大事に使えば蓄電池の寿命はのびる?最適で賢い使い方を知っておこう!
2020/06/13
こんにちは!エコの大臣です!
蓄電池に関するお問い合わせもたくさん頂いておりますが、性能面と共によくご質問頂くのが蓄電池の寿命、耐用年数に関する内容。
広く普及し始めたのがここ3~4年のものですので、みなさん「実際のところはどうなんだろう?」というところが気になっていらっしゃるようです。
そこで、今回は蓄電池の寿命と、少しでも長い間蓄電池をお使い頂くための使い方や、効率的な蓄電池の使い方についてお伝えしていきます!
目次
蓄電池の寿命の目安はどれくらい?
蓄電池の寿命は主に「サイクル数」という単位を用いて表されます。
蓄電池に一度充電して、放電するのを1サイクルとしてカウントします。
メーカーによってサイクル数が公表されているものを見ていくと、現在発売されている家庭用蓄電池には6,000サイクル~12,000サイクルとされている蓄電池が多いです。
1日1サイクルで換算すると6,000サイクルで約17年という計算になります。
これが蓄電池の期待寿命になります。
ちなみに家庭用蓄電池に使われているリチウムイオンはスマートフォンのバッテリーにも同じものが使われています。
皆さんも経験がある方が多いと思いますが、年数と共に充電の容量が減ってきて、使用できる時間が短くなってきますよね。
家庭用蓄電池もそれと同様のことが起こります。
蓄電池の期待寿命が過ぎたとしても、急に故障して使えなくなるわけではありません。
スマートフォンと同じで、徐々にフル充電でも使用できる時間が短くなっていき、最終的には使えなくなってしまいます。
ですので、実際には蓄電池の使用回数がサイクル寿命に到達したとしても、その後もそのまま使い続けることが出来ます。
ご利用方法によっては同じ蓄電池を20年、30年と使い続けていくことも可能です。
蓄電池の寿命を少しでも長くするための使い方
標準的な蓄電池の寿命については20年~30年と言われていますが、せっかくなら少しでも長い間使い続けたいですよね!
そこで、家庭用蓄電池を長持ちさせるために覚えておきたいポイントをいくつかお伝えしていきます!
高温利用はNG
リチウムイオン電池は高温下で使用を続けると、電池の容量の低下が進みやすくなります。電池の中に使われている電極と溶媒の分解が進みやすくなってしまうのが原因です。
細かい話をすると大学の化学の授業みたいになってしまうので、ここでは割愛しますが、リチウムイオン電池は劣化した性能を元のように復元することは出来ません。
なるべく性能の劣化スピードを抑えるために、高温になる環境でのご使用は避けた方が良いでしょう。
過充電や過放電はNG
蓄電池の充電が満タンになっている状態が続く、あるいは逆に容量がゼロになった状態で放置されてしまうと急速に劣化が進み、寿命を縮める原因になります。
現在の家庭用蓄電池には自動で充電量を制御して、容量が満タンの状態にならないようにしてくれます。
逆に、セーフティ機能が働いて、電池を完全に使い切ってしまうのを防いでくれるような機能が付いていますので、そこまで気にすることはないです。
充電してから保管する
先ほどお伝えした内容と重複しますが、蓄電池の電池残量がゼロになった状態で放置してしまうと蓄電池の寿命を縮める原因になってしまいます。
長期の外出などで電気を使わないでも、蓄電池の容量を50%程度保った状態で保管しておくように心がけておきましょう。
蓄電池の賢い使い方
蓄電池には様々な機能が付いているので、お家での電気の利用状況に合わせて上手に活用していきましょう。
運転モードを知っておく
蓄電池の運転モードは大きく3つに分けることが出来ます。メーカーによって呼び方は様々ですが、内容は大差ないので気にしなくて大丈夫です。
ここではオムロンの蓄電池を例として、蓄電池の上手な活用法を解説していきます。
経済優先モード
昼間に太陽光パネルで発電した電気をすべて電力会社への売電に回して、蓄電池へは安い深夜電力を使って充電します。
売電の固定買取期間がまだ残っていて、余剰電力がまだ高額で買い取ってもらえるという方には、売電の経済メリットを最大限に引き出してくれるこちらのモードがおススメです。
蓄電優先モード
蓄電池の電池の残量を設定しておくことで、いつ停電が起こってしまったとしても、ある程度の蓄電残量を確保しておくことが出来るモードです。
非常時の備えとして蓄電池を導入するというお客様には、こちらのモードがおススメです。
環境優先モード
昼間に太陽光パネルで発電した電気を蓄電池にためて、日没から夜明け間までの間の自家消費に出来る限り回して、電力会社からの買電を最小限に抑えるモードです。
太陽光発電の余剰電力の固定買取期間が終わった後には、売電価格が下がってしまうので、こちらのモードでの運用が基本になります。
太陽光発電の設置状況や、ご自宅の消費電力量に合わせてモード設定をして有効に活用していくようにしましょう!
蓄電池の寿命は使い方で延ばせるがいつかは壊れるときがやってくる
設置環境や使用方法に気を付ければ、サイクル寿命が過ぎた後にも蓄電池を使い続けることが出来ます。
年数が経つにつれて蓄電池の容量が下がっていってしまうので、最終的には動作時間がすごく短くなったり、機能を維持するのが難しくなってしまいます。
また、蓄電ユニット以外のモニターなどの周辺機器が不具合を起こしてしまうことも考えられます。
耐久年数はかなり長いものですが、半永久的に使えるものではないということを覚えておきましょう。
蓄電池の買い替えも検討しておこう
蓄電池ユニット本体の寿命は20年、中には理論上では30年以上使い続けることが出来るように設計されているものもあります。
他の家電製品などと比べても、かなり長いスパンではありますが、いずれは買い替えが必要になるかもしれませんね。
蓄電池と太陽光発電を連携させるパワーコンディショナーなどの周辺機器は、蓄電池ユニット本体よりも寿命が短く、10年~15年くらいで交換する必要が出てくることもございます。
部品を交換すればまだまだ使い続けられることも多いですが、その時に本体の劣化が進んでいるようであれば、買い替えを検討する価値もあるかもしれません。
10年、15年先の話になりますので、その頃には蓄電池の値段や仕組みなども、今とは随分変わっているかもしれませんね!
蓄電池の使い方まとめ
蓄電池の効率的で安心な使い方についての記事をまとめていきました。
蓄電池の寿命は15年~30年以上と、かなり長い間使い続けることが出来るように設計されています。
蓄電容量は年々少なくなってしまいますが、耐用年数を過ぎても完全に使えなくなってしまう訳ではありません。スマートフォンなどと同じで、フル充電しても1~2時間しかもたないというような状況になるまではご利用頂くことが出来ます。
蓄電池も、適切な状態でお使い頂ければ文字通り「一生モノ」にもなり得る製品です!
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!