エコキュートのサイズの選びかたは?人数や用途別に解説!
2023/03/19
こんにちは!エコの大臣です。
毎日お問い合わせを頂く中で、「エコキュートっていろいろ種類があるけど、何を基準に選んだらいいのかわからない。」と言う方も多いです。
確かに今のエコキュートはメーカーや種類なども豊富で、すべて合わせると100種類以上の機種があるので、どうして良いかわからなくなりますよね。ですが、エコキュートを選ぶときに1つだけ絶対に外してはいけない項目があります!
それが「サイズ」です。エコキュートのサイズを間違えて購入しないようにだけは気を付けないといけません。そこで、今回はエコキュートにはどんなサイズの商品があるのか、エコキュートのサイズ選びのポイントなどについてお伝えしていきます。
目次
エコキュートはサイズがあるの?
まず、最初に基本情報をおさえておきましょう。エコキュートは給湯器の中では「貯湯式」というタイプになります。1日のうちに必要になる量のお湯を沸かして貯めておき、必要な時にはそこから取り出して少しずつ使うという仕様になっています。そのため、沸かしたお湯を貯めておくための専用のタンクがついています。
貯湯タンクは、家族の人数やお湯を使う量に合わせて大きさが選べるようになっています。お湯を使う量と合っていないサイズを選んでしまうと、使っている途中でお湯が足りなくなったり、電気代が余計にかかってしまうことがあります。「失敗した!」と思っても、後からタンクだけを変更することは難しいので、最初に適切な大きさのタンクを選ぶことが重要です。
エコキュートでどれくらいのお湯を使っているの?
エコキュートのタンクを選ぶときに、一日にどれくらいのお湯が必要なのかという点をまず整理しておきましょう。一日を通してお湯を使うシーンと言えば、お風呂のお湯張り、シャワー、手洗いや洗面、台所などですね。まずは、項目ごとのお湯の使用量を確認しておきましょう。
項目 | お湯の使用量 |
おふろの湯張り(1回) | 180L |
シャワー(1回) | 80L |
洗面・台所(1人) | 35L |
※参考ページ:我が家にピッタリのエコキュートは? | はじめてのエコキュート | 三菱 エコキュート
※給水温度9度、設定温度40度に設定した場合
※浴槽の大きさや配管の長さなど設備状況により数値が変化する場合がございます。
上の表を参考に1日のお湯の使用量を計算してみましょう。
4人家族であれば、お湯張り1回(180L)+シャワー4人分(80L×4)+洗面4人分(35L×4)=640Lのお湯を1日で使っている計算になります。
ちなみにエコキュートのタンクの中には65~90度のお湯がたまっています。そのままだと熱湯が出てくるので、実際には水道水と混ぜてちょうど良い温度になるように調整されています。冬の寒い時期でも、タンク容量の約1.5~1.8倍の量のお湯を使うことが出来るようになっています。
エコキュートのサイズについて
エコキュートのサイズはメーカーによって規格がほぼ統一されており、大きく4種類のサイズに分けられます。それぞれの大きさの特徴や注意点について簡単にまとめていきます。
180L~200L
市場に出回っているエコキュートで最もサイズの小さいエコキュートになります。主に、オール電化のマンション用に販売されているタイプで、一戸建てに設置することはほとんどありません。
需要があまり無いせいか、受注生産になっています。納品されるまでに2か月程度かかるので、交換する場合には早めに問い合わせて商品を確保することをおススメします。
370L
最も一般的なサイズのエコキュートがこちらになります。一戸建てに設置する一番小さいサイズのエコキュートで2~4人家族向けとなっています。
種類も豊富なので、同じサイズの商品の中でもどれを選んで良いか悩んでしまうかもしれませんね。
460L
370Lよりも少し大きいサイズのエコキュートになります。こちらのサイズのエコキュートもよく売れています。対応人数も4~7名様向けとなっており、お湯を使う量が少し多いご家庭様にはこちらがおススメです。また、ガスや灯油の給湯器から初めてエコキュートに切り替えるという場合、今までと使い勝手が違うのでお湯切れなどの心配がないようにこちらの容量をおススメすることもございます。
550L
最も大きいサイズのエコキュートになります。8人家族までに対応しているので、ほとんどのご家庭で不自由なくお使いいただくことが出来ます。ただ、他のタンクと比べると寸法が大きいので設置場所が広くないと設置することが出来ません。また、550Lになると途端にラインナップも少なくなり、製造しているメーカーも限られてしまいます。本当にお湯が足りないという場合以外は、チョイスしなくて良いでしょう。
エコキュートのおすすめサイズは?【人数別】
エコキュートのサイズは概ね370L、460L、550Lの3つがあります。サイズ選びの一番の目安になるのはご家族の人数です。世帯人数ごとのおススメのサイズをご紹介していきます。
3人まで
ご家族の人数が3人以下であれば、370Lのエコキュートで十分です。一番小さい180Lエコキュートでもと思われる方もいらっしゃると思いますが、「完全に1人で使う」、「家ではシャワーしかしない」ということ方でないとおススメしません。戸建ての場合は、もし売却するとなった場合にも少し価値が下がります。(容量が足りないので)
4人家族
4人家族の場合は、サイズ選びの際に少し注意が必要です。「4人家族の場合は、370Lでも対応可能」とメーカーのカタログにも書いてあるのですが、460Lの対応人数も「4~7人向け」と書いてありどっちが正しいの?となってしまうんですよね…。買い替えをご希望される際にも確認させて頂くのですが、「370Lでも十分!」という方もいれば、「370Lでは足りなかったので、新しいエコキュートは1つサイズの大きい460Lにしたい」という方もいらっしゃいます。
お湯が余る分にはあまり問題ないのですが、お湯が足りなくなると、沸きあがるまでの間はお湯を使うことが出来なくなります。そのため、お湯の残量を気にしながら使うのが嫌だったり、初めて使うのでどれくらい必要かわからないという場合には、4人家族でも460Lのタンクを選ぶことをおススメします。
5~6人家族
家族人数が5~6人の場合は460Lのタンクをおススメします。370Lでは足りなくなってくるので、購入の際にはご注意ください。サイズが1つ変わると2~3万円値段が変わるので、安さを求めすぎてサイズを間違える人が稀にいらっしゃいます。ご注意ください。
7人以上
家族人数が7人以上になる場合は550Lのエコキュートをおススメします。あまりないことですが、もしもこれ以上の人数で使用する場合には、2台目のエコキュートを設置する必要があります。
エコキュートのサイズは設置場所を見て決めよう!
