ガス給湯器の電源はつけっぱなしにしてはいけない!?こまめに切る方が安くなる?
2022/12/09
こんにちは!エコの大臣です!みなさんは結構節電とか省エネとかって気にされてますか?
「水道を出しっぱなしにして歯を磨かない!」、「トイレの電気を付けたままにしない!」とかね。気にする方は結構気にしますよね。
私は、エアコンを付けたまま外出していて、家に帰ってきたらめちゃめちゃ涼しくて焦る!なんてことはよくあります。そういうときって「電気代もったいないなー」って思いますよね。
エアコンの付けっぱなしは気になると思うのですが、意外と気にされていないのがガス給湯器の付けっ放し。
給湯器の電源を付けっ放しにすると電気代はどれくらいかかるのか。ガスは使わないから変わらないんじゃないの?という疑問に今回はお答えしていきます!
目次
ガス給湯器の電源をつけっぱなしにすると電気代がかかる
ときどき勘違いされていらっしゃる方がいるのですが、ガスの給湯器も電化製品の1つです。お湯を作るときに使う燃料はガスですが、給湯器自体を動かすのに電気の力が必要です。お家の外の電源コンセントから電気を取って動いています。だから、停電の際にはガス給湯器も使えなくなってしまいますので、その点はご留意ください。
ガス給湯器でも待機電力というものがある
ガス給湯器も電化製品なので電気代がかかるというのは先ほどもお伝えしました。給湯器の電源のON/OFFはお家の中にあるリモコンで操作します。ガス給湯器の電源のON/OFFにかかわらず、給湯器を使用していない時でも待機電力がかかります。
その他の電化製品でも、待機電力を完全にゼロにするにはコンセントを抜くしか方法がありません。ガス給湯器はお家の外に設置してある方がほとんどです。給湯器の電源コンセントは給湯器の近くにあります。
しかし、使用するたびに給湯器の電源コンセントを抜いたり差したりすることはやめておきましょう。プラグなどが劣化して配線が断線してしまう原因にもなってしまいます。冬場の寒い時期には配管の中の水の凍結を防止する機能が付いています。給湯器の電源を抜いてしまうとその機能も作動しなくなってしまうので、配管が破裂してしまうなど故障の原因になってしまいます。給湯器の待機電力を完全にゼロにすることは難しいでしょう。
1年間電源をつけっぱなしのおおよその電気代
ガス給湯器の電源を1年間付けっ放しにした場合、待機電力はどれくらいかかるのでしょうか?参考までに1年間の待機電力の計算方法を載せておきますね。
(1時間あたりの消費電力)×24時間×(1kwhあたりの電気料金÷1000)×365日=1年間の待機電力
で一年間の待機電力を求めることが出来ます。これは別に給湯器以外の電化製品でもOKなので興味のある方はテレビなど他の製品の待機電力も計算してみてください!
従来型のガス給湯器の1時間当たりの待機電力は約3.9Wと言われています。関西電力の従量電灯aのプランでこの計算式に当てはめて計算をすると
3.9×24×(28÷1000)×365≒956円
となるので、一般的なガス給湯器の待機電力は年間で約956円となります。
ちなみに最新型のエコジョーズであれば待機電力は約0.9Wにまで抑えられているので、年間の待機電力は約220円で済むようです!
電源をこまめに切った場合の1年間の電気代
もちろん付けっ放しよりも、使うたびに電源をON/OFFした方が安上がりです。
先ほど計算した結果からだいたい3分の2くらいになるようなイメージでしょうか。
ただし、給湯器は電源のコンセントを抜くことがないので、待機電力を完全になくすことは出来ません。
最新タイプのエコジョーズであれば金額的にはそこまで大きく気にするほどのものではなさそうですね。
ガス給湯器の電源を切るとガス代は節約できる?
ガス給湯器はお湯を作っていない時でも待機電力が発生するということはお伝えした通りです。では、ガス代はどうでしょうか?
「え?ガスも電気みたいに待機ガスみたいなのがあるの?」というわけではないです。
今、一般的に使われているタイプの給湯器では電源を付けっ放しにしていても待機中にガスは使いません。待機ガスはゼロです!
一部、バランス釜と呼ばれるタイプのお風呂をお使いになられているご家庭では「種火」を少しずつ燃焼させているので種火を付けっ放しにしているとそれだけガス代がかかります。
ただ、一日付けっ放しでも数十円で済みますし、そもそもバランス釜自体が絶滅危惧種みたいな感じになっているので、問題ないでしょう。
給湯器の電源をつけっぱなしだとこんなときにもガスを使っている
今の給湯器では待機ガス的なものはありません。にもかかわらず、電源を切っておくとガス代が安くなるのはどういうことでしょうか?
