
【最新版】蓄電池の正しい選び方かたは?失敗しない方法とシーン別の選び方を徹底解説!
2025/10/18
「蓄電池の選び方が分からない。」、「高い買い物だし蓄電池選びで失敗したくない。」など、エコの王様にも多くの家庭用蓄電池選びに関する問い合わせが非常に増えています。
近年の電気代高騰や自然災害の強大化によって家庭用蓄電池を導入する人が増えています。
家庭用蓄電池は、メーカーもたくさんあれば容量、性能もさまざまです。
そのため、ただしく家庭用蓄電を選ばないと思った以上の経済効果が得られなかったり、万が一の時に貯められている電気が早く無くなってしまうといったことが起きます。
そこで、今回は家庭用蓄電池の正しい選び方や設置して失敗したと思わない方法について詳しく説明します!
正しい蓄電池の選び方とは
家庭用蓄電池は、選び方を間違えると電気代が下がらなかったり、災害時に貯められていた電気がすぐに無くなってしまうといったことが起きます。
家庭用蓄電池の正しい選び方には、全部で3つのポイントがあるので説明します!
高性能の家庭用蓄電池を選ぶ
家庭用蓄電池の性能と言うのは、家庭用蓄電池選びをする上で最重要です。
性能選びを間違えると購入費用が高くなってしまったり、思っていたほどの経済効果が得られなかったり、停電時に使える電気量が少なくなってしまいます。
家庭用蓄電池の性能は、全部で4つあるので詳しく説明します!
ハイブリッド型
ハイブリッド型とは、家庭用太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナー(電気の変換器)が一体になっている製品を指します。
ハイブリッド型は一般的に、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置する場合や、家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上が経過するとパワーコンディショナーの交換時期になるのでそのタイミングで設置する自宅用のシステムです。
太陽光と蓄電池のパワーコンディショナーが一体になっているので電気の変換ロスが少なく、発電された電気を無駄なく貯められます。
その反面、設置費用が高くなるというデメリットがあります。
単機能型
単機能型とは、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっている製品を指します。
一体型のハイブリッド型は、太陽光パネルの型式によっては家庭用蓄電池に貯められている電気が逆流して太陽光パネルを故障させてしまうPID現象が起きる可能性があります。
それに対して、単機能型はパワーコンディショナーが別々になっているので太陽光パネルメーカーに関係無く設置できますし、家庭用太陽光発電システムが無くても家庭用蓄電池を設置できます。
ハイブリッド型と比較しても設置費用が抑えられるというメリットがありますが、パワーコンディショナーが別々なので数10年後に家庭用太陽光発電システムのパワーコンディショナーを交換しなくてならないというデメリットもあります。
※PIDとは、家庭用蓄電池に貯められた電気が逆流して太陽光パネルを故障させてしまう現象を指します。
全負荷
全負荷型とは、停電時に家中のバックアップできるシステムを指します。
家中の電気をバックアップできるため停電時でも普段通りの生活を送りたいと考えている人たちが導入しています。
2025(令和7)年9月現在、販売されている全負荷型の家庭用蓄電池は、停電時に200V電源を必要とするエアコンやIHなども使用できる「200V対応」になっています。
設置費用が高額になるということと家中の電気をバックアップしているため貯められている電気が思っている以上に早く無くなってしまうケースがあります。
特定負荷
特定負荷型とは、停電時にあらかじめ決められた部屋の電気しか使えないシステムを指します。
全負荷型のように家中の電気がバックアップできないや200V電源を必要とする電化製品が使えないというデメリットがありますが、あらかじめ決められた部屋の電気しか使えないため貯められている電気が長く使えるというメリットがあります。
高寿命の製品を選ぶ
家庭用蓄電池を選ぶ際には、高寿命の製品を選ぶことも重要です。
家庭用蓄電池の寿命は、「サイクル数」で表されていることが多いです。
そもそもサイクル数とは、充電0の状態から満充電になって使い切るまでの期間を指しています。
分かりやすく説明すると寿命が10,000サイクルだった場合、充電0の状態から満充電になって使い切ることを10,000回できるということになります。
また、サイクル数は使用年数に変えることもできます。
寿命サイクル数が10,000サイクルの家庭用蓄電池を1日1サイクルで した場合の使用年数は、
10,000サイクル÷365日≒27年
寿命サイクル数が10,000サイクルの家庭用蓄電池を1日2サイクルで稼働した場合の使用年数は、
10,000サイクル÷730日≒14年
になります。
2025(令和7)年9月現在販売されている家庭用蓄電池は、10,000サイクルを超える製品も多いので、カタログなど見てサイクル数が多い製品を選ぶと良いでしょう。
※家庭用蓄電池の寿命は、設置場所、使用頻度によって異なります。
家庭用蓄電池の寿命に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】蓄電池の寿命って何年?種類別と長持ちさせる方法を紹介!
