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オール電化住宅って何?新築で建てるときに気をつけるべきことについて

2021/11/21

こんにちは!エコの大臣です!

最近では新築時にオール電化を採用されるご家庭も大変多いです。

特に最近ではご家庭の一次エネルギーの消費量の収支を0にするのを目的とした「ZEH」住宅に「オール電化+太陽光発電+蓄電池」という形で導入される方も増えています。

ただ、住宅全体に占めるオール電化住宅の割合は10%前後とまだまだ少数派です。

オール電化に切り替えることのメリットも大きいですが、もちろんデメリットの部分もあります。

今回は、新築住宅でオール電化を採用したときのメリット・デメリットや、ガスと併用する場合の違いなどについて詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

オール電化住宅とは?

オール電化住宅とは、「照明、給湯、空調、調理などのお家の設備がすべて電気でまかなうようになっている住宅のこと」を言います。

一般的なオール電化住宅では、台所の調理器具は「IHクッキングヒーター」、給湯設備には「電気温水器やエコキュート」、空調設備は、「エアコン、こたつ、電気式の床暖房」などを採用しています。

基本的には、ガスコンロやガス給器、石油のヒーターやボイラーなど火の気のあるものを設置しないので、火事やガス中毒になる危険性が下がるなど安全性に関しても評価が高いです。

熱源を電気に一本化しているので、住宅用の太陽光発電とや蓄電池と相性が良く、自家発電で自宅の電気消費量のほとんどをまかなえるようなご家庭もあります。

最近では、自家用車も電気自動車を採用し、電気自動車と自宅の電気をつなぐV2Hシステムを採用している家庭も増えてきています。

 

オール電化住宅の電気代について

オール電化住宅は熱源を電気一本に絞っているので、ガス代は基本料金から0円になります。そのため、毎月の光熱費=電気代というのが基本的な考え方になります。

関西電力の発表によると、オール電化住宅の電気代は4人家族以上の世帯で毎月約17,500円程度だそうです。

ガス+電気代の支払いで毎月平均でこれ以上の金額をお支払いされているということであれば、オール電化に切り替えることで光熱費を安く抑えることが出来ます。

※オール電化住宅の電気代は、家族人数や住んでいる地域の電力会社の料金プランによっても異なります。

※ご利用状況によっても電気代の請求額は変わります。

引用:関西電力HP「オール電化の電気代平均額と節約方法」より

 

ガスと比べるとどちらが安い?

ガスと電気を併用するのと、オール電化に切り替えるのとでどちらの方がランニングコストが安くなるのかというのが一番気になりますよね。

一般的なランニングコストは、プロパンガス>オール電化≧都市ガスになると言われています。

そのため、オール電化の普及率はプロパンガスを利用している地域では特に高くなっています。

オール電化の経済性が下がっているのは、原子力発電所の稼働が停止してから深夜電力と昼間の電気代の差が小さくなったことで、オール電化住宅でも少し電気代が高くなってしまったことも1つの要因となっています。

一昔前は深夜電力の料金単価が今よりもう少し安かったので、ほとんどの家庭でオール電化に切り替えると経済的なメリットが出ていたのですが、今では使い方や家族構成によっては都市ガスより少し安いかほとんど変わらないということもございます。

 

オール電化とガスはどう違うの?

オール電化とガス併用住宅では何が違うのか?と疑問に思われる方も多いと思います。

大きく違うのは、「調理器具」、「給湯設備」の2つです。それぞれについて詳しくお話ししましょう。

 

調理器具

オール電化の場合は、台所の調理器具はIHクッキングヒーターを使用します。

ガスコンロと違い、IHクッキングヒーターは火を使わず天板の下にあるコイルに電流を流して磁力線を発生させ、その磁力線が調理器具の中を通るときに熱を発生させる仕組みになっています。

調理器具に直接熱を伝えるので、熱効率も良くガスコンロと比べても遜色なくご利用頂けます。

火を使わないので、火事になる危険性も低いので、小さなお子様や高齢の方でも安全に使用することが出来ます。

IHクッキングヒーターとガスコンロの比較やそれぞれの特徴に関する詳しい記事はこちら⇒徹底比較!IHとガスコンロどちらがおすすめなのかを公開!

