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エネファームの寿命はどれくらい?交換時期やメンテナンス方法について

2021/07/23

こんにちは!エコの大臣です。

お家でご利用されている給湯器も様々な種類がありますよね。

ガス・電気・灯油と熱源に何を使っているかによって性能や価格なども様々です。

性能などと合わせて気になるのが給湯器の耐用年数。いわゆる「寿命」ですね。

新品で購入した給湯器がどれくらい使い続けることが出来るのかによって、「得」か「損」かも大きく変わってきますよね。

そこで、最近新築住宅などでも導入実績を伸ばしていっているエネファームについて、寿命やメンテナンスの頻度など使用年数に関する情報についてご紹介していきます。

 

エネファームの寿命を知る前に仕組みを知っておこう

 

まずはエネファームという給湯器の仕組みについて改めて整理しておきましょう。

エネファームは「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の愛称で、水渡と酸素が反応するときに発生するエネルギーを利用して発電する「燃料電池ユニット」と、発電する際に発生する熱を利用して作ったお湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」の2つの部品で構成されています。

エネファームは1台で給湯だけでなく、家庭で必要な電気を発電することも出来るので、光熱費の削減に大きく貢献してくれます。さらに、エネファームは発電する際に二酸化炭素が発生しないので、環境にも優しい給湯器です。

エネファームは災害にも強いというのが大きな魅力の1つです。停電してしまっても、エネファームの発電機能は使えますので、ご自宅に居ながら電気を使い続けることが可能です。しかも、セットになっている貯湯タンクには常に100Lほどの水やお湯がたまっています。断水時にもそれを取り出して生活用水として使うことが出来ます。災害時にも自宅避難が可能だということで、お家の安全性を高める設備として人気が高まっています。

 

エネファーム・エコキュート・エコジョーズとの違い

最近では省エネ住宅が注目されています。特に住宅の省エネルギー化と再生可能エネルギーを組み合わせることで年間の一次エネルギーの収支をゼロとすることを目指す「ZEH住宅」において、高効率な給湯器の導入はかかせません。

ここでは、省エネ給湯器としてよく比較される3つの給湯器の違いを簡単にお伝えしていきます。

 

エネファーム

エネファームはお湯を沸かす給湯器としての機能に加えて、燃料電池を利用した発電機能まで付いています。発電したときに出る熱を利用してお湯を沸かすので非常に効率が良く、省エネ性能が高くなるように設計されています。

エネファームは発電の際に作った熱で沸かしたお湯を貯めて使う貯湯式の給湯器になっています。タンクに貯まっているお湯を使い切ってしまっても、バックアップ熱源としてガスの給湯器も設置されているので、途中でお湯が足りなくなってもお湯が使えないという心配はありません。

 

エコキュート

エコキュートはヒートポンプと呼ばれるエアコンにも使われている技術を利用した給湯器で、電気でお湯を沸かすタイプの給湯器です。

ヒートポンプユニットが空気中にもともと存在する熱を集める働きをし、その熱を利用してお湯を沸かすという仕組みになっています。ゼロから熱を生み出すよりも、元々存在する熱を集める方が少ないエネルギーでお湯を作ることが出来るので、従来の電熱線のヒーターを利用した電気温水器よりも毎月の電気代が安く抑えられるようになっています。

エコキュートは深夜電力を利用して、夜間にお湯を沸かして魔法瓶のようなタンクにためておき、その中のお湯を一日を通して使っていくという仕組みになっています。

3機種の中では最もランニングコストが安くなりますが、タンクに貯まっている量のお湯しか使えないので、使いすぎるとお湯切れする可能性があるというデメリットがあります。

 

エコジョーズ

エコジョーズは現在最もポピュラーなガス給湯器で、この3機種の中では一番設置台数も多いです。

エコジョーズはガスを燃焼させたときに出る排気熱を湯沸かしに再利用する仕組みが付いており、従来型のガス給湯器と比べると約15%ガスの使用量を削減することが出来ます。

ガスの燃焼熱で瞬間的にお湯を沸かすので、お湯切れすることもないですし、使いたいときに使いたい量のお湯を使うことが可能です。

3機種の中では最も導入費用が安いですが、ランニングコストは高くなります。

 

