【2025年最新版】エコキュートの年間給湯保温効率とは?各メーカーの数値を紹介!
2025/01/14
「エコキュートのカタログをみると年間給湯保温効率って書いてあるけどどう意味?」、「似た言葉で年間給湯効率」ってあるけどなに?
「年間給湯保温効率が違うと何が変わるの?」、「性能がエコキュートを教えて欲しい。」など、エコキュートの性能その中でも年間給湯保温効率に関する問い合わせが非常に多いです。
年間給湯保温効率と言われて何を意味しているかをすぐに答えられる人は少ないはずです。
実は、年間給湯保温効率が高ければ高いほど電気代が安くなったり補助金の金額が上がったりします。
年間給湯保温効率や年間給湯効率の意味や数値が変わると何が起きるのかだけでなく、おすすめ高効率機種を紹介します!”
目次
エコキュートの年間給湯保温効率とは?
エコキュートの年間給湯保温効率とは、日本工業規格 JIS C 9220:2011に基づき、「ふろ保温機能を保有しているヒートポンプ給湯機(エコキュート)を運転した時の単位消費電力量あたりの給湯熱量および保温熱量を表した数値。」を指します。
簡単にいうと、「自分たちが使っているエコキュートがどれくらいの電気を使ってお湯を沸かすか。」を示す数値です。
年間給湯保温効率が高い機種であればあるほど省エネ性能が高く、経済的であるということになります。
算出方法は次の通りです。
年間給湯保温効率=(1年間の給湯熱量+風呂保温をしたときの保温熱量)÷年間消費電力量×100
年間給湯保温効率3.0と3.5のエコキュートを比較した場合、効率よく電気を使っているのは3.5のほうになります。
<年間給湯保温効率表示例>
参考資料:一般社団法人日本冷凍空調工業会HP
参考資料:三菱エコキュートHP
エコキュートの年間給湯効率とは?
エコキュートの性能を示す数値として「年間給湯効率」があります。
この単語を見た時に「年間給湯保温効率と同じじゃないの?」と感じている人も多いはずです。
エコキュートの省エネ性能を指し示す数値として間違いはないのですが、エコキュートの性能によって年間給湯効率か年間給湯保温効率に分かれます。
年間給湯保温効率は、追い炊きなど自動保温などといった風呂保温機能が付いているフルオートタイプに使われている言葉に対して、年間給湯効率は保温機能を有さない給湯専用やオート(メーカーによってはセミオート)に使われます。
算出方法は次の通りです。
年間給湯効率(JIS)=1年間で使用する給湯に係る熱量÷1年間で必要な消費電力量
年間給湯効率は、給湯専用やオートタイプエコキュートの省エネ性能を示す数値と認識しておくと良いでしょう。
エコキュートの種類に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの選び方!後悔しないためのポイントを徹底解説!
<ダイキンエコキュート年間給湯効率表記例>
参考資料:日立HP
参考資料:ダイキンエコキュートHP
なぜ年間給湯保温効率が重視される?
近年、エコキュートを購入する際には、「年間給湯保温効率を良く見るように。」と言われています。
なぜ、年間給湯保温効率がエコキュートを購入する際に重要されているかが分からない人も多いと思います。
年間給湯保温効率が重要されている理由は全部で2つあるので詳しく説明します!
電気代が節約できる
エコキュートにおける年間給湯保温効率は、「自分たちが使っているエコキュートがどれくらいの電気を使ってお湯を沸かせるか。」を示す数値と言う話は前述しました。
ということは、「年間給湯保温効率が高ければ高いほど省エネ性能が高く経済的」であるという事になります。
目安としては、年間給湯効率は「0.1」違うだけで1ヵ月あたり約83円年間で約1,000円電気代が変わると言われています。
年間給湯効率が3.0と3.5のエコキュートでは、年間で約5,000円電気代が変わります。
エコキュートの寿命は、設置場所や使用頻度などによってことなりますが10年~15年と言われているため、約50,000円~や75,000円は電気代が節約できます。
エコキュートを購入する時には、年間給湯保温効率を気にしながら購入すると電気代節約できる可能性が高いです。
※設置場所、設置地域によって削減価格が変わる可能性があります。
年間保温効率が高いほど補助金が上がる
2023(令和5)年からエコキュートを購入する際の補助金が復活しました。
2023年度は年間給湯保温効率が「3.5」以上のエコキュートであれば一律5万円が補助されました。
2024(令和6)年度も補助金事業は行われて、2024年11月22日の閣議で2025(令和7)年度も引き続き補助事業が続くことが決まりました。
2025(令和7)年度の補助金事業の内容は次の通りです。
・基本額:6万円
年間給湯保温効率が3.5(寒冷地2.9 薄型3.0)以上
・A要件:10万円
インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の沸き上げ時間に昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。
・B要件:12万円/台
補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること「a.2025年度の目標基準値(JISC9220年間保温効率又は年間給湯効率(寒冷地を含む)+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート)」
・A要件及びB要件を満たすもの:13万円/台
エコキュートの補助金事業は、地球温暖化防止のためにエネルギー消費量の約3割を占める給湯コストを高効率化を進め削減し、高騰し続けているエネルギーコストを削減に有効だということでスタートしました。
基準値である「3.5」は、資源エネルギー庁が定めている「電気温水機器のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等におけるトップランナー制度において定められている基準のためです。
これを見れば分かると思いますが、年間給湯保温効率が高くなればなるほど補助金の金額も高くなるので数値が重視されています。
今年度も補助金は続きますのでこの機会を利用してエコキュートにするのも良いでしょう。
エコキュートの補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】今年もエコキュートの補助金が出るって本当!?金額や手続き方法を紹介!