お湯を貯めておくタンクは、容量が変われば大きさももちろん変わります。大きいサイズにしたくても設置スペースが無くて交換できないというケースもあります。購入前にどれくらいのスペースが必要なのかを知っておきましょう。
角型タイプ
最も一般的なのがこちらの角型タイプのエコキュートです。
角型タイプであれば、370L~550Lまでのすべてのタンクの中から選択することが出来ます。
貯湯タンクの寸法は以下の表のようになっています。
サイズ | 幅 | 奥行き | 高さ |
370L | 630mm | 760mm | 1,830mm |
460L | 630mm | 760mm | 2,160mm |
550L | 700mm | 825mm | 2,100mm |
自宅の壁と塀とのすき間が700mm~800mm程度あれば設置できるようになっています。スペースや搬入経路に制約が何もなければ、こちらのタイプのエコキュートを設置します。
また、550Lに関してはこちらのタイプしかありませんので、事前に設置スペースを確認しておくことをおススメします。
コンパクトタイプ
180~200Lのコンパクトサイズのタンクの寸法は※幅×奥行きが430×630(mm)、高さが1,830mmとなっています。
これがエコキュートの中で最も小さいサイズになります。180Lは一戸建てでの設置実績はかなり少なく、ほとんどがマンションの入替になりますので、寸法はあまり気にしなくても大丈夫なことが多いですね。
薄型タイプ
住宅密集地などの狭小地用に、タンクの幅が小さくなった薄型タイプも製造されています。
薄型タイプのタンク寸法は以下の表のようになっています。
薄型タイプは幅が430~440mm、奥行きが1,075~1,120mmとなっており、370Lで高さが約1,800mm、460Lで2,100mmとなっています。
自宅の壁と塀とのすき間が500mm程度あれば設置が出来るようになっています。
価格面や省エネ性能を比較すると角型の方が性能が良いので、設置や搬入難の場合以外は角型を設置するようにしましょう。
また、薄型タンクの550Lは製造されていません。ご注意ください。
エコキュートは地域によってもサイズは変わる?
世帯人数やお湯を使う量に合わせたサイズ選びが基本ですが、お住まいの地域の気候によってもサイズは変わります。
長野県や東北地方、北海道などの寒冷地では、冬の時期に急激に外気温が低くなるのでタンクのお湯が冷めるのが早くなったり、水道水の水温も低くなるので、一般地で使用するよりも1つ大きめのタンクを選ぶことをおススメします。
逆に九州などの比較的温暖な地域では4人家族でも370Lで十分足りるということも考えられます。
気候もサイズ選びの一要素になります。
エコキュートのサイズのまとめ
今回はエコキュートのサイズの種類や、選び方などの情報についてお伝えしていきました。
簡単にまとめますと・・・
・エコキュートは主に370L、460L、550Lの3つのサイズから選べるようになっている。
・タンクの中のお湯がなくなると、沸きあがるまでお湯が使えなくなる。必要量よりも小さいサイズを選ぶと頻繁に湯切れ地獄に。
・お湯の使用量や家族人数を目安にサイズを選ぶ。4人家族の場合は選び方に注意が必要。
・住んでいる地域の気候によっては大きめのサイズの方が良い場合もある。特に冬の寒さが厳しい地域は標準よりも1サイズ大きいサイズの方がおススメです。
いかがでしたでしょうか。価格や機能ももちろん大切ですが、サイズを間違えてしまうと頻繁にお湯切れして使用感がとても悪くなります。初めにサイズだけを決めて、そこから機種選びをするようにしましょう。
エコキュートの値段に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートの値段はいくら?各種費用や5つの選ぶポイント
えこくy
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