王様のためになる話

蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた

2021/07/29

「蓄電池選びって難しい」「自分の家にあった蓄電池ってどれなんですか?」「何を基準にして選んで良いか分からない」などエコの王様にも蓄電池に関するお問い合わせが最近増えてきました。

なぜ、蓄電池選びが難しいのでしょうか?

答えは、家庭用蓄電池は他の電化製品と比べて情報が世の中に出回っていないからです。

蓄電池のことを調べても出てくる情報と言えば、「停電の時に役に立つ」や「初期費用がメチャクチャ高い」「太陽光発電の売電が終わるから自家消費のために導入しようかな」ぐらいです。

蓄電池は作っているメーカーや種類もたくさんあるので性能や価格も全然違います。

そう言ったことから、蓄電池選びは本当に難しいです。

ですが、蓄電池選びで変わらない物があります。

それは、「容量」です!

容量は、蓄電池の性能や価格を決める上でとても重要な物の1つです。

そこで今回は、蓄電池選びを左右する容量の選び方や考え方について分かりやすくご説明します!

 

蓄電池の容量と出力とは?

蓄電池のカタログを見ると、「定格容量」「実効容量」「定格出力」など聞いたことの無い言葉がたくさん書かれていて、パニックになりますよね。

みなさんからすると、「容量って書いてあるから同じじゃないの?」「定格出力って何?」と思っている方が多いと思います。

実は、この容量と出力という言葉は、蓄電池を選ぶ上でとても重要なことなんです!

なぜなら、容量と出力で蓄電池のほとんどの性能や価格が決まってしまうからなんです!

「これから蓄電池選びを始めよう!」と思っておられる方のために「定格容量」「実効容量」「定格出力」について分かりやすくご説明します!

 

定格容量

定格容量とは、蓄電池に貯められる電気量のことを言います。

1時間に消費する電力量を表す単位はkWh(キロワットアワー)で表します。

定格容量が1kWhと書いてあったら、1時間で消費できる電力を貯められる蓄電池という事になります。

 

実効容量

実効容量とは、蓄電量が0%にならないようする為に、設けてあるセーフティー容量のことを実効容量と言います。

分かりやすくお伝えすると、「実際に使える電気量」ということです。

単位は、定格容量と同じでkWhで表します。

実効容量は、メーカによって多少の違いはありますが、定格容量より10~20%程度少なくなっています。

蓄電池を選ぶ時は、定格容量も大事ですが実際に使える、実効容量にも注目して選ぶこと必要があります。

 

定格出力

定格出力とは、蓄電池に貯めれらた電気を1度にどれだけ、出力できるかを示す数値のことです。

蓄電池の蓄電池容量を水槽に例えて考えると、蛇口の水量が定格出力ということになります。

単位は、W(ワット)kW(キロワット)で表します。

定格出力が1500wと蓄電池に表示されている場合、1度に1500wの電気を出力することが出来ます。

 

各メーカーの蓄電池の出力と容量

蓄電池は、各メーカーによって容量も出力も大きく違います。

ここで、国内で人気4社の蓄電池の容量と出力をメーカーごとに分かりやすくご紹介します!

 

伊藤忠

 

蓄電池名定格容量実効容量定格出力
スマートスターL9.8kWh8.8kWh3kW
スマートスター313.16kWh11.84kWh5.5kW

 

田淵電気

蓄電池名定格容量実効容量定格出力
アイビス77.04kWh6.2kWh5.5kW

アイビス7は、既存の太陽光発電システムに合わせて、パワーコンディショナーを選ぶことが出来ます。

 

ニチコン

蓄電池名定格容量実効容量定格出力
ESS-H2L112.0kWh10.2kWh5.9kW
ESS-U4X116.16kWh14.4kWh3kW
ESS-U4M111.1kWh9.4kWh3kW

 

オムロン

蓄電池名定格容量実効容量定格出力
KPBP-A-16416.4kWh14.2kWh5.6kW
KPBP-A-989.8kWh8.8kWh5.6kW
KPBP-A-656.5kWh5.4kWh5.5kW

どのメーカーも定格容量が多い蓄電池の方が、実効容量も多いという事が分かります。

定格出力は、どのメーカーも機種によって違いがあるので、定格出力にも注目して蓄電池を選んでくださいね!

