住友電気工業の蓄電池は超小型!?室内設置もできて長時間使用可能
2022/02/07
みなさんこんにちは!
太陽光発電の普及と同時に注目されているのが、家庭用蓄電池です。
家庭用蓄電池は、太陽光発電で発電された電気や電気代の安い深夜電力を貯められるので、電気代の節約だけでなく災害対策としても有効です。
注目を集めている家庭用蓄電池ですが、2022年2月現在蓄電池を開発しているメーカーは、国内外を合わせると数十社を超えます。
エコの王様にも様々な蓄電池メーカーの性能などについてのお問い合わせを頂いております。
今回は、世界を代表する住友電気工業が作る蓄電池の性能などについて詳しくお話します!
目次
住友電気工業とは?
住友電気工業株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く日本最大手の非鉄金属(鉄以外の金属を扱う)メーカーです。
世界トップシェアの製品も多く、世界40カ国以上の国と地域に400社以上、従業員数28万人を超える社員を擁する日本を代表する企業の1つです。
通称は「住友電工」と呼ばれており、非金属メーカーとしての役割だけでなくスポーツや光通信事業など幅く広く名前が知られています。
住友電気工業の創業は、1897(明治30)年4月1日に「住友伸銅場」が開設が始まりです。
創業当時は、銅板・銅棒などの銅製品の製造をしていました。
1911(明治44)年8月に住友伸銅場の電線製造部分が独立して、住友電線製造所を設立して国内初の高圧地下送電線(地中に埋められた電線)の製造を開始しました。
1939(昭和14)年に現在の社名である住友電気工業株式会社になりました。
住友電気工業蓄電池の特徴
日本を代表する非金属メーカーである住友電気工業が蓄電池の開発を始めたのが、2000年代に入ってからです。
最初に開発されたのは、家庭用蓄電池ではなく産業用蓄電池です。
住友電気工業が開発した産業蓄電池はレドックスフロー電池と言われる、火災が起きにくい蓄電池です。
家庭用蓄電池は、住友電気工業独自の変換方式(MSC:Minimum Switching Conversion)を採用しています。
独自の変換方式を使うことによって、各電力会社から送られてくる電気(交流電流)を蓄電池に貯める電気(直流電流)に変換する際に発生する変換ロスを最小化できます。
変換ロスを最小化する以外にも住友電気工業蓄電池には、5つの特徴がありますのでそれぞれご紹介します。
工事無しでも使える
住友電気工業蓄電池の特徴の1つ目は、工事無しで使えることです。
住友電気工業独自に変換方式MSCを使うことによって、不要な冷却装置や無駄なスペースを省くことに成功したので業界最小・最軽量の蓄電池が完成しました。
現在販売されている家庭用蓄電池は、メーカーによって多少の違いはありますがエアコンの室外機ぐらいの大きさがあって重さが100kgを超えるものが多いです。
蓄電池を設置する時は、コンクリートの基礎を作って設置します。
住友電気工業蓄電池は、エアコンの室外機よりも小さくサイズは、高さ760mm×幅550mm×奥行275mmで重さ51kgなのでコンクリート基礎工事無しで、設置できるため工事自体も半日で終わります。
コンクリート基礎工事が無いため太陽光発電システムがないマンションにも設置可能です。
※基礎工事以外の配線工事等は必要です。
室内設置も可能
住友電気工業蓄電池の特徴の2つ目は、室内設置も可能なことです。
2022年現在販売されている家庭用蓄電池の多くは、メーカーによって違いはありますがサイズも大きく100kgを超える蓄電池が多いので基本的に設置は屋外です。
住友電気工業蓄電池は、独自の変換方式を導入したことによって業界最小・最軽量を実現したので、屋外ではなく室内設置が可能になりました。
室内以外にも出窓の下やベランダ・軒下にも設置可能です。
2階以上に設置すれば、水害に弱い蓄電池のデメリットを解消できます。
メンテナンスの工数削減
住友電気工業蓄電池の特徴の3つ目は、メンテナンス工数削減です。
2022年現在販売されている家庭用蓄電池には、電気を変換するためのパワーコンディショナーが付いています。
パワーコンディショナーは、太陽光発電システムで発電された直流電流を各電化製品に使えるように交流電流に変換したり、蓄電池に貯めるために交流電流に貯めるために直流電流に変換する役割を担っています。
パワーコンディショナーは熱に弱い特性がありますが、パワーコンディショナーが電気を変換するときに熱が発生します。
パワーコンディショナーの性能を維持するために蓄電池内に冷却ファンがあります。
冷却ファンがあることによってメンテナンス工数が増えるのですが、住友電気工業蓄電池は冷却ファンレス構造を採用しているため、蓄電池内の定期メンテナンス工数が削減に成功しました。
緊急充電モード
住友電気工業蓄電池の特徴の4つ目は、緊急充電モードです。
台風や大雨などで停電が予想される場合は、簡単なボタン操作1つで万が一に備えて充電量を100%にできます。
緊急充電モード開始後は、充電量100%を24時間維持し、24時間が経過すると自動で設定していた運転モードに戻る仕組みになっています。
見守りサービス
住友電気工業蓄電池の特徴の5つ目は、見守りサービスです。
見守りサービスとは、住友電気工業が外部から遠隔で蓄電池の稼働状況を見守るサービスを指します。
蓄電池の故障が発生した場合は、速やかな原因究明および対処を無料で行えますので、他メーカーの蓄電池よりも安心して蓄電池が使えます。
参考資料;住友電気工業蓄電池HP
住友電気工業の主力蓄電池
住友電気工業蓄電池が2022年2月現在している蓄電池は、POWER DEPO Ⅳ(パワーデポ4)です。
POWER DEPO Ⅳは蓄電容量3.3kWhと小さいですが、同じPOWER DEPO Ⅳを増設することができますので最大で蓄電容量を6.6kWhまで増やせます。
POWER DEPO Ⅳの特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種別 | 停電時の動作 | 最大出力 | サイズ | 寿命 |
POWER DEPO Ⅳ | 3.3kWh(増設時6.6kWh) | 単機能型 | 特定負荷 | 1,500w | 高さ760mm×幅550mm×奥行275mm | 10年 |
※単機能型とは、太陽光発電システム用と蓄電池用パワーコンディショナーが別になっているシステムを指します。
※特定負荷とは、停電時にあらかじめ決められた場所のコンセントから電気が使えないシステムのことを指します。
※寿命は、設置場所や充放電の回数によって変わります。
蓄電池の性能に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池は種類がたくさんあるって本当?それぞれの特徴について解説!
蓄電池の住友電気工業のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・住友電気工業とは、世界トップクラスの非鉄金属メーカー!
日本では、住友電工の名称で知られています。
・住友電気工業蓄電池の特徴は全部で5つある!
工事無しで設置できる・室内設置が可能・メンテナンス工数削減・緊急充電モード・見守りサービスです。
・住友電気工業蓄電池は必要に応じて増設できる!
3.3kWhから最大で6.6kWhまで増設可能です。
世界を代表する非鉄金属メーカーである住友金属工業が開発した蓄電池は、業界最小・最軽量化された蓄電池です。
そのため、屋外だけでなく室内設置も可能です。
他の蓄電池メーカーのように冷却ファンが無いためメンテナンス工数削減にも成功しています。
独自の変換方式を採用しているため、他のメーカーよりも変換効率も高いです。
今から蓄電池の設置をご検討されていて、屋外ではなく室内に設置したいや蓄電容量がそこまで大きいものが必要ない方に住友電気工業の蓄電池はおすすめです!
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