており、蛇口で使うときは水道水を混ぜて温度を下げています。そのため、タンク側の温度が下がると、水道水を混ぜたときに使える湯量が減るので、自然とメモリも減っていく仕組みです。
1メモリが何リットルに相当するかは、メーカー・機種・タンク容量によって異なります。メモリの間隔は均一ではなく、最初のメモリと最後のメモリで消費量が違う機種もあります。
正確な数値は、お使いのエコキュートの取扱説明書かメーカーのサポートページでご確認ください。
この仕組みを理解しておくと、「お湯を使っていないのにメモリが減る」という現象も、必ずしも故障ではないことが分かります。
【修理は不要】エコキュートの残湯量・メモリが減る理由

まずは、エコキュートが故障しているわけではないけれど、お湯の目盛り(残湯量メモリ)が減りやすくなる状態について見ていきましょう。
次のような状況でご利用されている場合は、故障ではありません。エコキュートの使い方や設定を見直してみてください。
ふろ保温や追いだき追い焚きを使っている
フルオートタイプのエコキュートをご利用されている場合、お湯張りの後もお湯の温度を一定に保ってくれる「自動保温」の機能が付いています。
保温をする際には、浴槽の中のお湯を循環させ、タンクの中の熱を使って温め直す仕組みです。そのため、台所や洗面所などでお湯を使っていなくても、気付いたらお湯がなくなっているということがあります。
対策としては、次の方法が有効です。
- 全員の入浴が終わったら保温を切る
- そもそも自動保温の機能をOFFにしておく
また、お風呂の追い焚き機能でも、タンクの中のお湯の熱を消費します。追い焚きは結構な勢いでタンク側の湯温が下がっていくのが特徴です。
かなりぬるくなってしまったお湯を温め直す場合には、浴槽のお湯を少し捨ててから「高温足し湯」の機能を使ったほうが、タンクのお湯の使用量が少なくて済みます。
お湯が頻繁に足りなくなるという場合には、「自動保温」と「追い焚き」の設定を見直してみるとよいでしょう。
タンクの放熱で湯温が下がる
エコキュートは毎日深夜にお湯を沸き上げてタンクにためておき、そのお湯を1日の内に使っていく仕組みです。
明け方に沸き上げが完了した直後には、タンクの中には約60〜90度のお湯がたっぷりと蓄えられています。
貯湯タンクはお湯が冷めにくくなるように作られていますが、どうしても時間の経過とともに湯温は下がっていきます。最近のエコキュートはタンクの保温効率も高くなっているものの、長時間放置すれば使えるお湯の量は減っていくという点は頭に入れておきましょう。
特に冬場は外気との温度差が大きいため、タンクのお湯が冷めるのが早くなります。残湯量表示は45度以上のお湯がどれくらいあるかを示していると言われており、放熱でタンク内の湯温が下がると残湯量表示も自然と減っていきます。
自動配管洗浄機能が動いている
エコキュートには、お風呂の栓を抜いたときに自動で配管を洗浄してくれる「自動配管洗浄」機能が付いている機種があります。
お風呂の追い焚き配管は汚れが溜まりやすい部分です。そこに入浴後にタンク内の熱湯を流して配管を洗浄し、清潔に保ってくれる機能になります。
ただし、この機能はタンク内のお湯を使うため、お湯の使用量が増えてしまうのがデメリットです。例えば、パナソニックのエコキュートの場合、1回の自動配管洗浄で約10Lのお湯を使用します。
お湯の減りが気になる場合は、自動配管洗浄機能をOFFに設定することもできます。
【修理が必要】エコキュートのお湯の減りが早い・残湯量が異常に減る場合

上で挙げた原因に当てはまらない場合や、明らかにお湯の減りが早すぎる場合は、エコキュート本体の故障が原因かもしれません。
修理が必要な代表的なケースを見ていきましょう。
配管に亀裂が入っている
タンクやヒートポンプユニットなどの周辺に水たまりができている場合は、配管から水漏れしている可能性があります。
エコキュートは沸き上げの最中に排水が出るため、早朝の沸き上げが終わった直後に周辺が濡れているのは正常な動作の範囲内です。
しかし、お昼を過ぎても周辺が水で濡れたままの状態になっている場合は、どこかから水が漏れている可能性が高いでしょう。