蓄電池メーカーに関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の人気メーカーはどれ?初心者でも分かる蓄電池の種類や性能を徹底比較!

 

各電化製品の出力を知っておこう

みなさんは、普段使っている電化製品の消費電力ってご存じですか?私たちの身の回りには、たくさんの電化製品があります。

では消費電力とはなんでしょうか?

消費電力とは、「電化製品を動かすための電力」のことを言います。

単位はW(ワット)で表されています。Wはみなさんも見たことありますよね!

蓄電池を選ぶ時には、電化製品の消費電力はとても重要です。

ここで、蓄電池選びに重要な各電化製品の消費電力を比較してみましょう!

電化製品消費電力
テレビ150~300W
冷蔵庫150~500W
洗濯機(洗濯時)200~400W
エアコン800~1000W
炊飯器350~1300W
デスクトップパソコン150~300W
IHクッキングヒーター1400~3000W
アイロン1200~1400W
電子レンジ1300W
ホットプレート1300W
ドライヤー1200W
掃除機850~1000W
照明器具100W
携帯電話の充電15W

※この表の数値はあくまでも目安です。

家電製品は電気を直接熱に変えたり、温めたり、冷やしたりするものは消費電力が高くなっていますよね。

蓄電池を選ぶ時には、電化製品の消費電力を調べておくと、みなさんのご自宅にあった蓄電池を選ぶことが出来るでしょう!

 

何を使いたいかで容量を決める

電化製品の消費電力は分かっても、実際私たち毎日どれくらいの電気を消費しているかはわからないですよね?

次の計算式を使うとある目安となる消費電力が分かってきます。

 

消費電力の求め方

 

電化製品の消費電力(W)×時間(h)=消費電力量(Wh)

で求めることが出来ます。

 

ある電化製品の消費電力の目安

 

電化製品の消費電力(W)×時間(h)÷1000(時間)

で求めることが出来ます。

 

先ほどの表の照明器具を6時間使った場合の消費電力は…

 

100W×6時間÷1000時間=0.6kWh

となります。

 

普段の生活では、照明だけでなく複数の電化製品を同時に使っていますよね。

例えば、照明器具とエアコン、テレビを6時間使った場合の消費電力量は…

 

(100W+1000W+300W)×6(時間)÷1000時間=8.4kWh

になります。

このように計算すれば、普段みなさんのご自宅で使っている消費電力量の目安が分かります。

 

太陽光発電の発電量で決める

蓄電池選びをする時には、太陽光発電の発電量はとても重要になってきます。

なぜなら、太陽光発電の発電量と蓄電池の容量が合わないと、蓄電池に貯められる電気が減ったり、電気代が高くなってしまうからです

太陽光発電の発電量が多くて蓄電容量が少ない場合、発電された電気を使ったあとは電気が余っている状態になります。

蓄電池は、余った電気を蓄電池に貯められるようになっているので蓄電容量が少ないと余った電気を全て貯めることが出来なくなってしまいます。

例えば、4kW発電出来る太陽光発電システムの場合、メーカーや設置条件によって多少の違いはありますが、1日平均12kWh程度発電出来ます。

太陽光発電が発電している時の電気使用量が、3kWhだったしたら残りは9kWhになります。

余った電気を売電に回すことなく全て蓄電池に貯めようと思った場合、9kWh貯められる蓄電池があれば充分ということになります。

9kWhより小さな蓄電容量の蓄電池になると、電気が余ることになります。

 

逆に、太陽光発電の発電量が少ないのに蓄電容量が大きい場合、電気代が高くなってしまいます。

なぜなら、蓄電池は太陽光発電の発電量が少ない場合、電気代の安い深夜電力を蓄電池に貯められるようになっているからです。

例えば、3kW発電出来る太陽光発電システムの場合、メーカーや設置条件によって多少に違いはありますが、1日平均10kWh程度発電出来ます。

太陽光発電が発電している時の電力使用量が3kWhだったとしたら、残りは7kWhになります。

余った電気を売電に回すことなく全て蓄電池に貯めようと思った場合、7kWh貯められる蓄電池があれば充分ということになります。

それより大きな蓄電池になると、太陽光発電の発電量で足りない分を、電気代の安い深夜電力を貯めるのでその分電気代は高くになります。

蓄電池選びをする時は、まず太陽光発電の発電量を事前に把握して、発電量にあった蓄電池を選んでください!