 

給湯器

オール電化で使用されるのは、電気温水器やエコキュートになります。どちらも貯湯式の給湯器になっていて、深夜電力を使って、電気代の安い深夜の時間帯にお湯を沸かして大きなタンクにためておき、その中にたまったお湯を一日を通して使います。

深夜電力を使用してお湯を沸かすので、ランニングコストを安く抑えることが出来るのが特徴です。

エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートとは?メリットやデメリット・メーカー・種類を完全網羅!

 

オール電化住宅のメリットについて

オール電化住宅の採用件数は年々増えてきており、地域によっては新築住宅の90%以上がオール電化という地域もあります。

ここまで広くオール電化が採用されているからには、何か大きなメリットがあるのでしょう。まずは、オール電化住宅の持つメリットについて詳しくみていきましょう。

 

給湯器や暖房器具を安く使える

オール電化で使用されるエコキュートや電気温水器などの給湯器は、深夜電力の割引と組み合わせることで安く利用することが出来ます。

特に最新型のエコキュートでは、毎月のランニングコストは一般的な4人家族でも2,000~3,000円程度とかなり安く利用することが出来ます。

また、給湯器だけでなく、深夜電力を利用する暖房器具である蓄熱暖房機などを利用することで冬の暖房費用も節約することが出来ます。

特に都市ガスよりも利用料金が高くなる傾向にあるプロパンガスを利用している地域では、オール電化の経済性が高宇評価されています。

 

料金を一本化できる

オール電化を採用することで、ガス代は基本料金すらかかりません。光熱費を安く抑えられるだけでなく、毎月の光熱費の管理もしやすくなります。

また、新築時にオール電化を選択することで、ガスの配管の引き込み工事やガス配管の設置工事なども必要がなくなります。そういったガスを利用するにあたって必要になる初期費用も節約が出来るというのもオール電化のメリットの1つです。

 

ガス中毒の心配がない

オール電化住宅はガスや灯油をそもそも使わないので、ガス漏れや灯油タンクから灯油が漏れたりする心配がありません。

また、燃料を燃やさないので、不完全燃焼を起こすこともなくガス中毒になる危険性もありませんし、空気が汚れることもありません。

ガスファンヒーターや灯油ヒーターなどは二酸化炭素中毒を防ぐために、定期的な部屋の換気が必要になりますが、電気の場合にはその必要もありません。これもオール電化のメリットの1つと言えるでしょう。

 

オール電化住宅のデメリットについて

オール電化住宅には様々なメリットがありますが、良いことばかりではなく逆にデメリットの部分もあります。メリット・デメリットの両面を知った上で、オール電化住宅が本当に向いているのかを判断するようにしましょう。

 

昼間の電気代が割高

オール電化に切り替えると夜間の電気代は安く抑えることが出来ますが、逆に昼間の電気代は割高になってしまいます。

契約している電力会社やプランによっても多少異なりますが、平日の午前10時から午後5時までの時間帯は少し電気代が高めに設定されています。

そのため、この時間帯に在宅していることが多い場合には割高な電気を買うことになるため、オール電化単体では経済的なメリットが出づらくなります。

電気を使う時間帯に注意しないといけないので、そういうことも面倒な方には逆に「オール電化は使いづらい」と感じるかもしれません。

 

暖房は暖まるまでに時間がかかる

床暖房や蓄熱式の暖房器具や衣類乾燥機などは、ガス式と電気式を比べると圧倒的にガス式の方が暖まるまでの速度は早いです。立ち上がりに時間がかかるので、必然的に長時間稼働させることになってしまうので、ランニングコストも思ったより安くならないという声も頂戴します。

特に乾燥機や浴室暖房などは乾燥までにかかる時間だけでなく、乾燥した衣類の仕上がりもガスの方が良いというのが一般的です。

東北地方などの寒冷地にお住まいの場合は特に注意しておきたいポイントですね。

 