水漏れを放置しておくと、中の電子部品が故障して修理費用が高額になってしまうこともあります。放置せず、すぐにメーカーや取り付け業者に連絡して点検・修理をしてもらうようにしましょう。
関連記事:エコキュートの室外機の水漏れの原因って何?その解決法について
三方弁や基盤などの故障
エコキュートの内部には、「三方弁」というお湯と水の流れを切り替える部品があります。
三方弁が故障してしまうと、ヒートポンプから送られてきたお湯を本来はタンクの上部に流すべきところ、タンクの下部に流してしまうことがあります。
その結果、タンクの上部までお湯が温まりきらないうちに温度センサーが沸き上げ完了と判断して停止してしまうため注意が必要です。そうなると最初からお湯の量が少ないため、あまり使っていなくてもお湯がどんどん減ってしまいます。
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、コードの内容を確認してメーカーや設置業者に連絡しましょう。
関連記事:エコキュートのエラーコードを一挙に紹介!原因や対処方法を徹底解説!
エラーコードが出ていなくても、明らかにお湯の減りが早い状態が続くようなら一度点検してもらうと安心です。
お湯の調子が気になる場合は、「エコの王様」までお気軽にお問い合わせください。
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エコキュートのお湯が足りない・たまらないときの対処法

お湯の減りが早い、お湯が足りないと感じたときに、すぐに試せる対処法を紹介します。
追い焚きを控える
追い焚きは、タンクのお湯の熱を消費する機能です。お湯が頻繁に足りなくなる方は、追い焚きの利用頻度を減らしてみましょう。
お風呂のお湯がかなり冷めてしまっている場合は、お湯を少し捨ててから「高温足し湯」をしたほうが、タンク内のお湯の使用量が少なく済みます。
手動で沸き増しを行う
残湯量を示す目盛りが減ってきて、「このままだとお湯が足りない」と感じた場合には、リモコンの「沸き増し」機能を使いましょう。
沸き増しボタンを押すと、その時点でお湯を追加で沸かしてくれます。お風呂に入る前など、お湯が必要になる少し前に沸き増ししておくと安心です。
お湯がたまらないと感じる場合や、長期不在後にタンクが空になっている場合も、手動の沸き増しで対応できます。
タンクや周辺に水漏れがないか確認する
お湯の減りが異常に早い場合は、タンクや配管から水漏れしていないかを確認してみてください。
日中(沸き上げ完了から数時間以上経った時間帯)にタンク周辺やヒートポンプユニット周辺が濡れていたり、水たまりができていたりする場合は水漏れの可能性が高いといえます。
漏れを発見したら、放置せずにすぐに業者に点検・修理を依頼しましょう。放置すると故障範囲が広がり、修理費用が高額になる可能性があります。
対処法を試しても改善しないときは故障の可能性大
本記事で紹介した対処法を試しても改善せず、何度も同じ症状を繰り返すという場合は、エコキュート本体が故障している可能性が高いといえます。三方弁や基盤の故障、配管の水漏れなど、自分で確認できる範囲を超えたトラブルが起きているかもしれません。
特に設置から10年以上経過しているエコキュートの場合は、修理を繰り返すよりも買い替えてしまった方が長期的にコストパフォーマンスが良いケースもあります。修理費用が高額になる場合や、同じ故障を繰り返す場合は、交換も視野に入れて検討するのがおすすめです。
「エコの王様」では、エコキュートの修理・交換のご相談を電話やLINEで無料で受け付けています。
「自分で原因を特定できない」「とりあえずプロに見てもらいたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
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エコキュートのお湯が減ることに関するよくある質問
こエコキュートの残湯量・お湯が減ることについて、よくある質問にお答えします。
リモコンに「タンクのお湯が少なくなりました」と表示されるのはなぜですか?