 

災害時を想定した容量で決める

近年、自然災害による大停電がテレビで多く報道されています。今年に入ってからも静岡県の熱海市であった大雨による土砂災害などみなさんも覚えていらっしゃると思います。

ライフライン(電気・ガス・水道)は、私たちの生活に欠かせないものです。

2011年の東日本大震災を例に出して見ると、ライフラインの中で最も回復が早かったのが電気でした。

震災発生から1週間後に、全体の95.6%の場所で電気が復旧しました。

ガスは、震災発生から2か月後に全ての場所で復旧しました。

ライフラインの中で、最も復旧が早いのが電気です。

そうした、大災害による停電時の時に活躍してくれるのが、蓄電池です。

「じゃあ蓄電池に貯めた電気はどれくらいの時間使えるの?」という話になると思います。

ここで、蓄電池に貯められた電気はどれくらいの時間使えるか計算してみましょう!

 

蓄電池で貯められた電気を使える時間の計算式は…

 

蓄電池の持続時間=蓄電池容量(kWh)÷電化製品の消費電力の合計(W)×1000

で求めることが出来ます。

 

蓄電容量が多い蓄電池と小さい蓄電池の両方で比較してみましょう!

 

蓄電容量が多い9.8kWhの場合

1000Wのエアコン、100Wの照明を5つ、500Wのテレビを使った場合の蓄電池の持続時間は…

 

9.8kWh÷2000W×1000=4.9

になるので約5時間使い続けることが出来ます。

 

蓄電容量が小さい5.5kWhの場合

1000Wのエアコン、100Wの照明5つ、500Wのテレビを使った場合の蓄電池の持続時間は…

 

5.5kWh÷2000W×1000=2.75

になるので約3時間使い続けることが出来ます。

蓄電容量が多い蓄電池の方が、長い時間電化製品を使うことが出来ますが、その分蓄電池の充電がすぐになくなってしまうのでご注意を!

蓄電池性質上、何度も蓄電容量が0%や100%の状態を何度も繰り返すと蓄電池に大きなダメージを与えることになるので、蓄電池の寿命を縮めることになります。

停電の時にどの電化製品を使って生活したいかを慎重に考えて蓄電池を選ぶようにしましょう!

蓄電池の容量に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいあればいいの?適切な容量を調査!

蓄電池の容量を分かりやすく説明している動画はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいあればいいの?適切な容量を調査!

 

蓄電池の容量のまとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

今回のお話を簡単にまとめると…

 

・蓄電池の性能は「容量」「出力」で分かる。

・容量には「定格容量」「実効容量」がある。

定格容量は、「蓄電池全体の蓄電量」実効容量は「実際に使える電気量」のこと。

・「出力」は蓄電池に貯めれらた電気を1度にどれだけ、出力できるかを示す数値のこと。

 数値が大きければ大きいほど、1度に使える出力が増えます。

・電化製品の消費電力を知っておくと蓄電池を選びやすい!

・太陽光発電の発電量をしっかり把握しておくこと!

 太陽光発電の発電量によって、蓄電池の容量は違ってきます!

・停電の時にどの電化製品をどれだけ使いたいかしっかり考えておきましょう!

蓄電容量が大きい蓄電池の方が、長時間電化製品を使うことが出来ますが、電池が無くなるのも早いのでご注意ください!

何度も蓄電が0%や100%の状態が続くと蓄電池に大きなダメージを与えるので、使い方には注意が必要です。

蓄電池は、他の電化製品とは違い選ぶのが、本当に難しい商品です。

蓄電池に関する分からないことや困ったことがあれば、何なりとエコの王様にご相談ください。みなさんのご家庭にあった蓄電池をご提案させて頂きます。

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