蓄電池は今後必要性は増える?減る?その真実に迫る!
2020/05/17
こんにちは!エコの大臣です!
オール電化、太陽光発電をご利用になられているご家庭様においては、「蓄電池」に関する情報を一度は目に、耳にされたことがあるのではないでしょうか。
「電気代が安くなる」、「売電が安くなった後は、蓄電池を買った方が良い」などなど色々な情報が飛び交っていることと思います。
「でも、蓄電池って一時的に流行っているだけで、そのうち必要なくなるなんじゃないの?」というご意見も頂戴します。
そこで、今回は蓄電池に将来性はあるのか?ズバリお答え致します!
目次
蓄電池はぶっちゃけ必要?
蓄電池はなんだ「中に電気を溜めておくことで、いつでも取り出して使うことが出来る。」というモノ。
冷蔵庫や給湯器のように「設置していないと生活できなくて困る。」という、「生活必需品」ではございません。
蓄電池自体は、あくまでも「あると便利」なモノの範囲に留まると言えるでしょう。
「やっぱり蓄電池はなくても良いんじゃないの?」と断言するのは早計です。
蓄電池の需要が高まっているということが一目でわかる資料をご用意いたしましたので、ご覧下さい。
蓄電池は年々導入台数が増えている
こちらのグラフは国内のリチウムイオン式蓄電池の設置台数を表したグラフです。
統計の始まった2011年度には年間での販売台数が2,000台弱でしかなかった蓄電池。毎年着実に設置台数を伸ばしていっていますね。
2018年度にはなんと7万台以上の蓄電池が販売されています。2019年度は上半期だけで5万台以上販売されています。
累計の販売台数も30万台を突破しており、これからもどんどん右肩上がりに設置台数が増えていきそうなデータが出ています。
どうやら「一時的なブーム」で爆発的に売れているという訳ではなく、消費者の方にも「蓄電池に対するニーズ」があるのは間違いなさそうです!
蓄電池は、設置費用も合わせると、安いものでも100万円前後の費用がかかります。それでも、ここまで販売台数が伸びてきているというのは凄いですよね。
それだけの費用をかけてでも「蓄電池を設置したい!」というニーズは、いったいどこから生まれてくるのでしょうか?
販売台数を伸ばしてきている蓄電池の魅力とは!?
ここからは蓄電池のもつ利便性とその魅力について、迫っていきましょう!
蓄電池が絶対に必要になってくる理由
蓄電池の設置台数が伸びてきているのは先ほどお伝えした通りです。では実際に蓄電池を設置した人は、どういうところにメリットを感じて購入を決意したのでしょうか。
蓄電池の導入を決意された3つの理由をご紹介します!
災害で電気が止まっても蓄電池があればなんとかなる
地震に限らず、最近では大型の台風などが日本列島を直撃することも多く、各地で大小さまざまな規模の停電が毎年起こっています。
蓄電池があれば、災害時に停電してしまったとしても、普段と変わらない状況で電気をそのまま使い続けることが出来ます。
通信手段として役に立つ携帯電話の充電や、夜間の照明、お湯を沸かすポットなどが使えるので、停電が長期に渡ったとしてもお家の安全性を高めることに役立ちます。
また、停電時に困るのは人間だけとは限りません。
特に、熱帯魚を飼っているご家庭様で、「水槽のポンプやヒーターなどが止まってしまうと死活問題。」という理由で蓄電池を購入される方も実際にいらっしゃいます。
飼育環境の管理に気を使うペットを飼っていらっしゃる方にとっては、電気が使えないというのは大問題ですものね。
ペットを飼っているご家庭様では「昼間の電気代もバカにならない。」とおっしゃられる方も多いですよね。「ペットのために昼間はエアコンを付けっ放しで出かける」という方も少なくないのでは?
そういう方にとっては、次に挙げるポイントも蓄電池を導入するたことの大きなメリットになります!