「タンクのお湯が少なくなりました」というアナウンスや表示は、タンクの残湯量が一定以下まで減ったことを知らせる正常な機能です。故障ではありません。
このメッセージが表示されたら、リモコンの「沸き増し」ボタンを押せばお湯を追加で沸かせます。お風呂に入る前など、お湯が必要になる少し前に沸き増ししておくと安心です。
追い焚きをしようとしたタイミングでこのアナウンスが流れる場合は、追い焚きに必要な熱量がタンクに残っていないということを意味します。
高温足し湯機能で対応するか、沸き増ししてから追い焚きをしましょう。
冬になるとお湯の減りが早くなるのはなぜですか?
冬場は外気温が低いため、貯湯タンクからの放熱が大きくなり、夏よりタンク内の湯温が下がりやすくなります。
記事内でも解説したとおり、残湯量メモリは設定温度に換算した使える湯量を表示しているため、タンク内の湯温が下がるとメモリの減りが早く見えるのです。
また、冬は水道水自体の温度も下がるため、同じ温度のシャワーを出すのにも夏より多くのお湯が必要になります。これも冬場にお湯の減りが早く感じる理由の一つです。
対策としては、次の3つが有効です。
- リモコンで沸き上げ温度を高めに設定する
- 自動保温をOFFにする
- 必要に応じて手動で沸き増しを行う
1メモリは何リットルくらいですか?
1メモリが何リットルに相当するかという明確な公式数値は、メーカーから公表されていません。メモリの間隔は均一ではなく、最初の1メモリと最後の1メモリでは消費量が違う機種もあるためです。
目安として、タンク容量別に1日に使える総湯量(設定温度42度・水温9度前後の場合)は次のように示されています。
- 370Lタンク:約650〜750L
- 460Lタンク:約840〜850L
- 550〜560Lタンク:約1,000L
例えば、460Lタンクで残湯量が半分なら、残り約420L程度が使える計算になります。
正確な数値はお使いのエコキュートの取扱説明書か、メーカーのサポートページでご確認ください。
使ってないのにお湯が減る場合、何からチェックすべきですか?
まずは以下の3点をチェックしてみてください。
- 自動保温・追い焚きの設定がONになっていないか
- 自動配管洗浄機能が動いていないか
- タンク・ヒートポンプユニットの周辺に水漏れがないか
上記に該当しないのにお湯の減りが異常に早い場合は、三方弁や基盤の故障の可能性があります。修理業者に点検を依頼しましょう。
長期不在でお湯がたまらなくなった場合はどうすればいいですか?
エコキュートは、過去1週間程度のお湯の使用量を学習して、翌日の沸き上げ量を自動で調整する仕組みです。
旅行や帰省などで長期不在にすると、お湯の使用量が大幅に減ります。そのため、戻ってきたときに沸き上げ量が少なくなり、「お湯がたまらない」と感じることがあります。
この場合は、手動で沸き増しを行ってください。1週間程度、通常通り使用すれば、自動的に元の沸き上げ量に戻ります。
まとめ:原因の多くは故障ではない。改善しなければ業者に相談を

エコキュートのお湯が減ったり、残湯量メモリが思ったより早く減ったりする現象の多くは、追い焚きや自動保温、タンクの放熱など、エコキュートの仕組み上の自然な動作によるものです。
設定の見直しや使い方の工夫で改善するケースも少なくありません。
ただし、水漏れや部品の故障が原因の場合は、放置すると被害が広がる可能性があります。対処法を試しても改善しないときは早めに業者に相談しましょう。
設置から10年以上経過している場合は、修理よりも買い替えの方が経済的なケースもあります。
エコキュートのトラブルや交換のご相談は、「エコの王様」で無料で受け付けています。
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