エコキュートの訪問販売は悪徳?無料点検のワナや断り方
2023/06/05
こんにちは!エコの大臣です。
令和に入っても消費生活に関するトラブルは後を絶ちません。技術の進歩とともに販売方法も多様化、デジタル化が進んでおり、店舗販売以外の通信販売、特に健康食品や美容グッズなどの定期購入サービスに関するトラブル件数も増加しているようです。
販売手法も時代とともに移り変わっていますが、それでも後を絶たないのが訪問販売による消費者トラブルです。「え?いまだに訪問販売なんて存在するの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅設備、リフォーム関係のトラブルは毎年数多く報告されており、業務停止処分を受けているような悪質な業者が存在することも事実です。
そこで、今回は余計なトラブルに巻き込まれないための予防策や、悪質な業者の特徴、もし万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処方法についてお伝えしていきます。
目次
エコキュートの訪問販売は今の時代もあるの?
訪問販売という手法は、古くは江戸時代の富山の薬売りまで遡るほど歴史のあるものです。インターネットが発達した現在においてもエコキュートや太陽光発電、外壁塗装などの住宅関連設備やリフォームは、訪問販売という営業形態を取っている業者も数多く存在します。お家のリフォームなどは、「いつか、やりたいなー」、「話には聞いたことがあって興味はあるけど…。」と思っていても「まぁ、今度で良いか」となかなか動き出さない層も潜在的にいるようです。エコキュートや太陽光発電、蓄電池などの住宅用エコ商材は、ご家庭によっては設置することで受けられるメリットも大きいですし、商品自体の需要や人気もあります。そのため、営業マンが来て商品を勧められると気持ちも乗ってついつい購入してしまうというケースも少なくありません。
エコキュートの訪問販売が危険・悪徳と言われる理由
訪問販売に対してあまり良いイメージを持っていないという方もいるでしょう。訪問販売業者が1人暮らしの高齢者を相手に高級布団や浄水器を何台も販売していた事例も発生しています。特に最近では高齢者が1人暮らししていることも多く、認知症を発症している場合はこういった悪徳業者の餌食になりやすいです。
エコキュートの場合は、1つの家に複数台設置することはありませんが、まだ使えている給湯器があるのに契約を迫ったり、ものすごく高い工事費用を請求されたりすることがあるようです。
訪問販売がトラブルになりやすい理由の1つに、契約までのスパンが短いということがあります。訪問販売業者の多くは即決を迫ってきます。先に挙げた一人暮らしの高齢者などは、すぐに相談できる相手がいないことも多いため、「給湯器が故障しそうなので、交換した方が良いですよ。」と言われれば「そうなんだ。それは大変だ。」と勘違いしたまま契約してします可能性が高いです。
また、エコキュートに関してはカタログに記載されている希望価格と実際の販売価格とが大きく異なっているのも誤解を生じやすい原因の1つです。カタログには100万円を超える金額が記載されていますが、実際にはその半額以下で購入することも可能です。訪問販売の場合は、人件費や交通費などが店舗型やネットの販売店と比べると余分にかかります。そのため、販売価格もそれに伴って高くなります。
訪問販売業者の販売価格が他よりも高いこと自体は詐欺ではありませんが、「値段が高い」=「悪」という観点でいくと訪問販売は危険・悪徳と言えるでしょう。
エコキュートの訪問販売すべてが悪いわけではない?