参考資料:経済産業省HP
参考資料:資源エネルギー庁HP
メーカー別年間給湯保温効率
エコキュートの補助金が始まった理由として、「エネルギーコストの削減」があります。
今までは、エコキュートにするだけで電気代とガス代合わせて3割~4割は安くなると言われてきました。
ですが、近年の急激なエネルギーコストの高騰対策や地球温暖化対策で政府も「年間給湯保温効率が3.5以上の給湯器しか作ってはいけない。」という法整備が進められています。
そのようななかで各エコキュートメーカーも今まで以上に年間給湯効率が高い製品を開発するのに必死になっています。
そこで今回は、2025(令和7)年現在販売されているエコキュートの年間給湯保温効率をメーカー別で紹介します。
三菱
エコキュートのトップメーカーである三菱エコキュートの年間保温効率は「2.8」~「4.2」です。
エコキュート業界でもトップクラスの年間給湯保温効率「4.2」を誇るPシリーズには、残り湯の熱を貯湯タンクに戻し夜間の沸き上げに使う電気を削減できる「ホットりーたん」と呼ばれる機能も搭載されています。
エコの王様でも人気シリーズであるSシリーズには、Pシリーズのようにホットりたーんはありませんが、熱を逃げにくい「サーモジャケットタンク」を採用しています。
エコキュートのトップメーカーらしくほとんどの機種が補助金対象になっているのも強みです。
<ホットりたーんの仕組み>
三菱エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】三菱エコキュートの特徴や評判、おすすめを紹介!
Panasonic
三菱と並んでトップシェアを誇るPanasonicエコキュートの年間給湯保温効率は、「2.9」~「4.0」です。
全機種で残り湯を熱を翌日の沸き上げに使って電気の使用量を減らす、「ぬくもりチャージ」、お湯が冷めにくい業界初の「ダブル真空断熱材」、効率良く熱変換するために開発された「冷媒管」などのさまざまな省エネ性能が備わっています。
Panasonicエコキュートは全機種は補助金対象になるなどさすが世界的なメーカーといった感じがします。
Panasonicエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
ダイキン
近年人気が高まりつつあるダイキンエコキュートの年間給湯保温効率は「2.9」~「3.7」です。
ダイキンは今まで最もグレードが高い「EQXシリーズ」でも年間給湯保温効率「3.5(3.0)」が最高でした。
そのため、補助金対象機種もEQXシリーズ4機種しかありませんでした。
ですが、2024(令和6)年8月に販売された最新モデル「Yシリーズ」では、最もグレードが高い「EQXシリーズ」で年間保温給湯効率が「3.7」、その他角型エコキュート(寒冷地用を除く)が「3.5」と全ての機種が補助金対象になるなどエコキュートに力を入れているのが分かります。
どのシリーズも性能が高いため商品が選びやすくなっているのがダイキンの特徴です。
※()内は薄型の年間給湯保温効率です。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
日立
水道直圧給湯方式をエコキュート業界で唯一採用している日立エコキュートの年間保温給湯効率は「3.0」~「4.2」です。
2025(令和7)年1月現在販売されているエコキュートの中で年間給湯保温効率「4.2」あるのは日立と三菱の2社だけです。
高い年間給湯保温効率が実現できたのは、断熱性の高い真空断熱材を使ったタンクを使用しさら断熱性の高いウレタンを使用したり、「人感追い炊き機能」などを用いた結果、非常に高効率なエコキュートの完成させました。
井戸水対応エコキュートの1シリーズを除いて全てが補助金対象になりましたし、今までなかった無線LANアダプターを塔載されたリモコンが販売されるなど現在売れているメーカーです。
日立エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】日立エコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
コロナ
日本で初めて家庭用エコキュートを販売したコロナの年間給湯保温効率は「2.9」~「4.0」です。
他のメーカーと比べると補助金対象となる機種は少ないですが、最もグレードが高い機種では年間給湯保温効率「4.0」と非常に高効率です。
「効率よくお湯をつくる」、「効率よくお湯をためる」、「効率よくお湯をつかう」を実現させたコロナ独自の「ES制御」を導入し、高効率を実現しました。
さすがエコキュートのパオイオニア的企業と言えます。
コロナエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】コロナエコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
おすすめ高効率エコキュート3選
各メーカーとも高効率エコキュートを販売していますが、そのなかでもエコの王様がおすすめする3機種を紹介します!
