エコキュートの故障で火災保険が使える!?適用条件について徹底解説
2021/03/27
こんにちは!エコの大臣です。
「給湯器が故障した!お湯が出ない!」となってしまうと、とても焦ってしまいますよね…。
急な故障だったので慌てて交換してもらったという方も少なくはないと思います。
実は故障の経緯や内容によってはエコキュートの修理や交換に火災保険の適用があるということはご存じでしたか?
エコキュートの交換となると数十万円は費用がかかりますので、保険が適用になればとても助かりますよね。
今回はエコキュートの故障が火災保険の適用になる条件について詳しく見ていきたいと思います。
目次
火災保険とは?
火災保険とは、損害保険の一種で火事や落雷、風水害などの事故によって建物や家財に生じた損害を補償するものです。
「火災」と名が付いているので、火災によって生じた損害のみを補償するようなイメージがあるかと思いますが、実際には突発的な事故によって生じた建物の損害を補償するような内容になっています。
屋根のふき替え工事などを行なう際にも火災保険を使うことも最近では増えているようです。火災保険の申請代行業などもビジネスとして存在するようですね。
エコキュートもお家の給湯設備として基本的には「屋外に簡単に取り外しが出来ないような状態」で設置されているので、火災保険では「建物」の一部として補償の対象になることが多いです。
火災ももちろんですが、最近多いのが「大雨による浸水でエコキュートが故障した」、「台風のときに強風で飛ばされたものが当たって故障した」という場合にも保証の対象になる可能性がございます。
保険の内容によってこの扱いも異なる場合がありますので、ご自身のところで加入されている保険の内容をよく確認しておきましょう。
火災保険の補償対象
ここでは火災保険についての説明も補足しておきます。火災保険の補償の対象には大きく「建物」と「家財」の2種類がございます。
火災保険に加入する際には、補償の対象を「建物のみ」、「家財のみ」、「建物と家財」の3種類の中から選ぶことになります。
それぞれの補償の対象となる範囲を確認しておきましょう。
建物
建物は建物本体とそれに付随する門や塀、物置などの「建物に付帯していて動かせないもの」が対象になります。
エコキュートは屋外に設置されていますが、基礎に固定されていて取り外しが出来ないようになっていますので、こちらの「建物」の部類に入ります。
家財
家財はお家の中にあるテレビや冷蔵庫、タンスや机、食器などの「建物に収容している動産」が対象になります。
家財の対象に関しては、保険会社によっても多少違っているようですので、詳細は約款や会社に直接確認するなどしておきましょう。
建物と家財
上述した建物と家財の両方が保険の対象となるものです。
補償の範囲が広くなる分、保険料も割高になりますので保険会社からの見積金額を見て必要かどうかを検討しましょう。
エコキュートで火災保険が適用される例
エコキュートの故障で火災保険が適用される例を挙げてみましょう。
※以下に挙げるのはあくまでも一例です。すべてのご家庭で保証されるとは限りません。必ず加入されている保険会社に確認を取って下さい。
・火災の影響でエコキュートが故障した(火災)
・台風による強風でエコキュートが転倒して故障した(風災)
・強風で飛んできた物がエコキュートに当たって故障した(風災)
・落雷の影響でエコキュートの基盤がショートして故障した(落雷)
・洪水でエコキュートが水浸しになって故障した(水災)
・雹(ひょう)によってエコキュートが故障した(雹災)
・屋根から落ちてきた雪の下敷きになってエコキュートが故障した(雪害)
・エコキュートが盗まれた(盗難)
以上のような事象が原因での故障の場合には火災保険が適用される可能性があります。
特に火災や落雷などが原因での故障はメーカー保証の対象外になりますので、火災保険の適用で助かったということもございます。
電気的・機械的事故特約
火災保険に特約として「電気的・機械的事故特約」というものを付けることが出来ます。
電気的・機械的事故特約とは、建物に付属したエコキュートなどの給湯器や空調設備などの機械設備が、ショート・アーク・スパークなどが原因で故障した場合に補償される特約です。
メーカーの保証と併用することは出来ないので、「保証期間が切れた後に故障してしまった」などの」場合にはこちらの特約で補償される可能性があります。
火災保険に加入する際にはこちらの特約がセットになっているのかを確認しておきましょう。
エコキュートで火災保険が適用されない例
どんな故障でも火災保険が適用されて補償されるというわけではございません。
原因によっては火災保険が適用されないので、修理・交換にかかる費用を実費で支払う必要があります。
経年劣化
経年劣化による部品の破損が原因の故障には、火災保険は適用されません。
火災保険は火災や風災など、あくまでも「突発的な不測の事故」に備えるための保険ですので、日常使用が原因の故障に関しては保険の対象外になります。
ただ、エコキュートにはメーカーの保証があります。
保証期間内の故障であれば、そちらを利用すれば無償で修理や部品の交換が出来ますので、忘れずに利用するようにしましょう。
地震
地震が原因でエコキュートが転倒して故障した場合には火災保険の適用外になります。
地震による被害は規模が甚大になりやすいので、保険会社では対応しきれないことが多いからです。
地震による被害を担保するためには、火災保険と合わせて地震保険にも加入しておく必要があります。
また、地震による直接の被害のほか、地震が原因で発生した津波による水災も火災保険の補償の対象にはなりません。こちらも地震保険での補償になります。
ちなみに、地震保険は「全損」や「半損」など住宅の被害状況によって保険金が支払われますので、「地震が原因でエコキュートだけが倒れて故障したが、住宅にはほとんど被害がない」という場合には補償されない可能性が高いです。
水災は全てのケースで補償される訳ではない
一般的な火災保険では水災の場合、保険金が支払われるためには「水災基準」というのをクリアしなければなりません。
水災補償には以下のような基準が設けられています。
・建物(家財)の保健価額に対して30%以上の損害を受けた場合
・床上浸水または地盤面から45cmを超える浸水によって損害が生じた場合
これらの基準に満たない場合には火災保険に加入していたとしても保険金が支払われるのは難しいでしょう。
先ほどもお伝えしましたが、地震が原因となって発生した津波による水災に関しては火災保険の対象外になります。
津波の心配がある地域にお住まいの方は、火災保険と合わせて地震保険にも加入しておくことをおススメします。
エコキュートの火災保険のまとめ
エコキュートの故障に火災保険が適用されるのかということについてまとめていきました。
火災保険では「火災」以外にも風災や水災などの突発的な災害によって、エコキュートが故障した場合にも補償されることがございます。
エコキュートは火災保険上の分類では「建物」に該当することが多いです。一般的に火災保険と言えば、建物の保険には加入されているかと思いますので、ほとんどの方が対象になるのではないでしょうか。
経年劣化による故障の場合には火災保険の適用はありませんので、その点は注意しましょう。
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