まず初めにエコキュートを訪問営業で販売している業者は数多く存在しますが、ほとんどの業者が正当な業者であることは知っておいて下さい。訪問販売は特定商取引法という法律の制限を受けます。「一度断られた家に何度も営業をかける」、「帰れと言って全く帰ってくれない」、「深夜や早朝の時間帯の訪問」など行き過ぎた営業活動は行政からの指導の対象にもなります。ほとんどの業者が法律のルール内で販売を行なっています。
「金額が高い!ぼったくり!」と書かれているのをよく見かけますが、確かにほぼ定価のような金額で販売している業者もありますが、結構良心的な値段で販売している業者も中にはあるようです。
逆に金額が少しくらい安くても手抜き工事をしたり、工事後に不具合があっても何かしら理由を付けて訪問しないようなずさんな業者は、残念なことに訪問販売業者であるないを問わず存在します。金額だけで判断するのではなく、会社の規模や対応なども合わせて検討するのが良いでしょう。
エコキュート訪問販売の悪徳業者のパターン
訪問販売業者の中にもまともな業者と悪徳業者が混在しています。その中で、悪徳業者を見極める方法があります。以下に挙げるような特徴にあてはまる業者は悪質な業者である可能性が高いので注意しましょう。
メリットしか言わない
「とにかく自分が販売しようとする商品の良いところだけを伝えてくる」、「デメリットの部分を聞いてもきちんと答えてくれない」など商品のメリットだけを伝えてくる業者も多いです。どんなに良い商品でもデメリットの部分は必ずあります。そういう場合は、デメリットを伝えると契約してもらえないので、わざと黙っている可能性があります。こちらからデメリットに関する質問をしても答えてくれない場合は何か怪しいところがあると思っておいた方が良いでしょう。
担当者や会社名を名乗らない
事業者が訪問販売をおこなうときは、勧誘に先立って消費者に対して「自身の所属している会社や氏名を明らかにする」、「契約の締結について勧誘をする目的であること」、「販売しようとする商品の種類」を明示してから勧誘をしなければならないと特定商取引法に規定されています。
飛び込みで営業マンが来たときはきちんと所属を確認するようにしてください。
名刺を渡してくれない
真っ当な企業であればすべての営業マンが名刺を携帯して顧客宅を訪問しているはずです。先ほどの項目でもありましたが、所属を伝えるのは義務なのですが後で連絡を取りたいと思っても連絡先がわからないということがあります。また、訪問者が本当にその会社に所属しているかの確認のためにも、必ず訪問した営業マンの名刺は確保しておきましょう。
最近は電力会社の職員のような服装で「〇〇から給湯器の点検に来ました。」と虚偽の申告をして営業活動をする悪質な業者も増えてきているようです。自宅に何者が来たのかをはっきりさせるためにも名刺など身分を証明するものはもらうようにしましょう。
即決を求めてくる
訪問営業の営業マンは必ずと言っていいほど即決を迫ってきます。営業マンは契約を決めるプロですが、消費者側は断りのプロではないです。しかも、商品の知識などもそのた営業マンには及びません。そのため、あの手この手で即決を迫ってくる百戦錬磨の営業マンは、消費者に対してどうしても断り切れない、断ると損をするように商談を進めてきます。
本当に欲しいと思えば即決してしまっても良いですが、原則として訪問販売で進める商品って即決しても即決しなくても損をすることは無いと考えて良いです。後でゆっくり考えて必要なら買うでも大丈夫です。
不安をあおってくる
これも先ほどの即決を迫ってくる際によく使われる手法です。「今使っている給湯器はいつ壊れてもおかしくない」などと言って、今にも壊れるかの如く迫ってきます。もちろん、本当に壊れかかっている給湯器も中にはあるのかもしれませんが、それにしても別にその業者から買わなければならない理由は特にない訳です。日本で給湯器を取り扱っている業者なんてごまんといます。
もし本当に不安になり、「これは必要だ!」と思っても、その業者以外からでも絶対に購入できます。無理に即決する必要はありません。
初期費用0円を提示してくる
どうして多くの消費者が訪問販売に来た営業マンと契約を結んでしまうのか。その根拠はここにあります。訪問販売業者の多くは、「エコキュートや太陽光発電を設置して生まれる経済効果の中で毎月の支払いが出来るので、結果的に負担なく購入できますよ」という謳い文句で販売しています。「初期費用0円」という言葉の響きが良いですよね!訪問販売の場合、支払いのほとんどはローン決済で行なわれます。このとき、頭金を1円も入れなければ初期費用0円で売買契約を締結することが出来ます。
エコキュートや太陽光発電はリフォームローンと言う住宅設備向けのローンが使えます。リフォームローンを利用すると、15年や20年などかなり長期間のローンを組むことが出来ますので、100万円近い金額の契約でも月々の支払いは数千円で済ませられてしまいます。でも、15年ローンで返済するとなると金利だけでも10万円以上かかったりします。エコキュートに切り替えるともちろん、ランニングコストが安くなるなどの経済的メリットはありますが、金利で10万円以上払うとなれば、当然その分メリットは薄くなってしまいます。現金で支払うか、もっと短期間のローンで済むような支払い方法が出来ないのであれば、無理に購入する必要はないでしょうね。
エコキュートの訪問販売で無料点検は受けるべき?