保証が手厚いメーカーや蓄電池を選ぶ
2025(令和7)年10月現在販売されている家庭用蓄電池にはさまざまな保証が付いています。
代表的な保証は次の通りです。
・容量保証
・機器保証
・自然災害補償
などがあります。
容量保証は、メーカーによって異なりますがエコの王様でも人気のオムロン家庭用蓄電池KPBP-Aシリーズにおいては、機器保証が15年と決められていてその間に初期実効容量が60%以下になった場合は、メーカーが無償で蓄電ユニットを交換してくれるという内容です。
2025年10月現在販売されている家庭用蓄電池の機器保証は、10年~20年で容量保証は50%~60%と定められているところが多いです。
また、近年では自然災害補償や遠隔モニタリングサービスといった補償やサービスを付けているところも増えています。
家庭用蓄電池を購入しようと思うと容量が少ない製品でも130万円以上の製品が多いので少しでも長く使うために保証が手厚いメーカーからの購入をおすすめします。
※自然災害補償と遠隔モニタリングサービスは、有償になっているメーカーもあります。
※税込価格で表記しています。
※初期実効容量とは、家庭用蓄電池に貯められている電気のうち、実際に使える電気量を指します。
各メーカーの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】蓄電池おすすめ8選!人気メーカーと価格を徹底比較!
参考資料:オムロン蓄電池HP
蓄電池選びに失敗した!その理由は?
さて、家庭用蓄電池を購入した人のなかには、「蓄電池選びに失敗した!」と思っている人がいます。
「蓄電池選びに失敗した!」と思ってしまった人がいる理由は、全部で2つあるので詳しく説明します!
売電がメインになっていた
家庭用蓄電池には、それぞれの家庭にあった運転モードを設定することができます。
家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置する場合は、設置工事中に運転モードを工事業者が行うので設定に関する不安は少なくなります。
ですが、家庭用蓄電池を後付けする場合は、事前に工事業者に運転モードを伝えておかないと家庭用太陽光発電システムの設置年数によっても異なりますが、売電優先モードを設定されることがあります。
売電優先モードにすると家庭用太陽光発電システムの余剰電力は、売電されてしまいます。
余剰電力が家庭用蓄電池の充電に使えなくなると電気代の安い深夜電力を使って充電するのでメーカーによっては、満充電にならない可能性もありますし、逆に電気代が高くなってしまう可能性もあります。
売電優先モードにしていることを気付かずに家庭用蓄電池を稼働させてしまった人からすると「蓄電池選びに失敗した!」と思っています。
適当に製品を選んでしまった
「蓄電池なんてどれを選んでも一緒だろう!」と思って家庭用蓄電池を選ぶ際に適当に選んでしまった人は、「蓄電池選びに失敗した。」と感じています。
家庭用蓄電池は、メーカーごとに特徴がありますし容量、全負荷型、特定負荷、ハイブリッド型、特定負荷型によって価格が大きく異なりますし、経済効果も変わってきます。
「でも、蓄電池を自分で選ぶには限界がある。」と考えている人も少ないないはずです。
確かに各メーカーのカタログを見るだけでは分かりにくいこともたくさんあります。
そんな時は、専門店に問い合わせをすれば各家庭にあった家庭用蓄電池を選んでくれます。
蓄電池選びで失敗しないための方法
家庭用蓄電池選に間違えると設置費用が高くなったり、思っていた経済効果が得られないといったことが起きます。
蓄電池選びで失敗しないための方法は、全部で3つあるので詳しく説明します!
太陽光発電の発電量や売電量で設置する蓄電池を考える
家庭用蓄電池の充電は、家庭用太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使って行います。
家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時設置する場合は、家庭用太陽光発電システムの総発電量を基準として考えると良いでしょう。
例えば、年間総発電量が5,500kWhのシステムを導入した場合の家庭用蓄電池は次のように選びます。
・5,500kWh×0.3%=1,650kWh・・・(1)
・5,500kWh-1,650kWh=3,850kWh・・・(2)
・3,850kWh÷365日≒10.5kWh・・・(3)
この家庭の場合だと10kWh以上の家庭用蓄電池を設置すれば余剰電力をしっかり貯められます。
家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上が経過してから家庭用蓄電池を設置する場合は、毎月の売電量や毎年の売電量を基準に選ぶと良いでしょう。
家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上経過すると売電価格が下がります。
売電価格が下がると各電力会社から買う電気のほうが高くなってしまうので、多くの家庭では余剰電力の売電を優先せずに家庭用蓄電池に充電を優先するようになってきています。
年間1,000kWhの売電があった場合の家庭用蓄電池の容量は次のように選びます。
3,000kWh÷365日≒8.2kWh
この家庭の場合、8kWh以上の家庭用蓄電池があれば余剰電力をしっかり貯められるということになります。
家庭用蓄電池選びを失敗すると家庭用太陽光発電システムの余剰電力をしっかり貯めれなかったり、深夜電力の買電量が増えて電気代が高くなってしまうケースもあるので、発電量や売電量をもとに家庭用蓄電池を選ぶようにしましょう。
※余剰電力は、気候、電気使用量によって異なります。
※(1)は、年間の自家消費率を指します。
※(2)は、年間の余剰電力量を指します。
※(3)は、月間の余剰電力量を指します。