3機種の導入費用などを簡潔に表にまとめておきました。

 エネファームエコキュートエコジョーズ
初期費用140~200万円程度40万円~80万円程度15万円~40万円程度
熱源ガス電気ガス
メリット

・給湯だけでなく発電も出来るので災害に強い

・二酸化炭素の排出量も少なく環境に優しい

・深夜電力を利用すると電気代がかなり安くなる

・貯湯式なので災害時にも水やお湯を取り出して使える

・初期費用が安い

・コンパクトなので、どこでも設置が可能

デメリット

・初期費用が高い

・10年を過ぎると高額なメンテナンス費用がかかる

・設置スペースが必要

・お湯を一度に使いすぎると湯切れする

・毎月の使用量が高め

・火を使うので火事になる危険性がある

 

エネファームの寿命(耐用年数)

エネファームに搭載されている燃料電池ユニットは使用を開始してから20年後に自動で停止するようになっています。それ以降、発電機能は停止しますが、普通のガス給湯器として利用することは可能です。(エネファームによるガス料金の割引などは受けられなくなります。)

エネファームの発電システムに使われている燃料電池は、水素ガスを発生させる装置などが付いているので、定期的にメンテナンスをしないと使い続けることが出来ないようになっています。

設置してからの総発電量で決まるので、多少前後することはありますが、設置後10年前後で最初のメンテナンスが必要になります。以降は約5年ごとにメンテナンスを行なう必要があります。

また、定期メンテナンスとは別に設置から10~12年後に燃料電池ユニットに警告文が出ます。それから1か月以内に燃料電池ユニットの総点検を受ける必要があります。

エネファームの設置から10年間は無償でメンテナンスを受けることが出来るのですが、それ以降に発生するメンテナンスは全て有償になります。

定期点検にかかる費用は1回約10万円。部品交換が必要な場合にはさらに追加で費用が掛かります。

維持コストがかなりかかるので、メンテナンスをして使い続けるかはかなり微妙ですね…。

 

エネファームの交換費用

エネファームは2009年に販売が開始されたばかりの商品ですので、2022年現在、交換実績はほとんどありません。

新規設置のときと比べて費用が安くなる要素としては、設置基礎や使用していた配管などは流用できるという点があります。

しかし、既設のエネファームの撤去・処分費用が別途発生するので、交換費用の方が高くなる可能性が高いです。

結局のところ本体費用がいまだに高額ですので、交換するとなっても100~150万円程度が相場となってくるでしょう。

 

エネファームの交換時期・タイミング

エネファームの最適な交換時期ですが、さきほどもご紹介した通り設置から約10年で燃料電池ユニットの総点検があります。そこで総点検を行なえば使い続けることも可能ですが…。

どんな電化製品でもどんなにメンテナンスをしたとしても性能は衰えていってしまいます。新品の給湯器を導入するならまだしも、古くなった給湯器の維持費として1回5万、10万も払い続けるのはあまり現実的ではないと思います。

エネファームに関しては、基本的には10~12年の総点検までの時期を目処に使うということで割り切ってしまうのが良いかもしれません。

 

エネファーム10年後どうする?

エネファームに使われている燃料電池は水素ガスを利用して発電をする仕組みになっています。水素は可燃性も高く、ガス漏れして引火するとかなり危険ですので、定期的に点検を受けないと使用し続けることが出来ません。

エネファームは設置して約10年が経過すると、燃料電池ユニットなど全ての部品に関する総点検を受ける必要があります。

その費用は1回約10万円。その5年後にもう1度点検を受けないといけません。その時も有償で、5万円程度のメンテナンス費用が発生します。それだけ費用をかけてメンテナンスをしても、エネファームは設置して20年経つと撤去しないといけません。保証期間の10年を経過した後の維持費がかかり過ぎるのが困りものです。

 

給湯だけならメンテナンスなしで使用可能

エネファームは発電と給湯の両方の機能が備わっていますが、定期点検や部品交換が必要になるのは「発電」の部分を担当している燃料電池の方です。発電機能をストップさせても、エネファームの補助熱源を利用して、お湯を沸かすことは出来ます。