最近、給湯器や外壁などお家の設備の無料点検を称してアポイントを取り、「今の給湯器が壊れそうなので、このまま放っておくと大きな事故になる。交換した方が良い」などと消費者の不安をあおり高額な商品や必要のないリフォーム工事契約をする詐欺まがいの手法が流行しているそうです。
この手の営業マンは大手電力会社やメーカーの職員のような振舞をしていることが多いですが、そもそもエコキュートは法定点検の必要はありませんので、電力会社の職員が無料点検に来ることがないんですよね…。
エコキュートを取り付けた業者がアフターフォローの一環として定期メンテナンスサービスを行なっている場合がありますが、その場合は事前に訪問日時の連絡があったり、名前を知っている業者がくるはずなのですぐにわかるはずです。給湯器の保証サービスに加入している場合、取付業者以外で点検や修理などをすると保証が切れてしまう場合があります。無料だからといって何でも受けるべきではないということを心がけておきましょう。
エコキュートの訪問販売の断り方
実際に訪問販売を受けてしまった場合、どのように対処したら良いのでしょうか。失敗しない対応方法を3つお伝えします。
訪問販売業者を家にいれない
まずは、営業マンに商談に入らせない。これが一番の対策になります。商談させなければ、必要のない商品を購入することもありませんし、断り切れなくて悩むということもありません。とにかく関わらないというのが最強です。
そのための具体的な対策としては
・居留守を使う
・インターフォンで断る
・「訪問販売お断り」のステッカーを貼る
などが有効な対策です。とにかく関わりをもたないというのが一番の回避方法です。
「ちょっと得したい」、「今よりもちょっと楽したい」から「良い話だったら聞こう」という気持ちが一番危ないということを理解しておきましょう。
理由を付けずに断る
もし、万が一玄関を開けて対応してしまった場合には、話を聞く前にはっきり「いらない」ということを伝えましょう。「いらない」、「必要ない」それでもダメなら「警察呼ぶ」が一番効果的です。
ダメな断り方の例としては
「今忙しくて・・・」→これは、間違いなくまた来ます。
「前も断った」→前とは違いますよ、まずは話聞いてみて下さい!
「お金がない」→今は初期費用なしで購入できるんですよ!
などなど断るのに理由を付けることです。自分は1回断ったら終わりですが、営業マンは1日100件以上は断られる訓練を積んできているわけです。営業マンはこの手の断りに対する対策、マニュアルを熟知しています。むしろ、営業の世界では「断られてからが勝負」とも言われるぐらいです。自分ではうまく断っているつもりでも、知らず知らずのうちに営業マンのペースに乗せられてしまっていることがあるかもしれません。
「そんな失礼なこと出来ない」と思うかもしれませんが、シンプルに一言「いらない」と言ってください。これが一番効きます。
録音・録画することを伝える
もしも、家の中に営業マンを招き入れてしまった場合には、商談の内容を録音することを伝えましょう。録音されていることが分かっていれば営業マンもあまりオーバーなトークをしたり、断られてから無理に粘ろうとする可能性がグンと下がります。
また、もし契約した場合でも、営業マンから説明された内容が正しいかどうかを後で確認することも出来るので可能であれば録音を取っておくことをおススメします。
エコキュートを無理に契約した場合は早期にクーリングオフを!
訪問販売でエコキュートを契約した場合でも、契約日を含めて8日以内であればクーリング・オフ制度を利用することが出来ます。期間内であれば契約を無償で解除することが出来ます。訪問販売は特商法の規制を受けるので、企業がクーリング・オフを受け付けなかったり、クーリング・オフが出来ることを伝えずに契約を締結することは出来ません。
「勢いで契約したけど、後々考えるとやっぱり必要ないかも…。」という場合には、クーリング・オフ制度を利用しましょう。もしも、企業側が応じない場合などには、各地域の消費者センターなどに相談することをおススメします。
エコキュート訪問販売のまとめ
今回はエコキュートを取り扱っている訪問販売業者についての注意点や、断り方などについてお伝えしていきました。
訪問販売にあまり良いイメージがないという方も多いかもしれませんが、すべての業者が悪徳業者というわけではありません。工事もいい加減でアフターフォローなども全くない、いわゆる「悪徳業者」は訪問販売、店舗型、ネットと販売経路を問わず一定数存在します。ただ、訪問販売はどうしても他の販売手法と比べてもコストがかかるので、価格的なメリットに関してはほとんど無いというのが現実です。
安く、安心して工事を任せられる業者をお探しの方はぜひともエコの王様にご連絡ください!
⇓⇓⇓エコキュートに関するお問い合わせは下のバナーをクリック!⇓⇓⇓