蓄電池を設置して金儲けをしようと思わない
家庭用蓄電池設置の主たる目的は、「災害対策」と「電気代節約」です。
ですが、なかには「蓄電池を設置して金儲けをしよう。」と思っている人がいます。
そういった人は、家庭用蓄電池を設置して「全然お金にならないから失敗した。」と言っています。
家庭用蓄電池を設置する場合は、電気代節約や災害対策としての「保険」であるということを忘れないで稼働させると、家庭用蓄電池選びで失敗したと思わないでしょう。
相見積もりを取る
家庭用蓄電池を購入する上で、設置費用は非常に重要です。
家庭用蓄電池を購入する際にはメーカーや容量、性能、販売経路によって異なりますが130万円~240万円の費用が掛かります。
そのため、購入する際には3社以上からの相見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを取ることによって、販売価格のみならず保証内容も比較できます。
「蓄電池って壊れないから保証なんかいらないでしょう?」と感じている人も多いと思います。
家庭用蓄電池は高寿命の製品として有名ですが、テレビや冷蔵庫と同じ電化製品なので不具合や経度の故障は起きる可能性があります。
本体の故障はメーカーが修理修繕もしくは交換してくれますが、本体以外の工事に使用した配線や部材などが原因で起きた故障はメーカーは対応してくれません。
本体以外の故障は販売店側の責任となりますが、販売店側の保証である「工事保証」に入っていない場合は、修理をするたびに費用が掛かります。
エコの王様のように無償で工事保証があるところもあれば有償で工事保証に加入できるところもあります。
相見積もりをとって工事保証に加入できる販売店からの購入をおすすめします。
家庭用蓄電池の価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】蓄電池はやめたほうがいいって本当?理由と後悔しない方法を紹介!
シーン別蓄電池の選び方
家庭用蓄電池を選ぶ際には、様々なシーンを想定して購入する必要があります。
エコの王様がおすすめするシーンは、全部で3つあるので詳しく説明します!
すでに太陽光発電を設置している
すでに家庭用太陽光発電システムを設置している場合は、家庭用蓄電池の選ぶ際に最もイメージが付きやすいシーンです。
家庭用蓄電池の充電は、家庭用太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力を使います。
家庭用太陽光発電システムを設置していて家庭用蓄電池を設置する場合は、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を基準に容量を選ぶと良いでしょう。
余剰電力が多い場合は、容量が大きい家庭用蓄電池を選べいいですし、余剰電力が少ない場合は容量が小さい家庭用蓄電池を選ぶと良いでしょう。
余剰電力が少ないのに容量が大きい家庭用蓄電池を選ぶと深夜電力の買電量が増えるので電気代が逆に高くなりますし、余剰電力が多いのに容量が小さい家庭用蓄電池を選ぶと余剰電力をしっかり貯められないといったことが起きます。
家庭用太陽光発電システムを設置している場合は、「余剰電力」をもとに家庭用蓄電池を選ぶと後悔しないでしょう。
災害時でも困らないようにしたい
災害時でも困らないようにしたい場合は、「全負荷型」か「特定負荷」のどちらを使うかを選ぶ必要があります。
全負荷型は、停電時に家中の電気をバックアップしながら200V電源を必要とするエアコンやIHといった電化製品も使えるといったメリットがある反面、設置費用が高かったり、家中の電気をバックアップできるので貯められている電気は思っている以上に早く無くなります。
その一方で特定負荷型は、設置時に決められた部屋でしか電気が使えないですし、200V電源を必要とする電化製品も使えません。
あらかじめ決められた部屋でしか電気が使えないため貯められている電気は全負荷型よりも長く使えますし、設置費用も抑えられます。
「停電時でも家中の電気を使いたい。」か「停電時に最低限度の電気が使えれば良い。」のどちらが良いかを考えてから購入すると良いでしょう。
電気代を少しでも安くしたい
電気代を少しでも安くしたい人は、大容量の家庭用蓄電池を設置すると良いでしょう。
家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムが発電しなくなった夕方や発電が始まっていない朝方に放電することによって電気代節約ができます。
家庭用蓄電池の充電は、家庭用太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力を使います。
大容量の家庭用蓄電池であれば安い電気がたくさん貯められているので電気代節約が可能です。
電気代を少しでも抑えたいという人は、大容量の家庭用蓄電池を導入すると良いでしょう。
まとめ
今回は、家庭用蓄電池の選び方についてお話しさせて頂きました。
家庭用蓄電池は正しく選べば電気代節約ができたり災害時の非常用電源として持っている力を最大限発揮します。
逆に選び方を間違えると、高額な設置費用を支払ったのにもかかわらず電気代節約ができなかったり、停電時に思った以上に貯められている電気が無くなってしまうといったことが起きます。
そのため、家庭用蓄電池を選ぶ際にはさまざまなシーンを想定する必要になりますが、情報が少ないなかで自分だけシーンを想定して決めるのには限界があります。
そんな時は、家庭用蓄電池の販売実績や施工件数の多い販売店に依頼すると各家庭にあった家庭用蓄電池を選んでくれます。
エコの王様も家庭用蓄電池の販売実績も施工件数も年間100件以上を超えます。今、家庭用蓄電池を検討している人はエコの王様に問い合わせ下さい!
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