エネファームの発電機能が停止したら、後は普通の給湯器として使用するのも1つの手段ですね。

 

エネファームの寿命を伸ばすメンテナンス方法

エネファームは基本的にはガス会社や設置業者の方で定期的にメンテナンスをしてくれますので、ユーザー側で何かお手入れをするということはほとんど必要がありません。(業者を呼んだり、メンテナンスに費用がかかったりするので十分に手間やお金はかかりますが…。)

唯一と言っていいかもしれないエネファームのお手入れはタンクの水を抜くことくらいでしょう。

エネファームの発電や給湯の機能とは直接は関係ありませんが、長年使用し続けることでタンクの中に汚れが溜まっていくとお湯張りしたときに汚れが混ざったりすることがあります。半年に1度くらいのペースでタンクの水抜きをすれば、タンクの底にたまった汚れを水と一緒に洗い流してくれます。簡単なエネファームの水抜き方法をご紹介します。

パナソニックエネファームの場合

1.エネファームのシステム電源を「切」にする

2.貯湯ユニットの配管カバーを外す

3.貯湯ユニットに付いている排水栓を全開にして2分ほど排水する

4.排水栓を閉じ、配管カバーを元通り取り付け、リモコンでシステム電源を「入」にする

※メーカーによって部品の名称や箇所は異なります。詳細は取扱説明書を参照ください

水抜きをしなくてもエネファームは使用可能ですが、定期的に水抜きをおこなうことでタンクの中を清潔に保つことが出来ます。

 

エネファームと太陽光発電や蓄電池の相性は?

エネファームは家庭の省エネに大きく貢献してくれる機器だということは先ほどもお伝えしましたが、代表的な省エネ機器である太陽光発電や蓄電池との相性はどうなのでしょうか?

 

エネファーム+太陽光発電の場合

エネファームと太陽光発電を同時に設置すれば、太陽光が発電していない時間帯にもエネファームで発電が出来るので、電力会社からほとんど電気を買わずに生活することが出来るようになります。

注意事項として、2019年以前に太陽光発電を設置しているご家庭様では、後からエネファームを導入すると「ダブル発電」と見なされてしまい、電力の買取価格が下がってしまいます。

給湯器の買い替えの際にエネファームの導入を考えている場合には、ご注意ください。

2021年現在、エネファームと太陽光発電を導入する場合には買取価格が不利になることはございませんのでご安心下さい。

 

エネファーム+蓄電池の場合

エネファームと蓄電池を同時に導入するメリットは、停電時にエネファームを起動するための電源として使えるという程度で、その他のメリットは少し薄いです。

エネファームでは蓄電池に充電するほどの発電量が見込めないですしね…。

災害対策を一番の目的として導入するのであればエネファーム単体で導入するか、「太陽光発電+蓄電池」のセットで導入するほうが日常の使い勝手も良いですし、費用対効果も高いのでおススメです。

エネファームも蓄電池もまだまだ高額な商品ですので、ご自身の生活スタイルにどちらが合っているのかをよく検討したうえで導入することをおススメします。

 

太陽光発電の最新情報に関する記事はこちら⇒【2021年】太陽光発電にデメリット・メリットはある?設置するべき?その真実に迫る!

蓄電池に関する情報はこちらからどうぞ⇒【2021年最新版】蓄電池とは?仕組みや種類メリットデメリットを徹底解説!

 

エネファームの寿命のまとめ

今回はエネファームの寿命や無償のメンテナンス期間など、エネファームがどれくらい使い続けられるのかについてご紹介していきました。

エネファームは設置後約10年でメンテナンスがあります。その後、12年前後で燃料電池ユニットの総点検があります。切り替えタイミングとしては総点検のタイミングが一番ベストだと思います。

メンテナンスや部品交換なども有料となり、継続利用するためには維持費がかなりかかってしまいます。

「総点検のタイミングで交換!」と割り切って設置するのが良いかもしれませんね。

監修:中尾信一
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