エコキュートの設置場所が必要

オール電化で使用する給湯器は、沸かしたお湯をためておくためのタンクが必要になります。そのため、新築の際には、お風呂や洗面所の位置に合わせて給湯器の設置場所も決める必要があります。

また、エコキュート自体は10~15年で寿命を迎えて交換が必要になります。大阪市内や名古屋市内の中心部などでは、2階のベランダなどに給湯器を設置している場合があります。その場合は撤去や搬入に追加で費用がかかることが多いので、後で交換するときのことも考えて設置を検討するのが良いでしょう。

クレーンを使えば1回で5~7万円くらいの費用が必要になります。オール電化で得られた光熱費のメリットが全部吹っ飛ぶくらいの工事費用がかかるので、個人的にはそこまで設置することはあまりおススメしません。

 

エコキュートから出る音で騒音トラブルになることがある

エコキュートに利用されているヒートポンプから発生する音が原因での騒音トラブルも報告されています。

エコキュートから発生する音。これ自体はエアコンの室外機と同じレベルの大きさですので、ほとんどの方が問題ないかと思います。ただし、エコキュートに関しては動作するのが23時~5時くらいまでの深夜電力を利用する時間帯になります。多くの方がお休みになられている時間帯に運転するので騒音トラブルを招きやすくなっています。

エコキュートを設置する際には、自宅や隣家の寝室の近くに設置することは避けましょう。

また、ヒートポンプからは「低周波音」と呼ばれる音が出ています。低周波音とは本来人間の耳では聞き取ることが出来ないほどの低い音のことです。音は空気や物体が振動することで起こるので、人間の耳では「音」として感知出来なくても、振動は空気を通して伝わってきます。

大きな音に長時間さらされると体にも変調をきたします。低周波音も「音」として聞き取れなくても振動は伝わってきますので、低周波音が原因とみられる不眠やめまい、吐き気などの健康被害の症例もあります。

エコキュートの周辺を囲ったり、音が反響するような狭い場所に設置すると被害が大きくなりますので、施工業者やハウスメーカーに相談して設置場所を決めるようにしましょう。

エコキュートの騒音被害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートの騒音って気になるレベル?近所トラブルにならないために

 

オール電化住宅の新築時に導入しておくべき設備

エコキュートやIHクッキングヒーターなどは新築時でなくても導入することが出来ます。

一部の設備は、新築時に導入しておかないと後付けの工事が出来ないものもございますので注意しておきましょう。

 

床暖房

後付けで床暖房を導入する場合、使用されている床材によっては床暖房との相性が良くないものもあるので、そのままでは導入が出来ないということがあります。

どうしても床暖房を導入したいとなれば、床材を全面的に張り替える必要が出てくることもあります。

床材を張り替えて床暖房を導入するとなると、工事費用も余計にかかります。床暖房を後から導入する可能性があるのであれば、対応可能な床材を選んでおいた方が良いでしょう。

また、蓄熱式の床暖房は設計上、新築時でないと導入が出来ません。初期費用はかかりますが、ランニングコスト面では優れた性能を持っていますので、導入を検討してみるのも良いでしょう。

 

蓄熱式暖房機

蓄熱暖房機は蓄熱用のレンガを電気で暖めて、その熱を放熱することでお部屋を暖める仕組みになっています。

深夜電力を利用してレンガを暖めるので、光熱費も安く抑えることが可能です。

他の暖房器具とは異なり、レンガに蓄えた熱を一日を通してゆっくりと放熱してくれます。

また、火を使わないので火事にならないだけでなく、空気も汚しません。

自然対流を利用して部屋を暖めるので、エアコンのようにホコリを巻き上げたりすることもありません。

サイズが大きく、重量も100kg以上あるので、後付けで設置するとなるとなかなか難しいことが多いです。

 

オール電化住宅を選ぶべきご家庭

オール電化住宅のメリット・デメリットをお伝えしていきました。「導入して良かった!」と思っておられる方が90%以上いるというアンケート結果もあります。

オール電化のメリットを活かして生活するにはどのようにすれば良いのでしょうか?オール電化住宅でメリットの出やすいご家庭の特徴をお伝えしていきます。

 

