【2025年最新版】寒冷地用エコキュートと一般地用エコキュートの違いとは?仕組みやおすすめを紹介!
2025/01/03
「エコキュートに寒冷地用があるって聞いたけど本当?」、「一般地用エコキュートと寒冷地用エコキュートとの違いは何ですか?」、「寒冷地用エコキュートを選ぶ時の注意点を教えて下さい。」など、積雪がある季節を迎え寒冷地用エコキュートに関する問い合わせが増えています。
寒冷地用は一般地用とは違う点がいくつかありますが、一般地用ほど販売されていないので違いについてあまり知らない人が多いです。
そこで今回は、一般地用エコキュートと寒冷地用エコキュートとの違いや選ぶ時の注意点、おすすめ商品を詳しく説明します!
目次
エコキュートとは?
エコキュートとは、大気中の熱を集めて圧縮してその熱を使ってお湯を沸かす仕組みの貯湯タンク式給湯器を指します。
その仕組みは、電気の力で大気中の熱を集めて二酸化炭素などが使われた「冷媒」と言われるものに伝えます。
伝えられた熱は吸収されヒートポンプユニット内のある圧縮機で圧縮されるとさらに高温になり、その熱を使ってお湯を沸かします。
2001(平成13)年に販売されてからも従来の電気温水器よりも電気代を抑えられるということもあって、順調に販売台数を伸ばしています。
2025(令和7)年現在販売されているエコキュートは、「一般地用」、「重塩害/塩害地用」、「寒冷地用」、「マンション(屋内設置)用」の4種類が販売されていることもあってそう出荷台数が1,000万台に迫るなど日本全国に普及しています。
<エコキュートの仕組み>
参考資料:三菱電機HP
寒冷地用エコキュートの特徴
寒冷地用エコキュートの特徴は、全部で3つあるので詳しく説明します!
凍結防止機能が付いている
寒冷地用エコキュートには、凍結防止機能が付いています。
凍結防止機能とは、外気温がマイナス0℃以下になったときでも給湯配管や給水配管が凍結しないように浴槽内のお湯をずっと循環させる機能を指します。
この機能は、一般地用や塩害地仕様のフルオートタイプであれば標準搭載されていますが、寒冷地用エコキュートはお湯を循環させるだけでなく、貯湯タンク内配管も凍結しないようにヒーターで温める機能も付いています。
エコキュートの凍結に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートは凍結するって本当?原因や対処法を解説!
自動霜取り装置が付いている
エコキュートは、お湯を作っている多い時には10L程度の水が出ることがありますし、お湯を作るときに重要なヒートポンプユニットの裏面では結露が発生することがあります。
結露を放置していると、外気温が0℃以下になったときに霜に代わって給湯効率の低下やヒートポンプユニット故障の原因になる可能性が高いです。
そのため、寒冷地用エコキュートのヒートポンプの裏面には自動で霜を取り除いてくれる「自動霜取り装置」が付いています。
100%霜が取れる訳では無いので、自分で霜を取り除くとヒートポンプユニットを長持ちさせられます。
エコキュートのヒートポンプユニットに関する詳しい記事はこちら⇒【エコキュートユーザー必見】ヒートポンプって故障しやすいって本当?仕組みや修理費用を紹介!
-25℃まで対応可能
2025(令和7)年現在販売されている一般地用や塩害地用、マンション用エコキュートには、動作範囲温度と言うのがあって多くのメーカーは-10℃であれば正常に動作すると定義づけをしています。
それに対して、寒冷地用エコキュートは-25℃まで対応できるように設計されています。
寒冷地用用エコキュートであれば日本国内でも豪雪地帯と言われる北海道や日本海側の東北地方、北陸地方でも寒冷地用エコキュートであれば設置可能です。
ですが、-25℃まで対応していると言われていますが-20℃程度になると設置場所を屋内設置しないと行けなかったり誤作動が起きる可能性もありますので、日本国内でも最低気温が-20℃以下になる地域に住んでいる場合は、設置場所や使用方法などを販売店や施工店と相談すると良いでしょう。
寒冷地用エコキュートを購入する際の注意点
寒冷地用エコキュートと言っても選び方によっては、あとあと後悔するケースも発生します。
寒冷地用エコキュートを購入する際の注意点は全部で4つあるので詳しく説明します。
対応地域かどうかを確認する
意外と一番大切なのが自分の住んでいる地域が寒冷地なのかどうかを確認することです。
この記事を読んでいる人のなかにはもしかしたら「自分が住んでいる地域は、時々雪も降るし気温もマイナスになることも多いから寒冷地用エコキュートの方がした方が良い。」と感じている人も少なくありません。
各メーカーのカタログを見てみると「冬場の平均気温が-10℃以下になる地域。」が寒冷地用エコキュートを設置したほうが良い地域とされています。
時々、雪が降ったり積もったり気温が-2℃、-3℃にするぐらいではあれば保温性の高い保温材を巻いてもらったり、気温が0℃以下になると電熱線が入って配管が凍結しないようにしてくれるヒーターバンドを巻いて貰ってするとある程度の寒さ対策はできます。
エコキュートを初めて購入したり以前は寒冷地用を設置していたが今回は、一般地用への変更を検討されている人は購入希望のメーカーのカタログで確認すると良いでしょう。
※場合によっては、-20℃~-25℃で正常にエコキュートが動作しない場合もあります。
<寒冷地用エコキュート対応地域>
参考資料:ダイキンエコキュートHP
納期が掛かる
一般地用エコキュートは、日本のほとんどのエリアをカバーできるのでどの販売店にもある一定上の在庫が確保されています。
寒冷地用エコキュートは一般地用のように多く販売されていないため、製造台数が少ないですしメーカーによっては受注生産の可能性もあります。
一般地用はメーカーに在庫のある商品であれば発注したとしても在庫のある商品であれば中1日~3日程度で納品されるのに対して、寒冷地用はその時の状況にもよりますが納品されるまでに2ヵ月~3ヵ月掛かる可能性もあります。