※()内は電気温水器からの交換と460Lへ変更した場合の金額を示しています。
※税込価格で表記しています。
※エコの王様では、補助金を先引きしています。
三菱 SRT-S376(S466) 年間給湯保温効率「3.8」
三菱エコキュートはやはり人気メーカーです。
そのなかでも人気があるのが、SRT-S376(S466)です。
年間給湯保温効率は、「3.8」と高く電気代の削減にも繋がります。
三菱エコキュートの特徴である、風呂配管を強力なマイクロバブルで洗浄してくれる「バブルおそうじ」やお湯の繁殖を防ぐ「キラリユキープPlus」といった衛生面に配慮した機能も搭載されています。
年間給湯保温効率が高い分、補助金額も高く13万円受給できるのも人気の1つです。
1サイズ大きい「SRT-S466」も同じ金額の補助が受けられるのでこの際、三菱エコキュートを設置してみてはいかがでしょうか。
SRT-S376(466)の価格詳細は次の通りです。
・工事代金(設置・電気・撤去・運搬含):162,800円
・安心の10年商品保証:0円
・安心の10年工事保証:0円
・安心の定期メンテナンス:0円
総額:495,000(528,000)円
補助金割引:130,000(170,000)円
実質負担額370L:365,000(325,000)円
実質負担額460L:398,000(358,000)円
SRT-S376の商品ページはこちら⇒三菱電機 エコキュート SRT-S376 工事費込みセット
ダイキン EQX37(46)YFV 年間給湯保温効率「3.7」
ダイキンエコキュートは今まで年間給湯保温効率が最も高いグレードでも「3.5」しかなく10万円しか補助されませんでした。
ですが、2024(令和6)年8月から販売され最新モデル「YFVシリーズ」では、ほとんどの機種が年間給湯保温効率「3.5」を超えています。
そのなかで今回エコの王様がおすすめするのは、「EQX37(46)YFV」です。
「EQXシリーズ」は、年間保温給湯効率「3.7」とはじめて3.5を超えました。
そのため、最大13万円の補助を受けられますしエコキュート業界トップクラスの水圧330kPs(キロパスカル)が出るパワフル高圧などハイスペックのエコキュート言えます。
水圧が高いほうが良い人はダイキンEQXシリーズをおすすめします!
EQX37(46)YFVの価格詳細は次の通りです。
・工事代金(設置・電気・撤去・運搬含):162,800円
・安心の10年商品保証:0円
・安心の10年工事保証:0円
・安心の定期メンテナンス:0円
総額:549,000(575,000)円
補助金額:130,000(170,000)円
実質負担額370L:419,000(379,000)円
実質負担額460L:445,000(405,000)円
EQX37YFVの商品ページはこちら⇒ダイキン エコキュート EQX37YFV 工事費込みセット
EQX46YFVの商品ページはこちら⇒ダイキン エコキュート EQX46YFV 工事費込みセット
日立 BHP-F37XD 年間給湯保温効率「3.5」
水道直圧給湯方式採用しているため、蛇口から出るお湯を唯一飲むことができるのは日立エコキュートのみです。
そんな日立エコキュートのなかで今回エコの王様がおすすめするのは、BHP-F37(46)XDです。
こちらの機種は2024(令和6)年11月に販売された最新モデルで年間給湯保温効率は「3.5」です。
今回紹介した三菱やダイキンと比べると数値は低くなっていますが、日立は2024年11月モデルから無線LANアダプター内臓のリモコンが販売されるようになりました。
無線LANアダプター付リモコンを選べば補助金が10万円に上がります。
今まで、基本額しか出なかったことを考えると大きな進歩と言えます。
エコキュートから出るお湯などを飲料水などに使いたい人は、日立エコキュートをおすすめします。
BHP-37(46)XDの価格詳細は次の通りです。
・工事代金(設置・電気・撤去・運搬含):162,800円
・安心の10年商品保証:0円
・安心の10年工事保証:0円
・安心の定期メンテナンス:0円
総額:495,000(517,000)円
補助金額:100,000(140,000)円
実質負担額370L:395,000(355,000)円
実質負担額460L:417,000(377,000)円
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SRT-F46XDの商品ページはこちら⇒日立 エコキュート BHP-F46XD 工事費込みセット
まとめ
今回は、エコキュートの年間給湯保温効率についてお話しさせて頂きました。
エコキュート年間給湯保温効率は、エコキュートの性能を示す指標の1つとして近年注目されています。
補助金の補助額決定にも大きく影響しています。
エコキュートそのものが地球環境に優しい給湯器ではありますが、年間給湯保温効率が高ければ高いほど省エネ性能が高く経済的です。
今回エコの王様がおすすめした機種以外に各メーカーの高効率のエコキュートを取り扱っておりますし、補助金申請できるのがエコの王様です。
地球環境や光熱費が気になっていてこれからエコキュートの導入を検討している人や、補助金を使ってエコキュートの交換を検討している人は是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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