例えば、手に付いたクリームなどをサッと洗い流したいときって別に水でも良いですよね?
給湯器の電源が入っていると、そのちょっとの水を使う時にもガスを燃焼させてお湯をつくろうとします。でも、実査には作ったお湯が出てくる前に用は済んでしまいますよね?そうなると作ったお湯は配管の中に残ったまま冷めていきます。
給湯器の電源を入れっぱなしにしていると、こういう細かいところでちょこちょことガスを消費していきます。
もちろん冬場の寒い時期に洗い物をするときなど、「絶対に」お湯を使いたい場面ってありますよね。ただ、「水でも構わない」という場面でお湯を使う量が減れば、結果的にガスを使う量も減り、節約に繋がっていきますよね!
給湯器の電源をこまめに切ることのデメリット
一番大きなデメリットは「とにかく面倒くさい」
これに尽きると思います…。年間で数百円くらいの節約になりますからね。「数百円くらいだったら別にいちいち細かいことを気にしなくても…。」と思われるか「いやいや、地球の資源には限りがあるから、個人単位で少しずつでも節約の努力をしていかないと!」とお考えになられるかは個人の自由なので強制は出来ませんからね。
ただ、今度は給湯器の電源を切った切らないで、また1つご家庭に不毛な争いが生まれるかと思うと…。
あとは、リモコンのボタンを押す回数が増えるので、接触不良などで故障が増える可能性が高くなるということくらいでしょうか。正直こればっかりはわからないですかね…。1,000回のソフトタッチと1回のグーパンチのどちらが故障の原因になったかわからないこともありますからね…。
給湯器の電源をつけっぱなしにすると危ない?
ガス給湯器の電源がつけっぱなしになっていると、ガス給湯器の中の火もつきっぱなしなのかと気になりますよね?
現在、広く使用されているガス給湯器は電源が入っていても水が流れないと点火しないように作られています。
また、どのタイプのガス給湯器も安全装置が付いていますので、ガス漏れや長時間ガスを使いっぱなしにしていると自動で止まるような仕組みが付いています。
そのため、給湯器の電源をつけっぱなしにしていても、火災が起こる危険性はほとんどありません。
ただし、経年劣化により安全装置などの部品にも不具合が見られることもあります。
設置してから10年以上経っている給湯器を使い続けている場合は、点検を受けるなどして安全な状態でご利用ください。
また、一昔前に主流になっていたバランス釜と呼ばれるタイプの給湯器は、種火を利用して点火する仕組みになっています。こちらの給湯器は、種火をそのままにしておくと火災の危険があるので、まだご利用されている場合にはご注意ください。
給湯器の電源をつけっぱなしにしていても、基本的には安全ですのでご安心下さい。
お得に使うならガス給湯器よりもエコキュート
おそらく、この記事をここまで読んでくださった方はお家の光熱費の削減や省エネにとてもご関心をお持ちいただいていることでしょう!今、現在ガスの給湯器をお使いになられているお客様には今度給湯器の交換をご検討の際には、電気でお湯を作るエコキュートも大変おススメです。
エコキュートであればもちろんガス代もかかりませんし、待機電力を含めても一か月にかかる電気代は1,500円~2,500円くらいと言われています。ガス給湯器と比べても約3分の1くらいの金額でお湯を作ることが可能です。
省エネや光熱費の見直しにご興味のある方はぜひ一度エコキュートへのお切り替えもご検討頂ければ幸いです。
ガス給湯器とエコキュートの仕組みについての詳しい記事はこちら⇒給湯器の仕組みって超複雑!?初心者でもわかるお湯が出る仕組み
ガス給湯器の電源まとめ
今回はガス給湯器の電源と付けっ放しにしたときの待機電力がどれくらいかかるものなのかを見ていきました。
簡単にまとめますと・・・
・ガス給湯器の待機電力は年間で1,000円弱!最新のエコジョーズであれば200円程度で済むものもあるのでそんなに気にしなくてもOK!
・待機電力の節約のためと言っても電源コンセントは絶対抜かないように!
・給湯器を使わなければ電源が入っていてもガス代はかからない!
・光熱費の削減を考えるならガス給湯器よりもエコキュートがおススメです!
電源のON/OFFはあまり神経質にこだわらなくても大丈夫です。入れっぱなしにしちゃっても大きな差はないと言えるでしょう。