エコキュートを使われている人のなかには、「壊れてからで大丈夫。」と考えている人も多いですが寒冷地用の場合は、納品までに時間が掛かる可能性が高いので、「設置して10年以上が経過している。」や「最近、調子が悪い。」といった人は、壊れる前に購入することをおすすめします。
設置費用が高め
一般地用エコキュートの販売価格は、メーカーや性能、容量になどによって異なりますが40万円~60万円で販売されているのに対して、寒冷地用は45万円~70万円が相場と言われています。
5万円~10万円の費用の違いがあるため、購入する時には前述したように自分たちが住んでいる地域が寒冷地対応なのかをしっかり確認した上で購入すると良いでしょう。
エコキュートの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
設置場所が限られる
一般地用エコキュートの貯湯タンクの設置場所は屋外設置が基本です。
寒冷地用エコキュートは、設置される地域は冬場の外気温が-10℃~-20℃になるので貯湯タンクをそのまま屋外設置していると、貯湯タンク自体が凍結して使えなくなる可能性があるので、設置場所は屋内になります。
屋内設置する場合は、満水時に500kgを超える重量を支えられる基礎が必要になりますし、配管工事なども必要になります。
現在が灯油ボイラーやガス給湯器を使っている人で寒冷地用エコキュートへの交換を検討している人は、「貯湯タンクを設置できるだけの強度の床」、「設置スペース」があるかどうかを販売店・工務店・ハウスメーカー・家電量販店などとしっかり打ち合わせをしましょう。
※貯湯タンクを屋内設置した場合でもヒートポンプユニットは屋外に設置しなければなりません。
エコキュートの設置場所に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの適切な設置場所とは?後悔しない設置場所をプロが解説!
おすすめ寒冷地用エコキュート3選
2025(令和7)年1月現在、寒冷地エコキュートを販売しているメーカーは、「三菱」、「Panasonic」、「ダイキン」、「日立」、「コロナ」の5社です。
そのなかでも人気のメーカーである、三菱、Panasonic、ダイキンの商品について詳しく説明します!
三菱
三菱エコキュートは、エコキュート業界でも多くの人に愛されているトップシェアを誇るメーカーの1つです。
三菱エコキュートが人気の秘密は、高い保温性と衛生面に配慮した配管を強力なマイクロバブルで洗浄してくれる「バブルおそうじ」や出湯前に深紫外線を当てて雑菌の繁殖を防いでくれる「キラリユキープPlus」と機種が搭載されているためです。
一般地用の「Pシリーズ」と「Sシリーズ」に標準搭載されていますが、寒冷地用の「Pシリーズ」、「Sシリーズ」にも搭載されています。
今回、エコの王様がおすすめする三菱寒冷地用エコキュートは、「SRT-SK376UD」です。
こちらのエコキュートは370Lの容量に水圧が強い「ハイパワー給湯」で設置費用が安いのが特徴です。
370Lの設置費用は495,000円です。
同じシリーズの460Lで設置費用が517,000円と22,000円しか変わらないので人気です。
三菱エコキュート全般に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】三菱エコキュートの特徴や評判、おすすめを紹介!
Panasonic
Panasonicは、三菱と並んでトップシェアを誇るエコキュートメーカーです。
三菱と同様に一般地用エコキュートに搭載されている機能がそのまま寒冷地用にも採用されているのが特徴です。
今回、おすすめするのが「HE-F37KQS」です。
こちらの機種にも一般地用エコキュート同じ機能が標準搭載されています。
そのため、寒冷地でも家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使っての沸き上げができます。
金額として販売によって異なりますが約500,000円と三菱より若干高いですが、性能としては申し分ないのでPanasonicもおすすめです。
Panasonicエコキュート全般に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
ダイキン
ダイキンは、北海道旭川市にある「ダイキン旭川ラボ」で-20℃以下でもエコキュートが正常に動作するように日々研究が進められています。
そのため、ダイキンの寒冷地仕様のエコキュートは業界最高クラスの「パワフル高圧」とお風呂のお湯を綺麗に保ってくれる「おゆぴかUV」も搭載されています。
今回おすすめするダイキン寒冷地エコキュートは、「EQA37YFHV」です。
この機種は、パワフル高圧だけでなくお湯を綺麗に保ってくれるおゆぴかUVも搭載されているため、快適な入浴時間を過ごせます。
価格は、販売店などによって異なりますが工事代込で528,000円と高めですが快適な入浴時間を過ごすにはおすすめです。
ダイキンエコキュート全般に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
まとめ
今回は、寒冷地用エコキュートについてお話しさせて頂きました。
寒冷地用エコキュートは、外気温が-20℃以下になるような地域でも正常に動作できるように設計されているため、材質や構造、機能が一般地用エコキュートと違うため、納期や設置費用が変わります。
これから寒冷地エコキュートの設置を検討している人は、まず「自分が住んでいる場所が寒冷地仕様対応地域」なのかをしっかり調べる必要があります。
設置する機種を間違えると費用が高くなったり故障が通常よりも早くなってしまったりする可能性があります。
エコの王様では、一般地用エコキュートだけでなく寒冷地用エコキュートの取り扱いも御座いますので、現在寒冷地用エコキュートにするかを悩んでいる人は、是非1度エコの王様に気軽に問い合わせ下さい!
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