深夜の電気代が安い時間帯に蓄電できる
蓄電池を設置すると、蓄電池に深夜電力の安い電気を蓄えて、その電気を一日中使うことが出来ます。
更に、太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで、更に電力会社から購入する電気をほとんどゼロにすることも出来ます。
電気代が高くて困っているというご家庭様には、蓄電池の効果で、電気を安く使っていけるという経済的なメリットも見込めます。
普及してきた電気自動車との相性が良い
太陽光発電と家庭用蓄電池に加えて、電気自動車とも接続可能な「トライブリッド」対応型の蓄電池を設置することで、蓄電池から電気自動車に電気を充電することも可能になります。
昼間、電気自動車を使っている間には、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に溜めておきます。
お家に帰ってからは、昼間に蓄電池にためた電気や、深夜電力の安い電気を使って電気自動車のバッテリー充電を行なうことで、年間のエネルギーコストを大幅に削減することが出来ます。
また、電気自動車と蓄電池を合わせると、かなり大容量の電気を蓄えることが出来ます。
何より電気自動車も自宅で充電できてしまうのもかなり魅力的ですよね!
電気自動車の普及が進むにつれてこういう形での導入も増えてくるでしょう!
蓄電池は太陽光発電との組み合わせでオトクに使える
先ほどもお伝えしたように、蓄電池単体でも、料金の安い深夜電力を使って充電し、それを一日中使いまわすことで電気代の節約に貢献してくれます。
ですが、やはり蓄電池の持っている性能を最大限発揮するのは、やはり太陽光発電と組み合わせて利用したときでしょう!
特に10年の固定買取期間が終わって、売電金額が安くなってしまった「卒FIT」のご家庭様は、より大きな経済的メリットが得られます。
2019年問題や卒FITに関する詳しい記事はこちら⇒2019年問題 差し掛かった家庭の選択肢とは
電池切れの心配も軽減出来る
停電が起こったときにも、蓄電池があれば普段通りの生活をすることが出来るというのが、蓄電池導入の大きなメリットになります。
しかし、2019年の台風15号の影響で発生した千葉の大停電の場合、最も復旧が遅かった地域では約2週間停電が続きました。
これほどの長期間にわたる停電が発生してしまうと、蓄電池単体で設置されていた場合、どこかで電池切れを起こしてしまうことがあります。ここまで長期の停電というのもめったに起こることではないですが、蓄電池単体で導入した場合の弱点になります。
しかし、太陽光発電が設置してあれば天気の良い日には、パネルが発電した電気を蓄電池に継ぎ足し充電していけるので、より長い期間電気を使っていくことが可能です。
逆に、太陽光発電だけでは、日が沈んでしまえば電気を使えなくなってしまうという弱点があります。
太陽光発電と蓄電池の両方を設置することで、お互いの弱点を補って、メリットを最大限引き出すことが出来ます。
普段は太陽光の余剰電力を有効に活用する手段として。非常時にも普段と変わらない状態で電気を使えるようにする手段として、太陽光発電と蓄電池を組み合わせるのが、今後の戸建て住宅のスタンダードになっていくでしょう。
蓄電池の必要性のまとめ
蓄電池の必要性についての記事をまとめていきました。
簡単にまとめますと・・・
・現在、蓄電池の設置台数は右肩上がりに伸びていっている。特に太陽光発電の設置から10年を経過した卒FITユーザーを中心に広く導入されている。
・現状、蓄電池単体で設置する必要性はそこまで高くはない。
・太陽光発電を設置している場合は、発電した電気の有効活用、非常時の備えとして蓄電池と太陽光発電のメリットを最大限に引き出して使える。蓄電池は今後、必須のアイテムと考えられている。
蓄電池もまだまだこれから需要が高まっていく商品です。原料の関係で極端な値崩れすることは当分の間は無いと言われています。
既に固定買取期間の終わっている方は、蓄電池の導入で得られるメリットも大きいです。
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!