夜に過ごす時間が多い

オール電化住宅の電気代は、昼に高く、夜に安いというのが基本です。学生の子供さんや、共働きのご家庭などで昼間の在宅率が低い場合には、昼の電気の使用量も少ないでしょう。

安い時間帯の電気だけを利用すれば電気代をかなり安く抑えることが出来ますので、オール電化に切り替えた場合の光熱費のメリットを活かすことが出来ます。

 

火を使わずに生活したい

オール電化では、調理や給湯にも電気を使うので、火の気がほとんどなくなります。

ガスコンロをご利用の場合、高齢になると青い炎が見えづらくなるそうです。調理中に気が付かずに、袖口に引火してやけどをしてしまったりすることもあるようです。

また、子供たちだけで留守番をしているというときにも無断で火を使ってしまうということもありません。火事やガス中毒などになる危険性はオール電化にすることでぐっと下がります。その点も考慮すればオール電化は非常に優れていると言えるでしょう。

 

太陽光発電の設置を検討している

新築時に太陽光発電を設置される方も増えています。太陽光パネルの設置費用も年々下がってきています。条件によっては、150万円もあれば、4人家族が1年で消費する電力量をまかなうのに十分な量の太陽光パネルを設置することも可能です。

オール電化では、昼間の電気代が割高になりますが、太陽光パネルを設置することで日中はパネルが発電した電気を使用することが出来ます。電力会社から割高な電気代を購入しなくて良くなりますので、オール電化との相性も良いです。

また、パネルで発電した電気は自宅で使用して余った分は電力会社に売ることも出来ます。どちらにしても作った電気が無駄になることはありません。

電気代もそうですが、使用した電気に応じて毎月徴収される「再エネ賦課金」もこれからまだまだ高くなっていくだろうと言われています。太陽光パネル自体は20年、30年と使い続けられるものですし、今では機器保証も15年となっているメーカーが多いです。

新築の場合は屋根の向きや形状なども太陽光発電に適したものを選ぶことが可能ですので、よりメリットを得やすいでしょう。

 

オール電化住宅におすすめな電気プランについて

オール電化住宅にすると、台所の調理や給湯などガスを使わなくなる分、電気の使用量は多くなります。

一般的に契約されている従量電灯のプランだと、電気代が高くなることが多いので、オール電化住宅の場合は時間帯別に電気代が分かれているプランに切り替えるのが一般的です。

関西電力エリアでは「はぴeタイムR」、中部電力エリアでは「スマートライフプラン」という電力プランがオール電化向けの電力プランとして販売されています。

地域ごとに電気の単価や電気の安くなる時間が多少異なりますので、お住まいの地域の電力会社の情報を調べてみましょう。

各地域の電力会社のオール電化向けの料金プランのページのリンクを張っておきますので、参考にしてみて下さい。

 

新電力会社はどうなの?

新電力会社はほとんどが、従量電灯の料金体系になっています。

新電力の中では「出光興産」と「シン・エナジー」の2社はオール電化向けの深夜の時間帯が安い料金プランを提供しています。

出光興産の場合は電気代だけでなく、ガソリン代の割引サービスなどもありますので、シミュレーションを見て安くなりそうな電力会社に乗り換えるのもありかもしれませんね。

 

オール電化住宅のまとめ

今回は、新築でオール電化住宅を導入する場合の注意点やメリット・デメリットについてご紹介していきました。

新築のときからオール電化を導入するとなると、ガスの引き込み工事など、ガスを利用するための初期費用も必要なくなります。

オール電化は火事になりにくかったり、深夜電力を利用することで光熱費を安く抑えることが出来るというメリットがあります。床暖房や蓄熱暖房など、新築の時だからこそ導入しやすい設備もあり、使い方には少しコツが必要ですが、上手に使いこなせば快適な生活を約束してくれます。

 

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この記事を監修した人: 清家 和馬
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